オタクな俺にフラグが立った〜恋愛ジャンルだと思ったら異世界転移でした〜

koh

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「おまたせ、場所がわかったから案内するよ。」
「えっ?良いんですか?
助かります。」
梨園の顔がパァーと明るくなった。

『表情が明るくなると澪に似てるな…』

「ボブ!ちょっといいか?」
「…佐野ですが。」
「一歩前に出てみ?」
ボブは一歩前に出ると店の外でリクと並ぶ形になった。

「で、梨園を事務所に送ってくるからコレ借りてていい?」
「一応、売り物なんですけど…」
「いくらだよ?」
「セットで二万です。」
「そっか、じゃ……
借りてていい?(笑)」
「今回だけ特別ですよ?
閉店までには返して下さいね?」

ボブ、そんな顔で見るなよ…
この後使い道の無いオモチャに二万は無いだろ。

「分かったよ。
あと、俺にフレ申請しとけよ。
ギルドに所属してないなら、うちのギルドに申請出せよ。」
「マジすか?フレ申請出していいんですか?
リクさんの居るギルドは恐れ多くて申請出せないですよ…
ギルドのメンツがヤバすぎですよ。
俺なんかが入れるギルドじゃ無いっす。」
「そんな事ねーよ。
会いたかったら、明日にでもギルマス連れてきてやるよ。
直接聞いてみな?」
「ヤノマンさんとリアルで知り合いなんですか?」
「あぁ、俺のツレだよ。
じゃ、閉店までには戻ってくるよ。」
梨園に行こうと言い、離れると電波が切れるからと手を出した。

「はい、お願いします。」
梨園は手をスルーして腕に抱きついた。

「リクさん!
何腕組んでんすか!」
「俺は手を繋ごうって言ったんだよ。
お前んトコの通訳機が壊れてんじゃねーの?(笑)」
「役得っすね、羨ましいっす。
写メ撮って、炎上させたい位っす。」
「や・め・ろ!」
リクと梨園は腕を組んだまま歩き出した。

「仲が良いんですね。
私は日本に知り合いが居ないので、ちょっと羨ましいです。」
「知り合ったのは梨園に出逢う半日前位だよ(笑)
会ったのも二回目だし。
ゲームの中でアイツは俺の事を知ってたみたいだけどね。」
「そうなんですか、二回目で仲良くなれるんですね。
私もリクさんと仲良くなれるかしら…」
「腕組んでる状態で何を言ってる?
周りから見れば、多分恋人同士だぞ?」
「そう見えますか?
……迷惑ですか?」
「迷惑じゃ無いよ。
ただ、周りの嫉妬の視線が痛いな(笑)」

駅を越えたところでマップを開いて詳しい位置を出した。
ここまで来ると店も少ないから人通りも疎らだな。
少し進むと、雑居ビルに『谷プロ』の看板が見えた。
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