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2章 間違った使い方をされた麻袋と中の人
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「思い出したか。」
「あんたのリクエストに応えたやつだな。」
「あんた」とか言ってしまった。
俺はラースに気を許してきているらしい。
ラースが苦虫を噛み潰したような顔をして言った。
「ぅぐ。…それだ。お前が起きてきたときに寝惚けてて、昨日の夜みたいな状態だったらどうしようかって、フェイトと対応を協議してたんだけどな。」
対応を協議って…俺を何だと思ってるんだ。
「一人、話しに入れなくて嫉妬して暴走したんだ。『昨日の事なんかオレが忘れさせてやる!オレに抱かれて忘れればいい!』みたいな事ほざいて無理矢理…な。」
ほざいてって…。
ラースも頭にきてるな。
「…いや、なんだそれ。普通に考えたらムリだろ。襲われた人間を襲おうとしたのか。」
ホントなんだその謎理論。
「どれだけ自分のテクニックに自信があるかは知らんが、そういうヤツに限って自分勝手なセックスしかしないだろ。激しく抱いてやれば上書きされて忘れると思い込んで、トラウマ作るクズ野郎じゃん。」
フェイトがめっちゃ頷いてるな。
「それがわからなくなってるから、この状況なんだろう。俺もさすがに付き合いきれん。」
「ちゃんとしたセックスの経験が無ければわからんだろう。」
「「あー…。」」
自分に夢を見ていてお目出度いヤツだ。
二人とも白い目でルジェをみている。
「オレだって経験くらいある!バカにするな!」
「あっそ。じゃあ素人童貞だ。」
「ぐっ!」
はい当たり。
プロの皆さん、アイツの相手お疲れ様でした。
「だから何でソイツの肩ばかり持つんだ!俺の何が気に入らないんだよ!」
…全部じゃね?
そして怒鳴るルジェにフェイトが告げる。
「…シオンさんは、ただ僕を心配して労ってくれているんだ。僕の心が安らかで居られるように気を配ってくれてる。」
「オレだってそうだ!お前を心配してやってるだろ!!」
「ルジェ、君はいつも僕を下に見てるでしょ。今だって心配してやってるって言ったもんね。シオンさんは僕をそんな風に見てない。下心も感じない。僕の意思を確認して、尊重してくれる。ルジェと違って無理矢理された事なんて、一つも無い。」
図星だったのか、ルジェは黙り込んでいるがフェイトは続ける。
「ルジェは自分の為に、僕を思い通りにしたいだけ…。僕の意思なんてどうでも良いんでしょ?貴族街から戻ってきた僕をを見て心配したって言ってたけど、違うよね?弱ってるなら言いなりにするのに都合が良いって思わなかった?僕はそういう態度が我慢できないくらい嫌なんだよ。」
ルジェは否定しなかった。
「じゃあオレはどうしたら良いっていうんだ!」
「それは自分で考えて。ちゃんと親方と話合って相談に乗ってほしいって言うなら、僕もラースさんも親身になって話を聞いてたと思う。でも、もう僕はそんなことできないよ。」
「そんな…。」
「そんなも何も無い、当然の結果だ。帰って親方と話し合え。」
「ラースまで…。オレと険悪になって困るのはお前じゃないのか?」
「まだそんなこと言ってんのか。親方はそんな事許さないだろ。それに俺はもうじき退職するんだぞ。」
独立に目処が立ったって言ってたな。
「本気だったのか!」
「当たり前だ。じゃなきゃ親方に報告する訳ない。それに俺はちゃんと筋を通して独立するんだ。お前に何を言われることもない。」
「ラース!ラース!オレを置いて出て行くのか!」
「何言ってんだ。ちゃんとお前にも報告しただろ。」
俺は何を見せられてるんだ。
腹も減ったしいい加減にしてもらいたい。
ヒートアップしてるところに悪いが如何せん暇だ。
フェイトとチョコでも食べようか。
今度はマカダミアナッツの入ってるのにしようか。
だが生チョコも捨て難い。
「フェイト、こっちで一緒にチョコを食べよう。どっちが好み?食べて教えて?」
ソファに腰を下ろしてテーブルに2種類のチョコを置き、フェイトを誘う。
食べたいけどどうしようか迷っているみたいだな。
「こっちのは今の室温だとすぐに溶けてしまうから、早く食べよう。」
そう促してから自分でも食べる。
それからまたフェイトの口にも運んで食べさせた。
今更だけど俺の魔法は何でもアリだな。
やたらと便利で重宝するけども。
世界の法則を無視してるかの様な使い勝手の良さだ。
「僕はナッツが入ったチョコが好きです。あの、香ばしくて美味しかったです。ありがとうございます。」
「そうか。じゃあ今度は一緒にナッツが入ったブラウニーを食べよう。」
ちゃんと教えてくれてからフェイトが飲み物を取りに席を立った。
それと入れ代わりにラースがやって来て腰を下ろした。
「俺も食べて良いか?さすがに疲れた。」
「良いぞ。」
朝からお疲れ様だな、ラース。
たくさんお食べ。
「うまっ!あまっ!何だコレ!噛まずに溶けるぞ!」
凄い勢いでがっついてるが味わかるのか?
戻ってきたフェイトが「美味しいですよね」と微笑みながらお茶を出してくれる。
苦味の少ない烏龍茶のような味で美味しい。
チョコの後味が残った口の中がリセットされてすっきりする。
落ち着いたところでお茶を啜るラースに「ルジェは?」と聞いてみた。
「あんたのリクエストに応えたやつだな。」
「あんた」とか言ってしまった。
俺はラースに気を許してきているらしい。
ラースが苦虫を噛み潰したような顔をして言った。
「ぅぐ。…それだ。お前が起きてきたときに寝惚けてて、昨日の夜みたいな状態だったらどうしようかって、フェイトと対応を協議してたんだけどな。」
対応を協議って…俺を何だと思ってるんだ。
「一人、話しに入れなくて嫉妬して暴走したんだ。『昨日の事なんかオレが忘れさせてやる!オレに抱かれて忘れればいい!』みたいな事ほざいて無理矢理…な。」
ほざいてって…。
ラースも頭にきてるな。
「…いや、なんだそれ。普通に考えたらムリだろ。襲われた人間を襲おうとしたのか。」
ホントなんだその謎理論。
「どれだけ自分のテクニックに自信があるかは知らんが、そういうヤツに限って自分勝手なセックスしかしないだろ。激しく抱いてやれば上書きされて忘れると思い込んで、トラウマ作るクズ野郎じゃん。」
フェイトがめっちゃ頷いてるな。
「それがわからなくなってるから、この状況なんだろう。俺もさすがに付き合いきれん。」
「ちゃんとしたセックスの経験が無ければわからんだろう。」
「「あー…。」」
自分に夢を見ていてお目出度いヤツだ。
二人とも白い目でルジェをみている。
「オレだって経験くらいある!バカにするな!」
「あっそ。じゃあ素人童貞だ。」
「ぐっ!」
はい当たり。
プロの皆さん、アイツの相手お疲れ様でした。
「だから何でソイツの肩ばかり持つんだ!俺の何が気に入らないんだよ!」
…全部じゃね?
そして怒鳴るルジェにフェイトが告げる。
「…シオンさんは、ただ僕を心配して労ってくれているんだ。僕の心が安らかで居られるように気を配ってくれてる。」
「オレだってそうだ!お前を心配してやってるだろ!!」
「ルジェ、君はいつも僕を下に見てるでしょ。今だって心配してやってるって言ったもんね。シオンさんは僕をそんな風に見てない。下心も感じない。僕の意思を確認して、尊重してくれる。ルジェと違って無理矢理された事なんて、一つも無い。」
図星だったのか、ルジェは黙り込んでいるがフェイトは続ける。
「ルジェは自分の為に、僕を思い通りにしたいだけ…。僕の意思なんてどうでも良いんでしょ?貴族街から戻ってきた僕をを見て心配したって言ってたけど、違うよね?弱ってるなら言いなりにするのに都合が良いって思わなかった?僕はそういう態度が我慢できないくらい嫌なんだよ。」
ルジェは否定しなかった。
「じゃあオレはどうしたら良いっていうんだ!」
「それは自分で考えて。ちゃんと親方と話合って相談に乗ってほしいって言うなら、僕もラースさんも親身になって話を聞いてたと思う。でも、もう僕はそんなことできないよ。」
「そんな…。」
「そんなも何も無い、当然の結果だ。帰って親方と話し合え。」
「ラースまで…。オレと険悪になって困るのはお前じゃないのか?」
「まだそんなこと言ってんのか。親方はそんな事許さないだろ。それに俺はもうじき退職するんだぞ。」
独立に目処が立ったって言ってたな。
「本気だったのか!」
「当たり前だ。じゃなきゃ親方に報告する訳ない。それに俺はちゃんと筋を通して独立するんだ。お前に何を言われることもない。」
「ラース!ラース!オレを置いて出て行くのか!」
「何言ってんだ。ちゃんとお前にも報告しただろ。」
俺は何を見せられてるんだ。
腹も減ったしいい加減にしてもらいたい。
ヒートアップしてるところに悪いが如何せん暇だ。
フェイトとチョコでも食べようか。
今度はマカダミアナッツの入ってるのにしようか。
だが生チョコも捨て難い。
「フェイト、こっちで一緒にチョコを食べよう。どっちが好み?食べて教えて?」
ソファに腰を下ろしてテーブルに2種類のチョコを置き、フェイトを誘う。
食べたいけどどうしようか迷っているみたいだな。
「こっちのは今の室温だとすぐに溶けてしまうから、早く食べよう。」
そう促してから自分でも食べる。
それからまたフェイトの口にも運んで食べさせた。
今更だけど俺の魔法は何でもアリだな。
やたらと便利で重宝するけども。
世界の法則を無視してるかの様な使い勝手の良さだ。
「僕はナッツが入ったチョコが好きです。あの、香ばしくて美味しかったです。ありがとうございます。」
「そうか。じゃあ今度は一緒にナッツが入ったブラウニーを食べよう。」
ちゃんと教えてくれてからフェイトが飲み物を取りに席を立った。
それと入れ代わりにラースがやって来て腰を下ろした。
「俺も食べて良いか?さすがに疲れた。」
「良いぞ。」
朝からお疲れ様だな、ラース。
たくさんお食べ。
「うまっ!あまっ!何だコレ!噛まずに溶けるぞ!」
凄い勢いでがっついてるが味わかるのか?
戻ってきたフェイトが「美味しいですよね」と微笑みながらお茶を出してくれる。
苦味の少ない烏龍茶のような味で美味しい。
チョコの後味が残った口の中がリセットされてすっきりする。
落ち着いたところでお茶を啜るラースに「ルジェは?」と聞いてみた。
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