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3章 天使と仔猫と風呂と俺、マスコットを添えて
02
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「あら、フェイトちゃんじゃない。ラースちゃんもお久しぶりね!そちらのきれいなお兄さんは初めましてね?わたしはアンジェラ。ここのオーナーなの。アンジェラママって呼んでくれたら嬉しいわ。」
「初めまして、アンジェラママ。俺はシオン。フェイトとラースの友人だ。どうぞ、よろしく。」
アンジェラママは、ケバくならない程度にきちんと化粧をして、襟の大きく開いたフリルたっぷりの白いシャツブラウスを着て、腰回りにフィットした黒いレザーパンツを穿いて、黒いパンプスを合わせた、190センチを越える立派な体躯のオネェさんだった。
これぞ雄っぱい!という胸部の厚みが凄い。
パンプスを着用しているので身長も嵩増しされている偉丈夫だ。
青い目と輝く金色の髪が眩しい。
「ご丁寧にどうもありがとう。こちらこそよろしくね。アンジェラママって呼んでくれるコ、中々いないから嬉しいわ!」
そう言って微笑む顔立ちは物語の騎士のように柔和で、絵画のようだ。
エンジェルスマイルの名はダテじゃなかった。
だが、どこかしっくりこない。
「フェイトちゃん、わたしに何かあるのかしら?」
頬に手を添えて言う姿も慣れた様子だが、何か違和感がある。
「えっと、僕とシオンさんですね。お忙しいですか?」
「大丈夫よ。この作業ももう少しで終わるわ。座って待っていてもらえる?ラースちゃんはどうしたの?」
「俺は…あー。付き添い?監視員?ストッパー?みたいなモンです。」
俺は初めてのお使いをするちびっ子じゃないんだ。
フェイトの護衛とか言っとけよ。
「ふふっ。なあに、それ?おもしろいわ。じゃあ申し訳ないけど、少し待っててね。」
笑った雰囲気がほわっとしていて、見た目よりも可愛い性格をしているようだ。
作業に戻るときに「果実水をお出ししてちょうだい」と厨房に声をかけてくれた。
出された飲み物を味わいながら待っていると、まじまじと俺を見つめていたラースが言った。
「シオン、アンジェラさんに驚かなかったな。」
「驚くようなこと、あったか?」
わからん。
思わず首を傾げる。
「アンジェラさんみたいな体格の良い男性体が、ああいった格好をしたり話し方をするのは珍しいだろ?俺もだけど、あー、なんだ、…孕ませる側を期待されるからな。だから驚くと思って少し心配してたんだ。杞憂だったみたいだがな。」
「そういうことか。俺は別に大きな身体でもしちゃいけない格好なんて無いと思ってるだけだ。それにどんな体格でも抱かれたって良いだろう。両性なのに勿体ない。」
「お前ならそう言えるかもしれん。だが、普通の人間は自分より大きな相手を抱くなら覚悟が要る。色々と……その…自信を喪失することになったときの、な。」
自分より立派なのが付いてるくらいなんだよ。
小さい奴らめ。
……………だからか。
「なあに?明るいうちから色っぽい話?でもウソだとしてもシオンちゃんの言葉には勇気付けられるわ。わたしも『いつかは』って希望を持っていても良いのかしら…って思えるもの。」
えらく消極的だが、寂しそうな表情を見れば過去にいろいろあったのだろうと予想できる。
「コンプレックスを抱えたヤツが、自分より大きかったり、優れた相手ばかり抱きたがって誘って来るからな…。中々難しい。」
立派な体格でも色々と厳しいんだな。
「あら、ラースちゃんも抱かれたい気分になること、あるの?」
「…黙秘します。」
ラースの性事情は置いておくとして、だ。
「アンジェラママ。俺は、俺が惚れて、相手も俺に惚れてくれたなら、どんな体格でも抱き潰す自信がある。そういう人間が俺だけって事はないだろう。だから希望を持て、なんて無責任な事は言えないが、いつかあなたの望む人が現れると良いな。」
ラースよ、なぜそこであんたが赤面してるのか。
「シオンちゃん、優しいのね……。ありがとう、励ましてくれて。わたしくらい大きかったら歪んだ感情や性癖をぶつけられる以外、誰もが無理だと思ってたけど……嬉しいわ。ちなみに、わたしより大きくてもそれは変わらない?」
この話しぶりだと誰か該当する人物が居るのか?
「俺は、『どんな体格でも』と言ったぞ。」
「ふふっ。そうだったわね。」
「そろそろ帰ってこい、ラース。」
赤い顔して俯いて、何してんだ。
ちなみにフェイトは表情がキラキラしてるし、アンジェラママははみかみながらも微笑んでいる。
「お前っ!お前なあ!その顔であんなこと言ってるの聞かされてみろ!こっちが恥ずかしいわ!」
「そうね。わたしも年甲斐も無くときめいちゃったわ。確かにシオンちゃんにはストッパーが必要ね。それにラースちゃんがこんなになるなんて、初めて見たわ。」
ほう、ラースは普段はこんなじゃないと。
からかうネタが出来たな、とニヤニヤしていたらツッコミが入った。
「その顔止めてくれ!何企んでんだ!」
アンタにはナイショだな。
「フェイト!お前も何か言ってくれ!」
「シオンさんカッコいいです。アンジェラさんが可愛く見えました…。」
わかる。
はにかんだ笑顔が可愛かったからな、頷いて同意しておく。
「二人ともわたしを可愛いだなんて…。ありがとう。」
この人も見た目で苦労してるんだな。
「初めまして、アンジェラママ。俺はシオン。フェイトとラースの友人だ。どうぞ、よろしく。」
アンジェラママは、ケバくならない程度にきちんと化粧をして、襟の大きく開いたフリルたっぷりの白いシャツブラウスを着て、腰回りにフィットした黒いレザーパンツを穿いて、黒いパンプスを合わせた、190センチを越える立派な体躯のオネェさんだった。
これぞ雄っぱい!という胸部の厚みが凄い。
パンプスを着用しているので身長も嵩増しされている偉丈夫だ。
青い目と輝く金色の髪が眩しい。
「ご丁寧にどうもありがとう。こちらこそよろしくね。アンジェラママって呼んでくれるコ、中々いないから嬉しいわ!」
そう言って微笑む顔立ちは物語の騎士のように柔和で、絵画のようだ。
エンジェルスマイルの名はダテじゃなかった。
だが、どこかしっくりこない。
「フェイトちゃん、わたしに何かあるのかしら?」
頬に手を添えて言う姿も慣れた様子だが、何か違和感がある。
「えっと、僕とシオンさんですね。お忙しいですか?」
「大丈夫よ。この作業ももう少しで終わるわ。座って待っていてもらえる?ラースちゃんはどうしたの?」
「俺は…あー。付き添い?監視員?ストッパー?みたいなモンです。」
俺は初めてのお使いをするちびっ子じゃないんだ。
フェイトの護衛とか言っとけよ。
「ふふっ。なあに、それ?おもしろいわ。じゃあ申し訳ないけど、少し待っててね。」
笑った雰囲気がほわっとしていて、見た目よりも可愛い性格をしているようだ。
作業に戻るときに「果実水をお出ししてちょうだい」と厨房に声をかけてくれた。
出された飲み物を味わいながら待っていると、まじまじと俺を見つめていたラースが言った。
「シオン、アンジェラさんに驚かなかったな。」
「驚くようなこと、あったか?」
わからん。
思わず首を傾げる。
「アンジェラさんみたいな体格の良い男性体が、ああいった格好をしたり話し方をするのは珍しいだろ?俺もだけど、あー、なんだ、…孕ませる側を期待されるからな。だから驚くと思って少し心配してたんだ。杞憂だったみたいだがな。」
「そういうことか。俺は別に大きな身体でもしちゃいけない格好なんて無いと思ってるだけだ。それにどんな体格でも抱かれたって良いだろう。両性なのに勿体ない。」
「お前ならそう言えるかもしれん。だが、普通の人間は自分より大きな相手を抱くなら覚悟が要る。色々と……その…自信を喪失することになったときの、な。」
自分より立派なのが付いてるくらいなんだよ。
小さい奴らめ。
……………だからか。
「なあに?明るいうちから色っぽい話?でもウソだとしてもシオンちゃんの言葉には勇気付けられるわ。わたしも『いつかは』って希望を持っていても良いのかしら…って思えるもの。」
えらく消極的だが、寂しそうな表情を見れば過去にいろいろあったのだろうと予想できる。
「コンプレックスを抱えたヤツが、自分より大きかったり、優れた相手ばかり抱きたがって誘って来るからな…。中々難しい。」
立派な体格でも色々と厳しいんだな。
「あら、ラースちゃんも抱かれたい気分になること、あるの?」
「…黙秘します。」
ラースの性事情は置いておくとして、だ。
「アンジェラママ。俺は、俺が惚れて、相手も俺に惚れてくれたなら、どんな体格でも抱き潰す自信がある。そういう人間が俺だけって事はないだろう。だから希望を持て、なんて無責任な事は言えないが、いつかあなたの望む人が現れると良いな。」
ラースよ、なぜそこであんたが赤面してるのか。
「シオンちゃん、優しいのね……。ありがとう、励ましてくれて。わたしくらい大きかったら歪んだ感情や性癖をぶつけられる以外、誰もが無理だと思ってたけど……嬉しいわ。ちなみに、わたしより大きくてもそれは変わらない?」
この話しぶりだと誰か該当する人物が居るのか?
「俺は、『どんな体格でも』と言ったぞ。」
「ふふっ。そうだったわね。」
「そろそろ帰ってこい、ラース。」
赤い顔して俯いて、何してんだ。
ちなみにフェイトは表情がキラキラしてるし、アンジェラママははみかみながらも微笑んでいる。
「お前っ!お前なあ!その顔であんなこと言ってるの聞かされてみろ!こっちが恥ずかしいわ!」
「そうね。わたしも年甲斐も無くときめいちゃったわ。確かにシオンちゃんにはストッパーが必要ね。それにラースちゃんがこんなになるなんて、初めて見たわ。」
ほう、ラースは普段はこんなじゃないと。
からかうネタが出来たな、とニヤニヤしていたらツッコミが入った。
「その顔止めてくれ!何企んでんだ!」
アンタにはナイショだな。
「フェイト!お前も何か言ってくれ!」
「シオンさんカッコいいです。アンジェラさんが可愛く見えました…。」
わかる。
はにかんだ笑顔が可愛かったからな、頷いて同意しておく。
「二人ともわたしを可愛いだなんて…。ありがとう。」
この人も見た目で苦労してるんだな。
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