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日戻りカレンダー・2
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僕は今日もカレンダーをめくって眠りについた。
そして次の日の朝、カレンダーを見るとまた最初の日に戻っているのを発見したのだった。
次の日もその次の日も、朝になるとカレンダーは元の日付に戻っていた。
そのたびに僕はカレンダーをめくり続けたんだ。
僕は、こんなことがいつまで続くのだろうと思ったけれど、それに振り回される方が嫌で、とにかく今日の日付まで一気にカレンダーをめくったんだ。
確かにこれは困った状況だけど、僕だって一日中カレンダーのことばかり考えているわけじゃない。
平日は学校に行き、休日は友達と遊んだりどこかへ出かけたりするのだから。
僕は最初の頃こそなんとかやり過ごしていられたけれど、そんなことが一カ月も続くと、さすがにうんざりしてきたんだ。
今朝は30枚も一度にめくらなければならなかったし、この調子でいくと日に日にめくる枚数が増えることになるだろう。
そんなことを考えていた翌日の朝、僕はものすごい揺れを感じて目を覚ました。
てっきり地震だと思ってじっとしていた僕は、例のカレンダーがひどく揺れていることに気がついたんだ。
いや、正確にはカレンダーじゃなくてカレンダーが掛かっている柱が揺れているんだ。
その柱は我が家の大黒柱だから、当然家全体が揺れている。
僕はベッドから飛び起きた。
恐ろしくてとにかく逃げ出そうとしたけれど、揺れが激しすぎてちゃんと歩くことができない。
大黒柱はますます激しく揺れながら、どうやら少しずつ上に移動しているようだ。
僕はベッドの柱にしがみつきながら、ただその様子を見守ることしかできない。
大黒柱の動きは激しさを増し、メリメリ、バキバキと音をたてながらどんどん上昇し、ついに完全に家から抜け出すと、その末端から炎を吹き出して空へと飛び立ったのだ。
家はバラバラに壊れ、僕は家の外に放り出された。
空を見上げると大黒柱はまるでロケットの様に宇宙を目指して飛んでいるのが見えた。
同じように外に放り出された父さんと母さんと一緒に空を見上げているとテレビのニュースが耳に飛び込んできた。
「人類が初めて月に着陸してから今日でちょうど100年目の記念日です!」
そうだ、僕はあることを思いだした。
さっき、揺れている家の中で見たカレンダーの日付は確かに今日だった。
そして次の日の朝、カレンダーを見るとまた最初の日に戻っているのを発見したのだった。
次の日もその次の日も、朝になるとカレンダーは元の日付に戻っていた。
そのたびに僕はカレンダーをめくり続けたんだ。
僕は、こんなことがいつまで続くのだろうと思ったけれど、それに振り回される方が嫌で、とにかく今日の日付まで一気にカレンダーをめくったんだ。
確かにこれは困った状況だけど、僕だって一日中カレンダーのことばかり考えているわけじゃない。
平日は学校に行き、休日は友達と遊んだりどこかへ出かけたりするのだから。
僕は最初の頃こそなんとかやり過ごしていられたけれど、そんなことが一カ月も続くと、さすがにうんざりしてきたんだ。
今朝は30枚も一度にめくらなければならなかったし、この調子でいくと日に日にめくる枚数が増えることになるだろう。
そんなことを考えていた翌日の朝、僕はものすごい揺れを感じて目を覚ました。
てっきり地震だと思ってじっとしていた僕は、例のカレンダーがひどく揺れていることに気がついたんだ。
いや、正確にはカレンダーじゃなくてカレンダーが掛かっている柱が揺れているんだ。
その柱は我が家の大黒柱だから、当然家全体が揺れている。
僕はベッドから飛び起きた。
恐ろしくてとにかく逃げ出そうとしたけれど、揺れが激しすぎてちゃんと歩くことができない。
大黒柱はますます激しく揺れながら、どうやら少しずつ上に移動しているようだ。
僕はベッドの柱にしがみつきながら、ただその様子を見守ることしかできない。
大黒柱の動きは激しさを増し、メリメリ、バキバキと音をたてながらどんどん上昇し、ついに完全に家から抜け出すと、その末端から炎を吹き出して空へと飛び立ったのだ。
家はバラバラに壊れ、僕は家の外に放り出された。
空を見上げると大黒柱はまるでロケットの様に宇宙を目指して飛んでいるのが見えた。
同じように外に放り出された父さんと母さんと一緒に空を見上げているとテレビのニュースが耳に飛び込んできた。
「人類が初めて月に着陸してから今日でちょうど100年目の記念日です!」
そうだ、僕はあることを思いだした。
さっき、揺れている家の中で見たカレンダーの日付は確かに今日だった。
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