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家庭教師の模範解答
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麻琴と千鶴は衣類を整え、千鶴の部屋の鍵を開けた。
ドアを少し開けると大きな手が『ぬぉっ!』と入って来た。飛鳥の左手だった。すると、千鶴が近づいて来て、一度、バタン!と扉を閉めた。
飛鳥の腕がひしゃげた。
「痛だっ!この麻琴!お嬢様を!お嬢様を手篭めにぃーーーーーー!」
大の大人が『ビェ~ッ』と子供のように泣いている。
「ああ!彼女の初めてかゴメン。飛鳥の代わりにもらった。」
「もうっ!飛鳥!聴いてたのっ!やらしいなっ!変態っ!」
「お嬢様ぁーーーーーーぁ!私と言うものが居ながら、旦那様にどう、申し上げてよいやら!」
「貴方の娘は麻琴に15回以上、イカされて頂きました。って、言って置いて。」
そう言って彼女は頬を真っ赤にして照れた。
「という事だ、諦めろ糞ジジィ。」
麻琴が飛鳥の肩に手を遣ると初老の老人が更に老け込んだように背を丸めた。
「お嬢様ぁーーーーーーぁ!」
その場で膝を付き大声で泣き叫ぶ飛鳥を尻目に二人は、彼をその場に残し階下に降りて行く。
「シャワー浴びたいね。」
「あっ!いいわね。一緒に入ろ?飛鳥にやらせるから。」
「ダメだよ。また狼になるぞ。」
「なって!なってよ!スッゴク楽しみだなぁ。」
二人の声が次第に遠くなっていく。
「お嬢様ぁーーーーーーーーーーーーッ!」
彼は再び叫んだ。しかし、追いかける事はできなかった。
飛鳥の着ていたズボンのチャック全体からは栗の花のような異臭がした。
飛鳥は千鶴の部屋の扉にピタリと片耳を付け、二人の長い交尾の声色を聞きながら我慢しきれなくなり、マスターベーションを二回もしたのだ。
そして、スーツのズボンを彼の泥々の精子で汚した。
それを千鶴にバレるのが嫌だったので、彼は追いかけられなかったのだ。
それは飛鳥にとって、二度目の青春であった。それから、彼は真栄城邸で麻琴と千鶴の行為を盗み聞きし、録音するようになった。
もちろん、『千鶴様の初めて』をiPhoneで録音した。もちろん自分がオナニーをした画像をバックに合わせてだ。
「千鶴様ぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
彼は悲しみをダミ声で表した。
無視する二人・・・
麻琴と千鶴はリビングを抜けて、試験を受けた部屋に手を繋いで戻って行った。
比嘉と伊田がパイプ椅子に座って待っていた。何故か比嘉と伊田は扱いが雑な貧相な椅子である。いかにも昨日、二人が呼び出されて用意したような・・・
「二人とも何やっていたんだ。遅いじゃないか?」
比嘉と伊田が無表情で言った。
「ご飯を食べてたの。残りはフライパンの中にあるわ。食べなさいよ。」
彼女は比嘉と伊田をまるで、無視して麻琴の横顔を観ながらうっとりしていた。
もう、そろそろ受験競争の話もしたい。と著者も思ふ。
比嘉が麻琴に向き直り、コホッと小さな咳をした。
「二人ともお楽しみの所、お集まり頂きありがとう。楽しんだかい?マコト。」
伊田もニヤニヤと笑った。ガムを噛んでいる。
「で?結果なんだろ?今のままじゃ、東大合格は無理だって。」
麻琴は高級椅子に座った。千鶴も当然のように座る。
比嘉と伊田は顔を見合せヒヒッと笑った。
「日本の大学入試の状況は、ほぼ昨日から今日にかけて学習させてもらった。立教大学の事もだ。」
麻琴はシリアスな顔をして無言で頷いた。
「全科目に於いて、壊滅的。しかも共通テストだ!キミは必ず失敗する。東大合格は愚か立教大学も難しい。」
「分かってるわよ!だから、これから頑張るんじゃない!?」
千鶴が憤ったが、二人の家庭教師には届かない。比嘉が彼女の言葉を遮るような形になった。
「千鶴お嬢様!貴女もだ!キミも六割取れていなかった。性行為など、もってのその他だ!マコトはほとんど取れていなかった。」
「えっ!・・・」彼と彼女は絶句した。
「ほとんどって・・・」
「正直、エッチなんかしている時間はないんだよぉ!」
伊田が怒鳴った。比嘉がそうだと言わんばかりに顎を引いた。
「このままでは、二人とも東大合格はできない。明日からはここに通って、私達がキミ達の勉強を観る。」
続けて比嘉が言った。
「特にマコト、キミは中学一年生のドリルからやってもらう。今夜から自宅で始めてもらう。」
「は、はぁ!?ちゅ?中坊!?」
麻琴は腰が抜けそうになった。
「な、なんで?後、何ヵ月だと思ってるの?共通テストまで、8ヶ月だよ!間に合わないよ!」
千鶴も叫んだ。
ドアを少し開けると大きな手が『ぬぉっ!』と入って来た。飛鳥の左手だった。すると、千鶴が近づいて来て、一度、バタン!と扉を閉めた。
飛鳥の腕がひしゃげた。
「痛だっ!この麻琴!お嬢様を!お嬢様を手篭めにぃーーーーーー!」
大の大人が『ビェ~ッ』と子供のように泣いている。
「ああ!彼女の初めてかゴメン。飛鳥の代わりにもらった。」
「もうっ!飛鳥!聴いてたのっ!やらしいなっ!変態っ!」
「お嬢様ぁーーーーーーぁ!私と言うものが居ながら、旦那様にどう、申し上げてよいやら!」
「貴方の娘は麻琴に15回以上、イカされて頂きました。って、言って置いて。」
そう言って彼女は頬を真っ赤にして照れた。
「という事だ、諦めろ糞ジジィ。」
麻琴が飛鳥の肩に手を遣ると初老の老人が更に老け込んだように背を丸めた。
「お嬢様ぁーーーーーーぁ!」
その場で膝を付き大声で泣き叫ぶ飛鳥を尻目に二人は、彼をその場に残し階下に降りて行く。
「シャワー浴びたいね。」
「あっ!いいわね。一緒に入ろ?飛鳥にやらせるから。」
「ダメだよ。また狼になるぞ。」
「なって!なってよ!スッゴク楽しみだなぁ。」
二人の声が次第に遠くなっていく。
「お嬢様ぁーーーーーーーーーーーーッ!」
彼は再び叫んだ。しかし、追いかける事はできなかった。
飛鳥の着ていたズボンのチャック全体からは栗の花のような異臭がした。
飛鳥は千鶴の部屋の扉にピタリと片耳を付け、二人の長い交尾の声色を聞きながら我慢しきれなくなり、マスターベーションを二回もしたのだ。
そして、スーツのズボンを彼の泥々の精子で汚した。
それを千鶴にバレるのが嫌だったので、彼は追いかけられなかったのだ。
それは飛鳥にとって、二度目の青春であった。それから、彼は真栄城邸で麻琴と千鶴の行為を盗み聞きし、録音するようになった。
もちろん、『千鶴様の初めて』をiPhoneで録音した。もちろん自分がオナニーをした画像をバックに合わせてだ。
「千鶴様ぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
彼は悲しみをダミ声で表した。
無視する二人・・・
麻琴と千鶴はリビングを抜けて、試験を受けた部屋に手を繋いで戻って行った。
比嘉と伊田がパイプ椅子に座って待っていた。何故か比嘉と伊田は扱いが雑な貧相な椅子である。いかにも昨日、二人が呼び出されて用意したような・・・
「二人とも何やっていたんだ。遅いじゃないか?」
比嘉と伊田が無表情で言った。
「ご飯を食べてたの。残りはフライパンの中にあるわ。食べなさいよ。」
彼女は比嘉と伊田をまるで、無視して麻琴の横顔を観ながらうっとりしていた。
もう、そろそろ受験競争の話もしたい。と著者も思ふ。
比嘉が麻琴に向き直り、コホッと小さな咳をした。
「二人ともお楽しみの所、お集まり頂きありがとう。楽しんだかい?マコト。」
伊田もニヤニヤと笑った。ガムを噛んでいる。
「で?結果なんだろ?今のままじゃ、東大合格は無理だって。」
麻琴は高級椅子に座った。千鶴も当然のように座る。
比嘉と伊田は顔を見合せヒヒッと笑った。
「日本の大学入試の状況は、ほぼ昨日から今日にかけて学習させてもらった。立教大学の事もだ。」
麻琴はシリアスな顔をして無言で頷いた。
「全科目に於いて、壊滅的。しかも共通テストだ!キミは必ず失敗する。東大合格は愚か立教大学も難しい。」
「分かってるわよ!だから、これから頑張るんじゃない!?」
千鶴が憤ったが、二人の家庭教師には届かない。比嘉が彼女の言葉を遮るような形になった。
「千鶴お嬢様!貴女もだ!キミも六割取れていなかった。性行為など、もってのその他だ!マコトはほとんど取れていなかった。」
「えっ!・・・」彼と彼女は絶句した。
「ほとんどって・・・」
「正直、エッチなんかしている時間はないんだよぉ!」
伊田が怒鳴った。比嘉がそうだと言わんばかりに顎を引いた。
「このままでは、二人とも東大合格はできない。明日からはここに通って、私達がキミ達の勉強を観る。」
続けて比嘉が言った。
「特にマコト、キミは中学一年生のドリルからやってもらう。今夜から自宅で始めてもらう。」
「は、はぁ!?ちゅ?中坊!?」
麻琴は腰が抜けそうになった。
「な、なんで?後、何ヵ月だと思ってるの?共通テストまで、8ヶ月だよ!間に合わないよ!」
千鶴も叫んだ。
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