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33話 アラン王子殿下の罪 その2
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(アラン王子殿下視点)
謁見室ではなく、父上の部屋に呼ばれたのが気になる……一体、なんだというのだ? 私の隣には婚約者のマリーナの姿がある。先ほどまでは言い合いをしていたが、こういう状況になると頼もしく思えてくるから不思議なものだ。
私は少し、彼女に辛く当たり過ぎたであろうか?
「マリーナ」
「なんですの? アラン王子殿下」
さっきはかなり酷いことを言ってしまったと感じたが……マリーナの態度は通常通りだった。これでは私が子供みたいだな。父上に呼び出された緊張感から、こんな簡単なことを思い出してしまうとは……くそう。
「先ほどは失礼なことを言ってしまって、済まなかった……申し訳ない」
「いえ、アラン王子殿下の非常識は存じておりますわ。私も同じくらい非常識ですので……お気になさらずに」
「そうか……そう言ってもらえると助かる。今回の父上の呼び出しの結果によっては……お前は私との婚約破棄を考えた方が良いかもしれんぞ」
「まあ、そのようなことを考えていらっしゃるなんて……とにかく、国王陛下がお呼びですわ。あまりお待たせするのは、配下の者として印象が良くありません」
「それもそうだな……では、早速、入るとしようか」
私は深呼吸をすると、父上の私室の扉を勢いよくノックした──。
----------------------------------------------
「来たか、アラン。それから……マリーナ嬢もか。わざわざ済まなかったな」
「いえ、とんでもないことでございますわ、国王陛下」
父上である、モーガン・ジドルが私とマリーナの前に座っていた。緊張の一瞬と言ったところだろうか……。
「立ったままでは窮屈だろう。座ってくれて構わないぞ」
「失礼いたします」
「失礼いたします……」
私とマリーナは父上に促されてソファに座る。それを見計らって、父上は咳ばらいをして話し出した。
「アランよ」
「は、はい……父上」
「お前を呼び出した理由は他でもない。この前のイシューマ王国でのことだ。分かっていたことだろうがな」
「しょ、承知しておりました……」
私はやはり重い罰を受けてしまうのか……? 次期国王は弟達に委ねられる?
「ウィンリー・トレートを追放した件は、民衆の間でも噂になっている……それらを野放しにしては、王家としての面子が成り立たなくなる可能性もある」
「は、はあ……」
なにやら、予想していたこととは違う方向性を感じさせた。
「よって、まずは民衆の暴動を鎮圧する意味でも、事前の集会を取り締まることにした。お前もそれに参加せよ」
「ち、父上……!?」
「こ、国王陛下……!? それは……!」
これは完全に想定外の事態だ……まさか父上が民衆を取り締まるなどという言葉を出してくるとは……!
謁見室ではなく、父上の部屋に呼ばれたのが気になる……一体、なんだというのだ? 私の隣には婚約者のマリーナの姿がある。先ほどまでは言い合いをしていたが、こういう状況になると頼もしく思えてくるから不思議なものだ。
私は少し、彼女に辛く当たり過ぎたであろうか?
「マリーナ」
「なんですの? アラン王子殿下」
さっきはかなり酷いことを言ってしまったと感じたが……マリーナの態度は通常通りだった。これでは私が子供みたいだな。父上に呼び出された緊張感から、こんな簡単なことを思い出してしまうとは……くそう。
「先ほどは失礼なことを言ってしまって、済まなかった……申し訳ない」
「いえ、アラン王子殿下の非常識は存じておりますわ。私も同じくらい非常識ですので……お気になさらずに」
「そうか……そう言ってもらえると助かる。今回の父上の呼び出しの結果によっては……お前は私との婚約破棄を考えた方が良いかもしれんぞ」
「まあ、そのようなことを考えていらっしゃるなんて……とにかく、国王陛下がお呼びですわ。あまりお待たせするのは、配下の者として印象が良くありません」
「それもそうだな……では、早速、入るとしようか」
私は深呼吸をすると、父上の私室の扉を勢いよくノックした──。
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「来たか、アラン。それから……マリーナ嬢もか。わざわざ済まなかったな」
「いえ、とんでもないことでございますわ、国王陛下」
父上である、モーガン・ジドルが私とマリーナの前に座っていた。緊張の一瞬と言ったところだろうか……。
「立ったままでは窮屈だろう。座ってくれて構わないぞ」
「失礼いたします」
「失礼いたします……」
私とマリーナは父上に促されてソファに座る。それを見計らって、父上は咳ばらいをして話し出した。
「アランよ」
「は、はい……父上」
「お前を呼び出した理由は他でもない。この前のイシューマ王国でのことだ。分かっていたことだろうがな」
「しょ、承知しておりました……」
私はやはり重い罰を受けてしまうのか……? 次期国王は弟達に委ねられる?
「ウィンリー・トレートを追放した件は、民衆の間でも噂になっている……それらを野放しにしては、王家としての面子が成り立たなくなる可能性もある」
「は、はあ……」
なにやら、予想していたこととは違う方向性を感じさせた。
「よって、まずは民衆の暴動を鎮圧する意味でも、事前の集会を取り締まることにした。お前もそれに参加せよ」
「ち、父上……!?」
「こ、国王陛下……!? それは……!」
これは完全に想定外の事態だ……まさか父上が民衆を取り締まるなどという言葉を出してくるとは……!
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