追放された宮廷錬金術師、彼女が抜けた穴は誰にも埋められない~今更戻ってくれと言われても、隣国の王子様と婚約決まってたのでもう遅い~

まいめろ

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42話 平定を求めて その2

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 ジドル王国の国民暴動の平定……ラグナ王太子殿下はその要が私にあると言っていた。

「そんな、急に言われても……困ります」

「済まないウィンリー。ただ事実として知って欲しかっただけさ」

「……」


 モーガン国王陛下の真意を聞けたことで、わだかまりは解けたけど、解決策については私達が考える必要はないと思う。


「ジドル王国の平定の基準はアラン王子殿下の謝罪にありますよ。それが成功するかどうかは、神のみぞ知るってところじゃないですか?」

「結構ドライだな、ウィンリーは」

「普通だと思いますけど」


 私はイシューマ王国の錬金術師になっているし、立場上、他国の政治に介入する必要はないはず。個人的にはあのプライドが高いアラン王子殿下が素直に謝罪するとは思えないけど、それはそれで仕方ないだろう。

 アラン王子殿下はその後に投獄されて、共和制の国家が生まれました、という未来も美しいかもしれない。

「個人的にはジドル王国は、無くなった方がいいかもとさえ思うようになりました。モーガン国王陛下のお話を聞いて」

「そうか……しかし、ジドル王国がなくなると、治安の悪化が懸念されるからな。難民という形でイシューマ王国にも一般人の流入があるだろう」

「やはり問題がありますか?」

「想定外のことが起きるかもしれないという意味では、問題があるな」


 想定外……確かに予想外のことが起きるのは、ラグナ様の立場からすると避けたいということね。私としても育った国家だし、なくなれば良い! とこれみよがしに言うつもりはないけど……。


「とくに略奪などが行われる可能性が脅威だな。混乱に乗じて犯罪を犯す者も増えるだろうし。それを取り締まる期間も一時的にとはいえなくなるわけだ」

「そうですね……」

 そんな話をしながら私達は宮殿内部を歩いていた。その時、向こうから歩いてくる二人組の姿が……非常に見覚えがあるんだけれど。出来ればそのまま素通りして欲しかった。

「ウィンリー……? ラグナ王太子殿下まで……」

「どうしてここに?」

「アラン王子殿下、マリーナ様……」


 話題の人物達と出会ってしまった。この際だし、話し合った方が良いのかしら。
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