凶悪ハニィ

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【本編】

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 パペットみたいな小さい人形が、喧嘩をしている。
 よくよく見てみれば、それは女装した兄貴と池田だ。
 でっかい口をぱくぱくさせながら、きいきいネズミみたいな奇声を発して取っ組み合いの大喧嘩。
 止めないと。
 それは何処か滑稽で、いっそ微笑ましいような光景にも拘わらず、咄嗟にそう思い手を伸ばす。
 大丈夫、今なら二人よりも俺の方が大きい。
 二人は人形だけど、俺はまだ人間だ。
 ころころ転がってじたばた絡み合う二人の首根っこをひっ捕まえて引き剥がせば、それでことは足りる。
「やめろよ二人とも」
 そう声をかけてみたけど、喉から実際に言葉が出たかはよく分からない。
 二人からの反応が全くないからだ。
 人のことで喧嘩しているくせに、よくもまあその当事者をここまで無視できるものだ。
 舌打ち一つ、むんずと二人の頭を引っ掴む。
 と同時に、どろんと煙幕みたいな煙が立ち昇った。
 反射的に瞑った目を開いてみれば、顔に影が落ちてきた。
 背中に冷たい汗が流れる。
 なんと、ちっちゃい人形だった二人の姿が様変わり。
 兄貴はどっしりとした白い虎の姿に、池田はにょろりと白い龍の姿に。
 こんなのありなの?
 どちらも俺の三倍は大きい。
 それにぎょっとして仰け反るが、相変わらず二人の視線はこっちへは向かない。
 金色と銀色の目が互いを睨み、牙を剥く。
 風圧にあっさり負けて身体が転がると、いつの間にか自分の姿が人形みたいになっていた。
 きいきい喚くのは、今度は俺の番。
 二人の……いや、二匹の周りをうろちょろしながら必死に止めようと手を伸ばすけど、指すらなくなった人形の短い手じゃどちらにも届かない。
 届かない。

 何でこんなことになったんだろう?

 ふと疑問を抱くと同時に、緩やかに意識が浮上した。
「……」
 気付けば、身体は布団から逃げ出して畳の上を転がっていた。
 約一月ぶりに入った自分の布団に乗っかっているのは、投げ出した手の先だけだ。
 差し込む太陽の光が、部屋の中にいるのにじりじりと肌を焼いてくる。
 太陽の位置から、既に昼近くになっていることが分かった。
「……変な夢」
 変色した天井をぼんやりと眺めながら夢を反芻し、現実を振り返る。
 昨夜家に帰ってきてから、結局兄貴とは口をきいていない。
 さっさと風呂に入って部屋に篭ってしまったこともあるし、拒絶の背中に食い下がることが出来なかったということもある。
 兄貴と池田が喧嘩した。
 原因は俺。
「……」
 何でこんなことになったんだろう。
 俺が家に帰りたいと泣いたから?
 家に知らない女が入り込むのは嫌だとごねたから?
 けど、それが原因で何で池田と兄貴の喧嘩に発展するんだろう。
 意味が分からない。
 ただ心が重い。
 ぼんやりとした頭のままでゆるゆる身体を起こすと、布団の端に散らばる紙の束が目に付いた。
 池田の読書感想文。
 夏休みの宿題。
 その内容は、作者の生い立ちからその本が出るまでの経緯、その本が作者にとって何冊目であるか、シリーズは何冊出ているか、一体どこで調べたのかというような事細かな情報が延々と綴られ、最後に漸く感想めいた言葉がちらりと載っていた。
 感想文と言うよりは、夏休みの自由研究みたいな内容だったけど……実際にそれを拵えてきた池田に驚きを隠せなかった。
 ただの推理小説なのに。
 あの本を借りてきた夜、池田は本当に嬉しそうにしていた。
 まだ足にも腕にもギプスが付いたままで、だらしなくソファに転がりながら満面の微笑を浮かべた。
 ふと脳裏にその時の笑みが甦り、なんとも言えない苦い気分になった。
 俺はずっと家に帰りたくて、実際に帰って来られた。
 あっさりとした別れの言葉までもらった。
 なのに全然すっきりしない。
 池田の了承のもとで、正々堂々と……というのはちょっと言い過ぎだけど、それでも夜逃げするみたいにあの部屋を逃げ出したわけじゃない。
 半ば引きずり出された格好ではあったけど、俺の帰宅を池田も認めていた。
 それなのに、全く嬉しいと思えない。
「……」
 このままじゃ駄目だ。
 このまま何事もなかったかのように日々を過ごすには、引っ掛かりが大きすぎる。
 喉に魚の骨が引っかかるみたいに、いつまでもいつまでも気になって忘れられないように思う。
 取り敢えず、池田が昨日何を言ったのか……それを兄貴に聞いてみよう。
 俺が原因で二人の仲が壊れるのは嫌だ。
 昨夜兄貴は、池田に「お前だから涼を預けた」と、そう言っていた。
 あの兄貴にそんなことを言わせるくらいだ、二人はきっと仲が良……いや、朝比奈さんと池田の間にあるような信頼関係が成り立っていたんだろう。
 それを俺が壊した。
 俺が家に帰りたいと言ったから。
 兄貴だけが待つ家に帰りたいと言ったから。
 ……けど、俺は、そんなにいけないことを言ったんだろうか?
 自分の家に帰りたいと思うのが、そんなに悪いことなんだろうか?
 分からない。
 後ろめたさと反抗心が頭の中で乱雑に撹拌する。
 考えれば考えるほど、奈落に沈むように暗くなっていく思考を、一度頭を振って払った。
「よし!」
 気合を入れて立ち上がり、無駄に力を入れた伸びをして部屋を出る。
 昨日の今日だ、兄貴の怒りはまだ解けていないかもしれない。
 けど、その怒りの原因を知らないことには手の打ちようがない。
 俺でどうこうできる問題じゃないかもしれないけど、原因が俺なんだからなんとかするための努力はしたい。
 階段を下りて居間を覗いてみたけど、兄貴の姿は見えなかった。
 既に店の開いている時間だから、そっちにいるのかもしれない。
 そう思って店へと続く扉を開いてみたけど、事務所の中にも見当たらない。
 軽く身を乗り出して店の中を見渡してみるけど見付からず、結局表に出たところでティシャツの広い背中が見えた。
 整備しているらしい預かり物の単車の前で、背中を丸めている。
 兄ちゃん、と声をかけようと開いた口が、音を発するよりも先に閉じた。
 電話している。
 肩で挟んだ携帯にぼそぼそ何か喋りかけながらも、かちゃかちゃ器用に手を動かしているのが分かる。
「……んなこたねえよ、そのうち会わせるよ。ただ、今は駄目だ。せめてアイツが卒業してから……」
 さくらだ。
 近付きかけた足が勝手に止まった。
 どくんと心臓が一度大きく鳴って、呼吸が止まりそうになった。
 直感というよりは確信、電話の相手はさくらだ。
 喋り方が違う、声音が違う、纏う気配がまるで違う。
 兄貴が、兄貴じゃなくてただの男に見える。
 そう感じた自分に驚いて、息を殺して踵を返した。
 抜き足差し足で店の中から自宅へと舞い戻り、一目散に部屋に飛び込む。
 頭で考えるよりも先に身体が動いて、ばたばたと慌ただしく着替えを済ませると同時に部屋を飛び出す。
 玄関先で靴を履くのに屈むと同時に、ごとりと音がした。
 見れば、三和土に艶々飴色の携帯電話が落ちていた。
「……あ、」
 ポケットに突っ込んだまま、持ってきてしまったんだろう。
 そういえば、慌ただしく帰ってきてしまった所為で荷物もあの部屋に置きっぱなしだ。
 大した物はないし量があるわけでもない……けど、宿題一式を置いてきてしまったのは致命的だ。
 近いうちに取りに行かないといけない。
 そう思うと、ぎゅっと胃が痛んだ。
 昨夜、池田は俺に「じゃあな」と言った。
 またな、とは言わなかった。
 口調は軽いのに、まるで今生の別れのように聞こえた。
 胃が痛い。
 すっかり夏休みは終わった気になっている池田の居るあの部屋に、荷物を取りに行くのが憂鬱だ。
 かといって、俺の知らない顔で誰かと話す兄貴が居る、この家に居るのも落ち着かない。
 どこかに行きたいと思うのに、どこにも行く場所が無い。
 階段を駆け下りた時の勢いは嘘みたいに消え、とぼとぼ重い足取りで家を出た。
 色の変わった天井の、自分の部屋が恋しい。
 誰かに寄り添っていないと耐えられないくらいに寒い、あの部屋が恋しい。
 恋しいと思うのに、どちらにも近付きたくない。
 行くあてがあるわけでもない。
 広い荒野にぽっつり一人取り残されたような、この虚無感は何だろう。
 ともすれば止まってしまいそうになる足を動かして無理矢理足を進める。
 歩いて歩いて歩いて、ゴールに辿り着ければいいのに。
 もうここでおしまいだよ、お疲れさまと、誰かがそう終わりの合図をしてくれたらいいのに。
 虚しい思考が堂々巡りして、自分でも嫌気がさすくらいに気が滅入る。
 駄目だと思うのに、目線が地に落ちる。
 と、素っ頓狂な音が聞こえた。
「?」
 見れば、握りっぱなしになっていた携帯電話が掌の中でぴかぴか光っている。
 この電話にかけてくることが出来るのは、たった二人だけだ。
 自分の心境とは真逆のお気楽な着信音にのろのろと携帯を開いて見れば、ディスプレイに「朝比奈恭介」と表示されていた。
 電話を取る前から誰からかかってきているのか分かるなんて、すごい。
 昨日はそれにすら気付く余裕がなかった。
「……はい、片山です」
 電話に出ると同時に、ごう、と強い風のような音が聞こえてきた。
 それに驚いて目を丸くさせると、まるで見透かしたように軽く笑う声が聞こえてきた。
「沈んだ声だな」
「……別に、」
 不貞腐れた声で返事をしたものの、不意に目頭が熱くなった。
 普通の人と思わせておいて普通じゃなかった、裏切られた感でいっぱいだった朝比奈さんの声なのに、乾いた土に水が染み入るように涙腺が緩んだ。
 ぽつねんと立ち尽くしていた荒野で、知らない間に隣に人が立っていたような安堵感。
 けれどもそれに気付かれなたくなくて、何度かそっと唾を飲み込む。
「どうしたんですか? 仕事は」
「仕事中だよ。今からちょっと遠いところに行くんだけど、その前にと思って」
「はあ、」
 変人の池田の仲間である変人の行動は、凡人の俺にはよく分からない。
 遠くに行く前にとわざわざ連絡を寄越してきたということは、行ってらっしゃい気をつけてと激励して欲しいということなんだろうか?
 不可解な気分で頭を捻りつつも、一応それっぽいことを言っておこうと口を開く。
 が、言葉を発するよりも先に、もっと不可解な言葉が耳に飛び込んできた。

「攫ってやろうか?」

 咄嗟に理解できずに思考が凍り付く。
 それを気にする風もなく、朝比奈さんは同じ言葉を繰り返した。
「攫ってやろうか、遠くに」
 二回言われても、やっぱり意味が分からなかった。






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