転校生はヤンデレだった

雪傘

文字の大きさ
上 下
2 / 3

あるある

しおりを挟む
「…は?」
え?ちょ、え?待って意味わからないんだけど?人違いじゃ、いやでも私の名前教えてもないのに知っているとなると人違いじゃないのか?いやでもなんで?などと私が困惑しながら考えていると
「あー…覚えてないのかな?」
小鳥遊悠里は少し悲しそうな顔を浮かべ
「でも別に舞が覚えていなくても僕の舞に対する愛情は変わらないからね!」
そう言って小鳥遊悠里は満面の笑みを浮かべるのだった。
とまぁ彼との出会いはこんな感じなのだが
「おーいまたぼーっとしてどうしたの?」
「はっ!まさか僕に見とれてた?w」
うざい…本気で1回殴ろうかな
「はぁ~そんな訳無いでしょ」
「冷たいな~でもそんな君も好きだよ!」
本当になんなんだこいつは
そうやって小鳥遊悠里と話していると
「やっぱり舞と話すのは楽しいな、話していると退屈な通学路も楽しく思えるよ!」
「はいはい、それはどうも」
分からない・・・コイツが何を考えているのかが
私はコイツが転校して来るまで一人だった、いや違うなあえて話しかけてきた人を遠ざけ1人で居たのだ
だから私はまた1人になろうとコイツに対し冷たく接しているのだか、コイツは離れない
「・・・分からない」
「ん?どうかした?」
ハッとする、声に出てたのか
「いやなんでもない、少し考え事をしていただけだよ」
「ほんとかなぁ~」
疑いの眼差しを向けてくる
「ホントだって」
そうこうしているうちに教室に着く
「ねぇ」
「ん?どうした?」
ふと思った事を聞いてみる
「アンタはどうして私以外と関わろうとしないの?」
「舞が好きだからだよ!」
「いや、それじゃあ質問の答えになってないでしょ」
「僕は舞がいれば他の奴なんかどうでもいいんだよ」
「なんで私なのよ…」
「舞は僕を救ってくれた人だからね」
「?いつ私がアンタを救ったのよ」
「ん~とねそれはね」
と、悠里が言おうとした時
ガララ
「おーいお前ら席につけー」
水鳥先生が来た
「ありゃりゃ、この話はまた今度ね」

しおりを挟む

処理中です...