最悪の予知夢を回避しようとしてるのに、問題が尽きないのですが‥!?

kiwi

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第二章 ノアは絶対死なせない!

第五話 初めてのお茶会

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 「マリアンヌは13歳になったね。まだお茶会には参加したことがなかったと思うけれど、もうそろそろ参加した方がいい。ちょうど1ヶ月後に王妃殿下主催のお茶会があるから参加してみなさい。13歳以上でないと参加出来ないから、私達とノアとの4人で参加しよう。」

 食事の席で父からお茶会の招待状を見せてもらった。

 王宮のお茶会ならきっと、あの毒殺を企てた第一王子殿下も参加するわね。どんな方か見ておく必要があるわ!

 「はい!是非参加致します。」

 「僕も参加致します。」

—————————————————————

—————————————-

 初めてお茶会に参加するので、ドレスを新調することになった。

 様々な色や形の中から選び、オーダーメイドで作られるのだが、母と祖母がはりきって、あれやこれやと当てがってくれるので2人に任せることにした。ドレスが決まればアクセサリーを選び、そして髪型まで選ぶ。もうお茶会に行くまでに疲れてしまいそうだ。



 そしてお茶会当日の朝。

 侍女達がいつもより張り切って支度してくれている。側付きメイドのアリアも忙しそうだ。そして、あっと言う間に私は着飾られていった。

 鏡の前に立つ私は、今まで見た中で1番綺麗だった。銀の刺繍が施された白色の上品なドレスに身を包み、可愛らしいダイヤモンドのネックレスとイヤリングをつけている。自慢のピンクブロンドの髪はハーフアップにして、髪飾りはシルバーに小さなダイヤモンドがあしらってあるものが付けられていた。

 「わぁ!素敵だわ!」

 ‥‥こんな素敵なドレスが着れたのもスタイルが良くなったおかげよ。頑張った甲斐があったわ!

 「まあ!素敵だわー!」

 母と祖母が支度の整った私を見て感嘆の声をあげた。

 「やっぱりこのドレスにして正解だったわ!あなたの髪は目を引くから、それを生かす為に少し控えめなドレスにしたのよ。でも細部に渡って刺繍がされていて、とても高級感があるでしょう?まぁ‥‥‥それにしても本当に大きくなって‥‥‥シクシク‥‥‥。」

 2人は感極まって涙まで流し始めた。

 ‥‥何だか私、お嫁に行くみたいね!?

 
 部屋を出ると、義兄弟が待っていてくれた。私の姿を見て目を丸くし、息を呑んでいる。

 「やっぱり行くのやめたら!?こんなの悪い虫がつくに決まってる!心配だよ!」と騒ぎだすルーカス。

 「確かに危ないな‥‥。1人で絶対はぐれてはいけないよ、マリアンヌ。」と注意するショーン。

 何も言わず、手を口に当てたまま固まるノア。

 そこに父もやって来て、「我が娘は綺麗だな!これは第一王子殿下や他の令息達に見染められるかもしれないぞ!?ははははっ!!」嬉しそうに、豪快に笑った。

 「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」

 ‥‥誰も笑わず、気まずい雰囲気となった‥‥。

 「ノア!ノアに頼むのも癪だけど、マリアンヌに変な虫がつかないよう、よろしく頼む!!」

 「ああ!勿論だ!」

 いつになく気の合う3人。

 そして私達は馬車で会場へと向かった。


 


 
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