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想い出はいつでも優しかった
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彼女と初めて出会ったのは、父から見合い相手が決まったと話があったときだった。
「柳田家のご令嬢だ。話をしてあげなさい」
正直、当時中等学校に通いはじめた僕からしてみれば、女子としゃべるのはまずは気恥ずかしさのほうが勝り、いったいなにを話せばいいのかわからないと思いながら、父に連れてこられた食事の席に向かったのだ。
「早乙女様……こちらがご令息の?」
「うちの次男となります。幸哉、挨拶を」
「早乙女幸哉と申します」
「いやあ、しっかりとしていますね!」
「口先だけは達者ですので」
和やかな大人のやり取りに、僕は内心辟易していた。
その中で、同じく気まずそうな顔をしている人と目が合った。
長い束髪に赤いリボンを留め、美しい友禅の着物を着ている人だった。
僕が会釈をすると、彼女もまたようやくほっとした顔で会釈をした。家で厳しく「男を立てろ」と育てられた人なのだろうと思う。現に互いの男親が話している間も、僕が挨拶をしている間も、ひと言たりとも口を開いてはいない。
やがて男親ふたりにせかされる形で、ふたりで料亭の庭を散歩することになった。
今は秋。庭では紅葉が見頃であり、歩いていても時折ひらりと舞い落ちた紅葉が見える。
その燃えるような夕焼けのような赤々とした様は、見事なものだった。
「綺麗ですね。そういえば、お名前をお伺いしておりませんね。よろしければ、なんとお呼びしていいか、教えていただいてもよろしいでしょうか?」
僕がそう尋ねると、彼女は心底驚いた顔をした。
「……柳田登紀子と申します」
「登紀子さんですね。申し遅れました。僕は早乙女幸哉と申します。いきなり結婚と言われてしまっても、ぴんと来ませんね」
一応それが当たり前だった。
女学生は無事に卒業するよりも、結婚のために中退するのが誉というのが通例だったけれど。
それに登紀子さんは初めてわかりやすく顔を曇らせた。
「登紀子さん?」
「……婚約者に対して、そういうことを言うのは失礼だと承知ですが。結婚は待ってもらってもよろしいでしょうか?」
「もしかして、結婚はお嫌ですか?」
「私が、卒業するまでは……」
「もしかして、勉学がお好きでしたか?」
華族の場合は、未だに江戸時代からの習わしで、花嫁修業以外だったら、せいぜい英語くらいで、他の勉強は嫌がられるが、今時それも時代錯誤に思える。
僕の問いに、途端に登紀子さんは気まずそうに視線を逸らしてしまった。
「その……図書館に通えなくなりますから」
「図書館……もしかして、登紀子さんは読書がお好きですか?」
途端に登紀子さんは、今までになく明るい表情になった。
小説を読むのは子供じみている。もっといいものを読むようにという風潮が付きまとう一方、小説家があれこれと作品を発表し、それを夢中になって読む女性も大勢いた。
僕も流行小説には手を出しては、父に嫌な顔をされていた。「低俗な趣味を持ち込むんじゃない」とは、父の口癖だった。
登紀子さんははにかみながら、夢中で本の話をする。
「お父様は私が本を買うのをよしとしませんから……私がこっそりと買うと、知らない内に捨ててしまうんで。ですから、学校の図書館でしか本は読めなかったんです」
「そうですか……でしたら、僕と結婚したときも、どうにかして本棚を隠さないといけませんね?」
「え? 幸哉さんは本を……」
「好きですよ。人は低俗だとおっしゃいますが、僕にはそうとは思えません。舞台は公演に行く時間と券を手に入れなければ行けませんし、シネマも同じですね。でも本であったら、本一冊手に入れば、好きなだけ没頭できるじゃないですか。それはすごいことですよ」
「わ、私もそう思います……!」
それからふたりで、夢中で本の話をした。そのときにころころと笑うときに口元に手を当てる仕草、目尻に涙を浮かべたときにそれを指先で弾く様。
それを見て、初めて彼女が美しい人なんだと気が付いた。
先程までの座敷で座っていたとき、彼女はまるで人の都合のいいように精巧につくられた人形のようにしか見えず、不気味にしか思えなかったが、こうやってにこにこと笑う様が、本来の彼女なのだろうと思い至った。
もし登紀子さんが、なんの意思も示さず、人形でいることだけを望まれているのだとしたら、それはあんまりにも哀れだ。
僕と正式に婚姻を結んだ際には、彼女がなるべく不自由に思わないようにしないといけない。
──そう、思っていたのに。
事態は僕の思ってもいない方向に転がって行ってしまったのである。
****
柳田家が没落寸前にまで追い詰められ、借金のかたに登紀子さんが売り飛ばされた。
話としてみればよくある悲劇ながらも、僕はそれを認めることができず、彼女を探すために必死で資金をつくりはじめた。
なにぶん吉原は秘密主義であり、座敷で起こったことは、外聞できないようになっている。当然ながら売られた女性ひとりを探すにしても、人手も必要ならば、資金だって必要だった。
吉原に恩義をつくるにはどうしたらいいかと昼間の吉原を一度散策した際に、ここを歩く芸妓の服の質が落ちていることに気が付いた。
思えば最近の女学生の着ている着物は大量生産の銘仙が多く、物量の前に一点ものをつくっている着物職人たちが窮地にたたされているのではないかと気が付いた。
売れないとなったら、着物の値段を上げるしかないが、そうなったら芸妓がなかなか買うことができない。
このままではどちらもずるずると落ちぶれていくのを思ったら、ここに介入すればいいのではないか。
僕は実家から出た際に持ってきた資金で、職人の工房を買い上げ、資金援助をした途端に、着物の値段が元に戻り、芸妓も職人たちも息を吹き返してきた。
お金が入ってきたら情報も入って来る。そこから僕は少しずつ吉原の様子を探っている中、気がかりな話が出てきた。
「最近、巷でいろいろと羽目を外している鬼龍院商店が、吉原でも商売をはじめたいと、女郎屋に資金援助をはじめたらしいよ」
それに僕は顔をしかめた。
鬼龍院誠一。登紀子さんの実家を借金地獄に叩き落した張本人であり、父が僕から早乙女家に火の粉が飛ばないようにと、さっさと婚約を破談するくらいには力を蓄えつつある成金。
あれが吉原で商売をはじめようとしているということは……あれもおそらくは、登紀子さんを探している。
あれは正直、彼女を人間と思っているかが怪しい。
登紀子さんの父のように、彼女を精巧な人形のように扱っているように思える。
……彼女を早めに探さないと危ない。
「……登紀子さん」
探偵を雇い、彼に吉原中の置屋を探ってもらい、やっと見つけた彼女は、芸妓の仕込みの真っ最中だった。
「別嬪さんですねえ」
雇った服部さんはそう評価したが、僕は首を振った。
「彼女の美しさは、造形じゃないよ」
「綺麗なののどこがそんなに問題があるんですかね?」
「……彼女は、それで苦しんでいたみたいだから」
彼女に金をかけ、身請けの算段を立てる。これで彼女に恨まれはしないか、憎まれはしないか、彼女を見た目だけしか考えてないと誤解されないか。
僕はそればかりを気にした。
……彼女は、自身が知識欲が豊富であり、一筋縄ではいかない人だということを、隠さなければ生きていけなかった。
彼女の見目を褒めるということは、彼女にがっかりされるということと同じだった。
あのころころと笑う彼女の笑顔が恋しい。
ふたりでこっそりと畳の下に本の書庫をつくり、ふたりで持ち寄った本を入れては、互いに好きな作家の新刊について語り合った日々が恋しい。
彼女との温かく優しい思い出だけば、僕を必死に駆り立てていた。
「柳田家のご令嬢だ。話をしてあげなさい」
正直、当時中等学校に通いはじめた僕からしてみれば、女子としゃべるのはまずは気恥ずかしさのほうが勝り、いったいなにを話せばいいのかわからないと思いながら、父に連れてこられた食事の席に向かったのだ。
「早乙女様……こちらがご令息の?」
「うちの次男となります。幸哉、挨拶を」
「早乙女幸哉と申します」
「いやあ、しっかりとしていますね!」
「口先だけは達者ですので」
和やかな大人のやり取りに、僕は内心辟易していた。
その中で、同じく気まずそうな顔をしている人と目が合った。
長い束髪に赤いリボンを留め、美しい友禅の着物を着ている人だった。
僕が会釈をすると、彼女もまたようやくほっとした顔で会釈をした。家で厳しく「男を立てろ」と育てられた人なのだろうと思う。現に互いの男親が話している間も、僕が挨拶をしている間も、ひと言たりとも口を開いてはいない。
やがて男親ふたりにせかされる形で、ふたりで料亭の庭を散歩することになった。
今は秋。庭では紅葉が見頃であり、歩いていても時折ひらりと舞い落ちた紅葉が見える。
その燃えるような夕焼けのような赤々とした様は、見事なものだった。
「綺麗ですね。そういえば、お名前をお伺いしておりませんね。よろしければ、なんとお呼びしていいか、教えていただいてもよろしいでしょうか?」
僕がそう尋ねると、彼女は心底驚いた顔をした。
「……柳田登紀子と申します」
「登紀子さんですね。申し遅れました。僕は早乙女幸哉と申します。いきなり結婚と言われてしまっても、ぴんと来ませんね」
一応それが当たり前だった。
女学生は無事に卒業するよりも、結婚のために中退するのが誉というのが通例だったけれど。
それに登紀子さんは初めてわかりやすく顔を曇らせた。
「登紀子さん?」
「……婚約者に対して、そういうことを言うのは失礼だと承知ですが。結婚は待ってもらってもよろしいでしょうか?」
「もしかして、結婚はお嫌ですか?」
「私が、卒業するまでは……」
「もしかして、勉学がお好きでしたか?」
華族の場合は、未だに江戸時代からの習わしで、花嫁修業以外だったら、せいぜい英語くらいで、他の勉強は嫌がられるが、今時それも時代錯誤に思える。
僕の問いに、途端に登紀子さんは気まずそうに視線を逸らしてしまった。
「その……図書館に通えなくなりますから」
「図書館……もしかして、登紀子さんは読書がお好きですか?」
途端に登紀子さんは、今までになく明るい表情になった。
小説を読むのは子供じみている。もっといいものを読むようにという風潮が付きまとう一方、小説家があれこれと作品を発表し、それを夢中になって読む女性も大勢いた。
僕も流行小説には手を出しては、父に嫌な顔をされていた。「低俗な趣味を持ち込むんじゃない」とは、父の口癖だった。
登紀子さんははにかみながら、夢中で本の話をする。
「お父様は私が本を買うのをよしとしませんから……私がこっそりと買うと、知らない内に捨ててしまうんで。ですから、学校の図書館でしか本は読めなかったんです」
「そうですか……でしたら、僕と結婚したときも、どうにかして本棚を隠さないといけませんね?」
「え? 幸哉さんは本を……」
「好きですよ。人は低俗だとおっしゃいますが、僕にはそうとは思えません。舞台は公演に行く時間と券を手に入れなければ行けませんし、シネマも同じですね。でも本であったら、本一冊手に入れば、好きなだけ没頭できるじゃないですか。それはすごいことですよ」
「わ、私もそう思います……!」
それからふたりで、夢中で本の話をした。そのときにころころと笑うときに口元に手を当てる仕草、目尻に涙を浮かべたときにそれを指先で弾く様。
それを見て、初めて彼女が美しい人なんだと気が付いた。
先程までの座敷で座っていたとき、彼女はまるで人の都合のいいように精巧につくられた人形のようにしか見えず、不気味にしか思えなかったが、こうやってにこにこと笑う様が、本来の彼女なのだろうと思い至った。
もし登紀子さんが、なんの意思も示さず、人形でいることだけを望まれているのだとしたら、それはあんまりにも哀れだ。
僕と正式に婚姻を結んだ際には、彼女がなるべく不自由に思わないようにしないといけない。
──そう、思っていたのに。
事態は僕の思ってもいない方向に転がって行ってしまったのである。
****
柳田家が没落寸前にまで追い詰められ、借金のかたに登紀子さんが売り飛ばされた。
話としてみればよくある悲劇ながらも、僕はそれを認めることができず、彼女を探すために必死で資金をつくりはじめた。
なにぶん吉原は秘密主義であり、座敷で起こったことは、外聞できないようになっている。当然ながら売られた女性ひとりを探すにしても、人手も必要ならば、資金だって必要だった。
吉原に恩義をつくるにはどうしたらいいかと昼間の吉原を一度散策した際に、ここを歩く芸妓の服の質が落ちていることに気が付いた。
思えば最近の女学生の着ている着物は大量生産の銘仙が多く、物量の前に一点ものをつくっている着物職人たちが窮地にたたされているのではないかと気が付いた。
売れないとなったら、着物の値段を上げるしかないが、そうなったら芸妓がなかなか買うことができない。
このままではどちらもずるずると落ちぶれていくのを思ったら、ここに介入すればいいのではないか。
僕は実家から出た際に持ってきた資金で、職人の工房を買い上げ、資金援助をした途端に、着物の値段が元に戻り、芸妓も職人たちも息を吹き返してきた。
お金が入ってきたら情報も入って来る。そこから僕は少しずつ吉原の様子を探っている中、気がかりな話が出てきた。
「最近、巷でいろいろと羽目を外している鬼龍院商店が、吉原でも商売をはじめたいと、女郎屋に資金援助をはじめたらしいよ」
それに僕は顔をしかめた。
鬼龍院誠一。登紀子さんの実家を借金地獄に叩き落した張本人であり、父が僕から早乙女家に火の粉が飛ばないようにと、さっさと婚約を破談するくらいには力を蓄えつつある成金。
あれが吉原で商売をはじめようとしているということは……あれもおそらくは、登紀子さんを探している。
あれは正直、彼女を人間と思っているかが怪しい。
登紀子さんの父のように、彼女を精巧な人形のように扱っているように思える。
……彼女を早めに探さないと危ない。
「……登紀子さん」
探偵を雇い、彼に吉原中の置屋を探ってもらい、やっと見つけた彼女は、芸妓の仕込みの真っ最中だった。
「別嬪さんですねえ」
雇った服部さんはそう評価したが、僕は首を振った。
「彼女の美しさは、造形じゃないよ」
「綺麗なののどこがそんなに問題があるんですかね?」
「……彼女は、それで苦しんでいたみたいだから」
彼女に金をかけ、身請けの算段を立てる。これで彼女に恨まれはしないか、憎まれはしないか、彼女を見た目だけしか考えてないと誤解されないか。
僕はそればかりを気にした。
……彼女は、自身が知識欲が豊富であり、一筋縄ではいかない人だということを、隠さなければ生きていけなかった。
彼女の見目を褒めるということは、彼女にがっかりされるということと同じだった。
あのころころと笑う彼女の笑顔が恋しい。
ふたりでこっそりと畳の下に本の書庫をつくり、ふたりで持ち寄った本を入れては、互いに好きな作家の新刊について語り合った日々が恋しい。
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