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入学編
悪魔で襲撃・2
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バサリバサリと飛ぶズベンは、カードフォルダーからカードを取り出すと、それをブンッと振るった。途端にスカトがスピカの首根っこを掴んで、テーブルの下に引きずり込む。既にアレスとルヴィリエも下に避難していた。
次の瞬間、またもジュワリ……と音を立てて、くすぶったにおいが漂う。そのにおいに、スピカはぞっとした。
「あの人……」
「……炎使いだ、厄介だな。空を飛んでる上に火を使ってくるって……」
アレスは舌打ちしながら、空を飛ぶズベンの脚を見る。さすがにスカートの中身は見たくなかった。スカトもまた顔をしかめる。
「どうする? 皆それぞれの手持ちは……」
「【愚者】の俺に期待すんな。そもそもあの人を地面に引きずり降ろさんことには、攻撃だって当たらねえよ」
「僕も残念ながら【隠者】の能力じゃ、空を飛んでる相手は対応できない。じゃあ」
【愚者】はアルカナカードの攻撃を一定数浴びれば、それを跳ね返すことができるが。風ならいざ知らず、炎に延々と当たり続けると火傷するのである。延々と炎を浴び続けるのは無理だ。
スピカは一応【愚者】ということになっている上に、そもそも【運命の輪】に戦闘能力は一切ない。三人は一斉にルヴィリエを見る。
ルヴィリエは少し慌てたように、ぶんぶんとリボンをはためかせながら首を振る。
「私だって無理だってば! 空を飛んでる人相手は無理!」
「ええっと……アレス」
スピカはちらちらと空を飛びながら、あちこちに火の粉を落としまくっているズベンを眺めつつ言う。
「あの人はどう見ても【悪魔】じゃない」
「おう」
「あの人の力をコピーってできないの? ほら、わかりやすいし……本当だったら、【恋人たち】の先輩たちの力をコピーできるのが理想的だけれど……」
「んーんーんーんー……」
【愚者】の力はコピー能力だし、アルカナカードが特定でき、アルカナカードの能力を確認できていれば可能だからと提案してみるが、アレスはちらちらとズベンを見ながら「……無理」と首を振る。
「ふたつ同時にコピーができないってのがひとつ。空飛んでても、あの人に反撃する手段がないってのがひとつ。そりゃ攻撃集中砲火で受けて、それを反射ってのも考えたけど……」
「そんな何度も何度も火傷し続けるのは、たしかに無理があるな」
「だったら、カウス先輩みたいなゾーンをコピーして、【悪魔】が空を飛べないゾーンをつくったりは……」
「ゾーンは魔力を食うんだよ。あんなの展開したら俺が魔力枯渇で死ぬわ」
「じゃあどうすんの! 私たちテーブルから出られないじゃん!」
「だから考えてんだろ! あの人どうすんだって!」
こんな火の玉をあっちこっちに投下している人物が、そもそもテーブルの下に避難している後輩たちを見逃してくれるんだろうか。
四人が顔を見合わせて溜息を付きそうになったところで。
「やっほー、ズベンちゃんでーす」
いきなりテーブルの下に顔を出してきて、四人は腰を抜かした。
「ギャー!!」
アレスが悲鳴を上げた途端に、ピタン。とズベンのアルカナカードがアレスに触れる。途端にアレスの金色の瞳が四方八方にぐるぐると視線をさまよわせた。
「あ、あのう……アレス……?」
スピカが怖々と声をかけようとした途端、ルヴィリエがスピカを引っ張ってテーブルの下から出した。
「ルヴィリエ……! なんか、アレスが変……!」
「ああん、もう! 本当男って皆馬鹿!」
「ちょっと、ルヴィリエ!?」
途端にスカトもまた必死で転がってテーブルの下から逃げ出してきたが、アレスが先程から様子がおかしい。
しかも彼の制服のスラックスから、なにやらおかしなものが生えているのが見える……ちょうど教義に出てくる悪魔の尻尾みたいなのが生えているのだ。
「さっき言ったでしょう? みぃーんなズベンちゃんの下僕にするってぇ。まずはひとり」
「ちょ、ちょっと……アレス? アレス?」
スピカが必死でアレスに訴えるものの、アレスの瞳はうつろのまま、なにも答えない。スカトは舌打ちする。
「……多分だけれど、ズベン先輩のアルカナにやられたんだ」
「それって……」
「先輩の言っている通り、おそらくは洗脳」
「嘘……!」
スピカはおろおろとするけれど、ルヴィリエはぶんぶんとリボンを揺らしながら首を振る。
「諦めなって! まずは逃げよう!」
「で、でも……! アレス、アレスってばぁ!」
「あははははははははは、無駄無駄無駄ぁ、ズベンちゃんのアルカナと魅力にやられちゃった子はみぃーんな、ズベンちゃんの下僕になっちゃうのだぁ~、皆きっちり下僕にしてからアルカナカード奪っちゃうから、大人しく下僕になっちゃいなさぁい! 下僕ちゃん、その子たちを追いかけなさい!」
そう言って空を飛んで、火の玉で牽制しながら、ズベンは追いかけてきた。
しかも。悪魔の尻尾を生やしたアレスもまた、ズベンに言われるがまま、追いかけてきたのだ。
食堂にいた人々はとっくの昔にいなくなってしまい、その中を必死で逃げ回るが、あちこちに火を付けられるわ、髪の先が燃えるわで、混沌としてしまっている。
「これ、アレスは元に戻らないのかな!?」
スピカからしてみれば、彼とは同盟を結んでいる上に、ここでほぼ唯一の【運命の輪】の秘密を共有している相手なのだから、彼がいなくなってしまうのは困る。
(助けてもらってばっかりじゃ、全然割に合わないじゃない……!!)
スピカの心境をよそに、ルヴィリエは「もう!」と吠える。
「あの人のスカートの中気にする男子なんかほっときなさいってば!」
「空飛んでたら、普通にスカートの中身見えるよ!?」
「見ないようにするもんでしょ!?」
「真上にいる人のを見るなって言われても、火が降ってきたら見えるから、それに関してはアレスは悪くなくない!?」
女子ふたりでスカートの中身を見る見ないで言い合いしている中、スカトは顔を真っ赤にしながら「ま、まあ……」と口火を切る。
「……アルカナカードの魔法は、だいたい三つで解けるから、それを狙うしかないと思う」
「三つ!?」
「ひとつ、アルカナカード所持者がこれ以上魔法を行使できなくする」
「魔力切れ、死亡、気絶のいずれかね」
「でもあの人、空飛びながら火の玉投げてきつつ、アレスを操ってるじゃない……!」
スピカはちらりと背後を見ると、相変わらずズベンはバサリバサリとコウモリの羽を操りながら、火の玉をぶん投げてくるものだから、そのたびに避けたり逃げたりしなければならなかった。そのたびに食堂が焦げていく。
その下でどういう理屈か、火の玉をものともしないでアレスが走ってきていた。三人はズベンとアレスのどちらも気にしなければいけなかった。
いずれの条件も、とてもじゃないが満たせそうもない。
「ひとつ、アルカナカード所持者がアルカナカードを手放す……僕たちはアルカナカードを媒介に魔法を使っているんだから、カードを手放したら、再びカードを手に取るまでは魔法が途切れる……はずだ」
「はずって」
「カウスさんみたいに魔力切れさえ起こさなかったら永続的に使える能力だったらお手上げだ。それじゃアレスの洗脳は解けない」
そういえば。ソファーでずっと転がっていたカウスは、カードに触れずともゾーンを維持していた。ズベンの使う【悪魔】の能力がそれに当たったら、たしかにお手上げなんだ。
それについてはルヴィリエが「でも」と指を指す。
「あのズベン先輩の能力、多分違うと思う。追っ手」
「ええ? ……ゲッ」
ズベンは食堂に入ってきた生徒、入ってきた生徒を次から次へと下僕に変えてきたのだ。それらが一斉に三人を追い回してきたので、とうとう三人はバラバラで逃げ出すしかなかった。
スカトは襲ってきた生徒を跳び蹴りで倒し、その生徒を大きく振り回して、他の下僕をなぎ倒していく。
ルヴィリエの言葉を思い出しながら、スピカは「うーんとうーんと……」と逃げ回りながら考える。
(こんなに何人も何人も下僕に変えていったら、全員操るのに魔力ってかかるはずだよね? だとしたら、カウス先輩みたいな永続的な魔法じゃない。でも魔力切れを待ってる内に私たちが捕まったら意味がないし……)
「スカト! 最後のひとつは!?」
「……ズベン先輩が下僕生成している条件を特定して、全く同じことをして下僕の正気を解くことだ!」
「それって、どっちみち空を飛んでる人をどうにかしないといけないじゃない!?」
ルヴィリエは椅子を取って、それで襲いかかってくる下僕たちにブンブンと振り回していた。
スピカはというと、自分をまっすぐに追いかけてくる、悪魔の下僕と化したアレスから必死で逃げていた。
(……ズベン先輩は、アレスになにをやって下僕にしてた? たしか……アルカナカードを当てた途端に、おかしくなったんだった。【運命の輪】はカードの偽装はできても、能力までは偽装できないし……やっぱり、アレスを正気に戻すには、ズベン先輩から【悪魔】のカードを奪うしかない。でも……空を飛んでいる人からどうやって?)
****
【悪魔】
・悪魔の羽の召喚(自由に空を飛べる)
・火の使役
・アルカナカードで触れた相手の下僕化。下僕になった対象は悪魔の尻尾が生える
次の瞬間、またもジュワリ……と音を立てて、くすぶったにおいが漂う。そのにおいに、スピカはぞっとした。
「あの人……」
「……炎使いだ、厄介だな。空を飛んでる上に火を使ってくるって……」
アレスは舌打ちしながら、空を飛ぶズベンの脚を見る。さすがにスカートの中身は見たくなかった。スカトもまた顔をしかめる。
「どうする? 皆それぞれの手持ちは……」
「【愚者】の俺に期待すんな。そもそもあの人を地面に引きずり降ろさんことには、攻撃だって当たらねえよ」
「僕も残念ながら【隠者】の能力じゃ、空を飛んでる相手は対応できない。じゃあ」
【愚者】はアルカナカードの攻撃を一定数浴びれば、それを跳ね返すことができるが。風ならいざ知らず、炎に延々と当たり続けると火傷するのである。延々と炎を浴び続けるのは無理だ。
スピカは一応【愚者】ということになっている上に、そもそも【運命の輪】に戦闘能力は一切ない。三人は一斉にルヴィリエを見る。
ルヴィリエは少し慌てたように、ぶんぶんとリボンをはためかせながら首を振る。
「私だって無理だってば! 空を飛んでる人相手は無理!」
「ええっと……アレス」
スピカはちらちらと空を飛びながら、あちこちに火の粉を落としまくっているズベンを眺めつつ言う。
「あの人はどう見ても【悪魔】じゃない」
「おう」
「あの人の力をコピーってできないの? ほら、わかりやすいし……本当だったら、【恋人たち】の先輩たちの力をコピーできるのが理想的だけれど……」
「んーんーんーんー……」
【愚者】の力はコピー能力だし、アルカナカードが特定でき、アルカナカードの能力を確認できていれば可能だからと提案してみるが、アレスはちらちらとズベンを見ながら「……無理」と首を振る。
「ふたつ同時にコピーができないってのがひとつ。空飛んでても、あの人に反撃する手段がないってのがひとつ。そりゃ攻撃集中砲火で受けて、それを反射ってのも考えたけど……」
「そんな何度も何度も火傷し続けるのは、たしかに無理があるな」
「だったら、カウス先輩みたいなゾーンをコピーして、【悪魔】が空を飛べないゾーンをつくったりは……」
「ゾーンは魔力を食うんだよ。あんなの展開したら俺が魔力枯渇で死ぬわ」
「じゃあどうすんの! 私たちテーブルから出られないじゃん!」
「だから考えてんだろ! あの人どうすんだって!」
こんな火の玉をあっちこっちに投下している人物が、そもそもテーブルの下に避難している後輩たちを見逃してくれるんだろうか。
四人が顔を見合わせて溜息を付きそうになったところで。
「やっほー、ズベンちゃんでーす」
いきなりテーブルの下に顔を出してきて、四人は腰を抜かした。
「ギャー!!」
アレスが悲鳴を上げた途端に、ピタン。とズベンのアルカナカードがアレスに触れる。途端にアレスの金色の瞳が四方八方にぐるぐると視線をさまよわせた。
「あ、あのう……アレス……?」
スピカが怖々と声をかけようとした途端、ルヴィリエがスピカを引っ張ってテーブルの下から出した。
「ルヴィリエ……! なんか、アレスが変……!」
「ああん、もう! 本当男って皆馬鹿!」
「ちょっと、ルヴィリエ!?」
途端にスカトもまた必死で転がってテーブルの下から逃げ出してきたが、アレスが先程から様子がおかしい。
しかも彼の制服のスラックスから、なにやらおかしなものが生えているのが見える……ちょうど教義に出てくる悪魔の尻尾みたいなのが生えているのだ。
「さっき言ったでしょう? みぃーんなズベンちゃんの下僕にするってぇ。まずはひとり」
「ちょ、ちょっと……アレス? アレス?」
スピカが必死でアレスに訴えるものの、アレスの瞳はうつろのまま、なにも答えない。スカトは舌打ちする。
「……多分だけれど、ズベン先輩のアルカナにやられたんだ」
「それって……」
「先輩の言っている通り、おそらくは洗脳」
「嘘……!」
スピカはおろおろとするけれど、ルヴィリエはぶんぶんとリボンを揺らしながら首を振る。
「諦めなって! まずは逃げよう!」
「で、でも……! アレス、アレスってばぁ!」
「あははははははははは、無駄無駄無駄ぁ、ズベンちゃんのアルカナと魅力にやられちゃった子はみぃーんな、ズベンちゃんの下僕になっちゃうのだぁ~、皆きっちり下僕にしてからアルカナカード奪っちゃうから、大人しく下僕になっちゃいなさぁい! 下僕ちゃん、その子たちを追いかけなさい!」
そう言って空を飛んで、火の玉で牽制しながら、ズベンは追いかけてきた。
しかも。悪魔の尻尾を生やしたアレスもまた、ズベンに言われるがまま、追いかけてきたのだ。
食堂にいた人々はとっくの昔にいなくなってしまい、その中を必死で逃げ回るが、あちこちに火を付けられるわ、髪の先が燃えるわで、混沌としてしまっている。
「これ、アレスは元に戻らないのかな!?」
スピカからしてみれば、彼とは同盟を結んでいる上に、ここでほぼ唯一の【運命の輪】の秘密を共有している相手なのだから、彼がいなくなってしまうのは困る。
(助けてもらってばっかりじゃ、全然割に合わないじゃない……!!)
スピカの心境をよそに、ルヴィリエは「もう!」と吠える。
「あの人のスカートの中気にする男子なんかほっときなさいってば!」
「空飛んでたら、普通にスカートの中身見えるよ!?」
「見ないようにするもんでしょ!?」
「真上にいる人のを見るなって言われても、火が降ってきたら見えるから、それに関してはアレスは悪くなくない!?」
女子ふたりでスカートの中身を見る見ないで言い合いしている中、スカトは顔を真っ赤にしながら「ま、まあ……」と口火を切る。
「……アルカナカードの魔法は、だいたい三つで解けるから、それを狙うしかないと思う」
「三つ!?」
「ひとつ、アルカナカード所持者がこれ以上魔法を行使できなくする」
「魔力切れ、死亡、気絶のいずれかね」
「でもあの人、空飛びながら火の玉投げてきつつ、アレスを操ってるじゃない……!」
スピカはちらりと背後を見ると、相変わらずズベンはバサリバサリとコウモリの羽を操りながら、火の玉をぶん投げてくるものだから、そのたびに避けたり逃げたりしなければならなかった。そのたびに食堂が焦げていく。
その下でどういう理屈か、火の玉をものともしないでアレスが走ってきていた。三人はズベンとアレスのどちらも気にしなければいけなかった。
いずれの条件も、とてもじゃないが満たせそうもない。
「ひとつ、アルカナカード所持者がアルカナカードを手放す……僕たちはアルカナカードを媒介に魔法を使っているんだから、カードを手放したら、再びカードを手に取るまでは魔法が途切れる……はずだ」
「はずって」
「カウスさんみたいに魔力切れさえ起こさなかったら永続的に使える能力だったらお手上げだ。それじゃアレスの洗脳は解けない」
そういえば。ソファーでずっと転がっていたカウスは、カードに触れずともゾーンを維持していた。ズベンの使う【悪魔】の能力がそれに当たったら、たしかにお手上げなんだ。
それについてはルヴィリエが「でも」と指を指す。
「あのズベン先輩の能力、多分違うと思う。追っ手」
「ええ? ……ゲッ」
ズベンは食堂に入ってきた生徒、入ってきた生徒を次から次へと下僕に変えてきたのだ。それらが一斉に三人を追い回してきたので、とうとう三人はバラバラで逃げ出すしかなかった。
スカトは襲ってきた生徒を跳び蹴りで倒し、その生徒を大きく振り回して、他の下僕をなぎ倒していく。
ルヴィリエの言葉を思い出しながら、スピカは「うーんとうーんと……」と逃げ回りながら考える。
(こんなに何人も何人も下僕に変えていったら、全員操るのに魔力ってかかるはずだよね? だとしたら、カウス先輩みたいな永続的な魔法じゃない。でも魔力切れを待ってる内に私たちが捕まったら意味がないし……)
「スカト! 最後のひとつは!?」
「……ズベン先輩が下僕生成している条件を特定して、全く同じことをして下僕の正気を解くことだ!」
「それって、どっちみち空を飛んでる人をどうにかしないといけないじゃない!?」
ルヴィリエは椅子を取って、それで襲いかかってくる下僕たちにブンブンと振り回していた。
スピカはというと、自分をまっすぐに追いかけてくる、悪魔の下僕と化したアレスから必死で逃げていた。
(……ズベン先輩は、アレスになにをやって下僕にしてた? たしか……アルカナカードを当てた途端に、おかしくなったんだった。【運命の輪】はカードの偽装はできても、能力までは偽装できないし……やっぱり、アレスを正気に戻すには、ズベン先輩から【悪魔】のカードを奪うしかない。でも……空を飛んでいる人からどうやって?)
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【悪魔】
・悪魔の羽の召喚(自由に空を飛べる)
・火の使役
・アルカナカードで触れた相手の下僕化。下僕になった対象は悪魔の尻尾が生える
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