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指切り
一
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瓦版に記事を上げたことにより、史郎の周りは騒がしくなった。これで儲かればいいが、下手に儲けて陰陽寮から「みかじめ料」と迫られるのも嫌で、そのほとんどは史郎は断ったりひと言で解決したりで追い返し、大した儲けにはならなかった。
「先生、頼みます! 自分の家の前に黒猫が通って……! もしかしたら不幸なことが……」
「猫の散歩道だったんだろうさ。あんまり気になるんだったら、一度掃除でもしてみろ。油虫やらねずみやらが沸いて、それを猫が獲りに来たのかもしれねえ」
「先生……最近ずっと寒気が……お札でも……」
「朝に汲み置きの水を沸かして飲め。あんた最近働き過ぎてるせいで栄養が足りねえんだ。まずは朝に体を温めてみろ。それから医者代稼いでみな」
「先生、なにやら不吉な形の雲が!」
「暦読むため空を見上げるのはこちとらの仕事だ。不吉な雲!? ただ明日の大雨だ! 明日は洗濯物干すのはやめとくんだな!」
一事が万事この調子で、いい加減史郎はしんどくなっていた。
「ああ、もう! 本当なんでこうなったんだ!」
史郎はとうとう癇癪を起こしたが、史郎の多忙の原因である椿は暢気なものだった。
「先生って意外ですね。あれだけ人がたくさんいらっしゃったんですから、ここでお札やお守りを売り捌くものだとばかり……」
「たしかにそういうのもいるが、何度も言ってるがそういう風にちゃきちゃき稼げる奴は、みかじめ料を取り立てられても払える甲斐性のある奴だよ。俺にはそんなのない」
「いっつもそうじゃないですか。でもそれだけたくさん人が行き交っておりましたら、いずれは陰陽寮からも呼び出しがかかるんじゃないですか? そのまま出世とか!」
「ないないないない。あれは先祖の血が濃い奴が偉くなるんだから、うちみたいな下っ端は無理だ」
「でも先生も土御門ではありませんか」
「ご先祖に安倍晴明がいたところで、今一番偉い土御門が上層部をもろもろ牛耳ってるんだから、俺が付け入る隙はないよ」
そう言ってぐったりしていたが、ふと部屋の端に置いてある水時計に目を留める。
裏長屋は基本的に狭い上に収納も床下収納しかない。それでも陰陽師の主たる仕事の暦づくりのためにはどうしても物をごちゃごちゃ置く必要があり、水時計は正確な時間を計れるという上で必要なものだった。
「あー……そろそろ出かけないとな」
「あら? 先生ご予定なんてありましたっけ」
「今日は大店の水回りを見ないといけないんだよ」
史郎の言葉に、椿は目をぱちくりとさせた。
陰陽師が大店の建て替えに立ち会い、部屋の配置や水回りを確認するのは、なにも珍しい話ではない。ここは鬼門だからやめておけ、鬼門にはこれを置け、などなど指導を行う。
元々消滅しかけていた陰陽師や陰陽寮が江戸の世でも残ったのは、かつては人が住むにふさわしくない土地だった江戸の治水工事の際、風水の指揮を執ったのが陰陽師とされ、結果として彼らは江戸幕府の恩恵を受けて残った事実が存在している。
ちなみに史郎は暦づくりの作業のついでに行っている仕事であり、こちらをあまり主戦力にはしたがらない。
史郎が出かける準備をしているのを、椿は荷物をまとめる手伝いをしながら不思議がって言う。
「でもそんなに羽振りのいいお仕事だったら、数日に一度しか儲けのない暦づくりよりも儲かりそうに思いますけど……?」
「いやいやいや。風水を見るっていうのは、どこの陰陽師とも競合するんだよ。特に俺よりも儲かっていて権威のある連中は、江戸幕府を立てるのを手伝ったという肩書きもあって、この大きな仕事を手放したがらない……目を付けられたくないんだよなあ」
「まあ。先生ってばこういう話ばっかり」
「言っとけ言っとけ。金持ってて権力持ってる奴を敵に回すと本当に面倒臭いんだよ。それじゃあ行こうか」
「はあい」
こうしてふたりは荷物をまとめて、目的の大店へと足を運んだ。
****
街道に面した大店は、先日の木枯らしが原因で屋根が吹き飛び、修繕工事をするしかなくなっていた。
「本当に屋根がなくなるなんておそろしくってねえ……ああ、陰陽師様、配置は特に変更はないんですが、こちらいかがでしょうか?」
「ふうむ」
史郎は旦那から渡された家の見取り図と町の地図を照らし合わせて、顎を撫でる。その横で椿は「先生、いかがですか?」と尋ねる。
やがて史郎は顎を地図を懐にしまい込み、見取り図を返すと指を差した。
「開けてすぐのところに棚があるが、あれは位置をずらしたほうがいい。風の通りがいいほうが、風水で運の通りがよくなる」
「あ、はい。わかりました。伝えておきます。これは屋根がなくなった際の応急処置でしたから。他に悪いところは?」
「んー……厠の位置も悪くはないし、周りの寺社の位置も悪くない。家具の移動をむやみやたらとしなかったら、悪くなることはねえな」
「ありがとうございます!」
旦那に深々と頭を下げられて、その日の仕事は終わった。椿は首を捻りながら尋ねる。
「出てすぐの場所に物を置いちゃ駄目って、それは当たり前のことでは?」
「それがなあ。『そのほうが運がよくなる』って言われたら、運がよくなるほうを信じるんだよなあ、人間って」
「押し入り強盗でも出ない限りは、出入り口の手前に物なんてないほうがいいと思いますのに、運のよしあしを伝えてしまうと一気に印象が変わってしまいますのね」
「残念ながら人間は、皆椿みたいにすぐ真意を悟ることができないんだよなあ……」
厠はなるべく北側に置き、きちんと蓋をしておくのは、普通ににおいが漏れると気分が悪くなるからだから、あまり風水が関係ない。
同じく家具の置き過ぎは、普通に換気が悪くなるからやめたほうがいいというだけだし、それを普通に言っても、いんちきの開運のほうを信じられてしまう以上は、「そのほうが運がよくなる。陰陽寮の陰陽師がそう言っていました」と箔を付けて訴えたほうが効果が高い。
なにぶん医者にかかるには金がかかるし、占いやおまじないでなんとかしなきゃいけない世知辛い世の中だ。だからこそ陰陽師が風水の名目で正しい管理方法を伝えないといけないのであった。
それを椿が「まあ……」と言いながら、ふたりで惣菜屋に寄り、その日は練り物をたくさん買って帰った時だった。
糸が煙管を噴かせながら誰かと立ち話をしているのが目に入った。その立ち話をしている人が、目を見張るくらいに美しいのに、思わず目を留める。
肌は白いを通り越して青白く、ただ着物を着て立っているだけだというのに、その艶めかしさはなんなのか。糸は元夜鷹のせいで立っているだけで色香が漂うのだが、彼女は既に未亡人の身だ。向かいの彼女も同じかどうかはわからない。
しばらくしゃべっていた糸は、史郎が思わず凝視していたのに気付いたのか、くつりと笑った。
「おや、しろさんに椿ちゃん。お帰りなさい」
「ああ、ただいま……」
「ただいま戻りました。ところで、そちらはお糸さんのお知り合いですか?」
椿はいつも通りの目で、にこにこと笑っている。
それに糸が頷いた。
「ああ、そうさね。ちょっと話がしたいんだけれど、帰ってきたばかりのあんたたちに立ち話もねえ。ちょっとうちにお上がり。ほら、あんたもだよ」
「ああ、すまないねえ、姐さん」
「やめとくれよ、いつものことさね」
どうも彼女も夜鷹仲間らしい。
ふたりは首を傾げながら、糸の家に邪魔することにした。
糸の家はほとんど家具が置かれていない。死んだ亭主の残した冊子がそこかしこにあり、彼女も大家仕事用の文机だけは置いてあるが、そこ以外には着物すらあまり持ってないのだ。
彼女はお茶を出しながら、「ちょっとしろさん。知恵を貸してくれやしないかい?」と切り出したのだ。
「先生、頼みます! 自分の家の前に黒猫が通って……! もしかしたら不幸なことが……」
「猫の散歩道だったんだろうさ。あんまり気になるんだったら、一度掃除でもしてみろ。油虫やらねずみやらが沸いて、それを猫が獲りに来たのかもしれねえ」
「先生……最近ずっと寒気が……お札でも……」
「朝に汲み置きの水を沸かして飲め。あんた最近働き過ぎてるせいで栄養が足りねえんだ。まずは朝に体を温めてみろ。それから医者代稼いでみな」
「先生、なにやら不吉な形の雲が!」
「暦読むため空を見上げるのはこちとらの仕事だ。不吉な雲!? ただ明日の大雨だ! 明日は洗濯物干すのはやめとくんだな!」
一事が万事この調子で、いい加減史郎はしんどくなっていた。
「ああ、もう! 本当なんでこうなったんだ!」
史郎はとうとう癇癪を起こしたが、史郎の多忙の原因である椿は暢気なものだった。
「先生って意外ですね。あれだけ人がたくさんいらっしゃったんですから、ここでお札やお守りを売り捌くものだとばかり……」
「たしかにそういうのもいるが、何度も言ってるがそういう風にちゃきちゃき稼げる奴は、みかじめ料を取り立てられても払える甲斐性のある奴だよ。俺にはそんなのない」
「いっつもそうじゃないですか。でもそれだけたくさん人が行き交っておりましたら、いずれは陰陽寮からも呼び出しがかかるんじゃないですか? そのまま出世とか!」
「ないないないない。あれは先祖の血が濃い奴が偉くなるんだから、うちみたいな下っ端は無理だ」
「でも先生も土御門ではありませんか」
「ご先祖に安倍晴明がいたところで、今一番偉い土御門が上層部をもろもろ牛耳ってるんだから、俺が付け入る隙はないよ」
そう言ってぐったりしていたが、ふと部屋の端に置いてある水時計に目を留める。
裏長屋は基本的に狭い上に収納も床下収納しかない。それでも陰陽師の主たる仕事の暦づくりのためにはどうしても物をごちゃごちゃ置く必要があり、水時計は正確な時間を計れるという上で必要なものだった。
「あー……そろそろ出かけないとな」
「あら? 先生ご予定なんてありましたっけ」
「今日は大店の水回りを見ないといけないんだよ」
史郎の言葉に、椿は目をぱちくりとさせた。
陰陽師が大店の建て替えに立ち会い、部屋の配置や水回りを確認するのは、なにも珍しい話ではない。ここは鬼門だからやめておけ、鬼門にはこれを置け、などなど指導を行う。
元々消滅しかけていた陰陽師や陰陽寮が江戸の世でも残ったのは、かつては人が住むにふさわしくない土地だった江戸の治水工事の際、風水の指揮を執ったのが陰陽師とされ、結果として彼らは江戸幕府の恩恵を受けて残った事実が存在している。
ちなみに史郎は暦づくりの作業のついでに行っている仕事であり、こちらをあまり主戦力にはしたがらない。
史郎が出かける準備をしているのを、椿は荷物をまとめる手伝いをしながら不思議がって言う。
「でもそんなに羽振りのいいお仕事だったら、数日に一度しか儲けのない暦づくりよりも儲かりそうに思いますけど……?」
「いやいやいや。風水を見るっていうのは、どこの陰陽師とも競合するんだよ。特に俺よりも儲かっていて権威のある連中は、江戸幕府を立てるのを手伝ったという肩書きもあって、この大きな仕事を手放したがらない……目を付けられたくないんだよなあ」
「まあ。先生ってばこういう話ばっかり」
「言っとけ言っとけ。金持ってて権力持ってる奴を敵に回すと本当に面倒臭いんだよ。それじゃあ行こうか」
「はあい」
こうしてふたりは荷物をまとめて、目的の大店へと足を運んだ。
****
街道に面した大店は、先日の木枯らしが原因で屋根が吹き飛び、修繕工事をするしかなくなっていた。
「本当に屋根がなくなるなんておそろしくってねえ……ああ、陰陽師様、配置は特に変更はないんですが、こちらいかがでしょうか?」
「ふうむ」
史郎は旦那から渡された家の見取り図と町の地図を照らし合わせて、顎を撫でる。その横で椿は「先生、いかがですか?」と尋ねる。
やがて史郎は顎を地図を懐にしまい込み、見取り図を返すと指を差した。
「開けてすぐのところに棚があるが、あれは位置をずらしたほうがいい。風の通りがいいほうが、風水で運の通りがよくなる」
「あ、はい。わかりました。伝えておきます。これは屋根がなくなった際の応急処置でしたから。他に悪いところは?」
「んー……厠の位置も悪くはないし、周りの寺社の位置も悪くない。家具の移動をむやみやたらとしなかったら、悪くなることはねえな」
「ありがとうございます!」
旦那に深々と頭を下げられて、その日の仕事は終わった。椿は首を捻りながら尋ねる。
「出てすぐの場所に物を置いちゃ駄目って、それは当たり前のことでは?」
「それがなあ。『そのほうが運がよくなる』って言われたら、運がよくなるほうを信じるんだよなあ、人間って」
「押し入り強盗でも出ない限りは、出入り口の手前に物なんてないほうがいいと思いますのに、運のよしあしを伝えてしまうと一気に印象が変わってしまいますのね」
「残念ながら人間は、皆椿みたいにすぐ真意を悟ることができないんだよなあ……」
厠はなるべく北側に置き、きちんと蓋をしておくのは、普通ににおいが漏れると気分が悪くなるからだから、あまり風水が関係ない。
同じく家具の置き過ぎは、普通に換気が悪くなるからやめたほうがいいというだけだし、それを普通に言っても、いんちきの開運のほうを信じられてしまう以上は、「そのほうが運がよくなる。陰陽寮の陰陽師がそう言っていました」と箔を付けて訴えたほうが効果が高い。
なにぶん医者にかかるには金がかかるし、占いやおまじないでなんとかしなきゃいけない世知辛い世の中だ。だからこそ陰陽師が風水の名目で正しい管理方法を伝えないといけないのであった。
それを椿が「まあ……」と言いながら、ふたりで惣菜屋に寄り、その日は練り物をたくさん買って帰った時だった。
糸が煙管を噴かせながら誰かと立ち話をしているのが目に入った。その立ち話をしている人が、目を見張るくらいに美しいのに、思わず目を留める。
肌は白いを通り越して青白く、ただ着物を着て立っているだけだというのに、その艶めかしさはなんなのか。糸は元夜鷹のせいで立っているだけで色香が漂うのだが、彼女は既に未亡人の身だ。向かいの彼女も同じかどうかはわからない。
しばらくしゃべっていた糸は、史郎が思わず凝視していたのに気付いたのか、くつりと笑った。
「おや、しろさんに椿ちゃん。お帰りなさい」
「ああ、ただいま……」
「ただいま戻りました。ところで、そちらはお糸さんのお知り合いですか?」
椿はいつも通りの目で、にこにこと笑っている。
それに糸が頷いた。
「ああ、そうさね。ちょっと話がしたいんだけれど、帰ってきたばかりのあんたたちに立ち話もねえ。ちょっとうちにお上がり。ほら、あんたもだよ」
「ああ、すまないねえ、姐さん」
「やめとくれよ、いつものことさね」
どうも彼女も夜鷹仲間らしい。
ふたりは首を傾げながら、糸の家に邪魔することにした。
糸の家はほとんど家具が置かれていない。死んだ亭主の残した冊子がそこかしこにあり、彼女も大家仕事用の文机だけは置いてあるが、そこ以外には着物すらあまり持ってないのだ。
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