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転生編-10

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カフェを後にし、馬車をひろってくれたローアンに乗せられて、領主様の家に向かう

馬車からみえる街をみてあらためて活気があることがわかる
朝市のように出店がおおく、人通りも多い

よくみると子供もいるし、警察のような格好の人もいることから治安の良さもわかる
剣のようなものをもっているので、この世界は中世的なかんじになるのかな

ずっと外を見ている私をほほえましそうにローアンがみていることに気づかないまま、舗装されている場所を馬車で乗り領主様の家に向かう


家・・・っていうか屋敷??
大きな門があって、そこからさらに馬車で入っていってぐるっと回って玄関前?

出迎えまでいますが・・
なんだこれは

王様の家か・・?

ローアンが先に降りて、私も続いて降りようとするが、初めての馬車なので足元がおぼつかない
ローアンが手を出してくれたのでつかもうかと思ったら、そのまま抱きかかえられておろされた

いやいやいや・・・おじいちゃん・・テレってしないでよ
私もそんな年じゃないんです

それともそれがここでのレディースファースト的なものなんですかね

「ありがとう」

とりあえずお礼は大事だ

にっこり笑ってお礼を言われて嫌な人はいないだろうと満面の笑みでお礼をいってやったよ
ローアンもデレデレ

おじいちゃんと孫みたい・・・・



「ローアン様、ようこそおいでいただきました。ご連絡はいただいております。どうぞこちらへ」

そう執事の人に通され大きな玄関の扉をくぐる
メイドのような人たちがたくさん並んで出迎えてくれた

ローアンってえらいの?

「こちらでおまちください」

そういって執事は客間に通し出ていった

領主様を呼びに行くのかな??

ニコニコしたメイドさんがお菓子やらお茶やらいろいろと準備してくれたけど、さっき食べたばかりなのよ~

そのスコーンみたいなパンケーキ・・・また出た
ぱさぱさして味ないやつでしょ
それは食べなくていいや

ローアンは上品に出されたお茶を飲んでいる


これからきっと始まる展開は・・そうね・・
「ビビビ!!!私はあなたを待っていたんだ!!ぜひ結婚してくれ~!!」
とかかな・・フフフ


そんなアホなことを考えていると扉がひらいた


「またせた。ローアン久しぶりだな」

そういって入ってきた黒いデカイ人ローアンに挨拶して近寄ってきた
180センチくらいある?
体格がよく、ザ・イケメンですね

「お久しぶりです。ジアン様。」
ローアンが頭を下げる

なんとなく構図的にローアンが下なのがわかるので、私もソファから降りて頭を一緒に下げる


それをみたデカ犬が「ああ・・この子が・・」と近寄ってきた

ちかいな・・目の前まで顔を寄せられてちょっとひいてしまう
でかいだけで威圧的に感じる

「マ・・マキア・リゾーレストと申します」
一応挨拶をした

「俺は、ここの領主をしているジアンだ。ジアン・イーグル。よろしくな」

気さくにいってくれるが、声がでかいし、大きいからだでぐいぐい来る感じが・・

てかなビビビ!!はないのか・・運命の出会いでは?
ここで『もしや!あなたは!!?』ってセリフこないの??


ジアンはじろじろと見ながら、急に脇に手を入れて抱きかかえてきた


え・・え・・!
なになに・・やめてよ・・恥ずかしい・・てか高いんだけど!

無駄に成長した犬の持ち上げられると怖いんだけど

「これはまた・・細いな・・・」
抱きかかえられながらいろいろな角度からながめられ、さらにはくんくんとにおいをかぎ始める

ええ・・・!!

やめて~もうお風呂から数時間もたっているし!
今日はいろいろ歩いてもう匂い嗅ぐとか
なんの罰ゲームだよ


涙目になっている私を見ながらニヤリとしているデカ犬
こいつわざとやっている・・きー!!

「変なにおいがするやつだな」




ちょっ!!へんな匂いて
一応女子なんですよ・・


ズーンとへこんでしまう
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