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転生編-22

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朝は昨日より早く起きられた
そりゃそうか
仕事から帰ってきてすぐに食べて寝ちゃっしね

うわ~お風呂も入っていないよ・・・


お風呂を沸かして、朝食の準備をする

たくさん寝たおかげで体力はばっちり回復している!
体が軽い!

若いわ~さすが14歳

28歳の私だったらダルダルでいつまでもベットから起き上がれないはず
ゆっくりと準備をしてから店に降りて行った


リッタさんもきていて、すでに準備をしている

「おはようございます!」
店に入って元気よく挨拶をする

さて、今日もがんばらないとね



リッタさんがいれてくれたコフェアにミルクを入れて
一休みしながら昨日と同じように準備をして開店を待つ
おいしい

「昨日マキアちゃんがおしえてくれたミルク入りのコフェアがとてもおいしくて、今日はアイスもだしてみようかとおもって」

カップにコフェアを注ぎ、そのあとミルクをいれている

このくらいかしらね
リッタさんと分量を相談してちょうどいい濃さを試してみる

「うん!このくらいがおいしいですね」

2/3コフェアに1/3をミルクくらいが一番おいしい
コフェアの味もちゃんとでて、まろやかでいい

「じゃぁ、ミルク入りの注文がはいったらマキアちゃんにたのめるかしら?」

私の仕事!うれしい!!
ちゃんとキッチンに届くように専用の台も用意してくれていた!

「はい!がんばります!」

「ホットの時には気を付けてね。熱いからやけどしないようにね」

注文をテーブルに運ぶだけではなく、リッタさんと一緒に何かを作れるのがうれしい
がんばろう!


昨日もだけど、このお店とても人気みたいで朝から結構混雑する

朝食のプレートを食べに来る人や、テイクアウトする人も多い

朝は入れ替わりが多いので私もテキパキと動くようにしている

「あら?ミルク入りがあるの??」
注文を聞きに行ったら猫耳のキャリアウーマン風なお客様に尋ねられた

「はい!コフェアがまろやかになるのでとてもおいしいですよ」
おすすめです!
にっこりと答えれば、猫耳のお姉さんは「じゃぁそれでお願いね」と注文してくれた


きた!あたしの出番だ!!

「リッタさん!ミルク入りコフェアのホット入りました!」
注文を伝えながらリッタさんの近くにあるコフェアが入っているポットをとり、カップに注いでいく


ゆっくり・・
注意しながら・・

よし!このくらい!

あとは・・
ミルクを入れて・・・

できた!!!

リッタさんが準備してくれたサンドイッチと一緒にこぼさないようにゆっくりと運んで持っていく

「お待たせしました!」

猫耳のお姉さん「おいしいわ!」と大喜びしてくれた
うれしい!

ミルク入りの注文が入るたびに少しもたつくけど、リッタさんはずっと温かい目でみてくれて
それだけで頑張ろうって気になる



お昼前にはガロさんがきた

「よう!チビ!がんばってるか!」

「はい!とても楽しいです!」
リッタさんから紙袋をもらうまでお相手をする

「ガロさんは、ミルク入りのコフェアのみましたか?」

「ミルク入り??」そんなのあるのか??とリッタさんを見ながら聞いている

リッタさんが紙袋を渡しながら
「そうそう!昨日から出しているのよ~」とガロさんに教えている

「マキアちゃんのアイディアなのよ~」

「へ~・・・おれコフェア苦手なんだけど・・・じゃぁ一杯もらおうかな」
あたしの目のキラキラでこれは注文しないわけにはって空気になったようで、注文をしてくれた

「ありがとうございます!つくってきます!」
え!大丈夫か?!って顔でリッタを見ていたが、リッタは任せてあげて~と違う注文の料理を作っている

「ガロさん、今日は暑くなりそうなのでアイスコフェアにしてみました」
ストローをつけて渡した

「お!わかってるな!ありがとな~飲んでみるよ」
頭をポンポンとなでてお店を出て行った

今日もがんばれガロさん!




バタバタと注文をとって、運んで、お片付けをして
洗い物もしてとやることはいっぱいだ

ランチもひと段落して落ち着いてきたころにローアンがきてくれた

「リッタ、マキア様、こんにちは」
ゆっくりとカウンターに座る

「ローアンさん、先日はありがとうございました!とても助かりました」

お礼を言うと、いえいえ大したことはしておりませんと謙虚だ
こういうおじいちゃんスキ

「リッタさん、私からローアンさんにお礼のコフェア出してもいいですか??」

「もちろんいいわよ~」

「マキア様・・・ありがとうございます」
ローアンは丁寧にお礼を言ってくれた

私のほうがとてもお世話になっているのに

「こちらがリッタさんと一緒に考えたミルク入りのコフェアなんですよ」
ホットコフェアで出してみた

「これは新しいですね」

上品なしぐさでソーサーを持ち、飲んでいるローアンを眺めてドキドキする

「とてもおいしいですよマキア様」
にっこりと笑ってくれて、私もうれしくなる


へへへ・・・よかったです!!


ローアンは新しい生活はどうか
足りないものはないかなどいろいろと聞いてくれた


もし足りなくても自分で買いに行けるので大丈夫です!


心配性なローアンだけど、親切にしてくれるのでとても頼りになる存在だ
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