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転生編-38

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毎日お店は混雑して忙しいけど、だいぶ慣れてきた

フラーグム入りのカップケーキも、ホフカ入りのカップケーキも大人気だ

ジャムのパンケーキも安定して売れているし、いいことだらけ

ジャムは今度瓶に入れて販売してみる?って話にもなった
せっかくだから、いろんなジャム作ってみますか??って提案もしたけど

「これ以上は・・・今はちょっときついから、もう少し落ち着いたらにしましょう」て言われた
そうだよねw確かに

カップケーキもジャムも種類を増やせるのはいいことだ
お客さんも飽きないしね


日々仕事をして、たまの休日は街までお出かけして
すごい充実している



どんなに忙しくても毎日魔力のコントロールの練習はしていた

一日に一回ずつやっていると、体の負担もだんだん慣れてきた

意識して体から漏れ出ている魔力をしまい込むイメージをするが
そこから維持する時間もどんどん長くなってきている

はず・・・



毎月ガロとのコントロールの練習もピクニックをかねてやっている

たまにリンクがまざってくることもある

「これ~!!みたことないし!」
練習中にきてがさこそとカゴをのぞいて叫んでいた

いろんな種類のカップケーキを作ってきているからそれが目当てなようだ

「でもお店のようにちゃんと試作していないから、味とか保証できないよ~」

そういっても「へーきへーき!!」とニコニコしている

「はやく~休憩したら~??」
「へたくそだな~ちがうよ~」

横からああでもないこうでもないと・・・集中できない!

こうだよこう!と、魔力のコントロールのお手本を見せてくれる

「僕は風だからわかりやすいと思うよ」
自分の周りに風をまとわせている

髪の毛が上に逆立っている いろんな方向へ風をうごかしているのがわかる
すごい!これはドライヤーいらず!!


「おふっ!!!」
ガロに風の攻撃をくらわせている

ケケケ~と笑っているが、ガロの髪の毛も逆立っている

「この!」
ガロも負けじと水の攻撃魔法を使っている

ええ~こんなにポンポンとやれるもんなの

なかなか自分のコントロールがうまくいかないのでちょっとイライラする

水の壁を出して風の攻撃を防いで、風の力で水の攻撃を包み込んでいる

こいつら規格外


「ぎゃ!あぶね!!」

リンクがよけたとたん私にガロの水がむかってくる
・・濡れる!



パリン!!!



顔を背けていたんだけどなんか割れる音がした

??

顔を上げると水はかかっていない

ガロとリンクが不思議そうな顔をしている

「なんだ?今の」
「シールドした??」

ガロもリンクも近寄ってくる

目をつむっていた私にはさっぱりわからない

「あ・・・」
ネックレスが割れていた

「ああ~!ネックレス!!」
粉々になっていた

これが割れた音か

「なんだ、大丈夫か?けがは??」
ガロが心配でのぞき込んでくる

「あ、大丈夫です!」

あちゃーネックレスきれいに粉々だわ

雑貨屋さんで買ったもので攻撃魔法を一回防いでくれる護符がかかっている話をした

え、でも護符が切れても補充すれば大丈夫なんだよね?
なんで割れたの??

「ああ・・わりぃ。俺の魔力強すぎたんだな」
サーっと青ざめる

え・・・

じゃれあって遊んでいるくらいにしか見えなかったのに
どんな魔力で攻撃しあってたんだよ

「いや、それあたしに当たっていたら死んじゃいますよ!?」
マジで勘弁してくれよ

「ごめんごめん~こうやってよく昔から遊んでいたからさ~」
リンクはけらけらしている

濡れなくてよかったよ~なんて言っているけど、濡れるどころの話じゃないじゃん!
こえーよ!

「まじでわりぃ、ちゃんと弁償すっから!」
いや、弁償とかはいいんだけど

「大丈夫です、また買い物がてらお気に入り探してきます!」

ガロに巨大なストーンついたやつかってもらいなよ!とリンクがちゃちゃをいれてくる
お前にも原因があるだろうが


「はぁ・・じゃ、とりあえず休憩にしますか?」
やった~~!!!大騒ぎしているリンク

もう最初のころの警戒心バリバリな猫はどこにもいない


よく食べるガロのためにこれでもかと作ってくるので
リンク一人増えたところで問題はない

が、「俺の食べる分少なくなるじゃん!」
ガロが騒いでいる


はいはい・・・
仲いいな本当に



休憩後もしっかりと練習
「ちがうって、こう体の中を流れるように魔力を流すんだって」
リンクが一生懸命説明している

むしゃむしゃとカップケーキ食べながら

好きだなほんとに


「でも、最初の頃よりだいぶ長い時間体の中に魔力しまえるようになったな」
感心感心!

ガロはほめてくれる

「え~まだ漏れ漏れだよ」
リンクがぐさりとつく

「まだ練習たりないね~」
このやろ他人事だと思って・・・



「私の力って解放されたらどんな感じで使えるんですか?」
どの程度の役に立つのか気になる

「魔力量もすごいから、治癒士として活躍できるな」

病院や戦場でかつやくできるみたいだけどそれは別に興味ないかな

「王室お抱えの魔導士とかにもなれるぜ!給料もかなりいい」
そういわれてもあまりうれしくない

というかここを離れる気もないし、王室とか面倒なところはいやだな

「へー」
それくらいか

あんまいいこともなかったな

「珍しいなら黙っていたほうがいいですよね」
内緒にして静かに暮らしていれば問題ないだろう思ったが

「でも、解放した後には魔力登録に行かないといけないからどのみちバレるな」
だめだったみたいだ


・・・
まぁいいか
その時が来た時に考えるか




帰りに残りのカップケーキをガロに渡したら、リンクと取り合いになっている

「僕も手伝ったじゃん、少しちょうだいよ」

「お前個食べたんだよ」ガロがあきれいている

「いいじゃん!このマールムのやつ、食べたことないし!」

おお・・・
リンクの主食はカップケーキか・・??

「わかったよ。俺パニスだけでいいから」
やった~~!!とカップケーキを全部抜いている

ホクホク笑顔だw

「二人とも今日はありがとうございました!」
また練習しておきますとお礼をいう

「おう!がんばれよ!」
ガロに頭をポンポンとなでられる

「次はまた違うカップケーキおねがいね~」
リンクからはカップケーキ以外出てこないようだ



ハハハ・・・
さ、今日も頑張った!



しっかりと復習して早くコントロールできるようにならないとね

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