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人属編-22

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ああ~疲れた
精神的に疲れた

でもようやく帰ってきた~

「おかえりなさいませ。ご無事で何よりです!」
カーラが出迎えてくれる

そうそう!この感じ~
やっぱり自分の家が一番いいよね~

「カーラ~~!!!ただいま~~!!!」
抱きついちゃう

「少し遅れると聞いて心配しておりましたが、無事で何よりです」
楽しかったですか??とニコニコして聞いてくれる

いろいろとはしょって話していたらジアンが、カーラが帰れないだろうっていわれちゃったよ
そうだな確かに・・・

「夜遅くまでごめんね~お土産は明日渡すね!」

「うれしいです!お湯もはっておりますし、夕食の準備もできておりますので、ごゆっくりしてくださいね」

もううれしい~
疲れているからって明日も手伝いに来てくれるみたい

送ったお土産は猫地区のがもう届いていて、うさぎ地区のが明日届くらしい
カーラを見送り、ゆっくり休む

途中でいろいろとよって休憩するたびに何かしら食べたりもしたからあまりお腹もすいていない
部屋に行き着替えてゴロゴロする

「ああ~ベットきもちい~」
座っているだけだったからおしりもいたくなったよ

「家が一番だな」

「ね~」

馬車でも寝たからあまり眠くないな

「ジアンごはん食べる?」

「いや、俺もまだいいや。ちょっと仕事どうなっているかみてくる」
着替えて執務室に行ってしまった

どうするかな
とりあえず猫地区のお土産出しておこうかな
客間へ行ったら大量のお土産が置いてあった

「こんなに買ったっけ・・・?」

ははは
我ながらwめっちゃ買ったな

「ああ~!これ今日から使おう」

猫地区で買った猫足のボックスとか、手鏡をガサゴソと出す
こっちはお土産で~

名前書いて貼っておこうかな

「・・・マキア~」
ん?ジアン??

「ここだよ~どうしたの~??」

「仕事が~山の用にあって・・」

ゲッソリしているw
あらかた終わらせていったのに、旅行中の間にたまっていたらしいw

「あらら~がんばらないとね。なんか手伝うのある?」

「いい~今日まで旅行中、明日からやる・・・」
隣に座って一緒にお土産を広げ始める

「これなに??」
大量の瓶を取り出す

「ああ!それはね~香辛料だよ」
そこにあったのか!とテーブルに並べる

「なんでこんなにあるの??」

「え~こういうのが主婦受けいいんだよ~」

へーって顔している

「これは?」
あちこち広げてこれはあれで~
あそこで買って~

これ買ったときさ~とまた旅行の話が広がる

楽しかったな新婚旅行
ジアンと一緒だからかな

今度はみんなと一緒に行けたら楽しいね

ああ!そうかあと2週間で人属地区へ行くじゃん

・・・人属地区へ行く・・・

なんかな~微妙になったな
でもジアンが張り切ってドレスや宝石買ってくれたし

「来月、人属行くのやめるか?」
顔をあげるとジアンが苦笑いしている

「わかってる。不安だろう。ここに残っていても問題ないんだ。
俺が留守の間カーラといてもいいし、怖いなら親父たちの館へいっていてもいいぞ」

そうんだけど・・・
頭をポンポンとされ「いつでも連れてってやるから無理に行くことはない」といってくれる

「・・ううん、大丈夫。行くよ」

せっかくドレスも買ったし・・
ジアンあんなに張り切っていたんだしね

「ジアン達がいつも一緒にいるんでしょ?」

今度はさらにみんな一緒だしきっともっと楽しいだろう

「もちろん。絶対にそばを離れないから大丈夫だ」

「それなら平気だよ」

きっとあんな人属は一部だろう

ジアンもホテルの人もいってたじゃんか
いい人属もたくさんいるって


その日の夜はぐっすりと寝られた

自分の家は安心する

ジアンもずっと抱きしめてくれていた
もう何も怖くなかった





翌日

今日は朝一番にリッタさんのカフェへ行く予定だ

あたしの仕事は今日まで休みだけど、戻った報告だけでもしに行こうかなって

ジアンは仕事に行きたくない・・と嘆いていたけど、
仕事関係の人たちが大量の書類をかかえてやってきた
やるしかない状況w

「・・・がんば!」

楽しかった旅行も終わったし、もう通常運転にもどらないとね

さてさて~歩いて5分もかからないカフェへ~

お、いたいた
まだ開店前だけど、お店の準備をしている姿が見えた

カランカラン

「リッタさーん!おはようございます!」

「まぁ!!マキアちゃん!!おかえりなさい!」

どうだった?どうだった??と笑顔で出迎えてくれた
一緒に準備を手伝いながら、旅行の話をした

「マキアちゃん今日までお休みなんだから、ゆっくりしてていいのよ~」

「早くリッタさんたちに会いたくて来ちゃいました!お土産は今日届くので明日持ってきますね」

「まぁ!楽しみにしてるわ~」

「マキアさん、こちらをどうぞ」
ノックスはテキパキと動きながらコフェアをいれてくれた

「ありがとう~」

「そういえば、ケーキ明日発売じゃないですか?」
ノックスがそわそわしている

「あら!確かに!楽しみね~」

新作ケーキの発売が明日か~
あっという間だな

「混雑凄そうですね。たくさん準備しておきましょうか」

DULCISに新作が出るたびに、その余波がとなりのこのカフェまで来ていることをしっているノックスはもう戦闘準備に入っているw

「新作ケーキが明日出るんだけど、もう一つケーキを作ろうかと思って・・」

ってコフェアを飲みながら言えば食い気味に「なんですか?」ってノックスが反応した

「まだ試作も作っていないし、レシピもないんだけど・・・」
うさぎ地区でマールム農園へ行ってきたことを話した

「まぁ!いいわね~早く食べてみたいわ」

「明日から発売のケーキが落ち着いたころに投入するか、加速で使うか・・・
迷うところですが、まずは作ってみますね」

そしたらぜひ試食してくださいね~というと二人とも目をキラキラさせてくれた

明日からケーキが発売されて、ちょうど忙しくなるときにカフェへ戻れてよかった
二人だときっと大変だろう

「じゃぁまた明日きますね!」

「はーい!ゆっくりと休んでちょうだいね~」

いつでも優しく出迎えてくれるリッタさんって本当にいい人・・・
ああいう人がお母さんって理想的



さて、うさぎ地区のお土産が届くだろうから、片づけないとね
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