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人属編-25

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「ええ~マキアと一緒がいいな~」
リンクが駄々をこねている

「おい」それは無理ってジアンが立ちはだかる

「野郎3人でってつらいんだけど~」

ブーブーいっている奥で、ガロとシェイクもうなずいている

「途中で休憩したら、作ってきた新作の試作をだしてあげよう!」
リンクの目がキラリンと光る

「まじで!新作できたの?」

「まだ試作だけどね~」

「よし!OK!早くいこう!!」
ちょろいぜリンク

何かあった時のおやつ。無敵だ


走っている馬車の窓をあける

風がとてもきもちい

「おお~めっちゃ天気いいね~」

うさぎ地区で買った新しい帽子が飛ばされないように抑えながら周りを見渡す


長時間だし、人属まで行くから犬地区の領主専用のいい馬車だ
席がフカフカ~

今回は人属地区へ仕事としていくので、ジアンの仕事を手伝っている補佐とメイドさんたちも数人一緒だ
あっちで私たちの準備や世話をしてくれる

結構な人数での出発だが、まぁ人属の王族の結婚式だしね
これくらい呼ばれるか




数時間はしって見慣れた猫地区へ入る
一度休憩をはさみお昼をとる

夕方までにはうさぎ地区へ移動し、今日はうさぎ地区で一泊の予定だ

ランチをするのに猫地区の湖畔にシートをひいて、買ってきたものを並べてたべることにした

「猫地区のお店よらなくてもいいの?」
リンクに自分が経営しているお店見なくていいのか聞いてみたが・・・

「大丈夫~僕いなくても平気~」って言ってる
いいのかな・・・

「それより!!はやくはやく!」とせがまれて出した試作品一号のマールムタルト


「おお!!!!」
歓声があがるw(主にリンク)

切り分けてあげて「僕大きいの」といわれ、大き目にカット
一口目を誰よりも先に食べてすごい感動していた

「なにこれ~~クリームが生クリームじゃないよね??」
リンクにマールムタルトを説明するがあまり聞いていない

「本当に、酸味がちょうどいいマールムですね」
シェイクもおいしいですと食べてくれた

「俺、もう一切れ~」ガロは
すでにカットして配った一切れ目を二口でたべて、二切れ目をとろうとリンクと争っている

「これ、ドラガスさんとこの?」

「そうそう~たっぷりくれたから、色違いで作ってみようかなって」
ジアンもうまい!って食べてくれた

「3ホールあるよ~!はい、どうぞ食べてくださいね」
メイドさんたちにも1ホール渡す

「え!いや、わたくしたちは・・」

「いいの!みんなで食べよう!」

あたふたしているがジアンに「気にするな、食べようぜ」って言ってもらえて喜んでみんなで食べた

前世では一人でご飯を食べる時間が多くて、味気なかったけど
こう大人数で食べるとわいわい楽しいしおいしい

「むむ!こっち味ちがくない?」
おっと!さすがリンク!気づきましたね・・・ふふふ

「確かに、甘みが・・」
シェイクもまじまじ見ている

「そうか!?全部同じだと思うぞ」
はい。ガロあうと~

「マールムの色が違うんだよ~」

ドラガスさんのところのマールム農園の話をしながら、ランチは楽しく過ごせた
あとは夕方までまた馬車に乗って、今度はうさぎ地区か





そして明日には人属地区

長旅だな~頑張るか




「マキア~大丈夫か??」

「・・・ん」

寝てた

「もう着いたの??」

「おう、今日の宿屋だ。人属地区との境界に一番近いところで少し古いが・・・」
足を伸ばせて寝られれば何でもいいや

「ほら」
手をつないで馬車を降りさせてくれる

「んが~ついた~!!」
ガロが背伸びをしている

「ちょっと走ってくるぜ」と瞬殺で消えていった
元気だな・・・

古いホテルっていったけど、だいぶ大きい
人属の姿もちらほら見える

ちょっと委縮しちゃうな

「ほら、かぶって」

フード付きのコートを着させられ、フードをかぶせられた

以前の人属がいないとも限らないし、魔力のことをしっている人属がいるかもしれないという配慮だ
一緒に手をつなぎ部屋まで歩く

「このフロアは全部貸し切ってある。安心しろ」
メイドさんに護衛に私たちに・・かなりの人数だ


部屋は新婚旅行の時のように広くはなく、簡素でまさに旅人が一泊二泊する程度の作りだ

これで充分

明日には出るし。寝るだけだ


「疲れてるならもう少し休むか??」

「・・・うん」
なんか体が重たいんだよね~眠たい



すぐに横になりジアンが夕食だというまで起きなかった
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