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人属編-31
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目を覚ますとジアンがタオルを額にのせてくれるところだった
「目覚めたか?」
「・・・あれ」
パーティの途中だったような
「具合が悪いっていって、抜けてきた。もう今日はいい戻らない」
「・・・ありがとう」
吐きけがする
頭がハンマーでたたかれているようにズキンズキンする
「ひどいな。大丈夫か?」
耳をそっと触ってなでてくれる
治療をして包帯がまかれている
「・・うん」
娘の耳をちぎれるほどひっぱるのか・・はぁ
なんかがっくりくるな
「もう会わないと思うが、あっても話さなくていい。みんなには伝えておいたから」
「ありがとう」
「もう少し休め」
ジアンに頭をなでられ、ゆっくりと目をつぶる
ずきずきとする痛みと、体の中がもやもやする感じが気持ち悪い
目を覚ますと明け方だった
ジアンも目を覚ましてくれて心配してくれたが、気分は昨日より良かった
ミミも癒の魔力で治っている
「ああ~またお風呂はいってない・・・」
「わいているから入って大丈夫だぞ。あーあと、昼は中庭を解放して立食パーティらしい」
どうする?いける?って聞かれたけど、あたしも一応ジアンの妻としてきたしね「大丈夫大丈夫!」と胸を張って見せた
「マキア~~!!!大丈夫~??」
朝食会場でリンクが駆け寄ってきてくれた
「うん!もう平気だよ」
「でも顔色がまだ優れませんね」シェイクも心配してのぞき込んでくる
「ちょっと魔力乱れてるな~」ガロが眉間にしわを寄せている
「もう大丈夫、昨日ほどじゃないよ~」
だいぶ良くなったのは確かだ
「せっかく昨日の夜は、新しいゲームしようと思ったのに~」リンクが口をとがらせている
そうだった・・すっかり忘れていた
やるっていったよねww
「ごめんごめん!今日やろう~」
「いえーい!!」両手を上げて喜ぶリンク
「リンク?」シェイクがもう少し我慢しましょう?って顔をしている
「平気~何かしていたほうが気もまぎれていいよ~」
じっと寝ているのもいやだし
朝食を軽く取り、昼の立食パーティまで数時間、またドレスアップをしてメイクをきちんとする
ああ~これが大変
結構ドレス動きずらいしね
「マキア~準備できた?俺ちょっとエルデ様たちと打ち合わせしてくるから、シェイクたちといて」
「はーい!」
ジアンは大忙しだ。領主としての仕事もたくさんあるみたいだし・・・
シェイクたちの部屋へ行こうと長い廊下をカーラと歩く
・・・・??あれ??
「・・カーラ・・ピアノの音聞こえない?」
「マキア様、だめですよ!」
大人るほうへつられて歩き出したのをみて、止めるカーラ
やっべ!ジアンに怒られるやつだった
でも気になるな~昨日の楽団の人が弾いているのかな??
「マキア~~」
リンクが部屋からでて迎えに来てくれた
「リンク!ねぇねぇ聞こえる?」
「へ??」
「ピアノの音~」
「・・・ああ~そうだね~弾いているね~」
ネコ耳をピクピクさせている
「でもマキアのほうがうまいね!」
にっこり笑って早くゲームしよ~って部屋へ連れていかれる
あたしの方がうまい?
んなバカなww
ジアンを待っている間にリンク達とジェンガをした
同じ大きさの人差し指くらいの長さの木を30本用意して回りに簡単に色を付けた
三本ずつ交互に並べて、さいころを作って当たった色を抜いて上に乗せていくというあれだ
リンクが大興奮しているw
「がー――!!!!くずれた!!!!」
何度目かの発狂をしている
「リンク、うるさいです」シェイクが落ち着いて冷静に引き抜き上に乗せていくが、狙った色が上手く出るようにサイコロも回るので、シェイクが圧勝状態だ
ガロは「これ・・詰まってる・・」太い指で細かい作業が苦手なようで、挟まっているジェンガを抜く作業に神経をとがらせていた
おもしろいぞ・・・みているだけでおもしろい
性格がでているw
なんでもそつなくこなしているシェイク
ちょっとひっかけてやろうと腹黒さをだすリンク
単純バカなガロw
面白いww
「マキア~いくぞ~」
ジアンがきてくれた
「またなんかやってたのか・・・」ジェンガを見てあきれている
「ジアン~~これ~~」
リンクが泣きついている
「わかったわかった、とりあえず中庭いくぞ~」
「はーい!」
みんな一緒についていく
今日は王族と4代公爵家、獣人属だけでの立食パーティだ
昨日の夜の結婚パーティに比べたらあれだけど、それでも広い中庭にたくさんのテーブルとイス、食べ物や楽団の人もいて圧巻だ
これ全部準備するメイドさんたちが・・・すごいわ~
全員揃ったところでシドニー王が登場した
「昨日はルドの結婚式とパーティに参加していただき感謝する。今日も天気に恵まれた。ぜひ食べて飲んでくれ」
最重要人物らだけの会食ということだろうか
昨夜のような素行が悪い人属はいなさそうだ
リンクと食事をとりに行く
といってもおなかが空いていないので、軽く・・・って見てみたらデザートのところにDULCISのお菓子が並んでいた
「マキア!DULCISのマカロンある~!!」
リンク大興奮!
大量に持ってきたお菓子が並べられている!
うれし~~・・・っていっても誰もとってないけどww
まぁいい。好きな人が食べれば問題ない
リンクとサンドイッチやらデザートやら軽く食べられるものを取っていたら小さな子がDULCISのお菓子に手を伸ばしている
おお!うれしい!
おいしいよ~それ
皿にたくさんのせている
マカロンは色がたくさんあって悩んでいるようだ
「薄い紫色のをとってください」
近くにいたシェフに頼んでいる
「はい、こちらですねミレイ様」
・・・・ミレイ様!!第二王女じゃん!!
ジーと食べながら見ていたら、小さな口でDULCISのお菓子をパクパク食べてくれている
にっこりしていて満足げだ
フフフ気に入ってもらえてよかった
「マキア」
ジアンに呼ばれて、昨日あいさつできなかった公爵家の人たちと挨拶をする
「聞いたところ・・・そちらのお嬢さんはリゾーレスト伯爵の娘さんだと・・」
さすが社交界
噂がはやい
昨日の今日でもう・・・
「・・・はい、人属からの犬属へ転化いたしました」
「ほう~なるほど!」
興味津々なようだ
嫌な目つき・・・見下しているんだろう
「どうなんです?転化すると・・・その・・・体中に毛も生えるものなんでしょうかね?」
カッとなる
バカにしている・・・
ふざけた質問しやがって
「・・・よければお見せしましょうか??」ジアンがシャツのボタンをはずし始めようと手をかけると
「いえいえいえ・・・!そこまでは・・・失礼します!」と急いで公爵夫人が逃げて行った
ジアンのかっこよさにまいったかのこやろうめ!
額に血管を浮かせながら「イーグル様は・・・どのような事業を行っておいででしょうか?」と事業自慢で勝とうとしている公爵
「はい、私自身としては魔石の発掘のための鉱山が6つと、それを加工する工場を10ほど。妻はDULCISというお店を6店舗展開しており、さらに石鹸の事業などもてがけております」
暗にお前は俺らの足元にも及ばないぜ?ってけんかをかっている
「さ・・さようですか・・・素晴らしい手腕ですな・・」
そそくさと逃げて行った
「ジアンやる~」すかっとした
「あんま調子乗らせるとうっさいからな」
人属派は態度にこれでもかと嫌悪感をだしてくる
しかし獣人派は本当に穏やかに話せた
「DULCISのお菓子・・私もファンなんですよ」
50歳過ぎの初老の公爵様がさらにDULCISのお菓子を手にしてほめてくれた
「ありがとうございます。うれしいです」
にっこりと会話が弾む
「なかなか買いに行けなくて・・・残念だわ」
人属にはDULCISの店舗がないしね
獣人の作ったものとか、需要なさそうだし売り上げないと困るし
別に人属地区への店舗は考えていないけどw
「またたくさんお持ちします!」
その時がやがやと中庭の出口の方が騒がしくなった
「・・・だといっているだろう!問題ない!」
ずかずかと大股で歩いてきた人物・・・「ジョーンズ・リゾーレスト伯爵・・・」なんか嫌な予感しかしないんだけど・・・
はぁ
「目覚めたか?」
「・・・あれ」
パーティの途中だったような
「具合が悪いっていって、抜けてきた。もう今日はいい戻らない」
「・・・ありがとう」
吐きけがする
頭がハンマーでたたかれているようにズキンズキンする
「ひどいな。大丈夫か?」
耳をそっと触ってなでてくれる
治療をして包帯がまかれている
「・・うん」
娘の耳をちぎれるほどひっぱるのか・・はぁ
なんかがっくりくるな
「もう会わないと思うが、あっても話さなくていい。みんなには伝えておいたから」
「ありがとう」
「もう少し休め」
ジアンに頭をなでられ、ゆっくりと目をつぶる
ずきずきとする痛みと、体の中がもやもやする感じが気持ち悪い
目を覚ますと明け方だった
ジアンも目を覚ましてくれて心配してくれたが、気分は昨日より良かった
ミミも癒の魔力で治っている
「ああ~またお風呂はいってない・・・」
「わいているから入って大丈夫だぞ。あーあと、昼は中庭を解放して立食パーティらしい」
どうする?いける?って聞かれたけど、あたしも一応ジアンの妻としてきたしね「大丈夫大丈夫!」と胸を張って見せた
「マキア~~!!!大丈夫~??」
朝食会場でリンクが駆け寄ってきてくれた
「うん!もう平気だよ」
「でも顔色がまだ優れませんね」シェイクも心配してのぞき込んでくる
「ちょっと魔力乱れてるな~」ガロが眉間にしわを寄せている
「もう大丈夫、昨日ほどじゃないよ~」
だいぶ良くなったのは確かだ
「せっかく昨日の夜は、新しいゲームしようと思ったのに~」リンクが口をとがらせている
そうだった・・すっかり忘れていた
やるっていったよねww
「ごめんごめん!今日やろう~」
「いえーい!!」両手を上げて喜ぶリンク
「リンク?」シェイクがもう少し我慢しましょう?って顔をしている
「平気~何かしていたほうが気もまぎれていいよ~」
じっと寝ているのもいやだし
朝食を軽く取り、昼の立食パーティまで数時間、またドレスアップをしてメイクをきちんとする
ああ~これが大変
結構ドレス動きずらいしね
「マキア~準備できた?俺ちょっとエルデ様たちと打ち合わせしてくるから、シェイクたちといて」
「はーい!」
ジアンは大忙しだ。領主としての仕事もたくさんあるみたいだし・・・
シェイクたちの部屋へ行こうと長い廊下をカーラと歩く
・・・・??あれ??
「・・カーラ・・ピアノの音聞こえない?」
「マキア様、だめですよ!」
大人るほうへつられて歩き出したのをみて、止めるカーラ
やっべ!ジアンに怒られるやつだった
でも気になるな~昨日の楽団の人が弾いているのかな??
「マキア~~」
リンクが部屋からでて迎えに来てくれた
「リンク!ねぇねぇ聞こえる?」
「へ??」
「ピアノの音~」
「・・・ああ~そうだね~弾いているね~」
ネコ耳をピクピクさせている
「でもマキアのほうがうまいね!」
にっこり笑って早くゲームしよ~って部屋へ連れていかれる
あたしの方がうまい?
んなバカなww
ジアンを待っている間にリンク達とジェンガをした
同じ大きさの人差し指くらいの長さの木を30本用意して回りに簡単に色を付けた
三本ずつ交互に並べて、さいころを作って当たった色を抜いて上に乗せていくというあれだ
リンクが大興奮しているw
「がー――!!!!くずれた!!!!」
何度目かの発狂をしている
「リンク、うるさいです」シェイクが落ち着いて冷静に引き抜き上に乗せていくが、狙った色が上手く出るようにサイコロも回るので、シェイクが圧勝状態だ
ガロは「これ・・詰まってる・・」太い指で細かい作業が苦手なようで、挟まっているジェンガを抜く作業に神経をとがらせていた
おもしろいぞ・・・みているだけでおもしろい
性格がでているw
なんでもそつなくこなしているシェイク
ちょっとひっかけてやろうと腹黒さをだすリンク
単純バカなガロw
面白いww
「マキア~いくぞ~」
ジアンがきてくれた
「またなんかやってたのか・・・」ジェンガを見てあきれている
「ジアン~~これ~~」
リンクが泣きついている
「わかったわかった、とりあえず中庭いくぞ~」
「はーい!」
みんな一緒についていく
今日は王族と4代公爵家、獣人属だけでの立食パーティだ
昨日の夜の結婚パーティに比べたらあれだけど、それでも広い中庭にたくさんのテーブルとイス、食べ物や楽団の人もいて圧巻だ
これ全部準備するメイドさんたちが・・・すごいわ~
全員揃ったところでシドニー王が登場した
「昨日はルドの結婚式とパーティに参加していただき感謝する。今日も天気に恵まれた。ぜひ食べて飲んでくれ」
最重要人物らだけの会食ということだろうか
昨夜のような素行が悪い人属はいなさそうだ
リンクと食事をとりに行く
といってもおなかが空いていないので、軽く・・・って見てみたらデザートのところにDULCISのお菓子が並んでいた
「マキア!DULCISのマカロンある~!!」
リンク大興奮!
大量に持ってきたお菓子が並べられている!
うれし~~・・・っていっても誰もとってないけどww
まぁいい。好きな人が食べれば問題ない
リンクとサンドイッチやらデザートやら軽く食べられるものを取っていたら小さな子がDULCISのお菓子に手を伸ばしている
おお!うれしい!
おいしいよ~それ
皿にたくさんのせている
マカロンは色がたくさんあって悩んでいるようだ
「薄い紫色のをとってください」
近くにいたシェフに頼んでいる
「はい、こちらですねミレイ様」
・・・・ミレイ様!!第二王女じゃん!!
ジーと食べながら見ていたら、小さな口でDULCISのお菓子をパクパク食べてくれている
にっこりしていて満足げだ
フフフ気に入ってもらえてよかった
「マキア」
ジアンに呼ばれて、昨日あいさつできなかった公爵家の人たちと挨拶をする
「聞いたところ・・・そちらのお嬢さんはリゾーレスト伯爵の娘さんだと・・」
さすが社交界
噂がはやい
昨日の今日でもう・・・
「・・・はい、人属からの犬属へ転化いたしました」
「ほう~なるほど!」
興味津々なようだ
嫌な目つき・・・見下しているんだろう
「どうなんです?転化すると・・・その・・・体中に毛も生えるものなんでしょうかね?」
カッとなる
バカにしている・・・
ふざけた質問しやがって
「・・・よければお見せしましょうか??」ジアンがシャツのボタンをはずし始めようと手をかけると
「いえいえいえ・・・!そこまでは・・・失礼します!」と急いで公爵夫人が逃げて行った
ジアンのかっこよさにまいったかのこやろうめ!
額に血管を浮かせながら「イーグル様は・・・どのような事業を行っておいででしょうか?」と事業自慢で勝とうとしている公爵
「はい、私自身としては魔石の発掘のための鉱山が6つと、それを加工する工場を10ほど。妻はDULCISというお店を6店舗展開しており、さらに石鹸の事業などもてがけております」
暗にお前は俺らの足元にも及ばないぜ?ってけんかをかっている
「さ・・さようですか・・・素晴らしい手腕ですな・・」
そそくさと逃げて行った
「ジアンやる~」すかっとした
「あんま調子乗らせるとうっさいからな」
人属派は態度にこれでもかと嫌悪感をだしてくる
しかし獣人派は本当に穏やかに話せた
「DULCISのお菓子・・私もファンなんですよ」
50歳過ぎの初老の公爵様がさらにDULCISのお菓子を手にしてほめてくれた
「ありがとうございます。うれしいです」
にっこりと会話が弾む
「なかなか買いに行けなくて・・・残念だわ」
人属にはDULCISの店舗がないしね
獣人の作ったものとか、需要なさそうだし売り上げないと困るし
別に人属地区への店舗は考えていないけどw
「またたくさんお持ちします!」
その時がやがやと中庭の出口の方が騒がしくなった
「・・・だといっているだろう!問題ない!」
ずかずかと大股で歩いてきた人物・・・「ジョーンズ・リゾーレスト伯爵・・・」なんか嫌な予感しかしないんだけど・・・
はぁ
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