11 / 19
新たなお気楽人生編
第10話
しおりを挟む
晴れ晴れとした自由な気持ちを抱えて、新たな旦那予定の人を探しながらも、予定の商人のダーヴィドの倉庫へと向かう。
「やぁ!久しぶりだね、大口の受け下ろしに来たのかい?」
「そうなんですよ、やっと持ってきました。」
私は指定された誰も1人もいない倉庫の奥へと進む。
奥のシートが引かれた上に布の山を置いた。
「ふむふむ…ヨシっ数通りにあるね。他になんかあるだろ?」
「お!わかったね、いつまの服だよ。」
「ふむふむ、ではいつもの通りこれで。」
服のいつもと変わらない金額と大口の残りの金額を貰い、それを確認して、服を隣のバスケットに入れる。
貨幣をポケットに入れて、私はそっと数枚手に取る。
「ダーヴィドこれを。」
私は貨幣を彼に渡して、彼の黒み帯びた皮膚の顔がニィッと笑い、魔族特有の尻尾がゆらゆらと揺れている。
その笑顔はとても蠱惑的な表情で、見る者を魅了するだろう。
……生憎、私は彼が趣味ではないので。好きではないけどね。だって、手のひらで転がされそう。
だだでさえ、前のゲーム時代は制限(物理的に)があったのだ。
普通の相手が良いと私は思う。
尻尾は感情表現がもろに出てしまう為に彼はいつも押さえているか、それとも隠している。
私の前ではさらけ出しているのはなんでだろうとは思うが、とりあえず彼が聞いてきた。
「何が欲しいんだい?お客様……ねぇ…サラ?」
「最近、変な奴とか貴族ぽい奴とかとりあえずいつもいないはずのやつとか新しい事を知りたい。」
彼は少し悩んでから、まぁこれだけでは足りないと私に言った。
とてもとてもそれは……
蠱惑的な表情を浮かべた。
「では魔力をくれるかい?ぁあ、今回はこれを通してね。」
そう言って彼は尻尾をスラリと目の前に出してくる。
「お金じゃだめ?」
「駄目だよ、それは釣り合わないな。危ない橋を渡るのだから、それに見合ったものでなくてはね。」
「魔力でほんとにいいの?」
「えぇ、いいんだよ。さぁ、どうする?」
私は悩み抜いた末に、ユリウスという魔王が来てないか聞く方が安全だと思った。
「わかったやる。君がどうなっても…私は関わらないからね。保証しないよ。」
ごくりと彼が唾を飲み込んだ。
魔力補給というのは、危険であり、とても恍惚感を生む事があるので、 色々に危険な事だ。
質や量において、私はきっととても良いと思う。
それを魔族という彼に注ぎ込む。
しかも、魔族において尻尾というのはとてもその男性において生殖器にも等しいぐらいの快楽を生むらしい。
それを他者(私)に触らせるというのは………
まぁわかるけど、私に対してそういう事を思っているのはわかった。
「さぁ…どうする?ここでする?どこでする?おっと君の自宅はやめてくれよ。街の中で君とそういう誤解を生みたくないからね。」
「……ここでいいよ。いつも通り誰もいないし、そこのソファーで良い。」
そういって端にあるソファーに彼はどっしりと座り尻尾をゆらゆらと揺らす。
「先に情報をもらって良いかい?今回は君がそのおかしくなる可能性があるからね。」
「………しょうがないな。まあ確かにね、君と俺の仲だし、持ち逃げはしないと思うからね。」
彼は胸元から紙を出して私に渡した。
「これが俺がわかることさ。ちょいきな臭くなってきたよ。言っとくけど、あの商人ではない奴だ。」
彼は紙に視線を向け、私に見ろという。その顔は強張っており、いつもの斜に構えたあの余裕そうな表情ではない事に嫌な予感しかなかった。
「やぁ!久しぶりだね、大口の受け下ろしに来たのかい?」
「そうなんですよ、やっと持ってきました。」
私は指定された誰も1人もいない倉庫の奥へと進む。
奥のシートが引かれた上に布の山を置いた。
「ふむふむ…ヨシっ数通りにあるね。他になんかあるだろ?」
「お!わかったね、いつまの服だよ。」
「ふむふむ、ではいつもの通りこれで。」
服のいつもと変わらない金額と大口の残りの金額を貰い、それを確認して、服を隣のバスケットに入れる。
貨幣をポケットに入れて、私はそっと数枚手に取る。
「ダーヴィドこれを。」
私は貨幣を彼に渡して、彼の黒み帯びた皮膚の顔がニィッと笑い、魔族特有の尻尾がゆらゆらと揺れている。
その笑顔はとても蠱惑的な表情で、見る者を魅了するだろう。
……生憎、私は彼が趣味ではないので。好きではないけどね。だって、手のひらで転がされそう。
だだでさえ、前のゲーム時代は制限(物理的に)があったのだ。
普通の相手が良いと私は思う。
尻尾は感情表現がもろに出てしまう為に彼はいつも押さえているか、それとも隠している。
私の前ではさらけ出しているのはなんでだろうとは思うが、とりあえず彼が聞いてきた。
「何が欲しいんだい?お客様……ねぇ…サラ?」
「最近、変な奴とか貴族ぽい奴とかとりあえずいつもいないはずのやつとか新しい事を知りたい。」
彼は少し悩んでから、まぁこれだけでは足りないと私に言った。
とてもとてもそれは……
蠱惑的な表情を浮かべた。
「では魔力をくれるかい?ぁあ、今回はこれを通してね。」
そう言って彼は尻尾をスラリと目の前に出してくる。
「お金じゃだめ?」
「駄目だよ、それは釣り合わないな。危ない橋を渡るのだから、それに見合ったものでなくてはね。」
「魔力でほんとにいいの?」
「えぇ、いいんだよ。さぁ、どうする?」
私は悩み抜いた末に、ユリウスという魔王が来てないか聞く方が安全だと思った。
「わかったやる。君がどうなっても…私は関わらないからね。保証しないよ。」
ごくりと彼が唾を飲み込んだ。
魔力補給というのは、危険であり、とても恍惚感を生む事があるので、 色々に危険な事だ。
質や量において、私はきっととても良いと思う。
それを魔族という彼に注ぎ込む。
しかも、魔族において尻尾というのはとてもその男性において生殖器にも等しいぐらいの快楽を生むらしい。
それを他者(私)に触らせるというのは………
まぁわかるけど、私に対してそういう事を思っているのはわかった。
「さぁ…どうする?ここでする?どこでする?おっと君の自宅はやめてくれよ。街の中で君とそういう誤解を生みたくないからね。」
「……ここでいいよ。いつも通り誰もいないし、そこのソファーで良い。」
そういって端にあるソファーに彼はどっしりと座り尻尾をゆらゆらと揺らす。
「先に情報をもらって良いかい?今回は君がそのおかしくなる可能性があるからね。」
「………しょうがないな。まあ確かにね、君と俺の仲だし、持ち逃げはしないと思うからね。」
彼は胸元から紙を出して私に渡した。
「これが俺がわかることさ。ちょいきな臭くなってきたよ。言っとくけど、あの商人ではない奴だ。」
彼は紙に視線を向け、私に見ろという。その顔は強張っており、いつもの斜に構えたあの余裕そうな表情ではない事に嫌な予感しかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
死に戻ったら、私だけ幼児化していた件について
えくれあ
恋愛
セラフィーナは6歳の時に王太子となるアルバートとの婚約が決まって以降、ずっと王家のために身を粉にして努力を続けてきたつもりだった。
しかしながら、いつしか悪女と呼ばれるようになり、18歳の時にアルバートから婚約解消を告げられてしまう。
その後、死を迎えたはずのセラフィーナは、目を覚ますと2年前に戻っていた。だが、周囲の人間はセラフィーナが死ぬ2年前の姿と相違ないのに、セラフィーナだけは同じ年齢だったはずのアルバートより10歳も幼い6歳の姿だった。
死を迎える前と同じこともあれば、年齢が異なるが故に違うこともある。
戸惑いを覚えながらも、死んでしまったためにできなかったことを今度こそ、とセラフィーナは心に誓うのだった。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
捨てた騎士と拾った魔術師
吉野屋
恋愛
貴族の庶子であるミリアムは、前世持ちである。冷遇されていたが政略でおっさん貴族の後妻落ちになる事を懸念して逃げ出した。実家では隠していたが、魔力にギフトと生活能力はあるので、王都に行き暮らす。優しくて美しい夫も出来て幸せな生活をしていたが、夫の兄の死で伯爵家を継いだ夫に捨てられてしまう。その後、王都に来る前に出会った男(その時は鳥だった)に再会して国を左右する陰謀に巻き込まれていく。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
【男装歴10年】異世界で冒険者パーティやってみた【好きな人がいます】
リコピン
ファンタジー
前世の兄と共に異世界転生したセリナ。子どもの頃に親を失い、兄のシオンと二人で生きていくため、セリナは男装し「セリ」と名乗るように。それから十年、セリとシオンは、仲間を集め冒険者パーティを組んでいた。
これは、異世界転生した女の子がお仕事頑張ったり、恋をして性別カミングアウトのタイミングにモダモダしたりしながら過ごす、ありふれた毎日のお話。
※日常ほのぼの?系のお話を目指しています。
※同性愛表現があります。
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる