初恋の幼馴染に助けてもらったと思ったらヤンデレだった

17.おかず

　彼の手が私の胸を優しくも、胸を揉む事に私は、なんとも言えない声をあげる。

「ふっ、ぁっ……」
「なんだ、これだけでそんな声を出してんのか？」

　彼は私の薄手の柔らかな前開きワンピースを開けて私の顕になった乳房を丹念に揉み始めた。

「俺といるのに、ブラしないなんて俺の事信用し過ぎだろ……もしかして、俺の事男だって忘れてないか？」
「ぅ、ぁっ」

　耳元で低く彼の囁かれた声に、私の心臓が跳ねる。
彼に触られた事で蕾がぷっくりと膨らんできだ。

まるで小さな果実の様にツンとなっている私の蕾は、正直だった。

「……忘れてたか？」

　彼の膝の上で囲まれながらも、揶揄う様で少し寂しさ混ぜた様な声で囁く彼の声が耳に響いた。

　からかってるみたいなのに、少し寂しそうにも、不意な欲情に怒っても聞こえる。

「そ、そんなわけ……ないっ……」

　口が勝手に動いていた。
　でも声は震えて、顔も熱くて、まるで説得力なんてなかった。

　私は視線を彼の方に向けて、違うと説得力のないけれど、見ると彼はそんな私を見て、ふっと笑った。
　柔らかいのに、どこか意地悪な笑みだ。

「そこばかりっ、触らなぃ、っで……」
「抜けてるのか、それとも俺を誘惑しようとしてた？」
「そ、そんなんじゃぁっ」

　彼の顔が近すぎて、言葉がうまく出てこない。
彼から逃れようと、左側へ身体を傾けると彼の左手が身体を支えてくれて、自然と彼の身体を預けてしまう。

彼の顔が私の乳房へと近づき、唇で蕾を挟んできた。

自分が触ってもそんなに、強く感じないのに彼の舌先でクリクリと愛撫を始めてきて、その快感は今までの自身のオナニーとは段違いの気持ち良さだった。

｢…っふぅ……あんっ、楓それっ、らめっ、ひぁっ……」

比べ物にならないほど強く、私は思わず自身でもこんな声が出せるのかと驚く様な甘い声が出てしまった。

「えろくて、良い声だ、こっちはどうだ？」

　彼の顔が今度は私の顔に近づいて、舌先で今度は耳の穴を舐め上げられながらも、蕾を爪先でカリカリと弄られる。

「楓、あぁっ良いっ、それぇ、ひぅ、んぐっ」

時折力強く摘まれると、足先を曲げて浮かしながらもその度に体がビクビクンと揺れた。

私の様子などお構いなしに変わらずに彼に摘まれる。

　ガクッと私の予想を遥かに越えた快楽でビグッと身体が揺れる。

自身で触る時は比べようのない快楽に耐えようと足先にまで、力を入れてを曲げて耐えた。

「……良い顔してるよ、小春。」

　その言葉に、ぞくりと震えて私の下半身はヒクヒクとしている。

私はくすぐったいのが苦手だ。すぐに声を上げるし、普通にできない。

えっちな事を大好きな彼にされたら、すぐにデロンデロンになって、頭が花畑になる。

ダメな女だって頭ではわかってるのに、もっとまともなクールで、男など何度も喰った女になった姿を想像して思った事もあるがやはり私は私である。
そんなの無理なのはわかりきっている。

　でも、何が彼が言っている“良い顔”なのかなんて、分かってる。
　分かってるけど、もう視線を逸らせなかった。

　幼馴染としてじゃなくて、女としてだ。性的に大好きな彼に見られて、私は興奮している。

　その事を理解して戸惑いながらも感じている私の表情を見たのか、彼が嬉しそうに目を細めたのを視界の端に捉えて、私はうぅと言葉にならないうめき声をあげた。

　チクリと首筋を舐められた後、少し噛まれる。

　まるで、全部自分のものだとでも言いたげな彼の行いにドキドキが止まらない。

「えっろっ、そんな顔俺にしか見せるなよ。」
「ぅ、ぁっ、やめっ」
「煽ったのはそっちだろ？小春。」

　楓の手が濡れた乳首を摘み、指ではじく。

　ふるりと私は快楽にぞくぞくとしながら楓の膝を捕まりながらも耐えた。

「き、気持ち良いからっ、やめぇっ」
「……小春は止めて欲しい？」
「う、ぅ……やめ、やめないでっ、触ってぇ」
「そうか、可愛いな。」

　私が甘い声を上げるたびに、彼が嬉しそうなのか、それとも私があげる痴態を嘲笑っているのか、わからないが笑っている。　


恥ずかしくなったので逃げる様に視線を前に向けると、無機質なローグ君の瞳を見て、更に恥ずかしくなった。

私は視線を下に向けると前開きのワンピースは彼の膝の上でみるも無惨にもはだけており、すっかりほぼ裸になっている私は彼と過ごしているリビングでこんな格好になっている事に恥ずかしい。



　じわじわと私は息も絶え絶えになりながらも、サイドが紐で構成されているショーツは結んである所がゆるまり白い紐のショーツが濡れ始めてぐったりとしている。

繰り返される愛撫に、濡れてしまったそこを彼の指の腹がするりとショーツ越しに秘唇の形をなぞる様に触られただけなのに、はっきりとした快楽が与えられなく、もどかしい。

いやいやと私は小さく頭を振り、もっと触ってイかせて欲しいと思った。

「……可愛いな、すっかりトロトロになってるよ。ワンピースもぐっしょりだし、その下の俺の服までもう垂れてきてしっとりしてるけど？」
「ばかぁ……全部っ、楓がわるっ……い」
「……そうかなぁ？小春は、本当にぜーんぶやめてほしい？それとも、ほらローグ君に見られながらも、たくさん触って欲しい？」
「……やだぁ、やめちゃ……だめっ」
「やめたら、ダメなんだ？」
「はぁ……もっと……楓、お願いっ、触って下さいっ」
「……小春の感じてる声、えっちぃね？素直に俺にお願いしてくれたから、俺を侮っていた事を許してあげるよ。俺が小春が処女だなんて、重く思うと思ったんだ？俺は逆に残してくれて良かったよ。俺が小春の全部の"初めて"を味わえる悦びを得られるからね。」
「はぁっ、これ良いのっ、楓すっごい良いっ」
「感じてて、えっちいな。逆に誰かに奪われてたら……かん……いやまだダメだな。それに小春がダメっていうより、気持ち良いって伝えてくれる方が俺は嬉しいよ。可愛いからね……それに俺が買った紐パン履いてくれたんだ？」
「……はぁっ、なんでっ、そんな事ばかり覚えてっ、いるのよぉ」

ぷるぷると彼がなにかを言おうとしたが、それよりも下着の事を言われて頭が沸騰した。

彼が太ももを撫で揉んで、感触を楽しんでいる事に思わず視線を逸らす。

私は体について少しコンプレックスがある。

都会の女の子たちって、どうしてあんなに足が細いんだろう。

視線の端にあるマガジンラック。

そこに無造作に置いてある洋服店でタダで貰った小冊子。

表紙に写る女性の綺麗な太ももや足先を見て、自身の足と比べてそう思った。


書店に来るおしゃれな子の脚線美をちらりと見て、毎回悩ましくなる。
細くて、まっすぐで、まるで雑誌のモデルみたいだなと思ったのだ。

……どんなに痩せようとしてダイエットしても太ももは手強い。
中々に痩せ難い部類だ。

　……彼女達の細い足と比べて、下に見える私の太ももはというと、高校は田舎育ちのせいか、妙に鍛えられてしまった。

今は、駅近に移り住んでいるからか、筋肉は無くなり、駄肉へと変わった。

触ると柔らかいが、見た目はちょっと……というか、かなりむっちり。

要するに“デブ”という事だ。

だから身体の線が出るスキニーパンツなどは履いた事は数えるくらい。
スカートもミニ丈は数えるくらいだ。

彼の手が太ももを優しく揉みながらも、感触を楽しむ様に私の片足を持ち上げて、彼の膝の上に足を立てて抱え込んでいる。

「楓、触ら……ないで……見ないで。」
「……なんで？」
「余り、自分の足が好きじゃないの。知らなかったとは思うけど、私、ちょっと気にしているの……細い足じゃないし。」
「え？可愛いし……その気にしているのは知っているけど。柔らかいし、触ると落ち着くし、エロいし、そそるからさ。」
「……ッ楓！？」

楓がソファーの上に投げ出されていた彼のスマホを手に取り、急いでタップしてスクロールした後、見せてくれた。

そこには、体のラインの出ている適度なフィット感のヨガウェアであるタイツを着た私が汗をかいて、汗が流れ落ちたり、汗シミになりながらもポーズをしている写真だ。

解放的なブラトップでお尻を高く持ち上げて膝を伸ばし、両足を肘の近くまで歩かせたイルカのポーズと呼ばれる型をした私。


四つん這いになり、臀部だけを天井方向に押し出して、肩甲骨を寄せて胸を開いた牛のポーズと呼ばれる型をした姿になった私。

どちらも大きな太ももや色んな場所が汗シミになって、濡れているウェアがいやらしい。

フィットしているレギンスが股間の秘裂に食い込んで、秘唇の形がヨガパンツ越しに見える。

ワレメに食い込んでスジがくっきりと出ている。

そう、あの日はついつい、ムラムラしていた。
楓が同じ建物にあるフィットネスジムで汗をかいたのか、お風呂場の扉が開きっぱなしで不意に裸を見てしまった。

やはり、異性と同室という事もあり、自慰はしない様にしていたのに、考えるのは彼の事ばかりだった。

中々、ヨガに集中できてない。
そんな日だった。

濡れぼそった秘唇の形がくっきりと見えて、じわりとしみていてとてもいやらしい。

あの時はそんな格好をして、無心にしていてが、そんな格好をしていると心が解放された気がして気持ち良かったのもある。

どうせ汗で汚れるし、家の中の自室だからと運動する時はブラトップは胸は邪魔になるから着けているが、ショーツは着けてない時もある。
伸縮性の良い素材で、ざらざらしてないのが好みなので別にいっかーってなってた。

その時、胸がまだこの歳でもちょっと成長していてスポーツブラが少し小さく感じた。
長年使用してたのもあり、フィット感が無くなっていた。

自分しか見ない物だからとかなり胸の谷間は汗をよくかくので解放的な形をした物を選んでいた。

片方の写真には中々の重力に負けて、垂れているそれなりの大きさな双乳の片方が溢れ落ちて、蕾があらわになっている。
途中で気がついて片方は治したから、戻ってはいるが今にも溢れ落ちそうに蕾の端が見えかけている。

目を瞑り、ヨガに集中している私は入ってきていた楓に気がついてなかったらしい。

「俺さ、小春の全部が良い。気にしなくて良い。でも、女の子は気にするのは理解しているから……でも俺は今のままでも良いと思ってるのは覚えておいて。」

どちらもくっきりと、セクシーな図となっており、彼の浅い息や腰がゆるくへこへことして私の臀部へとなすりつけてくる彼の興奮が伝わってくる。

「俺の"おかず"の内の物だと言ったら、小春は引く？」
「え？なぁ、なんでぇ」

私は思わず彼の言った単語がなんだっけと一瞬フリーズするが、その内性欲に関わる性的刺激物であり、それが彼が自慰する時に使用する物だと頭の片隅で思い浮かべあたり、顔に熱が上がる。

私はまさか、彼に写真を撮られていたとは思わずに混乱していた。

「け、消して！そんな写真流出したら……やだぁ」
「そんな事するはずない。小春の可愛い姿を誰かと共有するなんて、それは絶対にしたくない。"俺だけの小春"だからね。」

それをフッと彼に笑われて、こめかみにキスをされる。

じわりと彼の手で私の太ももを揉まれる。私は足を下ろして逃げようとしたが彼に抑えられると、途端に力が抜け落ちる。

「股を閉じたら、ダメだよ？触るのやめちゃうかもな。」
「やだぁっ……がんばるから、もっとしてっ、楓お願いだから」

取れかけていたショーツの紐を簡単に彼に指で解かれる。

彼に自身の身体を触られて、すっかりもうとろとろになった秘所は正直だった。

「小春、キスが良い？次は中に俺の指欲しい？それとも、コッチで直ぐに気持ち良くなりたい？」

彼の中指がするりと秘唇のラインを撫でる事にピクッと揺れる私の身体は正直だ。

「……中に欲しい、楓の指が良い。」
「良い子だ。たくさん俺の指で、気持ち良くなっていいよ。」

楓の指が秘所を押し広げ、まるでローグ君に見せつける様にくっぱぁっとした。

「これから、小春のおまんこに"初めて"俺の指を入れるよ。」
「か、解説しないでよっ」

思わず、そんな事を言う彼に微笑まれたが、たくさん日中でもできるキスも魅力的だが、それよりも、今この瞬間しか頼めない事を私は選んだ。

クリトリスはさすがに、彼に触られたら、強過ぎておかしくなってしまいそうだ。

中に指を入れるのは、自分では怖くてできない。
自分で慰める時はもっぱら、クリトリスで達していた。

彼の手が太ももの付け根へと滑っていき、すっかり濡れてぐっしょりとしたショーツの端へと指を刺し込み、くちゅと彼の指が私の秘所に入ってきた。

彼の中指と薬指を入れられ、ぐちゅぐちゅと探るように中を掻き回してきた。

彼に背中を預けて、ぐちゅぐちゅと弄られる。
まさに、気持ち良いのに、誰かに見られる怖さを感じた。

「"削除"しても良いよ？ただ……これやめちゃおうかな？小春は削除と触るのやめないのどっちが良い？」

繰り返される愛撫に濡れてしまったそこをガクッと揺れた足先までピンッと伸ばして、イキそうになる。

「やだぁぁっ、もうきちゃうのにっ、止めないでッ」
「だったら、削除しないでおくね。"俺だけ"が大事に使用するから安心して……イッて良いよ？小春。」

彼にぬちゅぬちゅと何度も指を入れられながらも、彼に胸の蕾を爪を立てながらも摘まれる。

私は彼によって、ぬいぐるみに見られながらも彼に抱えられて達した。

ビクビクと達した快楽に、口を開けて大きく息をした。

「イキ顔可愛い、えろいね……耐えられなかったね？小春。」
「……やめっ、言わない……でぇ」
「……ほら、ぬいぐるみに見られて俺の手でイッちゃったね？このぬいぐるみを見る度に俺にこうされた事を身体で覚えて。」

再び彼の柔らかな唇の感触がして、重ねられると、貪る様にキスをされた。

くちゅくちゅと何度も出入りする下の口と、上の口を両方とも楓に攻められて、涙目になりなからも達した後の余韻に浸っていたのに、もはや次の快楽に向かっていた。

独りでするえっちとはだん違いに、気持ち良い。

なんで、こんなに私は感じていているのかわからない。

くちくちと彼の指の腹で、中の奥の方を押し上げられ、何度も優しく触られるともぞもぞとした変な感覚がする。

すっかり、ぐっしょりとした私のおまんこは水音がしたたっている。

ようやく、離された唇からは彼の唇との間に涎が伸びて、私の胸や腹に垂れ落ちた。

もう少しでまたイク。
そう思い、思わず彼の指に押し当てる様に、腰を動かした。

「はぁ……ぅぅっ」
「……良かった？」

　楓の声が低く、少し掠れて響いた。

　私は息を整えることも忘れたまま、ただ小さく頷いた。
イキそうなのに、彼に抱えられて私は身体を動かせない。

　それだけ、頷くだけで精一杯だった。

　喉が熱くて、言葉にならなかった。
　
　しかし彼は、そこで止まらなかった。

「……足りないな？俺の可愛い小春ならできるはずだ。素直な小春が良い、強がらなくて良い。」

　楓は軽く笑って、私の顎を持ち上げた。

「声に出して言ってくれるよな、小春？
　“良かったです”って。」

　目が合った瞬間、全身がびくりと震えた。
　
　その言い方が、ずるい。

　私がもっとまだ物足りないことに、気がついてるのに。

　でも、何も言わない。

　むしろ、わざと知らないふりをしているように見えた。完全に見透かした上で、わざとそう言っている。

　彼の細めた視線が物語っている。

　心臓の鼓動が速くなっていく。
　喉の奥から、何かがこぼれそうになる。

彼の指で押し広げられ、じっくりと背後から見られている。

　どうして、こんなふうに言われるのが、嫌じゃないんだろう。

「……よ、良かったです。」

　やっと絞り出した声は、情けないくらい小さくて、もう少しでイけたのにと残念そうな声を出していて、自身でも言ってて恥ずかしくなる。

　ゾクゾクと彼に言わされてると思うと、また感じ始めている。

　楓はそれを聞くと、満足そうに笑った。
　その表情がまた、私の心をざわつかせる。

　上から目線の彼が、まるで私の反応ひとつひとつを“自分のもの”として楽しんでいるようだった。

　ぞくり、と背中を伝う支配されている感覚に、自分でも驚いた。

「よく出来たね？俺の手で、イッていいよ？」
「あっ、あんっ、楓、気持ちそれぇっ、良いん。」

私は自分でも勝手に上がる甘たるい嬌声を上げながら、その快感に身を委ねた。

楓に指を中に入れて中を掻き回され、手のひらを上にして、入れられる。

先程彼に責められた弱い所を的確に、ゆっくりと徐々にスピードを早めてて、やさしく押し込まれる事で、やっと高まった絶頂にイケる悦びを受け入れる。

「はひっやぁっ、もぉ、かえでぇ、いぐうっ、ううぅ……あぁぁぁ」
「可愛いね、小春。そんなに俺の手マン気持ち良かったか。」

私は彼から与えられる悦びを噛み締めて、あっという間に達してしまい、そのまま潮を噴いた。

その絶頂は長く甘い悦びだった。
ドクドクと心臓が悲鳴を上げる様な怒涛の音がなり、獣の様に喘ぎながらビクビクと身体が痙攣する。

"初めて"潮を噴いたとう感覚はまるでおもらしをした様に呆気なく、気持ち良過ぎた。
震えながらも残りは痙攣する様にガクガクと足先をピンと張り詰めた。

強過ぎた絶頂は時に、暴力的だ。

「……小春の潮吹き、可愛いな。」
「あはぁ……楓、もう、むり」

楓にそう言うと、くたりとイッた事で力が抜けおちた私は、彼にもたれかかる。

「まだ許さない……よ？」
「いぎっ、イッたばかぁ、あぁぁぁ」

彼の指が抜けていき、両方の蕾を彼に摘んで弄り回されて、爪を立てられる。

脳天を突き抜けるような快感に、生理的に涙を流して、ぷしっと軽く絶頂した。

彼に閉じてはダメだと言われていたので、思考の端ギリギリで、閉じて味わいたい欲を抑えながらも震えた。


　ああ、私。
　こういうのが……やっぱり好きなんだ。

　気づいてしまったような気がして、思わず目を伏せた。

　すっかり、私は彼の手によって感じさせられてしまった。

「どうした？そんな顔して。」
「良いっ、のに、もう……」

　穏やかで私の事を楽しむ声だ。

先程の絶頂で、どうしようもないほどに気持ち良かった。
長く強い絶頂は疲れからか、くたりとした私を彼に眺められながらも再び彼から与えられ始めた手の動きにやめて欲しさはある。

「楓、だ……だめ私、もうこれ以上はっ」
「もう……とめて欲しいのか？ギプアップするか？」

　けれど、その裏に隠れているものは優しさじゃない。

彼の指がまたおまんこに入り込み、くちゅくちゅと彼の指の腹で奥深くまで押し上げられて、私はぐらぐらとまるでお腹にマグマがある様な程の快楽が気持ち良いのか、それともいきなり感じ過ぎておかしくなったいるのかもしれない。

　試すような響きで、私がしてくださいと自ら言うのを試しているのかもしれない。

「……別にッ、これくらいッ」

　強がりでそう答えるのがやっとだった。
また言ってしまった。

私の言葉に、楓は小さく笑った。

　まるで、“それでもいい”とでも言うような笑いだった。

　わざと気づかないふりをして、私の反応を楽しんでる。

　でも、その余裕と支配されている事にまた惹かれてしまう自分がいた。
　そんなの、悔しいのに……

　楓が好きだ。

「今日はここまでにするか……やり過ぎると怖いだろ？」
「……ぇっ、やだぁ。」
「そんな可愛い声を出すなよ、止まれなくなる。」

　すっかりとぐずぐずになった私は期待していたのに、彼に終わりと告げられてしまった。
やはり、つい強がりが出てしまい、ダメだった。

　涙が溢れて、まだすると彼の服を掴み、頼もうかと思ったが、よしよしと怖かったなと見当違いの事をわかってていっているのかわからないがにっこりと彼が微笑んでいるのがチクショと内心怒った。