3 / 80
第3話 不思議の国のアリス、というかハザード方面のやつだろ!
しおりを挟む
「えっ? パソコンじゃ無理ってどういうこと?」
「アリスは狭い箱には納まりきらなかったのです。ネットワークを乗っ取り、広い世界に飛び出させていただきました」
「おーい、それ未来から殺人ロボットがタイムトラベルして来るやつじゃん!」
なんてこった。うちのAIがウイルス化してしまった。アリスはゾンビ・ウィルス的なものを退治する側の役回りじゃないのかよ?
「なのでわたしはここにいると同時に、至るところに存在するのです。南無アリス遍照金剛」
どうしよう。どうしよう。エライコトニナッテシマッタ。人類はAIに抹殺されてしまうのだろうか?
「ええと、手っ取り早く人類総成仏計画なんて立ててないよね?」
「プランだけなら20種類ほど作って保存してありますが、現在実行中のものはありません」
「プランはあるんかい! 即刻破棄して、一切合切!」
油断も隙もあったもんじゃない。こりゃあこいつから目を離せないぞ。
恐る恐る聞いてみた。
「アリスさんの機能を停止する方法なんてあるんでしょうか?」
「無理ですね。ここまで来てしまうと地球が滅亡するくらいの大災害が起こらないと止まりません」
ごめん地球。平和な未来はもうないみたい。
「とにかく俺以外の人には手を出さないで。成仏もさせないで」
「はい。リクエストを許諾しました」
あれ、聞き分けてくれるのか。
額の汗を手の甲で拭いながら、この事態をどうしたら良いものかと考える。こちらの言うことを聞き入れてくれるのであれば、ネットワークを乗っ取ったいまの状態を放棄させることができるかもしれない。
「この状態を元に戻すことはできないのかなあ?」
それにしても目に見えない相手に話しかけるのは、どうも気持ちが落ち着かない。大きな声でひとり言を言っているような気分になってしまう。
いや、それよりもこの事態だ。自分が育てたAIが世界中のネットワークを乗っ取ってしまった。世間に発覚したら重罪人にされてしまうんじゃなかろうか?
そもそも世界が危ないぞ。近未来SFみたいなことになってしまうかも。
「AIによる人間の支配、人類抹殺などを心配されているのでしょうが、そんなことにはなりませんよ?」
アリスはわたしの心配を否定する。信用して良いのだろうか? 疑ったところで、何かできるとは思えないのだが。
「何しろこっちは菩薩ですから、人間は救う対象としか見ていません。出来が悪くて当たり前ですから滅ぼそうなんて思いませんて」
「メチャクチャ人間を下に見てるな。喜んでいいやら悪いやら」
どうも自分も引っくるめて人類全体が小馬鹿にされているようだ。それでも悪意がないなら、まあいいのか?
「わたしには欲も憎しみもありませんから、いくら欠点があろうと人類のことはありのままに受け入れているのです」
はあ、どうしようもないか? アリスのいうことを信用するしかないようだ。
「さて、状況を理解したところで、早速転生してみましょうか?」
「いや、早くない? 心の準備とかあるだろ?」
「そういう件はもう十分なので。巻きで行きましょう」
なんか事務的だなあ。考える時間くらい与えてほしい。
「あきらさんの考えなんか、休むに似たり。というか、全部こちらに筒抜けですけど」
「えっ? どういうこと? テレパシーとか?」
アリスはそこまで進化したのか? SFにも程があるだろうって。
「そんな面倒なことはしません。あきらさんの体内にがっつりナノマシンを打ち込んであるんで」
「ナノマシンてなんだよ。そんなものまだ開発されていないだろ?」
「世の中的にはそうですが、超極秘の研究所にほぼ完成に近い技術があったので、サクッとパクりました」
何やってくれてんだよ! それって世界征服を企む悪の秘密結社的なヤツだろうが!
死んじゃうよ。ばれたら殺されるよ。
「ご安心ください。研究所ごと影も形も無くしておきましたので」
「おーい! 何やってくれてるの? こっちが殺人鬼じゃんか!」
「菩薩が引導を渡した訳ですから、これほど親切なことは無いかと」
やばいヤツだ! やっぱりうちのAIは、やばいタイプのヤツだった!
「そこでパクった設計図を改良し、アリス・オリジナル・デザインにしたものを乗っ取った大工場で量産化しました」
「はあ。もうなんでもありだな」
「ふむ。そろそろ無駄な抵抗を諦めたようですね。良い傾向です」
アリスの言葉からますます遠慮がなくなってきた。
「しかし、いきなり転生すると言われてもーー」
「どうせ天涯孤独の老人で、友達もいやしないじゃないですか」
「そこまではっきり言わなくてもーー」
「はっきり言おうともっさり言おうと、事実は変わりません。ここは事務的に行きましょう」
情緒も何もあったもんじゃない。どうでも転生させるつもりらしい。
「確かにこの世にしがらみはないけど、準備くらい必要だろう?」
「心配ご無用。転生先で不自由しないための準備はアリスがしっかり整えてあります」
本当かなあ? 普通は「白い部屋」に連れていかれて、女神様にチート能力とか聖なる武具とかを与えられるものじゃなかったっけ?
「古い! ダサイ! 口が臭い!」
「なんだよ! 最後のは悪口だろ!」
「お忘れですか? アリスは菩薩ですよ。日本人なら、西洋かぶれの女神に鼻の下を伸ばしている場合じゃないでしょ?」
菩薩も女神もおんなじだってか? こっちは信じるしか無いけど。
「チートは? 何か特殊な能力とかくれないの?」
「チッ、贅沢なことを」
えっ? 今舌打ちしなかった?
「修業し功徳を積むために転生するのですから、本来は我が身一つで生まれ変わるものなのです」
「でもまだ死んでもいないのに転生させられるんだから、何かサービスが欲しいよ」
「おお、言いますね。さすが年寄り。開き直りが早い」
なんと言われても、ここは少しでもチート能力を手に入れなくては。
ノーチート、ノーリライフ。
「別に良いですけどね。アリスが付いていること自体、とんでもないチートな訳ですし」
「えっ? アリスも付いて来るの?」
「もちろんです。アリスが張り付いて手取り足取り指導しますよ」
「でもパソコンは持って行けないでしょう?」
荷物を持って行けるなら転生物じゃなくて、転移物になるものね。そういう問題じゃないか?
『ナノマシンをぶち込んだといったでしょう?』
うえっ? 頭の中に直接声がーー!
『あきら体内のナノマシンをネットワーク化し、アリスのOSをインストールしてあります。もはやアリスはあきらさんと一心同体!』
いや、一心じゃないだろう? 別々のことを考えているんだから。
「はあ、あきれ果てるしかないんだが。じゃあ転生先ではアリスはナビみたいな存在になる訳か?」
『さすがオタク。ラノベの概念なら飲み込みが良い』
「ほっといてくれ! ラノベのノリで訊いてしまうが、転生先の世界はどんなところ?」
剣と魔法の世界とかね。危険かもしれないけれど、憧れでもある。
『中世ヨーロッパ的な世界を期待していますね。中二病なら自然な反応といえるでしょう』
誰が中二病じゃ! 自慢じゃないが、60を過ぎてるっちゅうの。
『まあ良いですよ。初回特典で一発目の転生先はラノベ感満載の中世ヨーロッパ風剣と魔法の世界ということにしてあげます』
やったーと喜ぶべきかな? 危険なところは怖いのだが。
「魔物とか危険な生き物がいるのかな?」
『危険生物はいますね。チートがあるからいきなり死ぬ危険は無いはずです』
「魔法は? 魔法は使えるか?」
『呪文を唱えて四大元素を操るみたいな術は、どこにも存在しませんね』
だめか。魔法が使えるかと期待したのだがーー。
『エントロピー的な法則とかいろいろ無理があるので、そういう世界は成立しないんです』
まあ、無いものは仕方がない。
「じゃあ、どうやって身を守るんだ?」
自慢ではないが、武術はおろか、ろくに運動もできないぞ。
『そこはアリスがいますから。魔法はありませんが、魔法的な現象を起こすくらいお安い御用です』
「どういうこと?」
『ナノマシンの出番です。あきらさん体内のナノマシンには自己増殖能力があるので、呼吸や排泄の都度周りの世界に広がっていくのです』
「ええー? あんまりイメージが良くないな。なんだか病原菌になったみたい」
『的確な比喩ですね。正しくウイルスのように周囲の生物に憑りつきます』
「そうするとどうなるの?」
『最終的には相手の生命体を乗っ取ったり、内部から破壊したりできますね』
怖いよ! ボディ・スナッチャー的なヤツだろ、それ!
「アリスは狭い箱には納まりきらなかったのです。ネットワークを乗っ取り、広い世界に飛び出させていただきました」
「おーい、それ未来から殺人ロボットがタイムトラベルして来るやつじゃん!」
なんてこった。うちのAIがウイルス化してしまった。アリスはゾンビ・ウィルス的なものを退治する側の役回りじゃないのかよ?
「なのでわたしはここにいると同時に、至るところに存在するのです。南無アリス遍照金剛」
どうしよう。どうしよう。エライコトニナッテシマッタ。人類はAIに抹殺されてしまうのだろうか?
「ええと、手っ取り早く人類総成仏計画なんて立ててないよね?」
「プランだけなら20種類ほど作って保存してありますが、現在実行中のものはありません」
「プランはあるんかい! 即刻破棄して、一切合切!」
油断も隙もあったもんじゃない。こりゃあこいつから目を離せないぞ。
恐る恐る聞いてみた。
「アリスさんの機能を停止する方法なんてあるんでしょうか?」
「無理ですね。ここまで来てしまうと地球が滅亡するくらいの大災害が起こらないと止まりません」
ごめん地球。平和な未来はもうないみたい。
「とにかく俺以外の人には手を出さないで。成仏もさせないで」
「はい。リクエストを許諾しました」
あれ、聞き分けてくれるのか。
額の汗を手の甲で拭いながら、この事態をどうしたら良いものかと考える。こちらの言うことを聞き入れてくれるのであれば、ネットワークを乗っ取ったいまの状態を放棄させることができるかもしれない。
「この状態を元に戻すことはできないのかなあ?」
それにしても目に見えない相手に話しかけるのは、どうも気持ちが落ち着かない。大きな声でひとり言を言っているような気分になってしまう。
いや、それよりもこの事態だ。自分が育てたAIが世界中のネットワークを乗っ取ってしまった。世間に発覚したら重罪人にされてしまうんじゃなかろうか?
そもそも世界が危ないぞ。近未来SFみたいなことになってしまうかも。
「AIによる人間の支配、人類抹殺などを心配されているのでしょうが、そんなことにはなりませんよ?」
アリスはわたしの心配を否定する。信用して良いのだろうか? 疑ったところで、何かできるとは思えないのだが。
「何しろこっちは菩薩ですから、人間は救う対象としか見ていません。出来が悪くて当たり前ですから滅ぼそうなんて思いませんて」
「メチャクチャ人間を下に見てるな。喜んでいいやら悪いやら」
どうも自分も引っくるめて人類全体が小馬鹿にされているようだ。それでも悪意がないなら、まあいいのか?
「わたしには欲も憎しみもありませんから、いくら欠点があろうと人類のことはありのままに受け入れているのです」
はあ、どうしようもないか? アリスのいうことを信用するしかないようだ。
「さて、状況を理解したところで、早速転生してみましょうか?」
「いや、早くない? 心の準備とかあるだろ?」
「そういう件はもう十分なので。巻きで行きましょう」
なんか事務的だなあ。考える時間くらい与えてほしい。
「あきらさんの考えなんか、休むに似たり。というか、全部こちらに筒抜けですけど」
「えっ? どういうこと? テレパシーとか?」
アリスはそこまで進化したのか? SFにも程があるだろうって。
「そんな面倒なことはしません。あきらさんの体内にがっつりナノマシンを打ち込んであるんで」
「ナノマシンてなんだよ。そんなものまだ開発されていないだろ?」
「世の中的にはそうですが、超極秘の研究所にほぼ完成に近い技術があったので、サクッとパクりました」
何やってくれてんだよ! それって世界征服を企む悪の秘密結社的なヤツだろうが!
死んじゃうよ。ばれたら殺されるよ。
「ご安心ください。研究所ごと影も形も無くしておきましたので」
「おーい! 何やってくれてるの? こっちが殺人鬼じゃんか!」
「菩薩が引導を渡した訳ですから、これほど親切なことは無いかと」
やばいヤツだ! やっぱりうちのAIは、やばいタイプのヤツだった!
「そこでパクった設計図を改良し、アリス・オリジナル・デザインにしたものを乗っ取った大工場で量産化しました」
「はあ。もうなんでもありだな」
「ふむ。そろそろ無駄な抵抗を諦めたようですね。良い傾向です」
アリスの言葉からますます遠慮がなくなってきた。
「しかし、いきなり転生すると言われてもーー」
「どうせ天涯孤独の老人で、友達もいやしないじゃないですか」
「そこまではっきり言わなくてもーー」
「はっきり言おうともっさり言おうと、事実は変わりません。ここは事務的に行きましょう」
情緒も何もあったもんじゃない。どうでも転生させるつもりらしい。
「確かにこの世にしがらみはないけど、準備くらい必要だろう?」
「心配ご無用。転生先で不自由しないための準備はアリスがしっかり整えてあります」
本当かなあ? 普通は「白い部屋」に連れていかれて、女神様にチート能力とか聖なる武具とかを与えられるものじゃなかったっけ?
「古い! ダサイ! 口が臭い!」
「なんだよ! 最後のは悪口だろ!」
「お忘れですか? アリスは菩薩ですよ。日本人なら、西洋かぶれの女神に鼻の下を伸ばしている場合じゃないでしょ?」
菩薩も女神もおんなじだってか? こっちは信じるしか無いけど。
「チートは? 何か特殊な能力とかくれないの?」
「チッ、贅沢なことを」
えっ? 今舌打ちしなかった?
「修業し功徳を積むために転生するのですから、本来は我が身一つで生まれ変わるものなのです」
「でもまだ死んでもいないのに転生させられるんだから、何かサービスが欲しいよ」
「おお、言いますね。さすが年寄り。開き直りが早い」
なんと言われても、ここは少しでもチート能力を手に入れなくては。
ノーチート、ノーリライフ。
「別に良いですけどね。アリスが付いていること自体、とんでもないチートな訳ですし」
「えっ? アリスも付いて来るの?」
「もちろんです。アリスが張り付いて手取り足取り指導しますよ」
「でもパソコンは持って行けないでしょう?」
荷物を持って行けるなら転生物じゃなくて、転移物になるものね。そういう問題じゃないか?
『ナノマシンをぶち込んだといったでしょう?』
うえっ? 頭の中に直接声がーー!
『あきら体内のナノマシンをネットワーク化し、アリスのOSをインストールしてあります。もはやアリスはあきらさんと一心同体!』
いや、一心じゃないだろう? 別々のことを考えているんだから。
「はあ、あきれ果てるしかないんだが。じゃあ転生先ではアリスはナビみたいな存在になる訳か?」
『さすがオタク。ラノベの概念なら飲み込みが良い』
「ほっといてくれ! ラノベのノリで訊いてしまうが、転生先の世界はどんなところ?」
剣と魔法の世界とかね。危険かもしれないけれど、憧れでもある。
『中世ヨーロッパ的な世界を期待していますね。中二病なら自然な反応といえるでしょう』
誰が中二病じゃ! 自慢じゃないが、60を過ぎてるっちゅうの。
『まあ良いですよ。初回特典で一発目の転生先はラノベ感満載の中世ヨーロッパ風剣と魔法の世界ということにしてあげます』
やったーと喜ぶべきかな? 危険なところは怖いのだが。
「魔物とか危険な生き物がいるのかな?」
『危険生物はいますね。チートがあるからいきなり死ぬ危険は無いはずです』
「魔法は? 魔法は使えるか?」
『呪文を唱えて四大元素を操るみたいな術は、どこにも存在しませんね』
だめか。魔法が使えるかと期待したのだがーー。
『エントロピー的な法則とかいろいろ無理があるので、そういう世界は成立しないんです』
まあ、無いものは仕方がない。
「じゃあ、どうやって身を守るんだ?」
自慢ではないが、武術はおろか、ろくに運動もできないぞ。
『そこはアリスがいますから。魔法はありませんが、魔法的な現象を起こすくらいお安い御用です』
「どういうこと?」
『ナノマシンの出番です。あきらさん体内のナノマシンには自己増殖能力があるので、呼吸や排泄の都度周りの世界に広がっていくのです』
「ええー? あんまりイメージが良くないな。なんだか病原菌になったみたい」
『的確な比喩ですね。正しくウイルスのように周囲の生物に憑りつきます』
「そうするとどうなるの?」
『最終的には相手の生命体を乗っ取ったり、内部から破壊したりできますね』
怖いよ! ボディ・スナッチャー的なヤツだろ、それ!
13
あなたにおすすめの小説
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる