58 / 80
第58話 ホーム・スイートホーム
しおりを挟む
「あれだね。増田シリーズのダンジョンて、ドロップ・アイテムの質が低いね」
「ボス。それは見解の相違です。攻略者の生活に役立つ便利アイテムを提供するのが、我々ダン・マスのモットーでございます」
「だったら、もうちょっと換金性の高いアイテムにしてほしいかな。金塊とか、宝石とか」
攻略者を呼びたいのか、呼びたくないのかって話ですよ。ダンジョンてもののコンセプトを考えれば、どう考えても攻略者がいないことには存在意義がない。
だったら、営業努力をしたらどうなのってことになる。
「そうは言いますが、あんまり実入りが良くなると冒険者がアーリー・リタイヤしちゃうんです」
ああ、FIRE的なやつね。そうか。稼ぐだけ稼いだら引退する連中が増えるだろうな。
俺自身、何度もダンジョンアタックを繰り返すのは面倒くさい。
「どこダン」やらオーバーテクノロジー・チートを持っていて恵まれているのにだ。
「命を張ってダンジョン攻略をする連中にとってはたまったもんじゃないな」
ゴンゾーラ商会が俺のところに依頼を持ってくるわけだ。そう簡単に引き受け手がいるわけ無かった。
「うーん。このダンジョンを攻略して『ダンジョン複数説』の証拠を提出したら、残りのダンジョンは発見するだけにしておこうかな?」
いくら俺が善人でも、全部ひとりで討伐するというのはやり過ぎだと思う。この国のことはこの国の人々自身の手で片を付けるべきだろう。
「多くの冒険者を集めることが、ダン・マスの願いらしいしね。その先に何があるのか見てみたい気がするよ」
「最悪、ピンチになったら手助けしてやればいいニャ」
「そうだね。そんな感じで行こう」
さて、珍しく命の危機に直面したことでもあり、今回は一旦この辺で引き揚げるか?
「どこダン」でいつでもアタック再開できるからな。
「区切りの良いところで、今日は一旦お開きにしようか?」
「時間制のカラオケ・ボックスみたいな感覚ニャな」
「もう少し緊張感は持ってますよ。一応命がけなんですから」
「まあ、いいニャ。爺に生えたスキルの考察も落ち着いてやりたいしニャ」
おお、その課題があった。人類初のダンジョン・マスター能力者って、ちょっと希少価値が高いんじゃない?
多分、人に言えることじゃないけど……。
「よし。増田! お家に送って」
「かしこまりました。って、ワタクシいつから運転手ポジションになったんでしょう?」
「だって、お前戦闘力ないじゃん。残留思念なんだから」
適材適所ですよ、適材適所。今のところ運搬力、交通手段として最適だからね。
ダン・マスあらため「ダン・タク」ですよ。「ダンジョン・タクシー」。
「いいじゃん、『ダン・タク』で。「キ〇タク」みたいでかっこいいよ?」
「名前も正式に、『増田卓士』に昇格してやるニャ」
「はぁ~。自分が何者だかわからなくなってきましたよ」
ぶつぶつ言いながら、増田は「どこダン」の出入り口をオープンしてくれた。
黒い円を通り抜けて、俺達は懐かしい我が家へと帰ったのであった。
◆◆◆
「さて、ひと仕事終わったことだし、風呂でも浴びて一杯やりますか」
「うだつの上がらないサラリーマン根性を異世界にまで持ち込んでいて、受けるニャが」
良いじゃないの、小さな楽しみ、小さな幸せですよ。人間歯を食いしばってばかりでは生きて行けませんて。
適度に緩めないとね。メリハリですよ、メリハリ。
「トーメーの場合はあんまりハリの方を見たことがないニャ」
「人それぞれでしょう? 個人差ってものがあると思いま~す」
今日は頑張りましたよ? 体を張ったしね。張り詰めた神経を緩めましょう。
「ということで、お風呂頂いて来ま~す」
「人間とは生きてるだけで汚れて行く、不便な物ニャ」
そんな抹香臭いことを言われてもねえ。生きるとはそういうものでしょう。
我が家の浴場はユニットバスよりは大きく、中浴場ていどのものだ。湯船に大人が4人くらいは入れるかな?
実際にウチで入浴するのは俺だけだが。
BB団とは生活圏を分けているので、浴場は俺専用になっている。後は皆さん人外だからね。
入浴というものを必要としないか、そういう習慣がない。アロー君とかね。
ではなぜに中浴場の大きさかと言うと、俺がのんびりしたいからである。これも前世の反動だね。
1Kマンションの小さいバスタブに、膝を折って浸かっていた毎日とおさらばしたいのさ。
「たっぷりのお湯にゆったりと入る。これサイコー」
水は井戸水、湯沸かしはアロー君特製の水素炊き。水道光熱費タダという夢のような生活だ。
請求書が来ない暮らしって幸せだなあ。
汚れを落とし、体が十分に温まったところで風呂を出る。長湯は体に毒ですからな。
お風呂を出たら湯上りに晩酌ですよ。くぅ~。
「えー、それでは早速トーメー君ダン・マス能力獲得の件について検討を行うニャ」
風呂上り、バスローブ姿の俺を待ち構えていたのは、アリスさんでありました。
何となく予想してたけどね。この展開。
「短めにお願いしますよ。次の予定もあるので」
「早速テストしてみるニャ。ここでダンジョンを出せるニャか?」
人の話聞く気無いね、この人。人じゃないけどね。
「やってみますか。出でよ、ダンジョン!」
出ませんでしたー。何だろ? 手ごたえがないというか、使うべき筋肉を使っていないというか。
すかすかしてるのだ。みぞおちあたりで。
「うーん、どういう感じでやったら良いんだろう?」
「トーメーの場合、フル仕様のダンジョンじゃなくて前世の1Kマンションだったニャ。だとしたらダンジョンを呼ぶというよりは、昔の部屋に戻るつもりで想像してみたら良いんじゃニャいか?」
なるほど。その案頂きましょう。
「えへん! カモナ・マイハウス!」
ずももっと、足元に黒い円陣が現れた。
「あ、行けそう。アリスさん、一緒に行ってくれる?」
「そうするニャ。アッチがどんな世界なのか、AI本体の分析能力で調査するニャ」
「もしかして、本物の我が家につながった可能性もあるからね。この際調べてもらいましょう」
ボディガードとしてはアリスさん1人で十分な気もするが、何が起こるかわからない状況だということを考えて応用性の高いスラ1を連れて行くことにした。他のメンバーはお留守番ね。
「ほんじゃ、レッツラゴー!」
「昭和にもほどがある掛け声ニャ」
「ぷるぷる」
俺たちはぴょーんと黒い影に飛び込んだ。
「はい、到着と」
何だかやってることは昔のバラエティ番組で撮影場所を移動する場面みたいだね。瞬間移動には違いないけど。
「ふむふむ。これがトーメー・ダンジョンニャか」
「透き通ってはいないけどね」
「確かに引き籠りの巣とそっくりニャ」
俺たちは懐かしの1Kマンションに戻っていた。不思議なことにここを出るときに破壊したマグカップの残骸がきれいさっぱり消え失せていた。
「壊したはずのマグカップが無くなってるよ」
「電気ポットも使ったように見えないニャが?」
「ふーん。お茶を入れた形跡が無くなってるね」
インスタントコーヒーだったけどね。それにしたって、テーブルの上に出しっぱなしだったコーヒーの瓶やらティースプーンやらが、片付けられている。
「これは本物ではなくて、そっくりさんダンジョンに決まりニャ」
「一応機能チェックしてみようか?」
前回は死にかけの状態からの緊急避難だったからね。ゆっくり調査する余裕が無かった。
俺は「外の世界」との接点を確認するため、まず窓のカーテンを開けた。
「普通に元の世界が広がってるように見えるね」
ついでに窓を開けてバルコニーに出てみる。
「……静かだね」
街には「街の音」がある。車の音、工事の音、雑踏の音、生活音、鳥の声……。
それらの音がない。
一切の音がない街がこれほど不気味なものだとは知らなかった。
「ボス。それは見解の相違です。攻略者の生活に役立つ便利アイテムを提供するのが、我々ダン・マスのモットーでございます」
「だったら、もうちょっと換金性の高いアイテムにしてほしいかな。金塊とか、宝石とか」
攻略者を呼びたいのか、呼びたくないのかって話ですよ。ダンジョンてもののコンセプトを考えれば、どう考えても攻略者がいないことには存在意義がない。
だったら、営業努力をしたらどうなのってことになる。
「そうは言いますが、あんまり実入りが良くなると冒険者がアーリー・リタイヤしちゃうんです」
ああ、FIRE的なやつね。そうか。稼ぐだけ稼いだら引退する連中が増えるだろうな。
俺自身、何度もダンジョンアタックを繰り返すのは面倒くさい。
「どこダン」やらオーバーテクノロジー・チートを持っていて恵まれているのにだ。
「命を張ってダンジョン攻略をする連中にとってはたまったもんじゃないな」
ゴンゾーラ商会が俺のところに依頼を持ってくるわけだ。そう簡単に引き受け手がいるわけ無かった。
「うーん。このダンジョンを攻略して『ダンジョン複数説』の証拠を提出したら、残りのダンジョンは発見するだけにしておこうかな?」
いくら俺が善人でも、全部ひとりで討伐するというのはやり過ぎだと思う。この国のことはこの国の人々自身の手で片を付けるべきだろう。
「多くの冒険者を集めることが、ダン・マスの願いらしいしね。その先に何があるのか見てみたい気がするよ」
「最悪、ピンチになったら手助けしてやればいいニャ」
「そうだね。そんな感じで行こう」
さて、珍しく命の危機に直面したことでもあり、今回は一旦この辺で引き揚げるか?
「どこダン」でいつでもアタック再開できるからな。
「区切りの良いところで、今日は一旦お開きにしようか?」
「時間制のカラオケ・ボックスみたいな感覚ニャな」
「もう少し緊張感は持ってますよ。一応命がけなんですから」
「まあ、いいニャ。爺に生えたスキルの考察も落ち着いてやりたいしニャ」
おお、その課題があった。人類初のダンジョン・マスター能力者って、ちょっと希少価値が高いんじゃない?
多分、人に言えることじゃないけど……。
「よし。増田! お家に送って」
「かしこまりました。って、ワタクシいつから運転手ポジションになったんでしょう?」
「だって、お前戦闘力ないじゃん。残留思念なんだから」
適材適所ですよ、適材適所。今のところ運搬力、交通手段として最適だからね。
ダン・マスあらため「ダン・タク」ですよ。「ダンジョン・タクシー」。
「いいじゃん、『ダン・タク』で。「キ〇タク」みたいでかっこいいよ?」
「名前も正式に、『増田卓士』に昇格してやるニャ」
「はぁ~。自分が何者だかわからなくなってきましたよ」
ぶつぶつ言いながら、増田は「どこダン」の出入り口をオープンしてくれた。
黒い円を通り抜けて、俺達は懐かしい我が家へと帰ったのであった。
◆◆◆
「さて、ひと仕事終わったことだし、風呂でも浴びて一杯やりますか」
「うだつの上がらないサラリーマン根性を異世界にまで持ち込んでいて、受けるニャが」
良いじゃないの、小さな楽しみ、小さな幸せですよ。人間歯を食いしばってばかりでは生きて行けませんて。
適度に緩めないとね。メリハリですよ、メリハリ。
「トーメーの場合はあんまりハリの方を見たことがないニャ」
「人それぞれでしょう? 個人差ってものがあると思いま~す」
今日は頑張りましたよ? 体を張ったしね。張り詰めた神経を緩めましょう。
「ということで、お風呂頂いて来ま~す」
「人間とは生きてるだけで汚れて行く、不便な物ニャ」
そんな抹香臭いことを言われてもねえ。生きるとはそういうものでしょう。
我が家の浴場はユニットバスよりは大きく、中浴場ていどのものだ。湯船に大人が4人くらいは入れるかな?
実際にウチで入浴するのは俺だけだが。
BB団とは生活圏を分けているので、浴場は俺専用になっている。後は皆さん人外だからね。
入浴というものを必要としないか、そういう習慣がない。アロー君とかね。
ではなぜに中浴場の大きさかと言うと、俺がのんびりしたいからである。これも前世の反動だね。
1Kマンションの小さいバスタブに、膝を折って浸かっていた毎日とおさらばしたいのさ。
「たっぷりのお湯にゆったりと入る。これサイコー」
水は井戸水、湯沸かしはアロー君特製の水素炊き。水道光熱費タダという夢のような生活だ。
請求書が来ない暮らしって幸せだなあ。
汚れを落とし、体が十分に温まったところで風呂を出る。長湯は体に毒ですからな。
お風呂を出たら湯上りに晩酌ですよ。くぅ~。
「えー、それでは早速トーメー君ダン・マス能力獲得の件について検討を行うニャ」
風呂上り、バスローブ姿の俺を待ち構えていたのは、アリスさんでありました。
何となく予想してたけどね。この展開。
「短めにお願いしますよ。次の予定もあるので」
「早速テストしてみるニャ。ここでダンジョンを出せるニャか?」
人の話聞く気無いね、この人。人じゃないけどね。
「やってみますか。出でよ、ダンジョン!」
出ませんでしたー。何だろ? 手ごたえがないというか、使うべき筋肉を使っていないというか。
すかすかしてるのだ。みぞおちあたりで。
「うーん、どういう感じでやったら良いんだろう?」
「トーメーの場合、フル仕様のダンジョンじゃなくて前世の1Kマンションだったニャ。だとしたらダンジョンを呼ぶというよりは、昔の部屋に戻るつもりで想像してみたら良いんじゃニャいか?」
なるほど。その案頂きましょう。
「えへん! カモナ・マイハウス!」
ずももっと、足元に黒い円陣が現れた。
「あ、行けそう。アリスさん、一緒に行ってくれる?」
「そうするニャ。アッチがどんな世界なのか、AI本体の分析能力で調査するニャ」
「もしかして、本物の我が家につながった可能性もあるからね。この際調べてもらいましょう」
ボディガードとしてはアリスさん1人で十分な気もするが、何が起こるかわからない状況だということを考えて応用性の高いスラ1を連れて行くことにした。他のメンバーはお留守番ね。
「ほんじゃ、レッツラゴー!」
「昭和にもほどがある掛け声ニャ」
「ぷるぷる」
俺たちはぴょーんと黒い影に飛び込んだ。
「はい、到着と」
何だかやってることは昔のバラエティ番組で撮影場所を移動する場面みたいだね。瞬間移動には違いないけど。
「ふむふむ。これがトーメー・ダンジョンニャか」
「透き通ってはいないけどね」
「確かに引き籠りの巣とそっくりニャ」
俺たちは懐かしの1Kマンションに戻っていた。不思議なことにここを出るときに破壊したマグカップの残骸がきれいさっぱり消え失せていた。
「壊したはずのマグカップが無くなってるよ」
「電気ポットも使ったように見えないニャが?」
「ふーん。お茶を入れた形跡が無くなってるね」
インスタントコーヒーだったけどね。それにしたって、テーブルの上に出しっぱなしだったコーヒーの瓶やらティースプーンやらが、片付けられている。
「これは本物ではなくて、そっくりさんダンジョンに決まりニャ」
「一応機能チェックしてみようか?」
前回は死にかけの状態からの緊急避難だったからね。ゆっくり調査する余裕が無かった。
俺は「外の世界」との接点を確認するため、まず窓のカーテンを開けた。
「普通に元の世界が広がってるように見えるね」
ついでに窓を開けてバルコニーに出てみる。
「……静かだね」
街には「街の音」がある。車の音、工事の音、雑踏の音、生活音、鳥の声……。
それらの音がない。
一切の音がない街がこれほど不気味なものだとは知らなかった。
0
あなたにおすすめの小説
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
最強剣士が転生した世界は魔法しかない異世界でした! ~基礎魔法しか使えませんが魔法剣で成り上がります~
渡琉兎
ファンタジー
政権争いに巻き込まれた騎士団長で天才剣士のアルベルト・マリノワーナ。
彼はどこにも属していなかったが、敵に回ると厄介だという理由だけで毒を盛られて殺されてしまった。
剣の道を極める──志半ばで死んでしまったアルベルトを不憫に思った女神は、アルベルトの望む能力をそのままに転生する権利を与えた。
アルベルトが望んだ能力はもちろん、剣術の能力。
転生した先で剣の道を極めることを心に誓ったアルベルトだったが──転生先は魔法が発展した、魔法師だらけの異世界だった!
剣術が廃れた世界で、剣術で最強を目指すアルベルト──改め、アル・ノワールの成り上がり物語。
※アルファポリス、カクヨム、小説家になろうにて同時掲載しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる