331 / 694
第4章 魔術学園奮闘編
第331話 そういうことか。驚いたね。
しおりを挟む
「先生たちは言葉を口にせず、頭の中で考えたものを表示させているんですよね。でも、絵じゃなくて文字ですからね。頭の中にあるのは言葉なので、それを一度『雲』に送って文字に直してから黒板に映しているそうです」
「なるほど。一度雲に送らなければいけないんだね」
スールーはステファノの言葉を繰り返しているだけだ。だが、耳から入る言葉がステファノの思考を刺激する。励まされて次の言葉を紡ぎ出す。
「そうなんですよ! ですから、頭の中の言葉→雲→文字になった言葉→黒板という順序で表示されるわけです」
「そういうことか。驚いたね」
「まったくです。雲って何ですか? どこにあるのって、空の上か? アーティファクトなのかなあ?」
「凄いものだね」
最早スールーの言葉にはまったく意味がない。ステファノは既に思考の道筋を築き上げている。励まし続けてやれば、勝手にゴールまで突っ走るであろう。
「そうなると、黒板がここにある必要ありますかってことです」
「本当にそうだね」
「でしょう? どうせ雲から送られてくるんですよ? どうやって送られるのか知りませんけど。イデア界の出来事であれば距離や場所は関係ないはずです」
「その通りだ」
スールーにはちんぷんかんぷんだったが、ステファノの中で結論が近づいていることはその表情から読み取れた。
「それなら黒板を1000キロ先に置いたら、1000キロ先に言葉が届くってことじゃないですか!」
「何だって?」
「だけど、そうしたらどの黒板に送ったら良いかわからないなって思ったんですよ」
「それは困るね」
これはどういうことだ? スールーは話の行方がまるで読めず、脂汗をかき始めていた。
「それならきっと、送り先の指定が術式の中に含まれているはずだなと」
「そうかもしれないね」
「でしょう? 黒板の術式を解析したら、①の記録密度向上と③の伝達速度向上の両方が解決できるんじゃないかと思って」
事ここに至って、スールーはステファノが何か革命的なアイデアを掴みかけていることに気がついた。
「よし! 君は次の研究テーマを黒板システムの解析に定めたまえ! 魔術師の君にふさわしいテーマじゃないか」
そして、すべてをステファノに丸投げする。
スールーの邪悪なスマイルを目撃したサントスは、その犠牲となるステファノのために心の中でため息をついた。
「ステファノはちょろ過ぎ」
「え? 黒板の術式を甘く見てはいませんよ? 過去に解析しようとした事例があるかどうかも調べますし……」
「サントス、まあ良いじゃないか? ステファノのやる気を尊重しよう!」
スールーの口車に乗せられたステファノのことをサントスは心配していた。後ろめたさを感じているスールーは、ステファノが気づかぬよう話をうやむやにする。
「そうと決まれば、今日から調査を開始しますよ。体は自由になりますからね」
ステファノの期末試験は既に終わっていた。受ける必要があるのは、「スノーデン王国史初級」と「万能科学総論」の2つのみだったので、あっという間に試験期間終了である。
王国史については映像記憶を持つステファノが得意とするタイプの学問である。試験にてこずることもなかった。
万能科学総論についてはかなりトリッキーな出題であったが、日頃の講義をしっかり聞いていれば解けるように組み立てられていた。何より「ノート持ちこみ可」という設定だったので、ステファノには有利だった。
「うらやましい奴だな。こっちは毎晩試験勉強でひいひい言ってるってのに」
「トーマは自業自得。日頃の行いのせい」
サントスは手厳しいが、言うだけのことはある。自身は取りこぼしなく、期末試験に着々と合格していた。
スールーも同様である。チャレンジにもいくつか成功しているので、サントス以上に余裕のある試験期間を過ごしていた。
「新入生の1学期なんてそんなものさ。ステファノが例外すぎるだけだよ」
「そうですよねえ。秀才ってタイプじゃないのに本番に強いというか、勝負に強いというか」
先輩らしくスールーがトーマを慰める。
トーマも出来が悪いわけではない。試験結果も順調ではあった。
ただ、他の3人に比べてトーマは得意、不得意の差が激しかった。数学、物理のように答えがはっきりと定まる学問を得意としたが、いわゆる文系の社会学的内容は苦手としていた。
魔術学科の科目についても、実技系は何とか食らいついているが、座学となると心もとない。
「まあ心配するな。アカデミーでは落とした科目の再受講が認められているからな。失敗しても挽回が効く」
アカデミーは学びの意思がある者を拒絶しない。挑戦者には道が開かれるのだ。
「それに、研究報告会のポイントが配分されるからね。休み明けの連絡を楽しみにしていたまえ」
情革研として3件の報告をし、トーマに関してはステファノとの連名で「標的鏡」の発明でもエントリーしている。
最低でも4ポイント、4単位相当の評価は期待できた。
「それについては先輩方に感謝してますよ。ステファノにもな。情革研に俺を入れてくれてありがとう」
「ふん。今更」
「そうだな。メンバーが働いて評価を得るのは当然のことだよ。巡り合わせで得をしたのはお互い様だしね」
とはいえ、情革研の活躍は他のグループに対して群を抜いていた。テーマと才能がうまくかみ合った結果であろう。
「2学期は印刷機をバリバリ物にしますよ。先輩、休みの間にお互い原理図を書き溜めて、新年に見せっこしましょうよ」
「良い。動力系はトーマに任せた。そっちは得意だろ?」
「なら、紙送り機構は先輩ですね。俺はそういう細かいからくりはあんまり……」
「インクについても任せろ。ウチは染物屋だから」
試験のことを嘆いていたトーマが生き生きと輝いていた。
それを見てスールーが満足げに頷いている。
良いチームだなと、ステファノは微笑んだ。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第332話 で、今日は何を調べたいんだ?」
研究会の会合を終えて、ステファノは図書館に向かった。黒板の魔道具について過去の解析事例を調査するためである。
授業と全く関係ないテーマについて調べに行くのは初めてのことであった。
(何だか、ちょっと新鮮だな)
自分の目的のために図書館を利用するということが、贅沢なことに思えた。
「あら、いらっしゃい。ちょっと待って、ハンニバルを呼んで来るわ」
顔なじみの司書がステファノの顔を見るなり、ハンニバルを呼びに行ってくれた。
(何だかいつも指名しているみたいで、申し訳ないな)
……
◆お楽しみに。
「なるほど。一度雲に送らなければいけないんだね」
スールーはステファノの言葉を繰り返しているだけだ。だが、耳から入る言葉がステファノの思考を刺激する。励まされて次の言葉を紡ぎ出す。
「そうなんですよ! ですから、頭の中の言葉→雲→文字になった言葉→黒板という順序で表示されるわけです」
「そういうことか。驚いたね」
「まったくです。雲って何ですか? どこにあるのって、空の上か? アーティファクトなのかなあ?」
「凄いものだね」
最早スールーの言葉にはまったく意味がない。ステファノは既に思考の道筋を築き上げている。励まし続けてやれば、勝手にゴールまで突っ走るであろう。
「そうなると、黒板がここにある必要ありますかってことです」
「本当にそうだね」
「でしょう? どうせ雲から送られてくるんですよ? どうやって送られるのか知りませんけど。イデア界の出来事であれば距離や場所は関係ないはずです」
「その通りだ」
スールーにはちんぷんかんぷんだったが、ステファノの中で結論が近づいていることはその表情から読み取れた。
「それなら黒板を1000キロ先に置いたら、1000キロ先に言葉が届くってことじゃないですか!」
「何だって?」
「だけど、そうしたらどの黒板に送ったら良いかわからないなって思ったんですよ」
「それは困るね」
これはどういうことだ? スールーは話の行方がまるで読めず、脂汗をかき始めていた。
「それならきっと、送り先の指定が術式の中に含まれているはずだなと」
「そうかもしれないね」
「でしょう? 黒板の術式を解析したら、①の記録密度向上と③の伝達速度向上の両方が解決できるんじゃないかと思って」
事ここに至って、スールーはステファノが何か革命的なアイデアを掴みかけていることに気がついた。
「よし! 君は次の研究テーマを黒板システムの解析に定めたまえ! 魔術師の君にふさわしいテーマじゃないか」
そして、すべてをステファノに丸投げする。
スールーの邪悪なスマイルを目撃したサントスは、その犠牲となるステファノのために心の中でため息をついた。
「ステファノはちょろ過ぎ」
「え? 黒板の術式を甘く見てはいませんよ? 過去に解析しようとした事例があるかどうかも調べますし……」
「サントス、まあ良いじゃないか? ステファノのやる気を尊重しよう!」
スールーの口車に乗せられたステファノのことをサントスは心配していた。後ろめたさを感じているスールーは、ステファノが気づかぬよう話をうやむやにする。
「そうと決まれば、今日から調査を開始しますよ。体は自由になりますからね」
ステファノの期末試験は既に終わっていた。受ける必要があるのは、「スノーデン王国史初級」と「万能科学総論」の2つのみだったので、あっという間に試験期間終了である。
王国史については映像記憶を持つステファノが得意とするタイプの学問である。試験にてこずることもなかった。
万能科学総論についてはかなりトリッキーな出題であったが、日頃の講義をしっかり聞いていれば解けるように組み立てられていた。何より「ノート持ちこみ可」という設定だったので、ステファノには有利だった。
「うらやましい奴だな。こっちは毎晩試験勉強でひいひい言ってるってのに」
「トーマは自業自得。日頃の行いのせい」
サントスは手厳しいが、言うだけのことはある。自身は取りこぼしなく、期末試験に着々と合格していた。
スールーも同様である。チャレンジにもいくつか成功しているので、サントス以上に余裕のある試験期間を過ごしていた。
「新入生の1学期なんてそんなものさ。ステファノが例外すぎるだけだよ」
「そうですよねえ。秀才ってタイプじゃないのに本番に強いというか、勝負に強いというか」
先輩らしくスールーがトーマを慰める。
トーマも出来が悪いわけではない。試験結果も順調ではあった。
ただ、他の3人に比べてトーマは得意、不得意の差が激しかった。数学、物理のように答えがはっきりと定まる学問を得意としたが、いわゆる文系の社会学的内容は苦手としていた。
魔術学科の科目についても、実技系は何とか食らいついているが、座学となると心もとない。
「まあ心配するな。アカデミーでは落とした科目の再受講が認められているからな。失敗しても挽回が効く」
アカデミーは学びの意思がある者を拒絶しない。挑戦者には道が開かれるのだ。
「それに、研究報告会のポイントが配分されるからね。休み明けの連絡を楽しみにしていたまえ」
情革研として3件の報告をし、トーマに関してはステファノとの連名で「標的鏡」の発明でもエントリーしている。
最低でも4ポイント、4単位相当の評価は期待できた。
「それについては先輩方に感謝してますよ。ステファノにもな。情革研に俺を入れてくれてありがとう」
「ふん。今更」
「そうだな。メンバーが働いて評価を得るのは当然のことだよ。巡り合わせで得をしたのはお互い様だしね」
とはいえ、情革研の活躍は他のグループに対して群を抜いていた。テーマと才能がうまくかみ合った結果であろう。
「2学期は印刷機をバリバリ物にしますよ。先輩、休みの間にお互い原理図を書き溜めて、新年に見せっこしましょうよ」
「良い。動力系はトーマに任せた。そっちは得意だろ?」
「なら、紙送り機構は先輩ですね。俺はそういう細かいからくりはあんまり……」
「インクについても任せろ。ウチは染物屋だから」
試験のことを嘆いていたトーマが生き生きと輝いていた。
それを見てスールーが満足げに頷いている。
良いチームだなと、ステファノは微笑んだ。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第332話 で、今日は何を調べたいんだ?」
研究会の会合を終えて、ステファノは図書館に向かった。黒板の魔道具について過去の解析事例を調査するためである。
授業と全く関係ないテーマについて調べに行くのは初めてのことであった。
(何だか、ちょっと新鮮だな)
自分の目的のために図書館を利用するということが、贅沢なことに思えた。
「あら、いらっしゃい。ちょっと待って、ハンニバルを呼んで来るわ」
顔なじみの司書がステファノの顔を見るなり、ハンニバルを呼びに行ってくれた。
(何だかいつも指名しているみたいで、申し訳ないな)
……
◆お楽しみに。
1
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です1~またクビになったけど、親代わりのメイドが慰めてくれるので悲しくなんてない!!~
あきくん☆ひろくん
ファンタジー
仕事を失い、居場所をなくした青年。
彼に仕えるのは――世界を救った英雄たちだった。
剣も魔法も得意ではない主人公は、
最強のメイドたちに守られながら生きている。
だが彼自身は、
「守られるだけの存在」でいることを良しとしなかった。
自分にできることは何か。
この世界で、どう生きていくべきか。
最強の力を持つ者たちと、
何者でもない一人の青年。
その主従関係は、やがて世界の歪みと過去へと繋がっていく。
本作は、
圧倒的な安心感のある日常パートと、
必要なときには本格的に描かれる戦い、
そして「守られる側の成長」を軸にした
完結済み長編ファンタジーです。
シリーズ作品の一編ですが、本作単体でもお楽しみいただけます。
最後まで安心して、一気読みしていただければ幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる