539 / 694
第5章 ルネッサンス攻防編
第539話 捕縄術には3つの要素がある。『討伐』、『確保』、『捕縛』だ。
しおりを挟む
「捕縄術と称しているけど、実態は捕縛術が主なんだよ」
鎧を拭く手を動かしながら、ジェラートは言った。
礫術に続くステファノの入門先は「ジャン派捕縄術」という流派だった。ジェラートはその当代継承者である。
25歳の若さだが、幼少より家伝の捕縄術を父から学んでいた。ジャン派も道場を持たない流派だ。
無尽流礫術を伝えるネオンよりもさらに特殊な家系にジェラートは生まれた。すでに引退した父親も、初代のジャン自身も、王都衛兵隊に所属する身分だった。
その立場は独特で、普段は衛兵たちの武器や防具を維持管理する役割を負っていた。簡単な鍛冶仕事もするし、防具の繕い、修理などもした。
「まず敵を倒し、押さえつけて縛る。その一連の術を捕縄術と呼んでいるわけだ」
ジェラートの話を聞きながら、ステファノは衛兵の短剣を研いでいた。彼にとって刃物研ぎは慣れた仕事だった。
2人が座り込んでいるのは衛兵詰め所に隣接する作業小屋だ。
「つまり、捕縄術には3つの要素がある。『討伐』、『確保』、『捕縛』だ」
作業小屋にはジェラートとステファノの2人しかいない。普段はジェラートが1人で、衛兵隊全員分の武器防具を手入れしていた。
衛兵隊は軍隊ではない。町の治安を守る警察活動を主な任務にしていたので、激しい戦闘は滅多に起こらない。そのため、ジェラート1人でも手は足りていた。
「『討伐』には何を使ってもいい。魔術だって構わないさ。ただ、剣や槍を使うと相手を殺してしまうだろう? うちの流派では『棒』を使うことが多いんだよ」
「杖とは違うんですか?」
短剣を研ぐ手を止めずに、ステファノは尋ねた。質問する間も、その目は手元からそらさない。
ジェラートも同じだ。鎧を磨く手元を見つめたまま、ステファノの問いに答えた。
「君の杖よりは太い物を使っている。こん棒と言うほどではないがね。長い物は僕の背丈くらいで、短い物は二の腕の長さだ」
警吏がいきなり刃物を振り回すなど、街中では物騒すぎる。ここは王都だ。
通常の治安維持、捕り物程度であれば、警棒で事足りるのだった。
ジェラートは180センチを少し超える長身だった。その長さで杖より太い棒となれば、かなりの打撃力を持つだろう。使い手によっては相手を殴り殺すこともできる。
「始めに言っておくけど、捕縄術は武術じゃない。あくまでも曲者を捕えるための技術なんだよ」
敵を倒し、他人よりも強くなることを目指す体系ではないことを、ジェラートは強調した。
「だから、武術がもっぱら鍛え上げるはずの『討伐』について、うちの流派は重きを置いていないんだ」
敵を倒すにはどんな手段を用いても良い。衛兵であることを前提にしているので、数を頼めば良いのだ。
術らしくなるのは『確保』の段階からだった。
「『確保』の術は組打ち系の武術と共通しているそうだよ。君も柔を使うと言ったね?」
締め技、決め技、ひしぎ技などを術の体系に含んでいると、ジェラートは説明した。
「正直、特別な技はないよ? 棒との組み合わせで使う技くらいかな? 柔と違うのは」
棒を武器にしている前提で、それを利用して関節を決めたり、気道を塞いだり、ツボを押さえつけたりする技があった。それらはおいおい教えようと、ジェラートは言った。
「捕縄術の真骨頂は、やっぱり『捕縛』の部分だからさ」
「そこで縄を使うんですね。俺は捕まえるところから縄を使うのかと思っていました」
「『討伐』、『確保』をすっ飛ばしていきなり『捕縛』するのはかなり難しいよ」
敵が素人で、しかも油断した状況なら、すれ違いざまに縄をかけることもできる。だが、そんな相手ならいきなり殴り倒してしまう方が手っ取り早い。実用性を考えれば、3段階は分けて考えるべきだとジェラートは言った。
「敵を押さえつけたままどうやって縄をかけるか? 逃げられないように縛るのはどうしたらよいか? そっちが捕縄術の本筋さ」
「確かに武術とは違いますね」
強さを求めて入門志願した人間なら、それを聞いて幻滅するかもしれない。しかし、ステファノの目的は強さではなかった。
「敵を殺さないなら、縛って動きを封じるのは必要なことですね」
「そうなんだよ。でも、なかなかわかってもらえなくてねえ」
苦労を感じさせる言葉の割に、ジェラートの調子は淡々としたものだった。こどものころからと言えば、既に20年、そういう誤解と向き合ってきたのだろう。
「まあねえ。うちの仕事が仕事だからねえ」
「武具の補修のことですか?」
ジェラートの声が調子を変えた。淡々とした中にもしみじみしたものが混じった気がして、ステファノは手を止めてジェラートを見た。
「うちの家にはもう1つ役割が合ってね。世間では僕のことを『縛り屋』って呼ぶのさ」
ジェラートの口調は変わっていない。それなのに、ステファノはなぜか背筋が寒くなった。
「それは……どういう役割でしょう?」
ステファノの問いを受け、ジェラートも作業の手を止めた。
「この国の最高刑は死罪だ。知ってるね? 罪人は王宮前広場で絞首刑にされる」
「それって――」
続く言葉を悟ってステファノは息を飲んだ。
「僕は死刑囚の首に縄をかける首つり役人なんだよ」
ジェラートは言った。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第540話 人を縛る機会なんか、そうはないからね。」
「首つり役人ですか?」
尋ね返したステファノの声がかすれていた。
「斬首刑なら首斬り役人だろう? うちは絞首刑だから首つり役人てわけさ。そのまんまだと聞こえが悪いだろ? だから、縛り屋って呼ばれるのさ」
罪人の頭から麻袋をかぶせ、首に縄をかける。それがジェラートの役目だった。
……
◆お楽しみに。
鎧を拭く手を動かしながら、ジェラートは言った。
礫術に続くステファノの入門先は「ジャン派捕縄術」という流派だった。ジェラートはその当代継承者である。
25歳の若さだが、幼少より家伝の捕縄術を父から学んでいた。ジャン派も道場を持たない流派だ。
無尽流礫術を伝えるネオンよりもさらに特殊な家系にジェラートは生まれた。すでに引退した父親も、初代のジャン自身も、王都衛兵隊に所属する身分だった。
その立場は独特で、普段は衛兵たちの武器や防具を維持管理する役割を負っていた。簡単な鍛冶仕事もするし、防具の繕い、修理などもした。
「まず敵を倒し、押さえつけて縛る。その一連の術を捕縄術と呼んでいるわけだ」
ジェラートの話を聞きながら、ステファノは衛兵の短剣を研いでいた。彼にとって刃物研ぎは慣れた仕事だった。
2人が座り込んでいるのは衛兵詰め所に隣接する作業小屋だ。
「つまり、捕縄術には3つの要素がある。『討伐』、『確保』、『捕縛』だ」
作業小屋にはジェラートとステファノの2人しかいない。普段はジェラートが1人で、衛兵隊全員分の武器防具を手入れしていた。
衛兵隊は軍隊ではない。町の治安を守る警察活動を主な任務にしていたので、激しい戦闘は滅多に起こらない。そのため、ジェラート1人でも手は足りていた。
「『討伐』には何を使ってもいい。魔術だって構わないさ。ただ、剣や槍を使うと相手を殺してしまうだろう? うちの流派では『棒』を使うことが多いんだよ」
「杖とは違うんですか?」
短剣を研ぐ手を止めずに、ステファノは尋ねた。質問する間も、その目は手元からそらさない。
ジェラートも同じだ。鎧を磨く手元を見つめたまま、ステファノの問いに答えた。
「君の杖よりは太い物を使っている。こん棒と言うほどではないがね。長い物は僕の背丈くらいで、短い物は二の腕の長さだ」
警吏がいきなり刃物を振り回すなど、街中では物騒すぎる。ここは王都だ。
通常の治安維持、捕り物程度であれば、警棒で事足りるのだった。
ジェラートは180センチを少し超える長身だった。その長さで杖より太い棒となれば、かなりの打撃力を持つだろう。使い手によっては相手を殴り殺すこともできる。
「始めに言っておくけど、捕縄術は武術じゃない。あくまでも曲者を捕えるための技術なんだよ」
敵を倒し、他人よりも強くなることを目指す体系ではないことを、ジェラートは強調した。
「だから、武術がもっぱら鍛え上げるはずの『討伐』について、うちの流派は重きを置いていないんだ」
敵を倒すにはどんな手段を用いても良い。衛兵であることを前提にしているので、数を頼めば良いのだ。
術らしくなるのは『確保』の段階からだった。
「『確保』の術は組打ち系の武術と共通しているそうだよ。君も柔を使うと言ったね?」
締め技、決め技、ひしぎ技などを術の体系に含んでいると、ジェラートは説明した。
「正直、特別な技はないよ? 棒との組み合わせで使う技くらいかな? 柔と違うのは」
棒を武器にしている前提で、それを利用して関節を決めたり、気道を塞いだり、ツボを押さえつけたりする技があった。それらはおいおい教えようと、ジェラートは言った。
「捕縄術の真骨頂は、やっぱり『捕縛』の部分だからさ」
「そこで縄を使うんですね。俺は捕まえるところから縄を使うのかと思っていました」
「『討伐』、『確保』をすっ飛ばしていきなり『捕縛』するのはかなり難しいよ」
敵が素人で、しかも油断した状況なら、すれ違いざまに縄をかけることもできる。だが、そんな相手ならいきなり殴り倒してしまう方が手っ取り早い。実用性を考えれば、3段階は分けて考えるべきだとジェラートは言った。
「敵を押さえつけたままどうやって縄をかけるか? 逃げられないように縛るのはどうしたらよいか? そっちが捕縄術の本筋さ」
「確かに武術とは違いますね」
強さを求めて入門志願した人間なら、それを聞いて幻滅するかもしれない。しかし、ステファノの目的は強さではなかった。
「敵を殺さないなら、縛って動きを封じるのは必要なことですね」
「そうなんだよ。でも、なかなかわかってもらえなくてねえ」
苦労を感じさせる言葉の割に、ジェラートの調子は淡々としたものだった。こどものころからと言えば、既に20年、そういう誤解と向き合ってきたのだろう。
「まあねえ。うちの仕事が仕事だからねえ」
「武具の補修のことですか?」
ジェラートの声が調子を変えた。淡々とした中にもしみじみしたものが混じった気がして、ステファノは手を止めてジェラートを見た。
「うちの家にはもう1つ役割が合ってね。世間では僕のことを『縛り屋』って呼ぶのさ」
ジェラートの口調は変わっていない。それなのに、ステファノはなぜか背筋が寒くなった。
「それは……どういう役割でしょう?」
ステファノの問いを受け、ジェラートも作業の手を止めた。
「この国の最高刑は死罪だ。知ってるね? 罪人は王宮前広場で絞首刑にされる」
「それって――」
続く言葉を悟ってステファノは息を飲んだ。
「僕は死刑囚の首に縄をかける首つり役人なんだよ」
ジェラートは言った。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第540話 人を縛る機会なんか、そうはないからね。」
「首つり役人ですか?」
尋ね返したステファノの声がかすれていた。
「斬首刑なら首斬り役人だろう? うちは絞首刑だから首つり役人てわけさ。そのまんまだと聞こえが悪いだろ? だから、縛り屋って呼ばれるのさ」
罪人の頭から麻袋をかぶせ、首に縄をかける。それがジェラートの役目だった。
……
◆お楽しみに。
11
あなたにおすすめの小説
【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜
加瀬 一葉
ファンタジー
王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。
実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?
過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる