漫才:副業を探そう

藍染 迅

文字の大きさ
1 / 1

漫才:副業を探そう

しおりを挟む
 A:「何とかしてくれませんか?」
 B:「いきなりだな。何の話?」
 A:「物価が上がってるんです」
 B:「確かにね。世界中で物の値段が上がってますね」
 A:「対策を考えたんで、聞いてください」
 B:「すごいですね。ぜひ聞かせてほしいわ」
 A:「副業をやろうと思います」
 B:「ほうほう、副業って何をやるつもり?」
 A:「職探しも簡単じゃありませんからね。まずは手近なところから」
 B:「というと?」
 A:「手っ取り早く、総理大臣でもやってみようかなって」
 B:「いや、無理でしょ! なりたくてなれる職業じゃないって」
 A:「大丈夫。ネットで調べてみたんですよ。そしたらね?」
 B:「はい」
 A:「(内緒話風に)普通免許がなくてもなれるらしいですよ」
 B:「免許があってもなれないよ! あなたには無理!」
 A:「国会で選ばれるだけでなれちゃうんです」
 B:「それが大変なんだよ」
 A:「大丈夫! 俺はお前が思ってる以上に人あたりがいいから」
 B:「ちょっとやそっと人が良くても、総理大臣は無理だって」
 A:「昨日もおばあさんに電車の席を譲ったよ?」
 B:「それで総理大臣になれるんだったら、日本中総理大臣だらけだわ!」
 A:「(鼻で笑いながら)何言ってんの、お前? 総理大臣は一度に一人しかなれないんだぜ?」
 B:「知ってるよ! お前こそ何言ってんだよ!」
 A:「じゃあ、F1レーサーでいいよ」
 B:「でいいよって、何だよ。F1レーサーだって簡単になれる職業じゃないからね?」
 A:「でも、普通免許要らないらしいよ?」
 B:「さっきから普通免許を基準に考えるの止めなさい。あの人たちは国際A級ライセンスとか持ってるの」
 A:「えっ? A級なの?」
 B:「そうだよ」
 A:「そりゃすごいな。俺なんか3年に一回更新に行ってるのに」
 B:「『永久』の字が違うな。永久に免許が継続するわけじゃないから」
 A:「何だ。じゃあ、大したことねえじゃん」
 B:「大したことあるわ! あとお前、交通違反で捕まってるな?」
 A:「しょうがない。宇宙飛行士になるわ」
 B:「普通の仕事探せよ! 宇宙飛行士っていうのは、選抜試験が厳しいんだから」
 A:「いや、調べてみたら大したことないらしいよ」
 B:「どこがだよ?」
 A:「車庫入れも縦列駐車もないらしいぜ」
 B:「やっぱり普通免許じゃねえか! いい加減にしろ!」

(おわり)
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...