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プロローグ~転生特典が使えないとかおかしいだろ!~
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………ん?
頭?が重い。身体中の感覚が全くない。意識はあるのだが何も感じられない。宙に浮いている感じだ。果たしてここはどこなのだろうか。そして
何故ここにいるのだろうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
高校3年の始業式。
志麻優愛はいつも通りに登校をしようとしていた。
「ゆうあ~、早く来ないと遅れるよぉ~」
「あぁ!」
もう高校に入学してすでに2年か……。時間は早いもんだな。
ここまでを振り返ると……平々凡々な生活を送ってたなぁ……。クラスでも誰とでも喋るし、別に一人でも無いし、特に優れたものも無く逆に優れてないものもない。部活は【読書部】。ただただ本を読むって部活だ。時代小説からラノベまで幅広く。自分的には異世界物が好きだったな。
ってこんな事考えてる暇なんてないや。
急いで準備をして、階段を降り、玄関の前に来て。
「行ってきま~す」
「あ、行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃい」
これが父、母、そして自分の最後の会話になるとは誰が想像しただろうか?
死を迎えるまであと数十分後
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつものように自転車に乗り、駅に向かう。
この道を通るのも何回目なんだろうな~。なんてほのぼのと考えていた。
すると目の前に幼馴染の新井早希がいたので一緒に登校した
「ゆうあ~、もう高校3年だよぉ。JK終わっちゃうよ~」
「はは、そうだな」
なんてこちらもほのぼのとした会話をしていた。
良く考えたら青春終わりか……、なんか悲しくなってくるな。
しかしもう人生の終わりがすぐそこに
「あのさ……卒業してからも一緒なのかな?」
ちょっと俺は考えた。だってこれからずっと一緒にいるとは限らない……けど、俺はずっと片思い?をしてる。告白するのは怖いけど。だから俺は
「心配なんてしなくていいよ。俺とお前は」
いきなり視界が真っ暗になった。
頭が重い……全身が痛い!この痛みをどうにかしてくれ……意識が……遠のいて行く……
こうして一人の若者が死んでしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて場所は最初に戻る。
果たしてここはどこなのだろうか?俺はどのような死に方をしたのか。全然わからない。
誰か……いないのか?
「ん?あれ?いつの間に意識戻ってるの?」
「うわッ!」
そこにいたのは、一言で言えば女神だった
髪が赤髪だから炎?とかの神かな
「えと……ここはどこですか?」
「ん?死後の世界だけど?」
やっぱりそうですよねー。俺ってば死んだんだよね
「まぁ、そんなに落ち込む事は無いよ。自転車が段差に当たってバランスが取れずに倒れて頭を強打して死亡なんて悲しすぎるわよね」
「まままままて!そんな死に方したのか!?」
「うん、隣にいた幼馴染は最初めっちゃ笑ってたよ」
「やぁぁぁぁめろぉぉぉぉぉぉ!!」
なんだそれ!俺いきなり視界が真っ暗になるからめっさやばい死に方だと思ったよ!
「まぁそんな事はどうでもよくて」
よくねーよ
「早速だけど、我らが世界!【ラクノア】は今人間界では魔王軍による侵略が進んでいて……まぁやばいのよ!だからお前たちの世界でなるべく若く死んだやつらを転生させちゃお!って話になったわけ。ここまでおけ?」
「おおけ」
こいつ紙をガン見してる。分かった。こいつバカだ。顔だけだ。
「んで、えーと分からないことがあれば頭の中で想像して、そしたら説明が入るから。あと……その、勇者となる人に一つだけ何かしらを与えるって話になったから、欲しいものなんか言いな」
「欲しい……もの……?」
「ただしこちらの承諾も必要」
なんか無いかな……最近読んだ本……いや歌?詩かな………ニーベルンゲン関係だったな……あ。
「聖剣バルムンク!」
「ん?バルムンク?………あー。あった。はいこれあげるから異世界へ行ってらっしゃい~」
「え?」
自分の周りが光に包まれた。
なんでこんな唐突に異世界転生させられなきゃ?
けど俺の手にはバルムンクの剣がある!
楽しい異世界生活にしてーなぁ。正直日本の暮らしに戻りたいって気持ちはあるけど……
光が収まると………目の前には
ゴブリンがいた
「ぎぃぃやぁぁぁぁぁぁ!!!」
いきなり襲われてるんだけど!逃げろ!逃げろ!って剣があるじゃないかよ。よーし俺の力見せてやる!
「バルムンクの剣の力を見せてやる!………あれ?」
剣は全然動かなかった。
「何故!?!?!」
「ギィ!」
「やべぇぇぇぇぇ!!」
そんな時に隣から何かが放たれた。そこを見るとゴブリンの姿はなかった
「大丈夫か?ケガはないか?これからは気をつけるんだぞ」
「あ……はい……」
なんだあの人カッチョェ!!あの人今度見たら礼を言わないと。
ところでなんで剣は動かなかったんだ?
そういえば分からないことがあったら想像してとか言ってたな。えと……バルムンクの剣……
【バルムンクの剣】
ニーベルンゲンの歌に出てくる剣。
この世界では破壊力がある
*《あなたには装備できません》
「え?」
装備ができないってなんだよ!
頭?が重い。身体中の感覚が全くない。意識はあるのだが何も感じられない。宙に浮いている感じだ。果たしてここはどこなのだろうか。そして
何故ここにいるのだろうか?
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高校3年の始業式。
志麻優愛はいつも通りに登校をしようとしていた。
「ゆうあ~、早く来ないと遅れるよぉ~」
「あぁ!」
もう高校に入学してすでに2年か……。時間は早いもんだな。
ここまでを振り返ると……平々凡々な生活を送ってたなぁ……。クラスでも誰とでも喋るし、別に一人でも無いし、特に優れたものも無く逆に優れてないものもない。部活は【読書部】。ただただ本を読むって部活だ。時代小説からラノベまで幅広く。自分的には異世界物が好きだったな。
ってこんな事考えてる暇なんてないや。
急いで準備をして、階段を降り、玄関の前に来て。
「行ってきま~す」
「あ、行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃい」
これが父、母、そして自分の最後の会話になるとは誰が想像しただろうか?
死を迎えるまであと数十分後
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いつものように自転車に乗り、駅に向かう。
この道を通るのも何回目なんだろうな~。なんてほのぼのと考えていた。
すると目の前に幼馴染の新井早希がいたので一緒に登校した
「ゆうあ~、もう高校3年だよぉ。JK終わっちゃうよ~」
「はは、そうだな」
なんてこちらもほのぼのとした会話をしていた。
良く考えたら青春終わりか……、なんか悲しくなってくるな。
しかしもう人生の終わりがすぐそこに
「あのさ……卒業してからも一緒なのかな?」
ちょっと俺は考えた。だってこれからずっと一緒にいるとは限らない……けど、俺はずっと片思い?をしてる。告白するのは怖いけど。だから俺は
「心配なんてしなくていいよ。俺とお前は」
いきなり視界が真っ暗になった。
頭が重い……全身が痛い!この痛みをどうにかしてくれ……意識が……遠のいて行く……
こうして一人の若者が死んでしまった。
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さて場所は最初に戻る。
果たしてここはどこなのだろうか?俺はどのような死に方をしたのか。全然わからない。
誰か……いないのか?
「ん?あれ?いつの間に意識戻ってるの?」
「うわッ!」
そこにいたのは、一言で言えば女神だった
髪が赤髪だから炎?とかの神かな
「えと……ここはどこですか?」
「ん?死後の世界だけど?」
やっぱりそうですよねー。俺ってば死んだんだよね
「まぁ、そんなに落ち込む事は無いよ。自転車が段差に当たってバランスが取れずに倒れて頭を強打して死亡なんて悲しすぎるわよね」
「まままままて!そんな死に方したのか!?」
「うん、隣にいた幼馴染は最初めっちゃ笑ってたよ」
「やぁぁぁぁめろぉぉぉぉぉぉ!!」
なんだそれ!俺いきなり視界が真っ暗になるからめっさやばい死に方だと思ったよ!
「まぁそんな事はどうでもよくて」
よくねーよ
「早速だけど、我らが世界!【ラクノア】は今人間界では魔王軍による侵略が進んでいて……まぁやばいのよ!だからお前たちの世界でなるべく若く死んだやつらを転生させちゃお!って話になったわけ。ここまでおけ?」
「おおけ」
こいつ紙をガン見してる。分かった。こいつバカだ。顔だけだ。
「んで、えーと分からないことがあれば頭の中で想像して、そしたら説明が入るから。あと……その、勇者となる人に一つだけ何かしらを与えるって話になったから、欲しいものなんか言いな」
「欲しい……もの……?」
「ただしこちらの承諾も必要」
なんか無いかな……最近読んだ本……いや歌?詩かな………ニーベルンゲン関係だったな……あ。
「聖剣バルムンク!」
「ん?バルムンク?………あー。あった。はいこれあげるから異世界へ行ってらっしゃい~」
「え?」
自分の周りが光に包まれた。
なんでこんな唐突に異世界転生させられなきゃ?
けど俺の手にはバルムンクの剣がある!
楽しい異世界生活にしてーなぁ。正直日本の暮らしに戻りたいって気持ちはあるけど……
光が収まると………目の前には
ゴブリンがいた
「ぎぃぃやぁぁぁぁぁぁ!!!」
いきなり襲われてるんだけど!逃げろ!逃げろ!って剣があるじゃないかよ。よーし俺の力見せてやる!
「バルムンクの剣の力を見せてやる!………あれ?」
剣は全然動かなかった。
「何故!?!?!」
「ギィ!」
「やべぇぇぇぇぇ!!」
そんな時に隣から何かが放たれた。そこを見るとゴブリンの姿はなかった
「大丈夫か?ケガはないか?これからは気をつけるんだぞ」
「あ……はい……」
なんだあの人カッチョェ!!あの人今度見たら礼を言わないと。
ところでなんで剣は動かなかったんだ?
そういえば分からないことがあったら想像してとか言ってたな。えと……バルムンクの剣……
【バルムンクの剣】
ニーベルンゲンの歌に出てくる剣。
この世界では破壊力がある
*《あなたには装備できません》
「え?」
装備ができないってなんだよ!
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