最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ

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第三章 大戦国

三百二十六話 完全敗北

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レンside

エレナ、ミラエル、武翠、アンリデットが負けるほんの数分前

「なんでこいつら…………こんなに強いんだっ…………!」

「訳が分からないよ…………この強さ…………!」

「弱いねェッ、弱いよォッ、弱いんだよォッ」

「言ってやるな、ギャレナ」

「言いじゃァん、本当の事なんだからァ」

悪魔と堕天使の4階級、ギャレナとヴァイシャ

  強いとかいう次元じゃなかった、化け物級に強かった。英雄ギルドがボコボコにされるくらいの強さ、いやそれ以上だった。こんなの勝てる訳がなかった、エレナもミラエルも武翠もアンリデットもやられて勝てる訳が無かった。勝てる方法なんて見つかりやしない、だからこそ諦めない
  諦めたら絶対に負ける、負けたくなんてない、英雄ギルドとして市民を守る英雄として負ける訳には行かない。ボコボコにされても立ち上がればきっと勝てる方法だって見つかるはずだ、だからそれまでは絶対に諦めないでボコボコにされても立ち上がって戦い続けるのがいいだろう

「まだまだ……………!」

斬り掛かる

「100%……………白雷ッ!!!!!」

白くビリビリと鳴り響き、そのまま斬り掛かる

「悪魔の血液・沼」

悪魔の血を下に垂らし、下が真っ黒な泥沼となった

「っ!」

「レンさん!」「レン!」

(クッソ、沈められた…………!てかなんだよ、悪魔の血液って!)

「堕天使5級魔法・真黒沼の釘付け」

真っ黒な泥沼から釘が出てきて、レンの腕や足に釘が刺さり、押さえつけられる

「っ!くっ………………!」

「レン!レンを離してっ!リンジェ!救い出すよ!」

「うん!」

斬り掛かる

「黙ってなよォ、嬢ちゃん達……………悪魔の血液・ブラックジャベリン」

真っ黒な複数の槍を放った

クレアとリンジェは弾き返した

「黒龍・獄炎斬!」

黒龍に炎が纏いながら斬り掛かる

「ギャレナ」

「りょうかァい、お兄ちゃん」

辺りが暗くなる

「堕天使4級魔法・黒重力の空間」

真っ黒な空間に入っているクレアとリンジェは跪かされる

「くっ………………!なん……………て……………重い空間なのっ…………!」

「クレ………ァ………さんっ……………!大丈…………夫…………!?」

「う………ん……………」

(このままじゃ抜けられそうにも無くて戦えそうにもない…………この状況をどうしたら潜り抜けられる…………?)

「ク………レア…………リ………ンジェ……………!」

「アッハハハハハ!無様だねェ」

「言ってやるな、ギャレナ」

随分と余裕そうにしているギャレナとヴァイシャ

  これが現実で勝てない、笑われるのなんて仕方がないことなんだろう。でも仲間を笑うことは一ミリたりとも許されていない、ここで諦めたら本当に惨めの奴になってしまう。だから諦める訳には行かない、諦めたら本当に無様でギャレナとヴァイシャから笑われる存在となってしまう
  そんなのは嫌だ、こいつらなんかに笑われて欲しくない。笑われないにはちゃんと立って戦うしかないのだが、重力に押されて立ち上がれない。普通だったらこのまま立ち上がれるのだが、この魔力量は格が違う。こんな魔力量、普通はビビると思う

それが普通ならば

レンは重力を光の気で消した

「んなっ!はっ!?」

「なんか消されちゃったよォ?お兄ちゃん」

「やっべェなァ、やっぱり情報通りみたいだなァ」

「まだ諦めねぇ……………!諦めるのはもう終いだ!」

魔力を上げる

でも今の状態で魔力を上げるのはかなり危ない所ではあるが、制御出来ないから数分しか魔力を上げることしか出来ない。だからその数分でコイツら、ギャレナとヴァイシャを倒さないと魔力切れでぶっ倒れる可能性がある。それかコイツらにぶった切られるか

「流石はチーター君だねぇ、君は噂通りだよォ。でも私達が求めている人は君じゃないよォ、ねぇ?お兄ちゃん」

「そうだなァ」

「何が目的なんだ?お前らは…………………」

「そうだなァ、目的は指名された英雄ギルドの仲間達を誘拐すること……………それと今の君には適わないから死んでもらうこと、かな…………君には絶望が必要さァ」

「絶望…………?」

「どういうこと?」

「死になァって意味だァァッ!」

見えないスピードでこちらに斬撃が飛んできた

それをなんとか弾き返した

「そう簡単には死なねぇよ」

「なら自分の体を見てみたらどうなのかなァ?」

「は?」

体の中心が剣で貫かれていた

「グフッ…………………」

膝を着く

「レンさん!」「レン!!」

「やっぱり弱いじゃァん、お兄ちゃん」

「言ってやるな、ギャレナ」

明らかに笑われている

「それは僕の魔法……………悪魔の血液・黒透明の刃」

「あの一瞬で……………というか無詠唱魔法…………!」

「無詠唱魔法は堕天使、悪魔では当たり前の事さァ」

明らかに格が違うことが分からされてしまった

  無詠唱魔法・・・唱えなくても、魔法名を言わなくても発動するとんでもないこと。それをヴァイシャがやってみせた、それはリンジェとクレアには出来ない。レンとクレアが使っているのはあくまでスキル、ゲームに出てくるスキルだから無詠唱には入らない
  レンとクレアみたいなプレイヤーには無詠唱魔法は出来なかった、出来るのはリンジェ、エレナ、ミラエル、武翠、アンリデットだけだった。プレイヤーじゃない人は出来るが、でもまだそれは習得出来ていない。今出来るのは堕天使と悪魔だけだった

「まだ…………だ…………っ!」

立ち上がる

「はァ?マジかよこの英雄君!ワロタァッ!アッハハハハハ!」

「言ってやるなァ、ギャレナ……………でも、立ち上がっても無理だぜぇ?英雄さんよォ」

見えない刃が飛ばされた

それをクレアが弾き返した

「フォァッ!最高だねェッ!嬢ちゃんよォッ!」

(見えた…………とは言えないけど、気配で感じれた………!)

「まだ諦めないよね!レンさん!」

「あぁっ………!」

例えボコボコにやられようと立ち上がる英雄ギルド

天隊長はまだ帰って来ない、天隊長は忙しいから来れないとかだろう。忙しいのが終わって来てくれるまで絶対に諦めない、戦って戦って戦い抜くしかない。この足掻きが意味の無いことだって分かっていても立ち上がって戦い続ける、必ず戦い抜く

「無様な足掻きだね、お兄ちゃん」

「おもしれぇ、おもしれぇよォッ!英雄ギルドさんよォッ!アハハハハハハ!殺しがいがあるさァ!」

悪魔の血が垂れる

「悪魔の血液・無限の黒刃ァッ!」

真っ黒な刃がこちらに襲いかかる

キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!

弾いても弾いてもまだまだ真っ黒な刃が襲いかかる

「堕天使3級魔法・大刃黒(だいばっこく)」

デカイ刃がこちらに襲いかかってきた

狙いはリンジェだった

「リン…………ジェッ…………!!」

リンジェを退かしてレンが受けた

グサッッと刺さり、そのまま壁にぶつかった

「レンーーーーーっっ!!」「レンさぁぁぁぁぁぁんっ!!」

「さァさァ、君達も死ぬかァい?」

「待って待てお兄ちゃん、狙いはクレアって子なんだからダメだよォ」

「おっと、そうだったそうだったァ」

レンは重傷を負い、しかも2人の狙いはクレア

  リンジェにはもう用がないみたいだ、でも今戦えるのはクレアとリンジェ。戦わないと勝てないし、リンジェがもっと戦わないとクレアがギャレナとヴァイシャに連れて行かれてしまう。このままのリンジェじゃ、クレアとレンを守ることは不可能
  黒龍の力をまだ理解していないリンジェは立ち向かうことすら出来なくなる、ブラックナイトに勝ってから直ぐにまた新しい敵が出てきて、それにブラックナイト以上の魔力を持っている。せっかく強くなったのに、リンジェはその力を上手く使えていない

『諦めるな、リンジェ。戦い抜け』

「そうだ……………私はまだ諦めてっ……………!」

剣を向けられる

「まだ僕に抵抗する気かァい?」

「抵抗……………するよ、私は負けないから!黒龍!」

炎を纏う、だが消えた

「消え…………た……………」

「だから言ったじゃんねぇ、お兄ちゃん」

「君が忠告を聞かないからさァ」

「そろそろ戻ろっかァ、お兄ちゃん」

「そうだなァ、ギャレナ」

抵抗しなきゃ、連れてかれる

  抵抗しなきゃ行けないのだが抵抗したら、殺される。殺されるから抵抗しない方がいい、でも抵抗しなかったらクレアはギャレナとヴァイシャに連れてかれる。ギャレナとヴァイシャに未熟なのが分からされてしまった、立ち直れないし、戦えない
  黒龍が諦めるなと背中を押してくれたが結局戦えなかった、魔法を消されて立ち向かうことが出来なかった。これが今の自分の実力だった、抗えない、足掻けない、戦えない、勝てない。連れて行かれるのをただ見ていることしか出来ない、未熟者だった

クレアが連れ去られる瞬間

「必ず…………助けに来てね…………リンジェ、レン。絶対に諦めないで」

「っ!」

それだけ言われて連れ去られた

クエスト13-1「悪魔&堕天使に勝利せよ」がロックされました

「諦め…………ない……………そうだ、まだクレアはやられる訳じゃない。救い出せる……………もっともっと強くなって勝つ!協力してくれるよね、黒龍」

『ああ、心が強けりゃ強くなる。頑張るぞ、だが今はリンジェ一人だ、起きるまで頑張れ』

「うん!って……………レンさん達は生きてるの!?」

『あれだけボコボコにやられてんのに生きてやがるぜ、全く面白い奴らだ。とりあえず黒龍術で治癒はするから……………』

「治癒はしなくていい、俺達がやろう」

「あれは………………」

現れてきたのは天隊長達だった、このタイミングできた

  でもようやく来てくれたことにはとても嬉しく思っている、レン達が死ぬ前に来てくれたことに感謝している。黒龍だけじゃ、穴は塞がらなかっただろう。レンの体には刺されたデカイ刃と剣が刺さっていた、それでも生きている頑丈さはまだあるようだ
  天隊長達には事情を説明した、一体何があったのか何が目的でミラエル、アンリデット、クレアを連れて行ったのかが分からない。なんでこのメンツなのかが分からない、天隊長や市民を連れて行くんじゃなく、英雄ギルドだけを襲ってきたのには理由があるのか

「そうですか………………まずは詫びを入れましょう、君達英雄ギルドの護衛行けず、申し訳ありませんでした」

天隊長全員頭を下げた

「ううん……………来てくれただけでも嬉しい、私は…………絶対に許しません、堕天使も悪魔も……………全員倒して仲間を取り返す!だから皆さんにお願いがあるの」

「俺達にか?聞こう、罪償いとして」

「私を……………いや、私達を強くしてください!」

頭を下げてお願いした

  これはただ単に英雄ギルドが強くなるからだけではなく、ちゃんと自分の力を理解をして使用したいから、堕天使と悪魔を全員倒したいから、ミラエル、アンリデット、クレアを救うためにこのお願いをした、これをお願い出来るのは天隊長しか居ない
  天隊長は堕天使と悪魔と同じくらいの魔力を持っている、だからこそ天隊長にお願いしている。出来るならリンジェだけではなく、英雄ギルド全員を修行させて欲しいと頼んだ

「いいんじゃねぇの?確かに今のお前らから、堕天使と悪魔以上の魔力を感じねぇな」

「ホッホッホッ……………良いでしょう」

「死ぬ気で扱いてやるから覚悟しなぁ、嬢ちゃん」

「はい!よろしくお願いします!」

でもまずはレン達が目を覚ましてからだ

修行はそれからになる
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