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第5話:VIP向け「高単価商材」の全自動販売網と、資金ショートを起こすブラックギルド
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リーゼロッテとの業務提携は、俺の想定をはるかに超えるスピードで利益を生み出し始めた。
「アルス、これが今月の富裕層向け顧客リストよ。王都の貴族や、大商会のトップたちばかりを集めたわ」
彼女が差し出した羊皮紙のリストを、俺は魔力盤に読み込ませる。
俺たちが次に仕掛けたのは、薄利多売のポーション販売ではない。圧倒的な付加価値をつけた「高単価商材」の独占販売だ。
名付けて『全自動・絶対防壁(イージス)ペンダント』。
一度魔力を登録しておけば、持ち主に危険が迫った瞬間、自動で物理・魔法の双方を無効化するシールドを展開する。俺の【全自動化】スキルで極限まで最適化されたこのアーティファクトは、命を狙われやすいVIPたちにとって、喉から手が出るほど欲しい代物だった。
「単価は白金貨10枚(約1000万円)。それでも予約が殺到しているわ」
リーゼロッテが興奮気味に笑う。
「製造ラインの自動化はすでに終わっている。問題は『安全な輸送』だが……そこはうちの相棒の独壇場だ」
「ズドドドド……!!」
待機していた銀色の重装ゴーレム『GR-J76』が、地響きのようなアイドリング音を鳴らす。
分厚い装甲と悪路をものともしない四輪駆動。このヘヴィメタルな駆動音を響かせながら爆走する相棒を襲撃して、無事でいられる盗賊などこの世に存在しない。
「顧客への配達、代金の回収、そして……帳簿への記帳まで、すべてこいつが『全自動』で行う」
俺が魔力盤を操作すると、空中に光る「表計算(スプレッドシート)」のようなマス目が浮かび上がった。
GR-J76が配達を完了し、代金を受け取るたびに、遠隔でこの表の数字が自動更新されていく仕組みだ。
「……信じられないわ。配達と同時にリアルタイムで売上管理まで終わるなんて。これなら経理の人間すら必要ないじゃない!」
リーゼロッテが眼鏡の奥の目を丸くする。
圧倒的な高単価、強固な販売網、そして人件費ゼロの全自動システム。
俺たちのビジネスは、もはや誰にも止められない巨大な奔流となっていた。
――一方、王都のギルド『栄光の剣』のマスター室。
「ギルドマスター!! ダメです、今月の資金が完全にショートしました!!」
経理担当のギルド員が、血相を変えて飛び込んできた。
机の上には、山のように積まれた未処理の請求書と、計算ミスの跡が残る帳簿が散乱している。
「馬鹿な! 先月までは黒字だったはずだぞ!」
「アルスさんが構築していた『全自動・資金管理システム』が消滅したせいで、誰からいくら徴収し、誰にいくら払うのか、完全に把握不能になっています! さらに、手作業による二重払いや請求漏れが多発し……もう、金庫には銅貨一枚残っていません!」
「な、なんだと……っ!?」
ギルドマスターは膝から崩れ落ちた。
彼らは気づいていなかったのだ。ギルドの莫大な利益は、冒険者の強さによるものではない。俺が裏で構築していた「1ゴールドの狂いも生じない完璧な決済・管理システム」のおかげで成り立っていたということに。
「アルスを……一刻も早く、あの無能を連れ戻せぇぇっ!!」
哀れな絶叫が王都に響く頃。
俺とリーゼロッテは、莫大な利益を祝って、最高級のワインで乾杯していたのだった。
「アルス、これが今月の富裕層向け顧客リストよ。王都の貴族や、大商会のトップたちばかりを集めたわ」
彼女が差し出した羊皮紙のリストを、俺は魔力盤に読み込ませる。
俺たちが次に仕掛けたのは、薄利多売のポーション販売ではない。圧倒的な付加価値をつけた「高単価商材」の独占販売だ。
名付けて『全自動・絶対防壁(イージス)ペンダント』。
一度魔力を登録しておけば、持ち主に危険が迫った瞬間、自動で物理・魔法の双方を無効化するシールドを展開する。俺の【全自動化】スキルで極限まで最適化されたこのアーティファクトは、命を狙われやすいVIPたちにとって、喉から手が出るほど欲しい代物だった。
「単価は白金貨10枚(約1000万円)。それでも予約が殺到しているわ」
リーゼロッテが興奮気味に笑う。
「製造ラインの自動化はすでに終わっている。問題は『安全な輸送』だが……そこはうちの相棒の独壇場だ」
「ズドドドド……!!」
待機していた銀色の重装ゴーレム『GR-J76』が、地響きのようなアイドリング音を鳴らす。
分厚い装甲と悪路をものともしない四輪駆動。このヘヴィメタルな駆動音を響かせながら爆走する相棒を襲撃して、無事でいられる盗賊などこの世に存在しない。
「顧客への配達、代金の回収、そして……帳簿への記帳まで、すべてこいつが『全自動』で行う」
俺が魔力盤を操作すると、空中に光る「表計算(スプレッドシート)」のようなマス目が浮かび上がった。
GR-J76が配達を完了し、代金を受け取るたびに、遠隔でこの表の数字が自動更新されていく仕組みだ。
「……信じられないわ。配達と同時にリアルタイムで売上管理まで終わるなんて。これなら経理の人間すら必要ないじゃない!」
リーゼロッテが眼鏡の奥の目を丸くする。
圧倒的な高単価、強固な販売網、そして人件費ゼロの全自動システム。
俺たちのビジネスは、もはや誰にも止められない巨大な奔流となっていた。
――一方、王都のギルド『栄光の剣』のマスター室。
「ギルドマスター!! ダメです、今月の資金が完全にショートしました!!」
経理担当のギルド員が、血相を変えて飛び込んできた。
机の上には、山のように積まれた未処理の請求書と、計算ミスの跡が残る帳簿が散乱している。
「馬鹿な! 先月までは黒字だったはずだぞ!」
「アルスさんが構築していた『全自動・資金管理システム』が消滅したせいで、誰からいくら徴収し、誰にいくら払うのか、完全に把握不能になっています! さらに、手作業による二重払いや請求漏れが多発し……もう、金庫には銅貨一枚残っていません!」
「な、なんだと……っ!?」
ギルドマスターは膝から崩れ落ちた。
彼らは気づいていなかったのだ。ギルドの莫大な利益は、冒険者の強さによるものではない。俺が裏で構築していた「1ゴールドの狂いも生じない完璧な決済・管理システム」のおかげで成り立っていたということに。
「アルスを……一刻も早く、あの無能を連れ戻せぇぇっ!!」
哀れな絶叫が王都に響く頃。
俺とリーゼロッテは、莫大な利益を祝って、最高級のワインで乾杯していたのだった。
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