オオカミ獣人にスローライフの邪魔される ツンデレはやめてくれ!

さえ

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1章スローライフ準備編

24 苦悩(アセナ視点)

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(アセナ視点) 
タイミングは最悪だ。
まぁアキトが来てからはいつ指名が来ても最悪な気持ちになるだろうが。そんな最悪のタイミングで受けたクエストだったが、予定よりも2日ほど早く終われそうだ。

そう思うとテンションも上がってくる。鈍っていた腕も脚も快調だ。
行商のこのジジイもオレに慣れているのか話しかけもしないし、足を引っ張ることもしない。だから何気にコイツのクエストは毎回受けている。
今回はその点を活かしきって2日も巻いたのだ。





クエストを行商に終了させて家に戻った。



「アイツは?」

「ただいまもなしかね。オリのところに行ったね」
あの胡散臭い大工か。

行ってみよう。

特に急ぐことはなかったのだが、歩いている最中に冒険者としての感が働いた。ただ早く会いたいだけかもしれないが。

もちろん第六感なんてものは信用しねぇが、例えば、風が吹いたらその風がジメジメしてるとか。モンスターとの出会い方とか。そんなもので冒険者の感は培われるとは思っている。
今回のこの感覚も、何かはわからないが急いだ方がいい気がした。



走る。



クエスト終わりで若干疲れてはいるが、こんなので音を上げるほどクソ雑魚な冒険者なんてやってない。




ただ。

「チッ」

感覚は当たっていたようだ。

オレがアイツに持たせた魔剣の氷が壁を突き破って見えていた。
間違いなくアイツの身に何かがあったと確信して扉を蹴り開けた。本当は突き破る気だったが意外と頑丈だった。

鼻につく人間の発情の臭い。アキトのではない。無論アキトの状況を見ればアキトからも漂っているが、アキトのならわかる。
こんな鼻につく、嗚咽しそうになる臭いではない。

もっと目の前にいる性格の悪いクソ人間の臭いだ。


気がついたら手が出ていた。ここで自慢の蹴りが出なかったのは焦り故だ。

「このクソ外道が!!」
明らかにアキトの様子がおかしい。

「痛っ、いやいやまさか殴られるとはね。なぁアセナ、俺が嫁と愛し合ってなにが悪い?」
嫁に魔剣を使われることが愛されることなのか?

一応横目にアキトを見るが、怯えた顔で頭が外れるんじゃないかと思うほど首を振っていた。

「おい、お前はちょっと外に出とけ。、、、すまない、遅くなった」
火照っているのか顔色のいいアキトを外に追い出す。きっと何か催眠とか薬とか、とにかく正気を失うようなことをされたのだろう。

厄介なことにオリバーは冒険者並みに強い。
でも、オレの敵ではないだろう。

挙句の果てに交尾前の無防備な格好。オレを前にしても勃つソレは見下すに値したが、こんなのにアキトが襲われそうになっていたのかと思うと、、、

「目も当てられない姿に変えてやる」





最後はガタガタと何か抜かしやがったが、無視して机の上の謎の実を口に突っ込んで柱に縛ってやった。最後に大工らしく部屋に置いてあった釘を、ボコボコにされてもなお聳り立つそれに突き刺してお灸を据えた。まだアキトに発情してるのかよこのケモノオリバーは、と思ってもう一度蹴りたくなったが、廊下でアキトが苦しんでいる可能性が高いため放置して部屋を出た。




















やっぱりアキトが苦しんでいる。
普段、素直で真面目で、可愛くて、愛しくて庇護欲が湧いてしまう彼が、オレの貸したローブにが隠れて発情しているのだ。

頼りにならない自分の手を使って快楽を得ようと、


「あっ、ごめ、体がおかしくて、、」
アキトは視点の定まらない目でこちらを捉えると、慌ててローブを返そうとしてきた。

こんなのにしたあのクソ大工にはらわたが煮えくりかえりそうになる。いやもう煮えくりかえっている。もう一発蹴ってこようか。

「脱ぐな」
きっと今の彼にとって一つ一つの刺激が快楽に変わってしまうのだろう。それをも我慢してビクビクと痙攣しながらローブを脱ぐなんて。

もう無理だ。コイツがこんなのにやられてしまうぐらい弱いのが悪い。ここで襲ってしまおうか。
でも壁一枚挟んでアイツがいると思うと理性がまだ生き残った。

座り込んでいた彼を持ち上げ家まで走る。


アイツに体を触られたのか、ところどころにアイツの匂いが残っている気がする。すぐにシャワーて清めてやろう。


「あら、おかえんなさ、、、ワタシは今からちょうど買い出しに行くところだから、留守頼むわよ」

「ああ」

ただならぬ雰囲気を読み取ったか?それとも確かにちょうど買い物に行くところだった。というところだろうか?


そのまま降ろすことなくシャワールームに直行する。

タイルの上で立たせるように下ろす。そしてシャワーヘッドを手に持ちアキトに向ける。

「じ、自分でできるから、、、」
嫌そうにしているが、自分でできるわけがないだろう。立っているのもやっとなくせに。

「壁に手をつけ」
恥ずかしそうに顔を赤らめる姿にはやはりクるものがある。自分までもがズボンの中で苦しくなる。

「え、いや、やめ「どこまでされたんだ。流してやる」、、、」

熱くもなく冷たくもない温度に調節してアキトの背中にかける。

「前と、胸を弄られた。それと、、、穴に指「クソっ殺す」えっ、ちょっそこまでは!」
一つ一つ、いじられた場所を聞くたびにイライラが増した。

指を侵入させ、中身を掻き出そうとする。

これは、、、多分中にアイツのモノが入れられたわけではないのだろうか。
調べてやろう。意地悪なのはわかっているが、あんなのに襲われるコイツが悪いんだ。

「あうっ///」

その喘声が聞こえたとき、我慢していたものが抑えられなくなった。

コイツをオレで塗り替えたい。獣族しか気がつかないかもしれないが、オレの匂いで満たしたい。

そう、コイツが弱いのが悪いんだ。
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