襲ってください不良様!!

さえ

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第三話 目配せ

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目配せ、、、そう目配せをしておいた。
目を合わしてくれる人はいなかった。寂しい。

滞りなくHRは進んだ。得られるもののない一般的な内容だ。
講義計画なんてバカしか居ないこの学校で不要だろう。
舐めているわけではないが、定期テストも俺なら取れるだろう。

寝よっかな、、、

なんとか耐えた。40分の無駄な時間を過ごした。
教室はヤンキーたちがうるさく騒いでいる。

どっかゆっくりできないかなぁ。とりまトイレでも行くか。

「おいっ」
あー想像通りの治安の悪さだなぁ。上級生が下級生を可愛がりにきたのか、、、まぁ俺みたいに大人しいやつは関係ないしいっか。無視が一番。

「お前か、カイル。入学早々αを蹴り飛ばしたと噂の」
俺の肩を掴まれる。

なぜ俺の名を知っている!

「なんでしょっ、、、!」
コイツ、俺でも知っている。覇王龍牙。この辺りでは有名な不良。自分でしたブリーチ、市販の染料で染めてみたけど色が抜けてしまった感じ。いつもコイツに犯されることを想像しながら抜いていた。
まぁ流石に妄想と現実は違うのはわかっているから今欲情したりはしない。
あゝ、、イケメンっと危ねぇ今は欲情しないんだった。

「釘を刺しにきたんだよわかってっか?α潰して北池連合とかいうガキらの集団従えたからっていちびってんじゃねぇぞ?」

「元からそんなつもりはありませんよ。αとか言うんですね。アイツ。朝から死ぬかと思って反撃しただけですよ。不本意です。そんな集団従えるの願い下げですよ」

インキャっぽい話し方になってしまったかも!?


「あ?口答えか?まぁ事情はわかったが次そんな態度こいたら潰すかんな」






そんなこんなで一悶着ある間に休み時間が終わろうとしていた。慌ててトイレに駆け込み、用を足す。

「タバコ臭い、、」
龍牙も吸っているのだろうか、、、なんかそれは悲しいな。






これから学校生活を送っていくわけだが、この学校はバカしか居ないため常にうるさい。静かな場所、人がいないところだから、体育館裏、は一番うるさいか。だめだ。不良の好きそうな所謂溜まり場しか思いつかない。屋上、、、そうか屋上だ!
普通の高校の屋上は鍵が閉められている可能性が高い。そこに上がるまでの階段は少し不安ではあるが、屋上の鍵さえ開けれたら一人こっそりと静かにできるかもしれない。

階段を登る。

よかった、南京錠か。南京錠なんて仕組みさえ知っていれば簡単に開けられる。

男子校なのになぜか落ちているピンを使ってピッキングする。

小学校の夏休みの自由研究が役に立ちそうだ。





ガチャッ



開いた。
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