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1 ~優希と響~
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今日から新学期で、新しいクラスや新しい先生などにウキウキしている生徒が大半だった。
「はぁ…」
始業式は本当に疲れた…。校長先生は相変わらず話が長いし、何よりあんなに人が大勢いるところで過ごすのは辛い……。
ガララ…
「よぉっしみんな!始業式お疲れ様!」
新しい先生はいかにもな熱血教師、正直私が一番苦手なタイプだ。
「早速だが、この2年C組に3月までは違う学校にいた転入生が来た!では紹介する!」
えっ
多分クラス全員が困惑したと思う。その転入生は規則の膝下スカートを思い切り下着が見えそうなくらい短く履いており、髪の毛は少し茶色がかった金髪、そして極めつけに真っ赤な口紅をつけていた
ざわつく教室を担任が静めた。
「コラコラ!静かに!じゃあ自己紹介頼むな!」
「ふふっ!」
「はーい!中山響でーす!よろしくねー!」
うっ…
「あっ…うっ…ぐ………」
ドサッ
「うっ………ぇえと……………ここは」
「大丈夫ー?ここは保健室だよ!」
「わっ」
そこには中山の姿があった。
「ワタシが自己紹介したら急に倒れちゃったんだよ!…だいじょぶ!??」
「あっえっと…うん。」
「あなたの名前は?」
「私は…優希…」
「そ~なんだ!優希!よろしくねん♪ワタシのことは響って呼ん…」
「う……………」
「えっ!?大丈夫!?」
「えっと…中山さん。その……ハァ…あなたの下の名前…」
「下の名前?」
「そう…その言葉…聞くと………なぜか分からないけど具合が悪くなるの…」
「だからもうその言葉を私に聞かせないでほしい……………と言ってもあなたの名前だからしょうがない部分もあるはず。」
「だからお願い、私にあまり近づかないで」
「えっ何で!嫌だよ……!ワタシは優希と仲良くなりたいのに!えっとーじゃあ…!なかちゃんって呼んでよ!!!ね??優………」
「お願いだから…もう話しかけてこないで…!」
「えっ……………あっゴメンね……」
あっ…言いすぎてしまった…。でもこれ以上あの子と話すと、何かを思い出してしまいそうな気がして怖かったのだ。だが、昼休みが終わったら戻って謝ろう。
ガララ…
もちろん大丈夫?などと言ってくれる生徒はいない。私には友達と呼べる人が一人もいないのだ。それは少し寂しくもあるが、人と話すのが嫌いな優希にとっては気が楽でもあった。
ん?
席につくと、見覚えのある金髪が真ん前にあった。
「あっ優希ー!おかえり!!大丈夫??」
「な…中山さん」
「あのねあのね!!ワタシのこと下の名前で呼ばないで!ってクラスのみんなに言ったよ!!!だからもう大丈夫!!!」
「えっ……………」
優希はとても驚いた。こんな私をそこまで親切にしてくれる人は今までいなかったからだ。
「どうして……………。」
「だ~か~ら!ワタシ、優希と仲良くなりたいの!!!じゃ!なかちゃんって呼んでくれるよね!!優希!改めてよろしく!」
「えっ………………となか…ちゃん…さん」
「なかちゃん!!」
「な、な、なかちゃん…!よ、よろしく。」
「うん!!」
優希には聞こえた。自分の新しい一歩を踏み出した音が
「はぁ…」
始業式は本当に疲れた…。校長先生は相変わらず話が長いし、何よりあんなに人が大勢いるところで過ごすのは辛い……。
ガララ…
「よぉっしみんな!始業式お疲れ様!」
新しい先生はいかにもな熱血教師、正直私が一番苦手なタイプだ。
「早速だが、この2年C組に3月までは違う学校にいた転入生が来た!では紹介する!」
えっ
多分クラス全員が困惑したと思う。その転入生は規則の膝下スカートを思い切り下着が見えそうなくらい短く履いており、髪の毛は少し茶色がかった金髪、そして極めつけに真っ赤な口紅をつけていた
ざわつく教室を担任が静めた。
「コラコラ!静かに!じゃあ自己紹介頼むな!」
「ふふっ!」
「はーい!中山響でーす!よろしくねー!」
うっ…
「あっ…うっ…ぐ………」
ドサッ
「うっ………ぇえと……………ここは」
「大丈夫ー?ここは保健室だよ!」
「わっ」
そこには中山の姿があった。
「ワタシが自己紹介したら急に倒れちゃったんだよ!…だいじょぶ!??」
「あっえっと…うん。」
「あなたの名前は?」
「私は…優希…」
「そ~なんだ!優希!よろしくねん♪ワタシのことは響って呼ん…」
「う……………」
「えっ!?大丈夫!?」
「えっと…中山さん。その……ハァ…あなたの下の名前…」
「下の名前?」
「そう…その言葉…聞くと………なぜか分からないけど具合が悪くなるの…」
「だからもうその言葉を私に聞かせないでほしい……………と言ってもあなたの名前だからしょうがない部分もあるはず。」
「だからお願い、私にあまり近づかないで」
「えっ何で!嫌だよ……!ワタシは優希と仲良くなりたいのに!えっとーじゃあ…!なかちゃんって呼んでよ!!!ね??優………」
「お願いだから…もう話しかけてこないで…!」
「えっ……………あっゴメンね……」
あっ…言いすぎてしまった…。でもこれ以上あの子と話すと、何かを思い出してしまいそうな気がして怖かったのだ。だが、昼休みが終わったら戻って謝ろう。
ガララ…
もちろん大丈夫?などと言ってくれる生徒はいない。私には友達と呼べる人が一人もいないのだ。それは少し寂しくもあるが、人と話すのが嫌いな優希にとっては気が楽でもあった。
ん?
席につくと、見覚えのある金髪が真ん前にあった。
「あっ優希ー!おかえり!!大丈夫??」
「な…中山さん」
「あのねあのね!!ワタシのこと下の名前で呼ばないで!ってクラスのみんなに言ったよ!!!だからもう大丈夫!!!」
「えっ……………」
優希はとても驚いた。こんな私をそこまで親切にしてくれる人は今までいなかったからだ。
「どうして……………。」
「だ~か~ら!ワタシ、優希と仲良くなりたいの!!!じゃ!なかちゃんって呼んでくれるよね!!優希!改めてよろしく!」
「えっ………………となか…ちゃん…さん」
「なかちゃん!!」
「な、な、なかちゃん…!よ、よろしく。」
「うん!!」
優希には聞こえた。自分の新しい一歩を踏み出した音が
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