魔法学園の空間魔導師

ΣiGMA

文字の大きさ
1 / 45
第一章:魔法学園の空間魔導師

空間魔導師、天使を拾う

しおりを挟む
 地面を打ち付けるほど降りしきる雨の中、たまたま通りすがっていた路地裏にて〝それ〟は落ちていた。

 六枚の黒い翼を持ち、泥に塗れずぶ濡れの状態で地面に横たわる女性に俺は僅かに困惑した表情を浮かべながらこう呟いた。


「えぇ……」





 ◆





 忍足御影おしたりみかげ、年齢16歳、高校生、彼女いない歴=年齢────そんな俺に対する周囲の認識ははっきりと言って〝日陰者〟だろう。

 目立たず成績は常にど真ん中。部活に入っていなければ特に目立った功績を残しているわけでもなく、自分的には個性的な名前だと思っていはいるのだが、何故か誰の印象にも残らない。

 そこにいるのに気付かれないというのは日常茶飯事で、そんな俺とも仲良くしてくれている友人でさえ度々存在を忘れる始末。

 故に陽キャと呼ばれる部類の連中に絡まれる事も虐めを受けることもない穏やかな毎日で、俺自身もそういったトラブルは極力避けていた。

 だと言うのに今、目の前にそんなトラブルの種になりうる存在が転がっている。

 翼が一対であったならば天狗か翼を持つ種族のどれかであると思えただろう……しかし目の前に横たわっている女性の翼は何度確かめても六枚ある。

 つまり天使族……それも高位に立つ天使だろう。

 何故、そんな天使を前にして冷静でいられるのか?

 それはこの世界がそういう世界であるからだ。

 周囲を見渡してみれば通りには俺のような人間の他に犬の頭を持つ奴や、猫のような耳と尻尾を生やした奴、そして耳の長い奴が何食わぬ顔で歩いている。

 そういった世界なのだ。この世界は。

 しかも〝魔法〟なんてものも存在し、現代科学と併せた〝魔法科学〟や〝魔法工学〟なんてものも存在するこの世界では、そういった者達の存在もごく当たり前の事であった。

 さて、この世界についての話はこれくらいにしておいて、今は目の前に転がっているこの天使をどうするかを考えなければならないだろう。

 はっきり言って俺は面倒事は超がつくほど嫌いだ。

 成り行きややむなく面倒事を背負うのはまだいい……だが自ら面倒事に足を突っ込もうなどとは毛ほどにも思っていない。

 それこそ蟻……いや、ミジンコ……違うな……プランクトン程にも思ってはいないのである。

 しかしこのまま見捨てておくのも寝覚めが悪い話ではある。


「はぁ~~~~……」


 俺は盛大なため息をつくと、やれやれといった様子でその女性を背負い、家へと帰ったのであった。

 そして家へと到着し、女性を背負う俺の姿を見るなり何か見当違いの事で黄色い声を上げている母親に女性を押し付け部屋へと戻る。

 そしてぐっしょりと濡れた制服を乾かしながらこれからどうするかを考えていた。

 するとそんな時に勢いよく足音を鳴らしながら部屋のドアをこれまた勢いよく開ける奴らが現れた。


「「おにぃ!あの人誰?!」」


 声を揃え、俺の事を〝おにぃ〟と呼ぶ二人の少女は俺の妹達である〝御陽みはる〟〝御夜みよ〟だ。

 二人は母さんに介抱されているだろう女性を見て興奮気味のようだ。

 だとしてもノックも無しにいきなり入ってこないで欲しい。もっと言うならドアが痛むので勢いよく開けないで欲しい。

 まぁとりあえず我が妹達が早く答えて欲しそうにめちゃくちゃ詰め寄ってくるので、さっさと答えることにしよう。


「ずぶ濡れで倒れてたから拾っただけだ」

「拾ったって……おにぃ、犬や猫じゃないんだよ?」
「人間に対して〝拾った〟とは言わない……」


 どうやら我が妹達は歳を経てツッコミの腕を上げたようだ。

 流石は俺の自慢の天才姉妹だ。


「おにぃ……変なところで私達を天才扱いしないでくれるかな?」


 心を読むなと言いたい。

 一人で変に感心し、うんうん頷いている俺に御陽がジト目でそう異議を唱えた。

 もう一度言う、勝手に人の心を読むな。


「まぁそんな事はどうでもいいとして……結局あの人は何なの?」

「見ての通り天使だが?」

「あぁ……うん……ごめん……言葉が足りなかったよ……」


 ちゃんと質問の意味は理解してるから落胆すな。ほんのお茶目な冗談だろが。


「冗談なんて求めてない。こっちは真剣に聞いてる」


 だから勝手に人の心を読むなと……まぁいい、確かにちゃんと説明してやらんと話が進まんしな。

 やれやれまったく……手のかかる妹達だ。


「誰のせいかな?!かな?!」

「陽ねぇ……おにぃの言葉にムキになったら負け」


 ひでぇ言い草。

 いや、まぁ……普段の受け答えがこんなだからそう言われても仕方の無いことなんだろうけども。


「はぁ……学校の帰りに路地裏通ってたら倒れてたんだよ。放って置くことも出来ねぇし、とりあえず連れて帰ってきただけだ」


 成り行きを説明してやると、途端に二人の妹達は信じられないものを見たかのように目を見開いて俺を凝視していた。

 まさに〝開いた口が塞がらない〟を体現したかのように口を大きく開けている。


「なんだよ?」

「おにぃが自ら面倒事に首を突っ込むなんて……」
「陽ねぇ大変……明日はきっと雹が降る……」


 失礼だな?マジで振らせてやろうか、お前らだけに。

 妹達の失礼な物言いに若干不機嫌になりつつも、俺はそのような事をした理由を述べた。


「うるせぇな。あのまま死体となって発見されたとあっちゃ寝覚めが悪ぃだろ。それに人助けすると後々自分に帰ってくるってもんだぜ。マジで面倒事だったら容赦なく放り出すけどな」

「私達のおにぃながら最低だね」
「でも、これがおにぃだから」

「よーし!その言葉は〝頭にたんこぶを作って欲しい〟って意思表示だな?待ってろ、今すぐにでもお望み通りたんこぶ作ってやるからよ」


 失礼極まりない事を言う妹達に、俺は拳の節を鳴らしながらゆっくりと立ち上がる。対して妹達は逃走へと移るが、そこは魔法が日常となった世界……直ぐに〝空間魔法〟でドアの前に空間の壁を作り逃走を阻止する。

 一歩一歩、拳を振り上げつつゆっくりと近づいてゆく中、二人は表情を引き攣らせながら俺を見ていた。


「え~と……おにぃ?いたいけな女子中学生に暴力を振るうのは私、ちょ~っとどうかな~と思うの」

「大丈夫、これはれっきとした生意気な妹への躾だ」

「おにぃ。おにぃはかっこいいし、それに優しい。だからその拳を下ろして欲しい」

「ちゃんと下ろすよ?まぁ、〝下ろす〟つっても〝振り下ろす〟んだけどな」

「「ひっ────」」


 小さな悲鳴を漏らす二人の頭に振り下ろされる拳。

 小気味のいい音が鳴り、二人はゲンコツを受けた頭を抱えてその場に蹲った。


「ふぉぉ……」
「うぅ……」

「なにも尊敬しろだなんて言わねぇが、あまり失礼な事は言うんじゃねぇぞ」


 傍から見れば妹に暴力を振るう兄のように見えるかもしれないが、割とこれがいつものやり取りだったりする。

 妹達は俺の事を慕ってくれているし、俺だって二人の事を可愛く思っているのだ。

 いや……妹達に関しては〝慕っている〟という言い回しには僅かな語弊があるのだが……。


「それにしても、あの人の事はそういうわけだったんだ」
「良かった……てっきりおにぃの彼女さんなのかと……」

「いやいや、どっから〝彼女〟なんて言葉が出てくるんだ?」

「「だってお母さんが……」」

「あぁ……」


 妹達が言わんとしていることは直ぐに分かった。

 おおかた、あの母親が女性の事を俺の彼女だと遠回し的に言うような真似でもしたのだろう。

 我が母親は今でも恋愛ものの本やドラマ、映画が大好きだ。

 そのお陰でもあるのか今でも父さんと仲睦まじ……いや、今どきの若いカップルでさえもドン引きしてしまうかのようにラブラブである。

 母さんは父さんに首ったけで、父さんも母さんに一途。

 そういや前に父さんの同僚から面白い話を聞いたっけな?

 確か父さんの後輩の女性が父さんに惚れたのか必死にアプローチをかけたが惨敗。ヤケになって今度は誘惑し始めたのだが、父さんに〝俺の妻の方が色気がある〟と言われて二度目の惨敗を喫したらしい。

 確かに子供の頃から〝母さんを泣かせるような事をしたらどうなるか分かってるんだろうな?〟などと実の子供にかけていいものでは無い脅しをかけられてたな。

 御陽も御夜も母さん大好きで、俺も母さんには頭が上がらなくて……我が家は母さんを中心に回っていると言っても過言では無い。

 はてさて……そんな母親にあの女性の事をどう説明したらいいものやら。

 それにしても、例えあの女性が本当に俺の彼女だったとして、部屋に突撃してくるほどのことなのか?


「もし彼女だって言ったとして、お前らには関係ない話じゃね?」

「「関係なくないよ!」」


 二人が声を揃えて言う。


「あの人がおにぃの彼女さんだったら……」

「だったら?」

「消してたかなぁ……(物理的に)」
「消してたかも……(社会的に)」

「やめなさい」


 そういや我が妹達は〝超〟が付くほどのブラコンだったと、俺は今になってその事を思い出す。

 いったい何がきっかけだったのかは知らないが、何故か二人は超ブラコンの妹達へと成長した。

 今でも風呂に入ろうとすれば一緒に入ろうとしたり、寝ようと思えばベッドに潜り込んでこようとする。

 前にしっかり鍵をかけていたはずなのに、朝目が覚めたら両脇で添い寝していたのを見た時には数分間思考が停止した。

 まぁそんな妹達の事である。もしあの女性が俺の彼女だった場合、絶対に人には到底お見せすることが出来ない血生臭い事をしてのけるだろう。


(そうなったら、校舎裏の惨劇の二の舞だなぁ)


 〝校舎裏の惨劇〟────それは二人の妹達が校舎裏にて同時に告白された時の事である。

 俺が通う〝国立桜杜魔法学園〟は小学校から大学までの一貫校であり、その中で俺と妹達が在籍している〝東京校〟の他に札幌、仙台、名古屋、京都、広島、高知、福岡、そして沖縄の九つの姉妹校がある程のマンモス校である。

 故に友人に教えられその告白の現場へと向かったわけだが、妹達に告白していたのは初等部でも有名なサッカー部のキャプテンと野球部のキャプテンであった。

 女子達からも人気でいつもラブレターや告白を受けているというが、まさかその二人が我が妹達に告白するとは思ってもいなかった。

 まぁそれで成り行きを見届けていたのだが、妹達は断る理由として〝おにぃみたいな人が好きだから〟と言い放った。

 兄を引き合いに出されては二人も黙ってはいられない……せめてもの強がりだったのか、それともそう思っていたからなのかは分からないが、二人は妹達の目の前で、


「二人のお兄さん?あぁ、あのパッとしない奴……」
「は?お前らの兄貴なんてダッセェじゃん。俺の兄貴はお前らの兄貴の事〝陰キャ〟だっていつも馬鹿にしてるぜ?」


 などと言い放った。

 その瞬間────


「「は?」」


 底冷えしそうな声音で声を揃えたあと、最初に動いたのは姉の御陽であった。

 御陽は二人の……男性の象徴であり、とても大切なモノであり、そして男性にとって最大級の弱点でもある部分を勢いよく蹴り上げた。

 それはもう……見事に。お陰で見ていたこっちも思わずその部分を抑えてしまった。

 次に動いたのはもちろん御夜……御夜は股間を抑えて悶絶する二人に、大人でも泣き出しそうな程の罵詈雑言を二人に浴びせていた。

 まぁ、小学生に馬鹿にされたのは腹が立つが、それ以上に御陽の一撃必殺の蹴りと完全にオーバーキルな御夜の口撃に二人の事が可哀想になっていた。

 まぁ、それが〝校舎裏の惨劇〟の全容なのだが、その日以降、その二人は御陽と御夜を見るなり逃げ出すようになったらしい。

 憐れだ……。

 余談が過ぎたが、とにかくあの女性が目覚めたら二人が暴走し出す前にお帰り願うことにしよう。

 ところで……。


「いつまでもそこにいられると着替えられねぇんだが?」

「「気にしないで。見たくているだけだから」」


 そんな事をほざく二人を部屋からつまみ出すと、俺はため息をつきながら部屋着へと着替えるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

盾の間違った使い方

KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。 まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。 マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。 しかし、当たった次の瞬間。 気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。 周囲は白骨死体だらけ。 慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。 仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。 ここは―― 多分、ボス部屋。 しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。 与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる 【異世界ショッピング】。 一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。 魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、 水一滴すら買えない。 ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。 そんな中、盾だけが違った。 傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。 両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。 盾で殴り 盾で守り 腹が減れば・・・盾で焼く。 フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。 ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。 ――そんなある日。 聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。 盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。 ​【AIの使用について】 本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。 主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。 ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。

マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜

美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊  ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め… ※カクヨム様にも投稿しています ※イラストはAIイラストを使用しています

大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。 それが約50年前。 聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。 英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。 俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。 でも…英雄は5人もいらないな。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...