魔法学園の空間魔導師

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第一章:魔法学園の空間魔導師

ルリエルの事情

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 あの後、部屋へと戻っていた俺は机と向かいその日の授業の復習をしていた。

 成績はど真ん中……しかし実際の学力がそうである訳ではなく、そうなるようにわざと取っているに過ぎない。

 頭が良いと目を付けられるし、逆に悪くても目を付けられる……ならば常にど真ん中を取り続けていれば変に目立つ事も無いのである。

 それこそ俺が導き出した目立たない方法であった。

 だとしても比較的仲の良い友人にも忘れ去られるのは正直悲しかったりするのだが……。

 さて、そんなど真ん中の成績を取るのは意外と難しかったりする。

 頑張り過ぎれば上位に立ってしまうし、手を抜き過ぎれば下にまで落ち込んでしまう。しかもその時その時のテストの平均点は変動してゆくので、いかにそれらを把握して勉強するかが重要なのだ。

 なのでこうして勉強に勤しんでいるというわけなのだが────


「おい、ミカゲ……この漫画の続きは何処にある?」

「……」


 俺の部屋には現在、何故かルリエルもいて、俺のベッドの上に寝そべりながら今しがた読んでいた漫画の続きを催促している。

 いや、理由はちゃんとあるんだ……あの後、落ち着いたルリエルは自分の身の上話を淡々と話し始めた。

 曰く、ルリエルはついこの間までは天使として天界で暮らしていた。

 天使の中でも誇りある〝天翼騎士〟として働いていて日夜、天界の神々がいる神域の警護に当たっていたのだという。

 しかしある日、一人の神がルリエルを狙いセクハラ紛いのことをしたらしい。

 それに激怒したルリエルは思わずその神を殴り飛ばしてしまったのだとか……ここでも天界でもそういった輩というのは存在しているらしい。

 まぁその時は両者両成敗という事で事を収めたらしいのだが、その後ルリエルは身に覚えの無い罪で堕天させられたという。

 まぁ十中八九その変態が根回ししたのだろうが、あまりにもくだらなさ過ぎる。

 それで暫くの間は地上にて残飯を漁りながらどうにか暮らしていたらしいのだが、今日になって遂に限界を迎えたのだとか。


「まさか……どの食事処にも残飯が無いとは思わなかった」


 両肩を落としながらルリエルはそう話していた。

 昨今の日本では食料の無駄な消費を抑えようという活動が顕著になっていて、そのかいがあってか日本の食糧事情はこの先100年は問題無いだろうとされていた。

 一昔前では食べられない部分は捨てることが普通だったらしいが、その部分もどうにか食べられるようにならないかと思い至った料理人により、捨てられる部分はその時代より遥かに無くなったと言えよう。


「〝こんびに〟とやらのゴミ捨て場を漁ろうにも鍵が閉まってるし……」


 確かにコンビニでは期限により廃棄される弁当がある……が、衛生面のあれこれにより、そういった者が出ないよう厳重に処置されている。

 よって現在の東京には残飯を求めて彷徨う浮浪者は一人として見受けられていない。

 なんというかこのルリエル……非常に残念な、損な人物であるらしい。

 不幸の星のもとに生まれたというか……まぁそんな彼女の唯一の幸福というのが、俺に拾われたという事なのだろうが。

 まぁそれで当然住む場所も身寄りもないルリエルをここに住まわせようと言い出したのが母さんである。

 母さんはそんな境遇のルリエルに非常に同情しており、涙ながらに俺と妹達に懇願していた。

 それで問題となったのが何処に寝て貰うかという事なのだが、何故か母さんは客間ではなく俺の部屋で寝てもらうよう提案してきた。

 理由を訊ねてみると────


「御影が拾ってきたのだから、責任もってちゃんと面倒をみなさい」


 との事であった。

 天使……いや、堕天使であるルリエルをペット扱いしているあたり、やはり俺は母さんの子なのだと理解する。

 ちなみに妹達は当然その事に抗議していたが、母さんの無言の圧力によりその抗議は棄却された。

 母さんは普段は〝脳内お花畑か?〟と思うくらいのほほんとしているが、実は怒らすと意外と怖い。

 そういやある日、妹達が休日に遊び呆けて夜遅くに帰って来た時は、翌日は一切食事が用意されてなかったっけな。

 そんな事があってか妹達は夜遊びをしなくなった。

 まぁともかく、そんな事があってルリエルはこうして俺の部屋で漫画を読み漁っているというわけだ。

 ちなみにベッドは譲ってやった。

 本当は床に敷いた布団で寝させようと思ったのだが、それを運んでる最中に母さんから無言の圧力を受けたので渋々譲ってやったという訳だ。

 俺だって母さんを怒らせたくは無いからな。


「その本の続巻は左側の本棚の上から二段目、右側から数えて五冊目の本の後ろだ」

「恩に着る」


 恩に着るのならば勉強の邪魔をしないで欲しい。

 ルリエルに続巻の場所を教えた俺は、また勉強へと戻った。

 すると今度はめっちゃ近くから視線を感じる……見ればそこにはルリエルの興味深そうな顔があった。


「なんだよ?」

「いや、勉学に励んでいるとは感心だな、と思ってな……」

「そう思うのなら邪魔して欲しくないんだが?」

「そう言わないでくれ。それよりもそれ程までに励んでいるのだから相当優秀なのだろう?」

「テストの成績はいつもド真ん中だ」


 そう答えるとルリエルは途端に理解不能とでも言うように首を傾げた。


「私は人間の学業についてはさほど知らないが、それでもミカゲのそれを見る限り上位に行ける程のものだと思うぞ?それなのに何故そのような成績なのだ?」

「上でも下でも目立つからだよ。俺は自ら目立とうとは思ってないんでね」

「何故だ?」

「目立つってことはそれくらい面倒事が起こるって事だ。上位にいれば持て囃されるが反対に嫉妬され、逆に下位であれば嫉妬はされねぇが馬鹿にされる。ド真ん中くらいが丁度いいんだよ」

「ふむ……人間というものはよく分からんな」

「そう思うんならさっさと漫画の続きでも読んでろ」


 そう言ってルリエルに向けて〝しっしっ〟と手で払うような仕草をする。

 しかし当のルリエルはそこから移動するどころか、急に俺が座っている椅子の背もたれを掴み、自分へと向けるように回した。


「おい……」

「そう睨むな。私は一度、お前とはゆっくり話したいと思っているのでな」


 こいつは〝気を利かせる〟という言葉が分からないのだろうか?

 しかし何を言っても聞いてくれなさそうなルリエルを前に、俺はため息をついてシャーペンを机へと置いた。


「それで……どんな話がしたいんだ?」

「先ずはやはりお礼を述べなければな。まぁちょっとした事件はあったが、それについては犬にでも見られたと思って流すとしよう」

「人を犬扱いするとはな」

「ほう?ならば今ここで斬って捨ててやってもいいのだぞ?」


 〝出来るもんならやってみろ〟と言いたかったが、騒ぎを起こせば必ず母さんが飛んでくるし、妹達が飛んできたら収拾がつかなさそうなので渋々ルリエルの言葉を飲んだ。


「私を助けてくれて恩に着る。あのままあそこで倒れていたらどうなっていたことやら……」

「まぁ良くて飢え死に、悪くてチンピラや変態親父の性処理の道具にされてただろうな」

「逆じゃないのか?」

「なるほど?それは慰みものの方が良いということか?」

「そんな目に遭うならば死んだ方がマシだな」

「そうだろうな」


 そんな会話をして二人して変な空気になる。

 俺はそれを振り払うようにとある疑問をルリエルへとぶつけてみた。


「そういや、もう天使として天界に戻ることは出来ねぇのか?」

「うむ……神々に認められるような功績を出さぬ限り無理に等しいな。まぁそんな話は今まで聞いたこともないが……」

「戻れねぇって事だな。そうなると困った……」

「何が困ったんだ?」

「いや、そうなるとお前はここで暮らさなきゃならねぇだろ?」

「そうなるな」

「それだとお前……このままだと捕まるぞ?」

「何故だ?!」


 急に〝捕まる〟と言われたルリエルは目を見開いて驚いていた。

 実は亜人と呼ばれる者達がこうして普通に暮らせているのは、とある手続きを済ませたからに他ならない。

 それは一昔前から当然のようにされてきたもので、その時代から今でも続いているものである。


「だって戸籍ねぇじゃん」

「こ、〝こせき〟……?」


 〝戸籍〟……それはその人の身分を証明するためのもの。

 それがあるからこそ亜人達もこの地で暮らす事が出来るのである。


「それに住民票も必要だな」

「〝じゅうみんひょう〟……」

「戸籍と住民票を得るのには手続きが必要なんだよ。じゃなきゃ働くことさえ出来ないからな」

「そうだったのか……しかしどうすれば……」


 まるで絶望の淵に立たされたかのような表情をするルリエル。俺はそんな彼女の前で不敵な笑みを浮かべ、そしてこう言った。


「本当に……お前は自分の運の良さを喜んだ方がいいな」

「何故だ?」

「なにせ、俺の父親は区役所の職員だからな」


 俺の父さんは区役所に務めている職員である。しかも所属しているのは住民課だ。

 昔から他の種族との交流が大好きであった父さんはそれが転じて住民課の職員になった。

 その父さんであればルリエルの戸籍や住民票の取得など造作もない事だろう。それにそろそろ帰ってくる頃だろうしな。


「まぁ母さんもその辺りの事については考えてるだろ。父さんが帰ってきた時でも話すんじゃねぇかな?」

「そうなのか?」


 一縷の希望を見出したかのように表情を明るくさせるルリエル。

 戸籍や住民票を取得さえすれば、彼女一人でも生活する事が出来る。それに職探しをしている間の生活保護も受けられるし、その為の補助金も出るようになるので、これは絶対に行わなければならない手続きなのだ。


「とりあえずはそういう事だから、明日の朝にでも俺からも話を聞いてみるわ。つー事でほれ」

「むっ?」


 俺はテレビ台の下からゲーム機を引っ張り出すと、コントローラーをルリエルへと放り投げた。

 それを受け取ったルリエルは訝しげな表情で手元にあるコントローラーを見つめている。


「あ~、天界にはゲーム機なんてもんはねぇか。それはゲームをする上で操作する為のもんだよ」


 そう説明しながらゲーム機を起動し、同じく取り出したソフトの中から丁度良さそうなものを吟味してゆく。


「先ずは定番の格ゲーからかな?」

「〝かくげー〟?」

「格闘ゲームだよ。キャラクターを選択して相手と格闘を行うゲームのことだ。騎士って事はその辺り馴染み深いだろ?」

「つまり決闘というわけだな?」

「う~ん……うん、まぁ要約すりゃそういう事だな」

「ふっ、天翼騎士団の中で上位の実力を持つ私に勝負を挑むなど……良かろう!完膚なきまでに返り討ちにしてやろう!」


 何処からそんな自信が湧いてくるのかは分からないが、実際の決闘とゲームとでは勝手が違ってくるものだということを理解していないのだろうか?

 そう疑問に思いつつ、俺はルリエルとの格ゲーを楽しむのであった。

 まぁ結果については当然、俺の圧勝だったがな。

 圧勝したのはいいんだ……しかし、この後の俺は彼女に圧勝してしまった事を後悔することになる。


「ミカゲ、次だ!次こそは絶対に勝つ!!」

「もう2時だぞ……そろそろ寝させろ……」


 時刻は深夜の2時────

 まぁルリエルはどうやら非常に負けず嫌いな性格だったようで、もう何戦目か分からない勝負を俺へと催促していた。

 俺は襲い来る睡魔に抗いながら……いや、その睡魔を受け入れようとしながら彼女にそう頼むのであった。


「おい、寝るなミカゲ!私との勝負に勝ち逃げなど許さんぞ!」

「いい加減……勘弁してくれ……」
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