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24 思い出の約束 *
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「んんんっ」
ちゅうっ。舌を絡めながら、口を思い切り吸われると、毎度ゾクゾクする。猫の尻尾が絡むせいもある。
「ぷはっ。大丈夫そうだな」
今回も、生き延びた。大丈夫じゃなかったら、人生が即終了である。
「私は、ザック様の力を吸い取ったりしません」
ゾーイが尻尾をピン、と立てて宣言する。彼女は俺たちが倒した筈の、元魔王である。魔力と記憶を失った挙げ句、俺に名付けられたせいで、主従契約の関係を結ぶことになってしまった。俺の方が主である、念の為。
師匠が施した封印が解けていないか調べるため、キスをしたところだった。毎朝のフェラ抜きでも感触はわかるのだが、念の為である。
普段のセックスでは口付けしない。ゾーイは、この封印チェックを楽しみにしているみたいだ。
「そう願いたいね。しばらくは、ここに滞在することになる。帰れないこともあると思う。猫の姿じゃなくて大丈夫か?」
王都に来ていた。
魔王討伐五周年記念式典に招待されたのである。そう。ここに元魔王がいるのに。良心が咎めることだ。
ゾーイを一人で留守番させるのには、不安があった。本人も離れたがらず、仕方なく連れてきた。
王都に元魔王を入れるのも、本当は避けたかった。
王宮では、滞在用に部屋を用意してくれたのだが、ここは全力で断って、中心街から外れた場所に、部屋を借りたのである。さすがに王宮に連れ込むのは、危険過ぎる。
「大丈夫です。猫だと、家の出入りが大変ですから」
「それもそうか。寂しい思いをさせる。戸締りには気をつけろよ」
「はい、ザック様。寂しいゾーイを慰めてください」
ゾーイが俺の手を取って、ほんのり膨らむ胸に当てた。尖った乳首の下に、心臓の音が感じ取れた。
「わかった。服を脱げ」
俺は命じた。
ローブを頭からすっぽり被った俺を見た御者は、最初追い払おうとした。俺は、ローブの隙間から、招待状を見せた。
「申し訳ございません、ご無礼を」
紋章付きの立派な馬車の中から、若い事務官が転がり出た。
「謝罪はいいから、乗せてくれ。こんな格好だ。怪しむのも当然だ」
王宮からの迎えの馬車を、中心街に待たせていた。元魔王のいる部屋へ、直接乗り付けられては敵わない。
そして、王宮へ行くにはそれなりの格好をせねばならず、そんな格好で街を練り歩くのもまた危険なので、ローブを着用したのだ。
こんな俺が王宮の馬車に乗るのも目立つのに、王宮官僚に謝らせて余計な人目を引きたくない。
馬車に乗ってカーテンを引くと、俺はローブのフードを取った。
「色々無理を言って済まない。改めて、魔術師のザカリーだ。世話になる」
若い官吏は、俺の差し出した手を、慌てて両手で握った。
「ヘンリー=シルヴァンです。王宮に滞在される間のお世話を任されております。よろしくお願いします」
貴族なのに、平民の俺に偏見がないようだ。王宮の配慮だろう。
「早速だが、次に迎えの馬車を出してもらう時には、紋章なしでお願いしたい。これは目立ち過ぎる」
申し訳ない、とは頭の中だけで思うことにして、俺は更なる配慮の追加を要求した。
事情を話せれば納得してもらえるが、それもできない。我儘に見られることは承知だった。元魔王のことを抜きにしても、王宮に行くのは気が進まない仕事である。
「は、はあ。善処します」
ヘンリーは困った顔で答えた。無理かもしれない。冷たくあしらわれないだけマシと思うべきだろうか。
王宮に来るのは五年ぶりだ。魔王討伐完了の報告へ上がって以来である。
元々馴染みのない場所で、変わったかどうかもよくわからない。
泊まるつもりはない、と言っておいたのに、ベッドとバスタブ付きの部屋へ案内された。いざとなったら、勝手に帰宅しよう、と思った。
「皆様お揃いになりましたので、準備が整い次第、国王陛下に謁見を賜ります。しばしこちらでお待ちください」
ヘンリーは俺を部屋へ残して去った。入れ替わりで、侍女が茶道具を運び入れる。
「お砂糖とミルクはいかがなさいますか?」
「ありがとう。自分で入れる」
まずは、ストレートで飲んでみた。広がる香りに、記憶が刺激された。
五年前、俺たちは一つの部屋にまとめて待たされていた。姫以外。
姫にとっては自宅である。彼女は自分の部屋へ戻っていた。
「何か褒美を考えておけって言われたんだけど、決めた?」
アデラが誰にともなく訊いた。
「私は、一族の本を返してもらうと決めている。秘蔵の宝だとか勿体ぶっているが、そもそも師匠が貸した本だ。本来なら、理由付けなしに返すべきだろう」
ヒサエルディスが、真っ先に反応した。
「俺は、山が一つ欲しい。いい石が採れる山があるんだよな。薬草も生えていて、上手く管理すればどちらも得られる」
ベイジルが、うっとりとする。
「皆、えぐい要求するねえ。秘蔵本に山一つって、難しいんじゃないかな。そこへいくと、あたしは爵位だけだから、絶対貰えると思う。アキとザックは?」
「俺は、年金かな。固定収入があれば、それに合わせて生活すれば‥‥」
「姫と結婚しないの?」
アデラのツッコミに、しん、と一同静まり返った。
「アデラ。ここは王宮だ。壁や床に耳があってもおかしくない。誤解される言動は慎め。王族の結婚は政治で決まる。好き嫌いの問題ではない」
ヒサエルディスが指摘した。
「でも姫とザック」
「アデラ、ありがとう。俺は、年金貰えれば、十分だから」
「じゃあ俺は、爵位と年金を頼んでみようかなあ。何てったって勇者だもんな。元の世界へ帰れなければ、呼びつけた側が生活費出すってもんだろ」
アキが、明るい声で言った。彼は、別の世界から魔王退治のために、召喚された身である。この世界に親族はいない。知り合いも、俺たちだけと言って良い。
「済まんな。元の世界へ戻す技法は存在しない。今後の研究課題だ。お前の寿命に間に合えば良いのだが」
ヒサエルディスは、勇者召喚にも関わったのだ。彼女は長命のエルフである。
アキは、賢者に笑顔を向ける。
「期待しないで待つよ。お前らがいれば、この世界も悪くない」
「んもう、アキったら。あたしと組んで稼げば、年金なんていらないわよ」
アデラが抱きついた。ベイジルが髭を扱いた。
ノックもなしに、扉が開く。
「どうした、姫?」
アデラの陰から、アキが尋ねた。姫は答えず、素早く中へ入り込んで、扉を閉めた。
表情が暗い。
「込み入った話がありそうだな。俺たちは、席を外そうか」
ベイジルがヒサエルディスを窺いながら尋ねた。姫は首を振った。
「いいえ。あなた方にも、聞いておいて貰いたいのです」
そこで姫から、あの約束を提案されたのだ。
アキは褒賞として姫との結婚を王に要求し、姫は勇者と結婚することで次の王位を確実にする。
最初から、聖女認定された姫が次の王になることは、決められていた。ただし、前国王によって。
前国王は、姫と現国王の父に当たる。姫が魔王征伐から戻ったら、譲位する予定だったのだ。
ところが、遠征中に崩御してしまい、姫の兄が後を継いで即位した。こちとら帰国して平和に行事なぞする状態ではなかったから、そこはやむを得ないだろう。
いざ、魔王を倒した姫が帰国した時には、兄王はすっかり王様として玉座に根を生やしており、王女まで生まれていたという訳だ。
探りを入れると、現王は、王位を王女に継がせる意向とも受け取れる言動があったという。姫としても、帰国早々譲位を迫るのは得策でない、と判断した。
だから、魔王討伐のインパクトが強いうちに、勇者との結婚を派手にぶち上げて国民を味方につけ、後継者と認めさせようという作戦である。
ちゅうっ。舌を絡めながら、口を思い切り吸われると、毎度ゾクゾクする。猫の尻尾が絡むせいもある。
「ぷはっ。大丈夫そうだな」
今回も、生き延びた。大丈夫じゃなかったら、人生が即終了である。
「私は、ザック様の力を吸い取ったりしません」
ゾーイが尻尾をピン、と立てて宣言する。彼女は俺たちが倒した筈の、元魔王である。魔力と記憶を失った挙げ句、俺に名付けられたせいで、主従契約の関係を結ぶことになってしまった。俺の方が主である、念の為。
師匠が施した封印が解けていないか調べるため、キスをしたところだった。毎朝のフェラ抜きでも感触はわかるのだが、念の為である。
普段のセックスでは口付けしない。ゾーイは、この封印チェックを楽しみにしているみたいだ。
「そう願いたいね。しばらくは、ここに滞在することになる。帰れないこともあると思う。猫の姿じゃなくて大丈夫か?」
王都に来ていた。
魔王討伐五周年記念式典に招待されたのである。そう。ここに元魔王がいるのに。良心が咎めることだ。
ゾーイを一人で留守番させるのには、不安があった。本人も離れたがらず、仕方なく連れてきた。
王都に元魔王を入れるのも、本当は避けたかった。
王宮では、滞在用に部屋を用意してくれたのだが、ここは全力で断って、中心街から外れた場所に、部屋を借りたのである。さすがに王宮に連れ込むのは、危険過ぎる。
「大丈夫です。猫だと、家の出入りが大変ですから」
「それもそうか。寂しい思いをさせる。戸締りには気をつけろよ」
「はい、ザック様。寂しいゾーイを慰めてください」
ゾーイが俺の手を取って、ほんのり膨らむ胸に当てた。尖った乳首の下に、心臓の音が感じ取れた。
「わかった。服を脱げ」
俺は命じた。
ローブを頭からすっぽり被った俺を見た御者は、最初追い払おうとした。俺は、ローブの隙間から、招待状を見せた。
「申し訳ございません、ご無礼を」
紋章付きの立派な馬車の中から、若い事務官が転がり出た。
「謝罪はいいから、乗せてくれ。こんな格好だ。怪しむのも当然だ」
王宮からの迎えの馬車を、中心街に待たせていた。元魔王のいる部屋へ、直接乗り付けられては敵わない。
そして、王宮へ行くにはそれなりの格好をせねばならず、そんな格好で街を練り歩くのもまた危険なので、ローブを着用したのだ。
こんな俺が王宮の馬車に乗るのも目立つのに、王宮官僚に謝らせて余計な人目を引きたくない。
馬車に乗ってカーテンを引くと、俺はローブのフードを取った。
「色々無理を言って済まない。改めて、魔術師のザカリーだ。世話になる」
若い官吏は、俺の差し出した手を、慌てて両手で握った。
「ヘンリー=シルヴァンです。王宮に滞在される間のお世話を任されております。よろしくお願いします」
貴族なのに、平民の俺に偏見がないようだ。王宮の配慮だろう。
「早速だが、次に迎えの馬車を出してもらう時には、紋章なしでお願いしたい。これは目立ち過ぎる」
申し訳ない、とは頭の中だけで思うことにして、俺は更なる配慮の追加を要求した。
事情を話せれば納得してもらえるが、それもできない。我儘に見られることは承知だった。元魔王のことを抜きにしても、王宮に行くのは気が進まない仕事である。
「は、はあ。善処します」
ヘンリーは困った顔で答えた。無理かもしれない。冷たくあしらわれないだけマシと思うべきだろうか。
王宮に来るのは五年ぶりだ。魔王討伐完了の報告へ上がって以来である。
元々馴染みのない場所で、変わったかどうかもよくわからない。
泊まるつもりはない、と言っておいたのに、ベッドとバスタブ付きの部屋へ案内された。いざとなったら、勝手に帰宅しよう、と思った。
「皆様お揃いになりましたので、準備が整い次第、国王陛下に謁見を賜ります。しばしこちらでお待ちください」
ヘンリーは俺を部屋へ残して去った。入れ替わりで、侍女が茶道具を運び入れる。
「お砂糖とミルクはいかがなさいますか?」
「ありがとう。自分で入れる」
まずは、ストレートで飲んでみた。広がる香りに、記憶が刺激された。
五年前、俺たちは一つの部屋にまとめて待たされていた。姫以外。
姫にとっては自宅である。彼女は自分の部屋へ戻っていた。
「何か褒美を考えておけって言われたんだけど、決めた?」
アデラが誰にともなく訊いた。
「私は、一族の本を返してもらうと決めている。秘蔵の宝だとか勿体ぶっているが、そもそも師匠が貸した本だ。本来なら、理由付けなしに返すべきだろう」
ヒサエルディスが、真っ先に反応した。
「俺は、山が一つ欲しい。いい石が採れる山があるんだよな。薬草も生えていて、上手く管理すればどちらも得られる」
ベイジルが、うっとりとする。
「皆、えぐい要求するねえ。秘蔵本に山一つって、難しいんじゃないかな。そこへいくと、あたしは爵位だけだから、絶対貰えると思う。アキとザックは?」
「俺は、年金かな。固定収入があれば、それに合わせて生活すれば‥‥」
「姫と結婚しないの?」
アデラのツッコミに、しん、と一同静まり返った。
「アデラ。ここは王宮だ。壁や床に耳があってもおかしくない。誤解される言動は慎め。王族の結婚は政治で決まる。好き嫌いの問題ではない」
ヒサエルディスが指摘した。
「でも姫とザック」
「アデラ、ありがとう。俺は、年金貰えれば、十分だから」
「じゃあ俺は、爵位と年金を頼んでみようかなあ。何てったって勇者だもんな。元の世界へ帰れなければ、呼びつけた側が生活費出すってもんだろ」
アキが、明るい声で言った。彼は、別の世界から魔王退治のために、召喚された身である。この世界に親族はいない。知り合いも、俺たちだけと言って良い。
「済まんな。元の世界へ戻す技法は存在しない。今後の研究課題だ。お前の寿命に間に合えば良いのだが」
ヒサエルディスは、勇者召喚にも関わったのだ。彼女は長命のエルフである。
アキは、賢者に笑顔を向ける。
「期待しないで待つよ。お前らがいれば、この世界も悪くない」
「んもう、アキったら。あたしと組んで稼げば、年金なんていらないわよ」
アデラが抱きついた。ベイジルが髭を扱いた。
ノックもなしに、扉が開く。
「どうした、姫?」
アデラの陰から、アキが尋ねた。姫は答えず、素早く中へ入り込んで、扉を閉めた。
表情が暗い。
「込み入った話がありそうだな。俺たちは、席を外そうか」
ベイジルがヒサエルディスを窺いながら尋ねた。姫は首を振った。
「いいえ。あなた方にも、聞いておいて貰いたいのです」
そこで姫から、あの約束を提案されたのだ。
アキは褒賞として姫との結婚を王に要求し、姫は勇者と結婚することで次の王位を確実にする。
最初から、聖女認定された姫が次の王になることは、決められていた。ただし、前国王によって。
前国王は、姫と現国王の父に当たる。姫が魔王征伐から戻ったら、譲位する予定だったのだ。
ところが、遠征中に崩御してしまい、姫の兄が後を継いで即位した。こちとら帰国して平和に行事なぞする状態ではなかったから、そこはやむを得ないだろう。
いざ、魔王を倒した姫が帰国した時には、兄王はすっかり王様として玉座に根を生やしており、王女まで生まれていたという訳だ。
探りを入れると、現王は、王位を王女に継がせる意向とも受け取れる言動があったという。姫としても、帰国早々譲位を迫るのは得策でない、と判断した。
だから、魔王討伐のインパクトが強いうちに、勇者との結婚を派手にぶち上げて国民を味方につけ、後継者と認めさせようという作戦である。
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