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鏡の中の自分の顔は、実際より5割増しくらいイケている
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七瀬の家までどれくらい時間がかかるのかわからなかったので早めに出発したら、待ち合わせ時間より早めに到着してしまった。
家の前でうろうろしていた小川さんを発見したので場所を間違えてはなさそうだ。それにしても、彼女はまた制服姿だった。いや、女子高生が制服を着ていておかしいことなんてなにもないんだけどさ。
「あの、小川さん。このまま突っ立ってるのもなんだし、もうインターホン押すけど」
「でもまだ待ち合わせの時間じゃないですし……」
「だからってあと20分以上ここで突っ立ってるのは嫌だよ」
「でも……」と、まだなにか言いたげだった小川さんを無視して、ぼくはインターホンを押した。
「早すぎ」
出迎えにきた七瀬に早速文句を言われたが、今回に限ってはこちらに非がある。遅刻はもっての外だけど、早めに来ておくってのも度が過ぎると迷惑なものだ。何事も時間通りが一番なのである。
「遅すぎるよりはマシだろ?」
「はやすぎてごめんなさい……」
開き直るぼくと対象的に、小川さんは申し訳無さそうに頭を下げた。
そういえば、僕が来たのはついさっきだが、小川さんはいったいいつから家の前をうろうろしてたんだろうか。とりあえず不審者と間違われなくてなによりである。
「まあいいわ。上がって」
七瀬はしっかりと舌打ちをしてからぼくらを部屋へと案内した。
ドアを開けると、いかにも女の子の部屋って感じの整頓された部屋が視界に広がった。こいつもオタクのはずだけど、昨日見た小川さんの部屋とは随分と違うもんだ。
「お、女の子のいい匂いがします……」
と、気持ち悪いことを言いながら小川さんが鼻をふくらませて、スーハースーハーと深呼吸をし始めた。振り返ってその様を目撃した七瀬が「うわぁ……」とドン引きしていた。となりのぼくも同じような顔をしてると思う。
大きなクローゼットを開くと、そこにはずらーっと色とりどりの服が並んでいた。
「わあ、きれい……」
小川さんが思わず声を漏らした。
七瀬は数ある服のうち、一つを手にとって、それを小川さんの体に重ねて、なにやらひとりでにウンウンと頷いている。ん?この服ってどこかで……
「やっぱり大丈夫そうね。あんた、とりあえずこれ着なさい」
「なあ、これってあのランドールとかいうキャラの」「「ランドール様」」「よ」「です」
……わかったから。もう言い間違えないし様もつけるから。だから二人して息ぴったしで急にこっちを向かないでほしい。なんか怖いから。
「これ……ランドール様のコスプレ衣装ですか?」
小川さんがぼくの言おうとしていた言葉を受け継いでくれた。
「昨日の今日で作ったのか?」
「無理に決まってるでしょ。千手観音じゃないんだから、手が足りないっての。たしか去年くらいにつくったやつよ。小川とわたし、ほとんど体型は一緒だから、ちょっと直すだけでよかったってだけ」
ぼくが聴くと、七瀬は馬鹿にしたようにそう答えた。
ほとんど体型が一緒。確かにふたりは背たけも肉付きも同じくらいだ。でも違うところがあるから手を加えなきゃいけなかったわけで……。ぼくは彼女たちの胸を見比べて、ああ、こりゃ手を加えなきゃ無理だなと納得した。
「あんたはあとで殴る」
七瀬が拳を握りしめてぼくを睨んだ。
「なにも言ってないだろ……」
「だって目が口ほどにうるさいんだもの」
そんな理不尽な。
「自業自得だな」
「汚らわしい視線がむき出しでしたよ」
閻魔ちゃんと青鬼さんがここぞとばかりに現れて、ゴミを見るような視線を向けてきた。ああいやらしいと青鬼さんが身を捩る。
「つーか、あんたはさっさと部屋から出てってくれる?これから着替えさせるんだから」
そう言われて、ぼくは廊下へと追い出された。本当にぼくはなぜ呼ばれたのだろうか。
えらく時間が経過してから、入っていいと許可がでた。着替えるのにどんだけ時間かかってんだよと思いながら部屋に戻ると、そこにはランドール様がいた。
「あの、どちら様?」
「あの、私です。小川です」
ランドール様が小川さんの声を発する。目の前に、ムスッとした七瀬がいるから、消去法だと確かに小川さんっていうことになる。それはわかってるんだけど、あまりの変わり様に脳の理解が追いつかなかった。
「あんた、ちょっとこれ読んでみなさい」
七瀬が渡してきたのは、小川さんの写真が載った雑誌だった。ああ、読モだもんな。
情報量がパンクした頭で、言われるがまま、雑誌をパラパラとめくる。
「おー、これは……」
そこに写っていた小川さんは、段違いだった。普段の彼女も可愛いといえば可愛いけど、正直学年で何番目とかそんなレベルだ。彼女といい七瀬といい、女って化けるんだなって。
「こいつ元はいいのよ、元は。ただ自分に対してアホほど自信がないっていうだけで」
「だって、私なんかがなにかしたところで……」
「いや君が言うと謙遜というか、嫌味じゃないか?これ見たら嫌でも自分が周りのその他有象無象より段違いで可愛いっていうことに気づくだろ」
「ところがそいつ、ほんとに自分が可愛いって気づいてないっぽいのよ。それこそ最高の嫌味よね」
七瀬は、敵意丸出しの目で小川さんを睨んだ。
「普通、ダイエットに成功したら自信がついたりするもんじゃないのか?」
「痩せたからってなにかが変わるわけじゃないですし……」
小川さんは、七瀬の視線にビクつきながら、そう答えた。いや変わるから!外見がだいぶ変化するから!
「あの、小川さん。鏡って見たことある?」
勘違いブス以外に、褒め言葉としてこの言葉を使う日がくるとは思わなかった。
「その、鏡があるところを通るときは、目をつむっています。不意に映らないように、普段から下を向いてあるくようにしてますし……」
「そんなことしてたら自分のメイクや服に気を配るわけもないか。美人の無駄遣いも甚だしいわよね」
「けっ」と七瀬が吐き捨てるようにそう言う。
「あ、もしかして、小川さんが昨日も今日も学校が休みにも関わらず制服姿なのって……」
「あの、どういう服を着たらいいかわからなくて……。私なんかがおしゃれなんてしたところで……。」
おかしいとは思っていたけど、そういうことだったのか。
「でも読モしてるんなら完成した写真を見せてもらう機会もありそうなもんだけど……」
「その、そういうのは全部お断りしてるんです。親にも買わないでって言ってるので」
「あんた、そもそも読モに誘われた時点で自分がかわいいって気づかなかったわけ?」
「ゲテモノにも需要はあるのかなと……」
「文化祭の劇でも結構な主要な役に推薦されたわけだけど」
「それは、ネタ枠的な、笑いもの枠なのかなと……」
「……ネガティブ思考もここまでくると病気ね」と、七瀬が額に手を当て、深いため息をついた。実に同感である。
「絶対鏡を見るべきだよ」
ぼくは心の底からそう言った。
ぼくは自分のことを決してイケメンだと思ったことはない。しかしそれでも、鏡の前の自分って写真の倍くらいかっこよく感じるし、ぼくはむしろ鏡に映る自分に限り大好きマンなのだが……。
「鏡を見ないようにっていうのは昔からなんです。でも昔はまだ、なんとなく鏡を見るの嫌だなぁくらいだったんです。ただ、醜い豚が鏡に写ったあの瞬間がトラウマで……。それからは一切見ないようになりました」
つまり、彼女にとって自分の姿は、昨日見せてくれた写真のままで止まっているということか。
ん?待てよ?
「じゃあ今の姿もまだ見てないってこと?」
「そうよ。頑なに鏡を見ようとしないのよこいつ」
僕は試しに、さっき渡された雑誌の小川さんが写ったページを向けてみる。すると、彼女は瞬時にギューッと目をつむった。ノーモーションでやったんだけど……反応速度早くね?
そのやりとりを見た七瀬が舌打ちをする。
「この際だからはっきりに言っておくけどね、非常に癪ではあるけど、あんたは可愛いの!」
そう言って、小川さんに向けてピンと指差す。顔スレスレに伸ばされた七瀬の人差し指が、小川さんのよく立った鼻をぷにっと潰した。
「でも……」「でもじゃないわよ」
ごねる小川さんに、七瀬はピシャリと言った。
「それと、さっきから自分なんかが~みたいなそれ、聞いててすっごいイラッとするから今すぐやめてくれる?」
「は、はい。ご、ごめんなさい……」
「あとなんでそうやってすぐにうつむくの。私が喋ってるんだから私の目を見なさいよ!」
「ごめんなさ……え?あっ……」
そう怒鳴られて、小川さんが慌てて顔を上げた先にいるのは、鏡を構えた七瀬だった。当然、彼女の目に映るのは鏡に映るコスプレした自分の姿だった。
家の前でうろうろしていた小川さんを発見したので場所を間違えてはなさそうだ。それにしても、彼女はまた制服姿だった。いや、女子高生が制服を着ていておかしいことなんてなにもないんだけどさ。
「あの、小川さん。このまま突っ立ってるのもなんだし、もうインターホン押すけど」
「でもまだ待ち合わせの時間じゃないですし……」
「だからってあと20分以上ここで突っ立ってるのは嫌だよ」
「でも……」と、まだなにか言いたげだった小川さんを無視して、ぼくはインターホンを押した。
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「遅すぎるよりはマシだろ?」
「はやすぎてごめんなさい……」
開き直るぼくと対象的に、小川さんは申し訳無さそうに頭を下げた。
そういえば、僕が来たのはついさっきだが、小川さんはいったいいつから家の前をうろうろしてたんだろうか。とりあえず不審者と間違われなくてなによりである。
「まあいいわ。上がって」
七瀬はしっかりと舌打ちをしてからぼくらを部屋へと案内した。
ドアを開けると、いかにも女の子の部屋って感じの整頓された部屋が視界に広がった。こいつもオタクのはずだけど、昨日見た小川さんの部屋とは随分と違うもんだ。
「お、女の子のいい匂いがします……」
と、気持ち悪いことを言いながら小川さんが鼻をふくらませて、スーハースーハーと深呼吸をし始めた。振り返ってその様を目撃した七瀬が「うわぁ……」とドン引きしていた。となりのぼくも同じような顔をしてると思う。
大きなクローゼットを開くと、そこにはずらーっと色とりどりの服が並んでいた。
「わあ、きれい……」
小川さんが思わず声を漏らした。
七瀬は数ある服のうち、一つを手にとって、それを小川さんの体に重ねて、なにやらひとりでにウンウンと頷いている。ん?この服ってどこかで……
「やっぱり大丈夫そうね。あんた、とりあえずこれ着なさい」
「なあ、これってあのランドールとかいうキャラの」「「ランドール様」」「よ」「です」
……わかったから。もう言い間違えないし様もつけるから。だから二人して息ぴったしで急にこっちを向かないでほしい。なんか怖いから。
「これ……ランドール様のコスプレ衣装ですか?」
小川さんがぼくの言おうとしていた言葉を受け継いでくれた。
「昨日の今日で作ったのか?」
「無理に決まってるでしょ。千手観音じゃないんだから、手が足りないっての。たしか去年くらいにつくったやつよ。小川とわたし、ほとんど体型は一緒だから、ちょっと直すだけでよかったってだけ」
ぼくが聴くと、七瀬は馬鹿にしたようにそう答えた。
ほとんど体型が一緒。確かにふたりは背たけも肉付きも同じくらいだ。でも違うところがあるから手を加えなきゃいけなかったわけで……。ぼくは彼女たちの胸を見比べて、ああ、こりゃ手を加えなきゃ無理だなと納得した。
「あんたはあとで殴る」
七瀬が拳を握りしめてぼくを睨んだ。
「なにも言ってないだろ……」
「だって目が口ほどにうるさいんだもの」
そんな理不尽な。
「自業自得だな」
「汚らわしい視線がむき出しでしたよ」
閻魔ちゃんと青鬼さんがここぞとばかりに現れて、ゴミを見るような視線を向けてきた。ああいやらしいと青鬼さんが身を捩る。
「つーか、あんたはさっさと部屋から出てってくれる?これから着替えさせるんだから」
そう言われて、ぼくは廊下へと追い出された。本当にぼくはなぜ呼ばれたのだろうか。
えらく時間が経過してから、入っていいと許可がでた。着替えるのにどんだけ時間かかってんだよと思いながら部屋に戻ると、そこにはランドール様がいた。
「あの、どちら様?」
「あの、私です。小川です」
ランドール様が小川さんの声を発する。目の前に、ムスッとした七瀬がいるから、消去法だと確かに小川さんっていうことになる。それはわかってるんだけど、あまりの変わり様に脳の理解が追いつかなかった。
「あんた、ちょっとこれ読んでみなさい」
七瀬が渡してきたのは、小川さんの写真が載った雑誌だった。ああ、読モだもんな。
情報量がパンクした頭で、言われるがまま、雑誌をパラパラとめくる。
「おー、これは……」
そこに写っていた小川さんは、段違いだった。普段の彼女も可愛いといえば可愛いけど、正直学年で何番目とかそんなレベルだ。彼女といい七瀬といい、女って化けるんだなって。
「こいつ元はいいのよ、元は。ただ自分に対してアホほど自信がないっていうだけで」
「だって、私なんかがなにかしたところで……」
「いや君が言うと謙遜というか、嫌味じゃないか?これ見たら嫌でも自分が周りのその他有象無象より段違いで可愛いっていうことに気づくだろ」
「ところがそいつ、ほんとに自分が可愛いって気づいてないっぽいのよ。それこそ最高の嫌味よね」
七瀬は、敵意丸出しの目で小川さんを睨んだ。
「普通、ダイエットに成功したら自信がついたりするもんじゃないのか?」
「痩せたからってなにかが変わるわけじゃないですし……」
小川さんは、七瀬の視線にビクつきながら、そう答えた。いや変わるから!外見がだいぶ変化するから!
「あの、小川さん。鏡って見たことある?」
勘違いブス以外に、褒め言葉としてこの言葉を使う日がくるとは思わなかった。
「その、鏡があるところを通るときは、目をつむっています。不意に映らないように、普段から下を向いてあるくようにしてますし……」
「そんなことしてたら自分のメイクや服に気を配るわけもないか。美人の無駄遣いも甚だしいわよね」
「けっ」と七瀬が吐き捨てるようにそう言う。
「あ、もしかして、小川さんが昨日も今日も学校が休みにも関わらず制服姿なのって……」
「あの、どういう服を着たらいいかわからなくて……。私なんかがおしゃれなんてしたところで……。」
おかしいとは思っていたけど、そういうことだったのか。
「でも読モしてるんなら完成した写真を見せてもらう機会もありそうなもんだけど……」
「その、そういうのは全部お断りしてるんです。親にも買わないでって言ってるので」
「あんた、そもそも読モに誘われた時点で自分がかわいいって気づかなかったわけ?」
「ゲテモノにも需要はあるのかなと……」
「文化祭の劇でも結構な主要な役に推薦されたわけだけど」
「それは、ネタ枠的な、笑いもの枠なのかなと……」
「……ネガティブ思考もここまでくると病気ね」と、七瀬が額に手を当て、深いため息をついた。実に同感である。
「絶対鏡を見るべきだよ」
ぼくは心の底からそう言った。
ぼくは自分のことを決してイケメンだと思ったことはない。しかしそれでも、鏡の前の自分って写真の倍くらいかっこよく感じるし、ぼくはむしろ鏡に映る自分に限り大好きマンなのだが……。
「鏡を見ないようにっていうのは昔からなんです。でも昔はまだ、なんとなく鏡を見るの嫌だなぁくらいだったんです。ただ、醜い豚が鏡に写ったあの瞬間がトラウマで……。それからは一切見ないようになりました」
つまり、彼女にとって自分の姿は、昨日見せてくれた写真のままで止まっているということか。
ん?待てよ?
「じゃあ今の姿もまだ見てないってこと?」
「そうよ。頑なに鏡を見ようとしないのよこいつ」
僕は試しに、さっき渡された雑誌の小川さんが写ったページを向けてみる。すると、彼女は瞬時にギューッと目をつむった。ノーモーションでやったんだけど……反応速度早くね?
そのやりとりを見た七瀬が舌打ちをする。
「この際だからはっきりに言っておくけどね、非常に癪ではあるけど、あんたは可愛いの!」
そう言って、小川さんに向けてピンと指差す。顔スレスレに伸ばされた七瀬の人差し指が、小川さんのよく立った鼻をぷにっと潰した。
「でも……」「でもじゃないわよ」
ごねる小川さんに、七瀬はピシャリと言った。
「それと、さっきから自分なんかが~みたいなそれ、聞いててすっごいイラッとするから今すぐやめてくれる?」
「は、はい。ご、ごめんなさい……」
「あとなんでそうやってすぐにうつむくの。私が喋ってるんだから私の目を見なさいよ!」
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