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ダブリン 5
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翌朝、俺は古着屋を探して、サイズの合うズボンとシャツとブーツを買って着替えた。革鎧は盗賊から剥いだものを着ているが、特徴のあるところは削り取ったので盗賊の持ち物とは分からないだろう。
そういえば、洗った自分の顔を、まだ見ていないことに事に気がついた。いや、顔を洗う前の自分の顔も見たことはなかった。本来は、自分の顔ではなく、この体の持ち主だった男の子の顔なんだけどな。
剣を抜いて顔を写そうと思ったが、なまくらな剣では、顔なんか写らなかった。
そんなことを思いながら、宿屋の親父に教えてもらった冒険者ギルドに行く。
「今日はどういったご用でしょう?」
受付嬢が営業スマイルで聞いてくる。
「え~と、冒険者登録をしたい」
受付嬢は頷いて
「それではこの用紙に記入を願います」
俺が躊躇っていると
「代筆をご希望ですか?」
「代筆?」俺が首を傾げると
「こちらで代わりに書くこともできますよ」と言ってくれたので
「お願いします」と頭を下げた。受付嬢は羽ペンを持って
「では、お名前から」
「ダブリンです」
「年齢は?」
「年齢は、は、いや15、そう15歳」
危うく8歳と言いそうになった。
「生まれは?」
「答えないといけないか?」
「いえ、言いたくなければ構いませんよ」
「それなら飛ばして欲しい」
「次も言いたくなければいいですが、ジョブや得意は?」
「ジョブは言いたくない。得意は、魔法と剣かな」
「了解しました。それでは少しお待ち下さい」
受付嬢は何かを記録した後で、カウンターの下で作業をしていたが、やがて鎖の付いた小さな金属プレートを出してきて、それを差し出して
「名前を確認してください」
金属プレートには、ダブリンと記入されていた。
「このプレートを持っていると、街に入る税金が免除されますので、見えるところに付けるか、ぶら下げておいてください。登録料として銀貨2枚頂きます」
俺はカウンターに銀貨2枚を置いた。
受付嬢はそれを受け取ると
「これで冒険者登録は終わりました。ギルドからの依頼はあそこのボードに張り出されます。仕事を受けるのは早い者勝ちです」
「他に何か聞いておくことはありますか?」
この質問に、受付嬢はニッコリ微笑んで
「依頼の受注や魔物討伐や薬草の採取とか、冒険者としての活動は全て自分の判断と責任で行って下さい。買い取りについては、買い取りカウンターで行っていますけど、街の道具屋とか肉屋に直接持って行ってもいいですよ」
「え~と、レベルとかはないんですか?」と聞くと
「何ですか、それは?」と逆に聞き返された。
「いや、何でもないです。それより講習とかはやってませんか?」
「講習?」と受付嬢は眉を顰める。
「剣術の講習とか」
「やっていませんね」
「そうですか」
俺は少しがっかりして、受付カウンターから離れて、依頼ボードを少し見てからギルドの建物を出た。
そういえば、洗った自分の顔を、まだ見ていないことに事に気がついた。いや、顔を洗う前の自分の顔も見たことはなかった。本来は、自分の顔ではなく、この体の持ち主だった男の子の顔なんだけどな。
剣を抜いて顔を写そうと思ったが、なまくらな剣では、顔なんか写らなかった。
そんなことを思いながら、宿屋の親父に教えてもらった冒険者ギルドに行く。
「今日はどういったご用でしょう?」
受付嬢が営業スマイルで聞いてくる。
「え~と、冒険者登録をしたい」
受付嬢は頷いて
「それではこの用紙に記入を願います」
俺が躊躇っていると
「代筆をご希望ですか?」
「代筆?」俺が首を傾げると
「こちらで代わりに書くこともできますよ」と言ってくれたので
「お願いします」と頭を下げた。受付嬢は羽ペンを持って
「では、お名前から」
「ダブリンです」
「年齢は?」
「年齢は、は、いや15、そう15歳」
危うく8歳と言いそうになった。
「生まれは?」
「答えないといけないか?」
「いえ、言いたくなければ構いませんよ」
「それなら飛ばして欲しい」
「次も言いたくなければいいですが、ジョブや得意は?」
「ジョブは言いたくない。得意は、魔法と剣かな」
「了解しました。それでは少しお待ち下さい」
受付嬢は何かを記録した後で、カウンターの下で作業をしていたが、やがて鎖の付いた小さな金属プレートを出してきて、それを差し出して
「名前を確認してください」
金属プレートには、ダブリンと記入されていた。
「このプレートを持っていると、街に入る税金が免除されますので、見えるところに付けるか、ぶら下げておいてください。登録料として銀貨2枚頂きます」
俺はカウンターに銀貨2枚を置いた。
受付嬢はそれを受け取ると
「これで冒険者登録は終わりました。ギルドからの依頼はあそこのボードに張り出されます。仕事を受けるのは早い者勝ちです」
「他に何か聞いておくことはありますか?」
この質問に、受付嬢はニッコリ微笑んで
「依頼の受注や魔物討伐や薬草の採取とか、冒険者としての活動は全て自分の判断と責任で行って下さい。買い取りについては、買い取りカウンターで行っていますけど、街の道具屋とか肉屋に直接持って行ってもいいですよ」
「え~と、レベルとかはないんですか?」と聞くと
「何ですか、それは?」と逆に聞き返された。
「いや、何でもないです。それより講習とかはやってませんか?」
「講習?」と受付嬢は眉を顰める。
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「やっていませんね」
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俺は少しがっかりして、受付カウンターから離れて、依頼ボードを少し見てからギルドの建物を出た。
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