ダブリン。進化者は無双する。8歳だけど身体は大人。

肩ぐるま

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床祝い

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パティのところへ行こうとすると、素顔のままのテレナリーサが、自分の腕を俺の腕に絡ませて付いて来た。手が恋人繋ぎになっているぞ。
俺がパティの寝ている部屋に入る前に、手を繋いでいることを気にすると、
「大丈夫。パティとは話をした。クレラインとオーリアとも。皆、私を歓迎してくれるって」
『歓迎?女同士で、先な話をしていたのか?』とドアの前でぐずぐずしていると、ドアが開いて、クレラインに中に引き込まれた。

「ダブが、助けてくれたのね]
パティがベッドから上半身を起こしながら言う。
「もう、起きてもいいのか?」と気遣うと、
「心配かけちゃったわね。でも、もう大丈夫みたい」とパティ。
「良かった」と言って、俺はパティのベッドまで行って腰を下ろそうとしたが、テレナがそのままくっ付いてくる。
俺がどうしようかと躊躇っていると、
「テレナさんから聞いたわよ。遂に、テレナさんを落としたんだってね。大金星よ」とパティが言うので、
「怒らないのか?」と恐る恐る聞くと、
「何故、怒るの?変なことを言うんだね。女にとっちゃ、自分の男が、どれだけ多くの女に囲まれているかが自慢になるんだよ。だから、テレナさんが、私達のサークルに入ってくるのは大歓迎だよ。何といっても、貴族様だしさ」とパティは、上機嫌だ。
「サークルって何だ?」と聞くと、4人とも変な顔をする。
「あんたは、会った時からおかしかったけど、やっぱりおかしいね」とオーリアがズケズケと言う。
「俺が、おかしいか?」
「そうだね。常識を知らなさ過ぎるからね」とクレラインまでが同調する。
「サークルというのは、1人の男を中心にした女の輪だよ。同じサークルの女は、正妻と妾の差はあっても、対等に話が出来て、サークルの誰かが子供を産んだら、サークルの皆で育てる。子育てや家の中のことは、同じサークルの女達が、相談して決める。サークルの子供達は皆、父親が同じだから、大人になるとサークルの家臣団になって、サークルを支える。今の貴族も、そういったサークルの家臣団から成り上がった者が多いのさ」
「家督は、誰が継ぐんだ?サークルの中で話し合うのか?」
「家督は、実力のある者が継ぐのさ。でないと、家が滅ぶからね」
「あんたの場合、今まで、正式な女はパティさん1人しか居なかったから、サークルはなかったけど、テレナさんが加わるから、これからサークルになる」とオーリアが説明する。
「ちょっと待て、オーリア達はサークルに入ってないのか?」
「私達は、奴隷だから、妾扱いだよ。サークルの一員として数えることは数えるけど、サークルには正妻が2人以上居ないといけないからね。だから、その辺の平民が妾を何人抱えていても、サークルとは呼ばない、パティさんとテレナさんみたいに、正式な妻が2人以上が条件だ。だから、出世したい男は、正妻を、出来るだけ増やすのさ」
「多い方がいいと言っても、女があんまり多いと、男の稼ぎが足りなくなったら、どうするんだ?」
「女をたくさん持つということは、それだけ経済力があるということでもあるんだよ」
「貴族だけの話しじゃないのか?」
「平民の男でも、偶に、サークルを持っている奴はいるよ」

「立って話していないで、ここに座ってよ」とパティが、自分の寝ているベッドの空いているところを叩く。
俺が座ると、当然のような顔をしてテレナが俺の横に座る。
「船で、どんなことがあったか、聞かせてよ」とパティ。
「話をするより見てもらった方が早いな、ルージュ、出て来てくれ」と、ルージュを呼ぶ。

ルージュは、俺の襟元から飛び出すと、空中で人の姿になって床に着地した。
血の色をしていたルージュは、破眼の儀式石を吸収して色が白くなり、大きさも40センチぐらいの身長になっている。小さくても、美人で、胸も大きい。ただ、真っ裸だ。
「「「「これは?誰?人?魔物?」」」」
全員が同じように驚く。
「私はルージュだ。昨日、蘇った」
「前に、俺が呪われたことがあっただろう。あの呪いを掛けた張本人だ」
「あの呪いは教会で解いてもらったじゃないのか?」と、教会に付き添ってくれたクレラインが訝しむ。
「あの儀式で、呪いは消えたが、同時に、俺に憑依したそうだ」
「それじゃ怨霊じゃないか」と全員が身を引く。
「今は味方だ。パティの呪いを解いてくれたのも、このルージュだ」と言うと、全員が怪訝な顔をするので、ルージュが、俺に憑依していたこと。俺のブラッドスライムに憑依させる代わりに、手を貸してもらう約束をしたこと。囚人船の上で、アンデッド達と、取引して、パティの呪いを解いてくれたことなどを説明した。

「ふ~ん、それじゃ今は怨霊じやないんだね。まあ、この男と一緒にいると、妙なことばかり起きるから、そんなことがあってもおかしくはないか。本当に退屈させない男だよ、あんたは」とオーリア。
『それって、褒めてないだろう』と、内心で突っ込んでいると、
「それで、パティさんとの結婚式はいつにするんだ?」とクレライン。
「私との結婚式は、この騒動が終わらないと無理よ。アンデオンの闇ギルドは、また、殺し屋を送ってくるかもしれないし。もし、子供が生まれて、その子が攫われたりしたら耐えられないわ」とパティ。
アンデオンの闇ギルドのヘルファイブのうち、4人は倒したのだろうが、未だ、残りの1人と、誰だか分からない黒幕がいる。
「じゃあ、テレナさんとは?貴族と平民だから、結婚式は挙げずに、ここで一緒に暮らすという形で落ち着くのか?」とクレラインが聞くと、テレナが頷いている。
そして、逆に、
「貴方達はどうなの?」とテレナリーサがクレライン達に聞き返す。
「私とオーリアは終身奴隷なのよ。ダブに助けられたから一緒にいるけど、結婚式は挙げられない身の上だからね」

「結婚式の話は置いておいて、今日は、あれをしないといけない」とパティ。
「あれってなんだ?」と聞くと、
「テレナさんは生娘なんだろう、だったら、私たちも手伝うから、さっさと初夜の床祝いを済ましちゃおう」
「初夜の床祝い?」
また、知らないこの世界の慣習が出て来た。
「さっ、2人とも、早く服を脱いで」
と、クレラインとオーリア、それにパティまで加わって、俺とテレナリーサの服を脱がしていく。
そして、俺たちをベッドに追いやると、自分達も服を脱いで、ベッドに入って来た。
「生娘との初夜は、サークルの女達も一緒にベッドに入るのさ。何故、知らないんだい?」とパティ。
こうして、テレナとの初めては、他の3人の女に手取り、足取りされながら、迎えることになった。
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