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第4章変化

変化#1

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時は現在に戻り。

「あぁぁぁ…ハッ!何であんな記憶が蘇ったんだ」

思い出したくない記憶が戻り優は少し戸惑った。

「どうした優!大丈夫か?」

意識を取り戻した優はある事に気付くのであった。

「後ろの陰みたいなの何?」

「何言ってんだそんな物無いぞ」

その陰のような物は父の全身に纏わり付くように聳え立ち、こちらを睨んでいるように見えた。

「優、二階には絶対に行くなよ、いいか絶対に行くなよ」

まるで行けと言ってるかのように二度繰り返したのだ。

「父さんはこれから出掛けるから、大人しく待ってろよ」

そうして父は出掛けて行ったのを見送った優は二階を見に行くのであった…続く
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