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第16章五つの玉ゴールド惑星

ゴールド惑星#21

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前から大量の水が流れて来るのを一同は慌てるが、男は至って冷静で、微動だにしていなかった。

「隊長!今です!」

すると天井から透明なガラスが降りてきて、水流を堰き止めたではありませんか!

「よし!上手く行った、皆んなこっちに来たまえ」

喋る猿は、椅子を用意するとガラスの前に座り、流れてくる物を見てニヤニヤしている。

「ほーら色んな物が流れて来るぞ!楽しいね!」

娯楽が乏しいここでは、これが唯一の楽しみらしい。

「お!何やあの綺麗な玉は、もしや…」

それは優達が探している玉だった。

「花子さんあれ!」

「うん、あのーすみません、その玉を私達に譲ってはくれませんか?」

花子が喋る猿に問いかけると、喋る猿は左手に玉を持ち、ずっと眺めるだけで、何も答えてくれなかった。

「ねぇ!話し聞いてますか?」

「少し黙っとれ!今大事な品定めをしてる所だ、うーむ違うか、真珠かと思ったのだが違うみたいやな、御主らこれが欲しいのか?あげてもいいがジャポニカの何かと交換してくれへんか?」

花子は、慌ててバックから扇子を取り出し、喋る猿に手渡した。

「はい!これでいい?こんな物しかないけど…」

「わぁ!なんて綺麗なんじゃ!図鑑でしか見た事が無かった扇子が目の前に!いいのかこんな物貰ってウレシスー!」

喋る猿は大層喜び、玉と交換してくれたそうな…続く
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