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第16章五つの玉繰り返す日々

繰り返す日々#14

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優が此方を見て不思議そうな事情を見せるが花子は、言葉を失ったかのように口籠もり、青ざめている。

「花子さんどうしたの?まだ体調悪い?」

「あ、大丈夫よ、それより…」

何故か、其処には優の姿は無く、死へのカウントダウンが進む感じに追われる。

「あ!まずいわ、何とかしないと…」

前と同様、執事が広間に来るように言い、ここまで前回と変わらずにいる。

「とりあえず逆らうのはやめよう、従って入れば大丈夫なはず…」

花子は広間に行き王様に直面し、少し警戒するのであった。

「よくぞまいった、そう緊張せんでもいい、ほれこれを食べなさい」

差し出されたのは透き通ったスープだった、花子は一口啜ると、辺りは歪み身動きが出来なくなった。

「う…何…ごれ…」

「フォフォ…御主は明日まで大人しくしてもらわな行けないのじゃ、なぁに死にはせん明日には回復するじゃろフォフォ」

意識はしっかりしているが、身体が麻痺したかのように動かず、花子は両腕を掴まれ運ばれてしまう。

「明日までこの部屋で大人しくしてなさい」

その部屋はドレスが沢山ある、昨日と同じ部屋だった。

「あ!この部屋は!」

バタンッと扉が閉じると、執事が耳元で囁き、隠し刀を首に当てる。

「悪いな、お前は邪魔なんだ…」

一瞬の出来事に痛みは感じず、目の前が暗くなるだけは分かった。

「は!」

目を覚ますと、其処は見覚えある天井で、隣には優が眠っていたそうな…続く
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