上 下
243 / 341
第16章五つの玉オブジェクト

オブジェクト#16

しおりを挟む
存在そのものを否定されてしまう秘薬を飲み込んだ一同は、少し戸惑いながらも城へと足を進める。

「凄い孤独感やな、皆んなちゃんと登って来てるのかな?」

ぐちぐちと独り言を言いながら、なんとか城まで辿り着いた優は、城のある部分に興味を示した。

「アハ!なんだあれ!尻尾が生えてら」

城は生き物のような形を成し、呼吸をするかのように唸り動いている。

「皆んな、もう着いてるのかな?」

優は辺りを弄ると何なら柔らかい物に当たり優は、揉みしばいたんだ。

「わぁなんだこれ、ムニュムニュ…」

すると、優は物凄い速さで吹き飛び、顔面が何倍もの大きさに腫れ上がった。

「いてぇぇ!なんだ、何が起きたんだ…」

タイミングよく秘薬が切れて、薄っすらと花子が認識出来るようになって来る。

「あ!花子さんだ、あんな顔真っ赤にして、何があったんだろ…」

皆、なんとか無事に城に辿り着き、一同は巨大な扉の前に並び、気魄を高めたそうな…続く
しおりを挟む

処理中です...