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最終章帰還

帰還#26

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次の日、何も無かったかの様に身体の腫れはひき、猛獣を放物させる如く、食事をしている。

「うーん、もぐもぐ、バキバキ…ぷっはー!」

お腹がはち切れんばかりにたいらげた優は、食後のハーブティーを嗜む。

「はー身体中痛い、過去な修行だわい、だけど、これのお陰で考えたくない事を考えずにいられるから、助かるん…」

背伸びをし、また昨日を繰り返す、忘れてしまいたい事を思い出さないように。

場面は影が旅立った後の光の惑星に変わり。
世界の危機を影から聞いた光の王は、軍を呼び集め、話し合いが行われていた。

光の王「えー今回、お集まり頂けましたのは、最近勢力を拡大している闇軍について考え直そうと思うの、昔は仲良かった闇さんが何故かオコになってしまいまして、どうしましょう…」

中性的な顔をしている王は、巨大なテーブルの端に座り偉そうにしている。

軍隊長「ウォッホン!王よ何、呑気な事を言っているのですか!今こそ光の力を見せつけるチャンスですぞ!これを逃したらまた馬鹿にされる日々が 来てしまいます、私は悔しいのです、王は優し過ぎる…」

ニコニコしながら、話を聞く王はグラスに注がれた水を少し飲むと、テーブルをバンッと叩き、大きな声で軍に伝えた。

「私だって頑張っているの!毎朝お花に水を上げたり、日向ぼっこしたり、壺の位置を直したり、なんで誰も分かってくれないの…」

両手で顔を覆い、如何に努力しているかアピールをしてチラチラと軍を見ていたそうな…続く

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