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5.「私達を白濁に染めて」

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 ちなみに、アンドロイドといっても女性であるユーツーにベッドの方を勧めるも、即座に一蹴されてしまった。

 曰く――「さっきまで女性……とまぐわっていた聖域を他の人に譲らないでください」である。

 言い方こそトゲはあるものの、確かに普段から顔面射精の場に使っている場所で寝たくもない。その点はタカヒロも納得した。

「そんなにオレたちがやってるのを見るのが嫌なら、外にでも出てれば良いじゃん。それこそコンビニだって離れてないとこにあるし」

 しかし、疑問点もあった。

「法律を守るよう優先してプログラムが働きますから。夜間、保護者なしでの外出は条例で禁止されています」

 ユーツーに提案するもむなしく、わかりやすい理由で拒否されてしまう。確かに、設定された年齢では都の条例に引っかかる。タカヒロは納得せざるを得なかった。

 そうするとさらなる疑問が湧いてくる。

「そうなると、オレが性的なことでユーツーに酷いことをした……っていうのはちょっとおかしな言い方だけど、そういうのは良いのか?」

 昨晩のことを虐待ではないかと考え、それとプログラムが矛盾しないかを確認した。

「あれは、まぁ、運悪く目撃してしまったっということで解決してます……」

「おかしなとこで融通ゆーずーは聞くんだな。なんとやら三原則の矛盾とかは解決するわけだ」

 アンドロイドのプログラムに興味をいだきつつも、イジワルなタカヒロはユーツーに配慮しつつ疑問を解決した。

 だからといって、平日は夕方に帰宅するタカヒロがそうそう時間を選んでオナニーできるわけもなく。休日にすればという意見もあるが、最近ではクビナの方が求めてくることも多い。

「悪いと思っているならタイミングを選んでくださいよ」

「そう言われても心がうずくの。体の方を近所のゴミ捨て場で失ってから数日。いつ成仏してしまうかわからない身だからね」

 顔射自体はタカヒロの性癖ではあるが、もはやそれにゾッコンのクビナ。肉体の大半を失った今、妖怪といってもいつその存在が失われるかわかったものではない。

「むぅ……。そういうのはズルくないですか? 余命というかまぁ、時間が幾ばくもないというのはくみますが」

 ユーツーは頬を膨らませて言った。反面、正確には違うにしても、恋人のような二人の時間を奪うことには気が引けるといった様子だ。

 平行線になりそうである。

 そのため、タカヒロはもはや自然な流れのようにズボンのチャックを下ろし準備を始める。

「なぁにおっぱじめようってぇんですか!」

「おいおい、そんなに怒鳴ると近所迷惑だぞ」

「大した話はしていないのに、もうこんなに大きくしちゃって。ふぅー」

「クビナも!」

 ジッパーの隙間から顔を出した亀の頭を、クビナはこれまた迷いなくメスの顔で愛でるのだった。そして、息を吹きかけタカヒロの一物を反応させた。吐息の気持ちよさにビクッと跳ねたムスコを、見事に顔に乗せて見せたのだ。

 事も無げに進んでいく情事にユーツーは素早くツッコミを入れていく。

「すぅー。んん、上げないよ」

「い、要りません……」

「ふぅん。昨日抜いたばかりなのに蒸れたオスのニオイが。クンクン、スンスン」

「……」

 またしても見当違いの反応にごまかされるユーツー。クビナはわざとやっているような挑発的な流し目を向けて、タカヒロの男臭い肉棒の香りを堪能するのだった。メスがいた。

 体の方が残っていたのであれば、きっとチンポ臭だけで股を濡らしていたことだろう。

「レェェロ。チュッ、チュッ、ファ、ハァ……」

 柔肌を感じて剛直へと変化し始めたそれを、クビナはベロを伸ばして丹念に汗と臭気を舐め取っていく。もはや男性器に依存しているかのように見えた。

 浮き出た血管をなぞるように刺激する。

「あ、あぁぁ……」

 ユーツーは赤い顔を伏せるのも忘れて、舌が肉棒を唾液まみれにしていくのを眺めていた。
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