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投稿2・夢の中で絡みつく[阿見 哲司、36歳、男、雑誌記者]
1☆
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目を開いたとき、俺は既にそれが夢だと理解していた。立ち尽くしている地点から、後ろに戻れば外に出られる。夢から覚めることができるというおかしな確信さえあり、足を動かそうと思えば実行可能だ。
要するに明晰夢というやつである。おかしな投稿から小説めいた記事を書いているせいで、望まずともこんなものを見てしまうのだろう。
しかし、なんだここは?
戦争などで荒廃した市街地のような、瓦礫の山だけが一面に広がる見覚えのない場所。写真や話でしか知らないアラビアやシリアと言った国のようで、足元は硬さのある砂地だ。見回せど、見回せど俺以外の人間が居るように思えない。
「あれは?」
人間は居ないが、遠くに動く青色の物体が1つ見えた。こちらに近づいてくるのがわかったで、俺は側にあった瓦礫の影に身を潜めて様子を伺った。
近づくにつれてそれが人の姿をしていることがわかるが、絵の具を塗りたくったような青色の肌や奇妙な紋様は何なのだろう。ただの部族的なものか、種族的なものかはわからない。しかし、背中から生えたコウモリを彷彿とさせる薄膜のある翼を見る限りは人間ではないのだろう。
ある旅人の旅行記で、ジンやイフリートといった神話の存在と一緒に描かれる、悪魔の出で立ちにも似た女性。良く見れば角のような硬質の円錐が側頭部から生えているのも確認して、漸く人外の彼女が何という生物がなんなのか推測できた。
「夢魔とかいうやつか。あの格好を見る限り、淫魔も兼ねているタイプだな」
友人に見せて貰った奇書や怪奇小説で培った知識を1人つぶやいた。おかしな記事ばかり手掛けていて、変な夢まで見るようになってしまったようだ。
それにしても、通り過ぎざまに見たおっぱいの立派なことよ。生まれたままの姿を晒して、酷く男の情欲を誘ってくるじゃないか。くびれも過ぎて細くはなく、肉付きの良さが伺える筋肉と脂肪のバランスがあった。左右に揺れるヒップなど、張りの良さが伝わってくるほどである。
青白い肌という既知のものではなくとも、おかしな魅力が理解できてしまう。人ならざるものとしてのフェロモンか特性めいたものなのか、何れにせよ俺の下腹部の熱は溢れんばかりだ。
「……っ」
ついつい生唾を飲んでしまった。
つぶやき声やその音が聞こえたということもないはずだが、不意に俺の隠れている側に影が差した。この見上げれば曇天が広がる退廃的な世界に、日差しというものがあるとはな。いや、感心している場合ではない。
瓦礫の上を見上げようと上半身を捻った瞬間、壁との間に生まれた僅かな隙間に淫魔が降り立った。羽音で着地の勢いを殺して、俺の逃げる時間を与えることなく首に手が回される。
「ぐっ……!」
「フフフッ」
喉元に細く鋭いものが突きつけられたことで、下手に動けないのを悟って体を強張らせるのだった。紋様だと思っていたものは、青白く筋をなし、脈打つ奇妙な生体器官だとわかった。
しかし、女の主張した部分や柔肌をワイシャツ越しに密着させて、スーツパンツに収まった男のシンボルを艶かしく撫でる仕草など、淫魔に敵意は感じられない。やはり予想した通りの性質を持ち合わせているようで、彼女の目的は俺を害することではないのだろう。
「痛っ……!」
けれど、緊張した体では元気になるものも元気にならない。それを察してくれたのか、それとも吸血鬼的な性質もあるのか、俺の首筋に犬歯を突き立ててにじみ出た鮮血を啜った。
痛みで全身の混乱していた神経が正常化したみたいで、引きつって仕方なかった手足が自由に動く。さらに傷口を優しく舐めてくるので、奇妙なムズムズした感覚が脊髄を登ってくる。加えてワイシャツへと手を滑り込ませて、胸板を撫で回してくるではないか。
なんて淫乱な雌だ! 淫魔なのだから当たり前か。
「はぁ……はぁ」
彼女、なかなかにテクニシャンだ。
まるでそこらの性のことを知り始めたばかりの男子みたいに弄ばれるのは悔しいが、忙しさにかまけて女性との付き合いもご無沙汰だったのだから仕方ない。さらに投稿された卑猥な話もまとめなければならない
こんな夢を見るのも不思議ではないと、何度となく自分に言い聞かせてその場は雰囲気に混じることにする。
「オッケー、そんなに見たいなら見せてやる。ゆっくり、下ろすからな」
淫魔を刺激しないように、俺はチャックに手を伸ばして男のモノを取り出した。まだ半立ち状態ではあるが、こんな美人どころに弄られるなら直ぐ直立だ。
「ウフッ」
楽しそうな息を漏らし、彼女は固くなりだした俺の一物を手でしごき始めた。
暖かさと冷たさを併せ持つ矛盾した手の温度が、なんだか形容しづらい快感を与えてくれる。予想通り、直ぐに一本の直棒へと成長したシンボル。優しく早く、扱いを完全にわかりきっている見事な力加減で、淫魔はペニスをしごき続けた。
次第に我慢汁が鈴口から溢れ始めて、ニチニチと小さな粘膜の音を響かせる。黒味を帯びた亀頭を撫で回し、透明な先走りを潤滑液として棒全体へと塗りたくる。ついつい固くしてしまった乳首や、首筋の神経も舌で同時に攻め立てて淫熱をたぎらせようとしてくるのだ。
クッ……溜まってたから……!
「出る!」
5分も経たない内に一発目を射出させられ、少し恥ずかしいながらも気持ちよさが勝ってしまった。
背中から柔らかい感触が離れると、俺もついつい名残惜しさを感じてしまう。まさか、淫魔様がこの程度で終わりなのだろうか。逸話では精を絞り尽くすと言うが。
そう考えていると、ハッとバカげたことだと頭を振った。絞り尽くされたのでは、死んでしまうかもしれないのだ。しかしこれはただの夢であり、現実として考えるのがナンセンスというもの。またしかし、なんとも体に感じる全てに現実味があるのも確かである。
「ハハハ」
乾いているのに妖艶な笑い声を上げて、手に吐き出された白濁を舌ですくい取った。糸を引き、形の良い唇の向こうへと消えるザーメン。
わざとらしくすすり取る音を立てて、俺を誘っているかのようだ。淫魔が一歩下がると、それを一歩追いかける。完全に悪魔の誘いに乗ってしまった俺は、目隠し鬼よろしく足音を追って瓦礫の世界から遠のいていく。
たどり着いたのは大きな口を開けた洞窟だ。奥は薄暗く、少し下った地面は緑に苔むしている。淫魔は大きく腕を広げて俺を迎え入れようとすると、いきなり宙へと浮かんで洞窟の奥へ。
「まってアッ……!
それを追いかけた俺は見事に苔で足を滑らせて、ズルズル坂を落ちていった。
急勾配でもなかったことが幸いして、滑り台を降りるような具合だったのでなんとか怪我をせずに済んだ。
「ぅう……。流石に痛いがン?」
淫魔の足が突っ伏した俺の目の前に並んだかと思えば、それが二組。更に後ろにも地面へと降り立つ微かな音があり、その場には三人の女悪魔がいることがわかった。
最初に出会ったのはセミロングだったはずだ。見上げると、ロングヘアーとショートボブの、顔立ちの異なる女性的存在が佇んでいる。
体表の色や青白い脈模様は大して変わらないから、彼女らが同一の種族であることは確かだな。ロングヘアーの奴が一番小柄で乳房も小さめ。セミの方はいずれも中型と言ったところで、ボブカットが長身豊満か。
「アハハハハ」「ウフ~」「あぁ~~ん」
三匹が俺を助け起こして、体にまとわりついてきた。どれもこれも各自に良さがあり、女体の酒池肉林が目の前にあった。
一方は小ぶりな分、手の平に収まり揉みしだきやすい。
要するに明晰夢というやつである。おかしな投稿から小説めいた記事を書いているせいで、望まずともこんなものを見てしまうのだろう。
しかし、なんだここは?
戦争などで荒廃した市街地のような、瓦礫の山だけが一面に広がる見覚えのない場所。写真や話でしか知らないアラビアやシリアと言った国のようで、足元は硬さのある砂地だ。見回せど、見回せど俺以外の人間が居るように思えない。
「あれは?」
人間は居ないが、遠くに動く青色の物体が1つ見えた。こちらに近づいてくるのがわかったで、俺は側にあった瓦礫の影に身を潜めて様子を伺った。
近づくにつれてそれが人の姿をしていることがわかるが、絵の具を塗りたくったような青色の肌や奇妙な紋様は何なのだろう。ただの部族的なものか、種族的なものかはわからない。しかし、背中から生えたコウモリを彷彿とさせる薄膜のある翼を見る限りは人間ではないのだろう。
ある旅人の旅行記で、ジンやイフリートといった神話の存在と一緒に描かれる、悪魔の出で立ちにも似た女性。良く見れば角のような硬質の円錐が側頭部から生えているのも確認して、漸く人外の彼女が何という生物がなんなのか推測できた。
「夢魔とかいうやつか。あの格好を見る限り、淫魔も兼ねているタイプだな」
友人に見せて貰った奇書や怪奇小説で培った知識を1人つぶやいた。おかしな記事ばかり手掛けていて、変な夢まで見るようになってしまったようだ。
それにしても、通り過ぎざまに見たおっぱいの立派なことよ。生まれたままの姿を晒して、酷く男の情欲を誘ってくるじゃないか。くびれも過ぎて細くはなく、肉付きの良さが伺える筋肉と脂肪のバランスがあった。左右に揺れるヒップなど、張りの良さが伝わってくるほどである。
青白い肌という既知のものではなくとも、おかしな魅力が理解できてしまう。人ならざるものとしてのフェロモンか特性めいたものなのか、何れにせよ俺の下腹部の熱は溢れんばかりだ。
「……っ」
ついつい生唾を飲んでしまった。
つぶやき声やその音が聞こえたということもないはずだが、不意に俺の隠れている側に影が差した。この見上げれば曇天が広がる退廃的な世界に、日差しというものがあるとはな。いや、感心している場合ではない。
瓦礫の上を見上げようと上半身を捻った瞬間、壁との間に生まれた僅かな隙間に淫魔が降り立った。羽音で着地の勢いを殺して、俺の逃げる時間を与えることなく首に手が回される。
「ぐっ……!」
「フフフッ」
喉元に細く鋭いものが突きつけられたことで、下手に動けないのを悟って体を強張らせるのだった。紋様だと思っていたものは、青白く筋をなし、脈打つ奇妙な生体器官だとわかった。
しかし、女の主張した部分や柔肌をワイシャツ越しに密着させて、スーツパンツに収まった男のシンボルを艶かしく撫でる仕草など、淫魔に敵意は感じられない。やはり予想した通りの性質を持ち合わせているようで、彼女の目的は俺を害することではないのだろう。
「痛っ……!」
けれど、緊張した体では元気になるものも元気にならない。それを察してくれたのか、それとも吸血鬼的な性質もあるのか、俺の首筋に犬歯を突き立ててにじみ出た鮮血を啜った。
痛みで全身の混乱していた神経が正常化したみたいで、引きつって仕方なかった手足が自由に動く。さらに傷口を優しく舐めてくるので、奇妙なムズムズした感覚が脊髄を登ってくる。加えてワイシャツへと手を滑り込ませて、胸板を撫で回してくるではないか。
なんて淫乱な雌だ! 淫魔なのだから当たり前か。
「はぁ……はぁ」
彼女、なかなかにテクニシャンだ。
まるでそこらの性のことを知り始めたばかりの男子みたいに弄ばれるのは悔しいが、忙しさにかまけて女性との付き合いもご無沙汰だったのだから仕方ない。さらに投稿された卑猥な話もまとめなければならない
こんな夢を見るのも不思議ではないと、何度となく自分に言い聞かせてその場は雰囲気に混じることにする。
「オッケー、そんなに見たいなら見せてやる。ゆっくり、下ろすからな」
淫魔を刺激しないように、俺はチャックに手を伸ばして男のモノを取り出した。まだ半立ち状態ではあるが、こんな美人どころに弄られるなら直ぐ直立だ。
「ウフッ」
楽しそうな息を漏らし、彼女は固くなりだした俺の一物を手でしごき始めた。
暖かさと冷たさを併せ持つ矛盾した手の温度が、なんだか形容しづらい快感を与えてくれる。予想通り、直ぐに一本の直棒へと成長したシンボル。優しく早く、扱いを完全にわかりきっている見事な力加減で、淫魔はペニスをしごき続けた。
次第に我慢汁が鈴口から溢れ始めて、ニチニチと小さな粘膜の音を響かせる。黒味を帯びた亀頭を撫で回し、透明な先走りを潤滑液として棒全体へと塗りたくる。ついつい固くしてしまった乳首や、首筋の神経も舌で同時に攻め立てて淫熱をたぎらせようとしてくるのだ。
クッ……溜まってたから……!
「出る!」
5分も経たない内に一発目を射出させられ、少し恥ずかしいながらも気持ちよさが勝ってしまった。
背中から柔らかい感触が離れると、俺もついつい名残惜しさを感じてしまう。まさか、淫魔様がこの程度で終わりなのだろうか。逸話では精を絞り尽くすと言うが。
そう考えていると、ハッとバカげたことだと頭を振った。絞り尽くされたのでは、死んでしまうかもしれないのだ。しかしこれはただの夢であり、現実として考えるのがナンセンスというもの。またしかし、なんとも体に感じる全てに現実味があるのも確かである。
「ハハハ」
乾いているのに妖艶な笑い声を上げて、手に吐き出された白濁を舌ですくい取った。糸を引き、形の良い唇の向こうへと消えるザーメン。
わざとらしくすすり取る音を立てて、俺を誘っているかのようだ。淫魔が一歩下がると、それを一歩追いかける。完全に悪魔の誘いに乗ってしまった俺は、目隠し鬼よろしく足音を追って瓦礫の世界から遠のいていく。
たどり着いたのは大きな口を開けた洞窟だ。奥は薄暗く、少し下った地面は緑に苔むしている。淫魔は大きく腕を広げて俺を迎え入れようとすると、いきなり宙へと浮かんで洞窟の奥へ。
「まってアッ……!
それを追いかけた俺は見事に苔で足を滑らせて、ズルズル坂を落ちていった。
急勾配でもなかったことが幸いして、滑り台を降りるような具合だったのでなんとか怪我をせずに済んだ。
「ぅう……。流石に痛いがン?」
淫魔の足が突っ伏した俺の目の前に並んだかと思えば、それが二組。更に後ろにも地面へと降り立つ微かな音があり、その場には三人の女悪魔がいることがわかった。
最初に出会ったのはセミロングだったはずだ。見上げると、ロングヘアーとショートボブの、顔立ちの異なる女性的存在が佇んでいる。
体表の色や青白い脈模様は大して変わらないから、彼女らが同一の種族であることは確かだな。ロングヘアーの奴が一番小柄で乳房も小さめ。セミの方はいずれも中型と言ったところで、ボブカットが長身豊満か。
「アハハハハ」「ウフ~」「あぁ~~ん」
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