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浮気の境界線なんて、そんなの本人次第だと車を走らせながら考える。国道を真っ直ぐ進み、交差点を右折してすぐにある脇道に入る。助手席にはさっき知り合ったばかりの大学生の男の子がちょこんと座り、これ新車ですか、かっこいいですね、と喋りかけてくる。
「うん、3ヶ月前くらいに納車したばかりだよ」
「やっぱり。新車の匂いがします」
嬉々として話す彼を、可愛らしい子だなと思う。細い路地を通り、突き当たりにある建物の中に車を滑り込ませ「空」という文字が光っている車庫を探して駐車する。
着いたよ、と伝えると、彼はありがとうございます、と礼を言って車を降りた。車庫に備え付けられているドアを開けて目の前にある階段をのぼり、その奥にあるドアを更に開ける。
「タカシさんって36歳でしたっけ」
タカシ、というのはおれの偽名だ。
「うん」
「ぼく大人の男の人すごい好きなんです」
にこにこ微笑みながら彼の発する”大人の男”という単語を奥歯で噛み潰す。単に自分より年齢が上の人を大人の男と表現している彼がとても幼く見えた。おれは部屋のドアが閉まったのを確認して彼を引き寄せてキスをする。
「いきなりですね」
驚いた顔をして自分の唇に手を当てながら拒否するようおれを押し返しつつ彼は言ったが、瞳の中が濡れていることがわかった。大人の男、が好きということはこういったドラマで観るようなシチュエーションに憧れているのだろう。
「嫌?」
「嫌…じゃないですけど、シャワー浴びませんか」
「シャワー浴びる前に、一回舐めさせて」
えー、と笑いながら首を振る彼のジャケットを脱がせる。すとん、と落ちたジャケットはまるで彼の羞恥心の抜け殻のように足元に転がった。着ていたTシャツをめくると大学ではバレーをしているという彼の肉付きの良い身体が露わになった。
「すごくいい身体してるね」
「あんまり見ないでください、最近太り始めてムチムチし始めたんです」
それがいいのだけれど、と思いながらおれは彼をベッドに横にさせる。ベルトに手をかけて脱がそうとすると、
「ぼくだけ裸になるんですか」
と悪戯っぽい目でこちらを見てきた。
「じゃあおれも脱がせていいよ」
「やった」
軽やかにベッドから起き上がった彼をまるで猫みたいだと思いながら見ていた。おれの着ているシャツのボタンをひとつひとつ丁寧に外す光景を眺める。
おれの上半身を脱がし終わった彼はそのままおれの首筋、乳首を舐め始めた。一生懸命舐める彼の髪を撫でる。
ぴちゃぴちゃ、という舐める音だけが響き、このままこの快感に酔いしれていたい気分になる。年下の、まだハタチになったばかりだという大学生の男の子に裸で身体を舐められている快感。
「次はおれが舐めるね」
快楽に溺れそうになる手前でおれは起き上がり、彼をまたベッド押し倒して上に跨がる。そのまま乳首を舐めつつベルトを外してジーンズを脱がせる。乳首から腹、腹から臍、臍から下半身へと顔を移動させていく。んっ、と声を出して身体を捻る彼のボクサーパンツの上から口で股間を刺激する。刺激する前から大きくなっていたそれの形をなぞるようにしてゆっくり口を動かしていると次第に先の方が濡れてきてボクサーパンツの上にシミを作った。
「脱がせるよ」
囁くように伝えると、彼はこくりと頷いて腰を浮かした。皮を被ったままの白くて少し小さめなものがカチカチになって上を向いていた。その先を舌でつつく。酸っぱい汁が線を引いておれの舌にくっついてくる。ゆっくり舐めながら口で包み込んでいく。んっ、と鼻から抜けるような吐息が聞こえる。舌を皮の中に入れて亀頭を刺激すると、
「あっ、だめです、そこ、めちゃくちゃ」
「めちゃくちゃ、なに?」
「んっ、やばい、気持ちいい」
上目遣いで彼の様子を確認するとぎゅっと目を閉じて歯を食いしばりながら耐えている様が見えた。
「シャワー、浴びる?」
聞くと、彼は目を閉じたままこくりと頷いた。手を引いてシャワールームへ向かい、身体を洗い合う。向き合って互いの身体に泡を塗っていると、おもむろに彼が抱きついてきた。
「どうしたの」
「身体おっきいですね」
「うん」
「ぼく身体おっきい人好きです」
「そうなんだ」
「ぎゅってしてください」
言われて腕を彼の背中に回して抱きしめる。
「これでいい?」
「はい。あったかいです」
「今までこういうことやる人はみんな身体大きかったの?」
「んー、全員じゃないですけど、ほとんど大きい人ばかりです」
「ねえ」
「はい」
「キスしよ」
おれたちは舌と舌を絡ませながらキスをした。彼の股間の膨らみを下腹部に感じる。
「大きくなったね」
「ん、エッチなことしてるから」
「もっとエッチなことしようよ」
「はい」
シャワーで身体についた泡を洗い流し、そのままシャワールームに備え付けてあるローションを手に取った。右手をぬめらせて彼の肛門付近にあてがう。最初はただ肛門をゆっくり押して、離してを繰り返し、彼の呼吸が整ってきたら指をゆっくりいれてみる。
「痛い?」
「んん、大丈夫です」
指を入れたまま、中で少し動かす。最初は中指の第一関節くらいまでいれて、少し慣らしてから第二関節までいれて、ゆっくり円を描くように広げていく。
「大丈夫?」
「…はい」
「少し痛い?」
「少し、だけ」
おれはゆっくりとキスして意識を口にもっていく。何かの記事で読んだがキスはモルヒネの数百倍、痛みを和らげる効果があったはずだ。
「どう、少し楽になった?」
「だいぶ良くなりました」
彼の様子を確認しつつ、次は中指と人差し指を二本同時にいれていく。ん、と声を出して我慢する彼にもう一度キスをする。
二本の指をいれて中で動かしてもそれほど抵抗しなくなった彼の肛門を確認し、おれはバックで挿入することにした。お尻を突き出させてちんこの先を肛門にあてがう。
「いれるよ」
「はい」
少しまだ抵抗があったが、力抜いて、と声を掛けるとゆっくり入っていった。亀頭だけいれた状態で少し待ち、時間をかけて根元までいれていく。
「ああ、ああっ」
「全部入ったよ」
「はあ、ああ、はあ、気持ちいいです」
おれはゆっくり腰を動かす。彼の呼吸に合わせつつ前後に腰を振る。
「見て。鏡に写ってるよ」
シャワールームにある鏡を指差して自分の状況を確認させる。
「恥ずかしい…です」
「しっかり自分で確認してみて。お尻の穴にこんなのいれられてるのに勃起してる」
「やだ、恥ずかしいです」
「恥ずかしいのに勃起してるじゃん。好きなんでしょ」
「そんなこと…ん…ない、です」
鏡にしっかり全身が写るように背中を反らせるように後ろ手に腕を組む。鏡に写る自分の姿を見ないようにと顔を背ける彼が可愛らしかった。
「そろそろベッドに移動しようか」
「はい」
「このまま行こう」
「え」
「いれたままの状態で行こう」
おれは彼のお尻と結合したままの状態で歩き出した。二人してのろのろとベッドまで進み、ベッドの上に両手をつかせる。
「突くよ」
彼の了承を得る前におれは腰を動かし始めた。パンパンという音とともに、あっあっという彼の声が漏れ出す。後ろからがっちりとした腰を両手で持ち、思いっきり腰を打ち付ける。
「すごい気持ちいい」
ちんこに彼の直腸がきゅっと吸い付いて心地よい刺激を受ける。
「あーすごくいい、めちゃくちゃ気持ちいい」
突き上げながらあっああっと喚く彼の背中を舐めると更に声のボリュームが上がった。
どんな顔で感じているのか見てみたくなり、彼をベッドに仰向けにさせて正常位に体位を変えローションを塗り直す。抜いたちんこが今度はすっぽりと入った。
正常位で彼の顔を眺めながらひたすら掘った。ローションで濡れた指で乳首をちんこを刺激させながら何度も腰を前後に動かす。
「ああ、あっあっああ、ああ、きもちいあ、あ、きもちいい」
呂律が回らなくなりながら気持ちいいと伝えようとする彼にキスをして、一度ゆっくりちんこを出し入れしてみる。ゆっくりゆっくり、時間をかけてぎりぎりまで抜き、また時間をかけて奥の方、壁があるその先までぐっと中に押し込むと、ビクッと彼は身体を痙攣させた。それを確認してからおれはもう一度、同じようにゆっくりとした動作で彼の奥を思いっきり突いた。今度はビクビクッと痙攣させながらヨダレを垂らし始めた。
「気持ちいい?」
「…はい、なんか、すごく変な感じです」
「どんな感じなの」
「奥の方から何か出そうな感じです」
「そっか。出したかったら出していいよ」
「はい」
おれはゆっくりとした動作で奥まで突くことをひたすら繰り返した。
「なんか、出ます、だめです、出ます」
苦しそうな顔でそう告げた彼のちんこから、触ってもいないのに白い液が溢れ出た。
「トコロテンしたね」
彼の脱力した身体を眺めつつ白い液体を指で確かめると生暖かくてねっとりしていた。
「おれもいくね」
腰の振る速度をまた上げる。パンパンという音が響く。
「う、いきそう、いきそう、中に出すよ」
「え、中は、え」
おれは彼の返答を待たずに中に果てた。どくどくと中に液体が流れ込んでいく。
「ああ、めちゃくちゃ気持ちよかった」
そう言ってキスをすると、彼はとろんとした目でおれを見た。
「中に出したんですか」
「ごめん、気持ちよかったからつい」
「もう、だめですよ」
そう言って拗ねたような顔をする彼をキスしながらなだめ、汗やらいろんな液体でベトベトになった身体をシャワーで流すためにまた一緒にシャワールームへ向かう。
シャワールームへ向かう途中でスマホを確認すると、彼氏から明日のデートの待ち合わせについて連絡が入っていた。一緒にこの前公開した映画を観に行くつもりだ。
彼氏とは付き合って3年半ほど経つ。いなくてはならないおれの大切なパートナー。
どこからが浮気なのだろう。シャワーを浴びながらおれのちんこを洗ってくれる彼を見ながら考える。
「うん、3ヶ月前くらいに納車したばかりだよ」
「やっぱり。新車の匂いがします」
嬉々として話す彼を、可愛らしい子だなと思う。細い路地を通り、突き当たりにある建物の中に車を滑り込ませ「空」という文字が光っている車庫を探して駐車する。
着いたよ、と伝えると、彼はありがとうございます、と礼を言って車を降りた。車庫に備え付けられているドアを開けて目の前にある階段をのぼり、その奥にあるドアを更に開ける。
「タカシさんって36歳でしたっけ」
タカシ、というのはおれの偽名だ。
「うん」
「ぼく大人の男の人すごい好きなんです」
にこにこ微笑みながら彼の発する”大人の男”という単語を奥歯で噛み潰す。単に自分より年齢が上の人を大人の男と表現している彼がとても幼く見えた。おれは部屋のドアが閉まったのを確認して彼を引き寄せてキスをする。
「いきなりですね」
驚いた顔をして自分の唇に手を当てながら拒否するようおれを押し返しつつ彼は言ったが、瞳の中が濡れていることがわかった。大人の男、が好きということはこういったドラマで観るようなシチュエーションに憧れているのだろう。
「嫌?」
「嫌…じゃないですけど、シャワー浴びませんか」
「シャワー浴びる前に、一回舐めさせて」
えー、と笑いながら首を振る彼のジャケットを脱がせる。すとん、と落ちたジャケットはまるで彼の羞恥心の抜け殻のように足元に転がった。着ていたTシャツをめくると大学ではバレーをしているという彼の肉付きの良い身体が露わになった。
「すごくいい身体してるね」
「あんまり見ないでください、最近太り始めてムチムチし始めたんです」
それがいいのだけれど、と思いながらおれは彼をベッドに横にさせる。ベルトに手をかけて脱がそうとすると、
「ぼくだけ裸になるんですか」
と悪戯っぽい目でこちらを見てきた。
「じゃあおれも脱がせていいよ」
「やった」
軽やかにベッドから起き上がった彼をまるで猫みたいだと思いながら見ていた。おれの着ているシャツのボタンをひとつひとつ丁寧に外す光景を眺める。
おれの上半身を脱がし終わった彼はそのままおれの首筋、乳首を舐め始めた。一生懸命舐める彼の髪を撫でる。
ぴちゃぴちゃ、という舐める音だけが響き、このままこの快感に酔いしれていたい気分になる。年下の、まだハタチになったばかりだという大学生の男の子に裸で身体を舐められている快感。
「次はおれが舐めるね」
快楽に溺れそうになる手前でおれは起き上がり、彼をまたベッド押し倒して上に跨がる。そのまま乳首を舐めつつベルトを外してジーンズを脱がせる。乳首から腹、腹から臍、臍から下半身へと顔を移動させていく。んっ、と声を出して身体を捻る彼のボクサーパンツの上から口で股間を刺激する。刺激する前から大きくなっていたそれの形をなぞるようにしてゆっくり口を動かしていると次第に先の方が濡れてきてボクサーパンツの上にシミを作った。
「脱がせるよ」
囁くように伝えると、彼はこくりと頷いて腰を浮かした。皮を被ったままの白くて少し小さめなものがカチカチになって上を向いていた。その先を舌でつつく。酸っぱい汁が線を引いておれの舌にくっついてくる。ゆっくり舐めながら口で包み込んでいく。んっ、と鼻から抜けるような吐息が聞こえる。舌を皮の中に入れて亀頭を刺激すると、
「あっ、だめです、そこ、めちゃくちゃ」
「めちゃくちゃ、なに?」
「んっ、やばい、気持ちいい」
上目遣いで彼の様子を確認するとぎゅっと目を閉じて歯を食いしばりながら耐えている様が見えた。
「シャワー、浴びる?」
聞くと、彼は目を閉じたままこくりと頷いた。手を引いてシャワールームへ向かい、身体を洗い合う。向き合って互いの身体に泡を塗っていると、おもむろに彼が抱きついてきた。
「どうしたの」
「身体おっきいですね」
「うん」
「ぼく身体おっきい人好きです」
「そうなんだ」
「ぎゅってしてください」
言われて腕を彼の背中に回して抱きしめる。
「これでいい?」
「はい。あったかいです」
「今までこういうことやる人はみんな身体大きかったの?」
「んー、全員じゃないですけど、ほとんど大きい人ばかりです」
「ねえ」
「はい」
「キスしよ」
おれたちは舌と舌を絡ませながらキスをした。彼の股間の膨らみを下腹部に感じる。
「大きくなったね」
「ん、エッチなことしてるから」
「もっとエッチなことしようよ」
「はい」
シャワーで身体についた泡を洗い流し、そのままシャワールームに備え付けてあるローションを手に取った。右手をぬめらせて彼の肛門付近にあてがう。最初はただ肛門をゆっくり押して、離してを繰り返し、彼の呼吸が整ってきたら指をゆっくりいれてみる。
「痛い?」
「んん、大丈夫です」
指を入れたまま、中で少し動かす。最初は中指の第一関節くらいまでいれて、少し慣らしてから第二関節までいれて、ゆっくり円を描くように広げていく。
「大丈夫?」
「…はい」
「少し痛い?」
「少し、だけ」
おれはゆっくりとキスして意識を口にもっていく。何かの記事で読んだがキスはモルヒネの数百倍、痛みを和らげる効果があったはずだ。
「どう、少し楽になった?」
「だいぶ良くなりました」
彼の様子を確認しつつ、次は中指と人差し指を二本同時にいれていく。ん、と声を出して我慢する彼にもう一度キスをする。
二本の指をいれて中で動かしてもそれほど抵抗しなくなった彼の肛門を確認し、おれはバックで挿入することにした。お尻を突き出させてちんこの先を肛門にあてがう。
「いれるよ」
「はい」
少しまだ抵抗があったが、力抜いて、と声を掛けるとゆっくり入っていった。亀頭だけいれた状態で少し待ち、時間をかけて根元までいれていく。
「ああ、ああっ」
「全部入ったよ」
「はあ、ああ、はあ、気持ちいいです」
おれはゆっくり腰を動かす。彼の呼吸に合わせつつ前後に腰を振る。
「見て。鏡に写ってるよ」
シャワールームにある鏡を指差して自分の状況を確認させる。
「恥ずかしい…です」
「しっかり自分で確認してみて。お尻の穴にこんなのいれられてるのに勃起してる」
「やだ、恥ずかしいです」
「恥ずかしいのに勃起してるじゃん。好きなんでしょ」
「そんなこと…ん…ない、です」
鏡にしっかり全身が写るように背中を反らせるように後ろ手に腕を組む。鏡に写る自分の姿を見ないようにと顔を背ける彼が可愛らしかった。
「そろそろベッドに移動しようか」
「はい」
「このまま行こう」
「え」
「いれたままの状態で行こう」
おれは彼のお尻と結合したままの状態で歩き出した。二人してのろのろとベッドまで進み、ベッドの上に両手をつかせる。
「突くよ」
彼の了承を得る前におれは腰を動かし始めた。パンパンという音とともに、あっあっという彼の声が漏れ出す。後ろからがっちりとした腰を両手で持ち、思いっきり腰を打ち付ける。
「すごい気持ちいい」
ちんこに彼の直腸がきゅっと吸い付いて心地よい刺激を受ける。
「あーすごくいい、めちゃくちゃ気持ちいい」
突き上げながらあっああっと喚く彼の背中を舐めると更に声のボリュームが上がった。
どんな顔で感じているのか見てみたくなり、彼をベッドに仰向けにさせて正常位に体位を変えローションを塗り直す。抜いたちんこが今度はすっぽりと入った。
正常位で彼の顔を眺めながらひたすら掘った。ローションで濡れた指で乳首をちんこを刺激させながら何度も腰を前後に動かす。
「ああ、あっあっああ、ああ、きもちいあ、あ、きもちいい」
呂律が回らなくなりながら気持ちいいと伝えようとする彼にキスをして、一度ゆっくりちんこを出し入れしてみる。ゆっくりゆっくり、時間をかけてぎりぎりまで抜き、また時間をかけて奥の方、壁があるその先までぐっと中に押し込むと、ビクッと彼は身体を痙攣させた。それを確認してからおれはもう一度、同じようにゆっくりとした動作で彼の奥を思いっきり突いた。今度はビクビクッと痙攣させながらヨダレを垂らし始めた。
「気持ちいい?」
「…はい、なんか、すごく変な感じです」
「どんな感じなの」
「奥の方から何か出そうな感じです」
「そっか。出したかったら出していいよ」
「はい」
おれはゆっくりとした動作で奥まで突くことをひたすら繰り返した。
「なんか、出ます、だめです、出ます」
苦しそうな顔でそう告げた彼のちんこから、触ってもいないのに白い液が溢れ出た。
「トコロテンしたね」
彼の脱力した身体を眺めつつ白い液体を指で確かめると生暖かくてねっとりしていた。
「おれもいくね」
腰の振る速度をまた上げる。パンパンという音が響く。
「う、いきそう、いきそう、中に出すよ」
「え、中は、え」
おれは彼の返答を待たずに中に果てた。どくどくと中に液体が流れ込んでいく。
「ああ、めちゃくちゃ気持ちよかった」
そう言ってキスをすると、彼はとろんとした目でおれを見た。
「中に出したんですか」
「ごめん、気持ちよかったからつい」
「もう、だめですよ」
そう言って拗ねたような顔をする彼をキスしながらなだめ、汗やらいろんな液体でベトベトになった身体をシャワーで流すためにまた一緒にシャワールームへ向かう。
シャワールームへ向かう途中でスマホを確認すると、彼氏から明日のデートの待ち合わせについて連絡が入っていた。一緒にこの前公開した映画を観に行くつもりだ。
彼氏とは付き合って3年半ほど経つ。いなくてはならないおれの大切なパートナー。
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