腐男子♥異世界転生

よしの と こひな

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14話~ガーゴイル ~

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~ガーゴイル ~


 怪物が断末魔をあげて崩れ落ちる。直後――、背後から鋭い叱責が飛んだ。

「――お前たち、何をしている!」

 オベールだった。
 彼は横から飛びかかってきたガーゴイルを鋭く薙ぎ払い、その刃の余勢を借りるように怒声を浴びせてくる。
「ここは訓練場じゃない! 命を落とすかもしれないと分かった上で飛び込んできたのか!」
 剣閃けんせんが怪物の翼を叩き落とし、血飛沫が陽光にきらめき飛び散る。
 そのとき、上空から新たな影が迫った。
 俺は反射的に刃を振り上げ、ガーゴイルの片足を根元から跳ね飛ばした。バランスを失った怪物は地上へと墜落し、土煙を上げてもがく。
 すかさず、その体に飛び乗ったアルチュールの剣が怪物の胸を深々と貫き、俺が横合いから斬り込みを重ねると、そこで絶叫が途切れた。
 後ずさりで後退しつつ、気付けば俺とアルチュール、オベールの三人は、互いに背を預けるようにして次の攻撃に備えていた。
「まったく……。勇気と無謀は紙一重だ」オベールは低く、押し殺したような声で言った。静かな怒りがこもっている。「勇気は思慮と共にあるが、無謀は仲間と己を殺す。……分かっているのか」
 一瞬の沈黙が走る。
 しかしすぐに彼は剣を振るい、目の前の怪物を突き伏せた。
 返す言葉はなかった。彼の言葉は正しい。
 だが俺は、アルチュールが幼い頃から数多の魔物討伐に身を投じ、場数を踏んできたこと、戦場で培った経験と胆力を信じている。
 もし無謀だと見える一手であっても、その裏には必ず勝算があるはずだ。

「こうなってしまった以上、今さらもう仕方がない……。お前達を安全にここから逃がすにも、今の戦力じゃ手が足りない。だから、踏みとどまって戦うしかない。だが、絶対に無理はするな。怪我をするな。互いを信じ、全力を尽くして相手を守れ。どんな状況でも、必ず生き延びろ――俺はお前たちを信じている!」
 その言葉と共に、俺たちは襲いかかる群れに再び立ち向かった。

 視界の端では、別のガルディアンたちが次々と魔物を迎え撃っていた。
 何匹かのオオカミも走り回っている。あれはガルディアンたちの使い魔だろう。この世界の魔術師の多くが、契約する使い魔としてオオカミを選ぶ。俊敏で統率の取りやすい性質のため、護衛や戦闘に適しているからだ。
 その中でも、デュボアの黒狼は別格だが――。

 空に目をやると、十体以上は居た小型ガーゴイルの数が、半数ほどに減っていた。
 その戦況を把握しつつ、俺たちは次の攻撃に備える――と、次の瞬間、頭上で風を切る音が走り抜け、影が地面に覆いかぶさった。振り仰ぐより早く、空からガーゴイルが一体、弾丸のように墜ちてくる。
 硬質の翼が空気を裂き、落下の衝撃で地面がどんと震えた。

 見ると、その体には矢が二本、深く突き刺さっていた。だが、まだ絶命してはいない。怪物は苦悶の声をあげながらも、のたうち回る。
 俺は反射的に矢が飛んできた方向を捜した。

《セレス》奇石からネージュの声が響く。《上空に居る伝書使クーリエからの報告が続々とこっちに入ったが、リシャールとレオがテラスで弓を放ったらしい》

 なるほど――。倉庫から弓を持ち出したのか。

 彼は、本編の『受け殿下』のとき、弓の名手だった。もとの物語りの名残りは残っているようだ。
「ああ、今、命中させた」
 寮棟のテラスを見上げると、金の髪が陽の光を受けて輝いていた。リシャールだ。その隣にはレオの姿も見える。そして、二人に突進してきたガーゴイルが障壁に弾かれる様子を目にし、俺は即座に理解する。あの障壁力はナタン――ここからは見えないが、背後に控えているのだろう。

 直後、二人が再び弓を引き絞り、ほとんど同時に矢を放つ。放たれた矢は互いの軌道を補い合うように走り、旋回していたガーゴイルの片翼と胸を正確に射抜いた。体勢を崩した怪物は、抵抗する間もなく地へと叩き落とされる。
 まるで事前に打ち合わせていたかのような鮮やかな連携に、俺とアルチュールは思わず息を呑んだ。偶然ではない精度。その上、射抜かれたガーゴイルは、俺たちの立ち位置を外れて墜ちている――まるで計算されたかのように。
「的確な矢の命中に加えて、落下の軌道すら制御されている……?」

 脳裏に浮かんだのはナタンの顔だった。
 頭の切れる彼ならば、ただ障壁を張るだけでなく、戦況を観測しながら狙撃の補正をしていてもおかしくはない。いや、むしろ彼の律儀で献身的、てきぱきとして細かいところにまで気が回る性格を思えば、それをしないほうが考えられない。
 いわば――、

観測手スポッター……」

 射手に代わって風向きや距離、角度を読み取り計算し、最適な射撃を導く役目。かなりの距離があるにも関わらず、リシャールとレオの矢が標的を外さないのも、その見えざる支えがあってこそなのだろう。
 ここまでは確信がある。

 しかもナタンは風の属性を持つ。ここから先は推測だが、矢が放たれるときに空気の流れを操り、微細な揺らぎを打ち消しているとしたら……いや、彼なら単に追い風を送るだけではなく、数学魔法を重ね合わせ風向きや軌道を即座に補正することも造作もないだろう。

 以前、風属性保持者だけを対象にした授業で、木の下に水の入った小ぶりの器を置き、遠く離れた位置から木の葉を一枚だけその中に落とす――正確に風を操る練習があった。同じ寮生で風属性を持つ生徒から聞いた話では、ナタンは何枚もの木の葉を器に入れてみせたらしい。
 後で本人を褒めようと思って話を振ると、宙に数式を浮かべながら延々と数学の話を始め、昼食後だった俺もリシャールもアルチュールも聞いているうちに寝てしまいそうになり、アルチュールは、食器を下げ終わったテーブルに突っ伏して額を打つほどだった。

 どこまで有能なんだろう、あのヘンタ……、いや、なんでもない。
 顔立ちも『金の君』と呼ばれるリシャール殿下レベルで整っているし、実力も申し分ない。だというのに、よりによって、毎日俺に関する日記までつけていたり、一歩後ろを歩くときは、前方から風が吹けば、俺に触れた空気を全部吸い込む勢いで深呼吸をする。気付かれていないと思っているんだろうが、もちろん俺は知っている。以前も別のことで本人に言うと、「知っていてくれたんですかっ」と、何故か妙ににこにこと嬉しそうな反応をされたことがあるから、今回は敢えて指摘せずに黙っている。

 ――あまりに残念すぎてバランスが取れていない。ギャップ萌えどころか、ギャップ萎えの権化だ。

 ……と、くだらないことを考えていたのも束の間、再び奇石からネージュの声が響いた。
《……お前ぇさんとアルチュールの活躍もちゃんと届いてるぞ》少し間を置いて、ぼそりと言葉を続ける。《状況が切迫してんのは分かってたから、気を散らさないよう今まで余計なこと言わずに黙っていた。このお喋りさんな俺が、だ。だがな、こっちの胃はもうきりきり痛えんだ。頼むから、早く無事に帰ってきてくれ》
 その声音に、普段の軽薄さは微塵もない。冗談を言わないネージュの言葉は、思いのほか胸に重く響く。ほんの一瞬、戦いの場でありながら、あたたかいものが胸を満たした。ふと、口角が上がる。
「了解、パピー」

 俺は頭の中で状況を整理する。
 最初に現れたガーゴイルは、今、デュボアが対峙している大型の一体だけ。
 そのため、上空に弓手ゆんでを配置するだなんて、誰も考えていなかった。まさかガーゴイルが分裂して増殖し、集団で空を飛びまわるとは、想定外だ。もちろん、リシャールも弓を手にしたときは、単に加勢するつもりだったに違いない。だが結果として、こうして上空から援護してくれるのは、今の状況にとってとてつもなく助かる。完全に戦況が大きくこちらに傾いた。
 上空と地上、さらに周囲で戦う他のガルディアンたちも自然に連携し、圧倒的な攻撃網を形成する。
 矢が飛び、剣が交わり、障壁が敵の動きを封じる。
 この場の全体が一瞬ごとにこちらの掌中に収まるかのような、一糸乱れぬ統制が生まれていた。

 上空を飛ぶ小型ガーゴイルは、残り一体。
 だが、狡猾にも俺とアルチュール、オベールの真上を旋回しているため、リシャールとレオは矢を放てない――落下すれば、俺たちが直撃を受ける危険性がある。
 地上では俺たち三人を含め、まだ動けるガルディアンたちが剣を構えて息を詰め、機を窺っていた。
 アルチュールが間合いとタイミングを測り、オベールは斬撃の角度を定める。俺は一歩前へと踏み込み、標的を引き込む役を担った。
 張り詰めた空気の中、刹那の静止が訪れる。次に訪れる衝突を誰もが予感し、全神経が眼前の獲物へと集中していた。

 ガーゴイルが突進してきた瞬間、俺たちの連携は完璧だった。
 俺が左の翼、アルチュールが足を切り裂き、首を狙ったオベールの一閃が致命傷を与える。
 その合間に、テラスで状況を見守っていたリシャールとレオが、他のガルディアンたちが仕留めたと思った直後に再び動き出した一体に的を定め、矢を放った。落下の軌道を計算し、正確にターゲットに命中させ、とどめを刺す。
 衝撃が地面に走り、ガーゴイルは最後の呻きと共に完全に倒れ伏す。その場に一瞬の静寂が訪れる。

 残るは、デュボアが対峙している大型のガーゴイル一体。
 その巨体はすでに無数の傷を負っていた。黒狼ガーロンの牙が幾度も食らいつき、デュボアの剛腕から放たれる一撃一撃も確かに命中している。皮膚には亀裂が走り、血を流しながらも奴はまだ動いている。
 唸り声を上げては灼熱の火球を吐き出し、その炎は焦土を広げ、黒煙を巻き上げてなお勢いを失わない。
 まるで痛みなど意に介さず、己が滅ぶその瞬間まで戦い続けることを宿命づけられているかのような、異様なしぶとさだった。

「デュラン副警備官とモロー隊長の二名を残し、ガルディアン後退、撤収! 怪我を負った者を救護室へ。安全な場所に下がれ!」
 オベールが低い声で指示を飛ばす。
 炎と煙の中、その声音には揺るぎない気高さが宿っていた
「コルベールとシルエット! お前達も安全な場所へ」
 ガルディアンたちは素早く従い、傷ついた仲間を引き連れて後方へと退避する。俺とアルチュールも、同様にオベールの指示に従い、戦闘の射線から外れて安全な位置へと下がり、待機した。
 オベールが鋭く声を張る。
「副官、隊長! デュボアに加勢する。フォルメシオンフォーメーションヴァン!」
「了解!」
 デュランが短く答え、モローが小さく頷いて魔法障壁を展開し、盾を構えたオベールと共に前線へと突き進んだ。飛んでくる火球が地面を抉り、熱風が鎧を叩く中、その背は微動だにせず真っ直ぐだった。剣を握りしめる腕に力がこもり、蒼灰の瞳には冷たい決意が宿っている。
 そして次の瞬間、炎の渦を切り裂くように踏み込み、デュボアの脇に並び立った。

 デュボアの剛腕がうなりを上げ、巨体の腹部を打ち抜いた。続けざまにオベールが大地を蹴って斬り込み、モローとデュランの障壁が火炎をはね返す。四人の連撃は一瞬の隙を逃さず噛み合い、ついに大型ガーゴイルは倒れ込んだ。

 地響きと共に巨躯が傾き、誰もが勝利を確信した。
 胸元の奇石からネージュの声が弾む。
《よっしゃーー!》
 その背後では、安堵と歓喜の声が重なり合い、生徒たちが喜びを分かち合っていることが伝わってきた。

 その場に立つ者たちもまた、剣を下ろし、肩を落とし、わずかに緊張を解こうとした。
 すでに勝敗は決したと、そう思いながら。

 その刹那――。

 地に伏したはずの怪物が、不意に身を震わせる。血に濡れた口腔に赤熱の光が宿り、最後の力を振り絞るように火球を吐き出す。
 その軌道の先にいたのは、黒狼ガーロンだった。

「ガーロンッ!」
 デュボアが叫び、駆け寄ろうとする。しかし、オベールの動きがそれを一瞬で追い越していた。土を蹴った義足は信じがたい推進力で彼の身体を前へと押し出す。
 多分、身体強化の魔法『フォルティス』をデュボアも重ねているはずなのに、それさえ追いつけぬほどの速さだった。
 黒狼ガーロンを背後に庇い、盾を前面に構えつつ魔法障壁を展開する。火球はそれに激しくぶつかり合い、炎の奔流が表面で砕け散る。

 だが、その一部が、オベールの左足首に直撃した。
 轟音と共に片方の足が粉々に砕け、破片が戦場に飛び散る。熱風が彼の周囲を薙ぎ払い、火の匂いが鼻を突いた。しかし、オベールの表情に痛みの色はなかった。片膝を付きつつ剣を握りしめ、ガーロンを確実に庇い続ける。
 やがて炎が収まり、怪物の巨体は痙攣を残して沈み、今度こそ完全に動かなくなった――。


  ༺ ༒ ༻


「オベール!」
 デュボアの声が地響きの名残りに重なる。デュラン副警備官とモロー隊長も駆け付け、オベールから盾を受け取ったあと、両脇から支え、立たせた。
 俺とアルチュールも剣を鞘に納めて走り寄る。その途中、視界の隅で、小型のガーゴイルたちが次々と粉々に砕け、塵となって消えていくのが見えた。

 胸元の奇石からは、ほっとしたのだろう、弾んだネージュの声が届く。
《セレスぅぅ!》
「大丈夫だ。俺もアルチュールも無事だ」
 ネージュの背後から、歓喜のざわめきが聞こえて来る。
《リシャール殿下も、ナタンも無事だぞ。それと、レオもな》ほっと胸を撫でおろしかけた俺に、ネージュはさらに続けた。《レオは大型のガーゴイルが動きを止めたあと、弓をナタンに預けて、すぐにどこかへ走って行ったようだ》
 恐らく、いや、確実に医務室――エドマンド・アショーカのところだろう。
 そのときになって初めて、自分の手が小さく震えているのに気づいた。剣を収めるまで張り詰めていた緊張が解け、遅れて初陣の恐怖と重圧が押し寄せてくる。安堵と疲労が入り混じり、胸の奥がじんわりと熱を帯びていた。

 ときずして、上空から風蛇ふうじゃザイロンを駆るカナードが現れ、続いて額先に小さな角を備えた駿馬ヴァルカリオンに跨った騎士団がなだれ込むように学院へと入ってきた。
 ヴァルカリオンは砂漠原産の馬で、灼熱の荒野を一日駆け抜けても疲れを見せない脚力と体力を持つ。その俊敏さと耐久力を認められ、近衛師団含めた全騎士団はすべてこの馬を騎獣として統一している。異国の血を引く黒や栗毛の群れが一斉に蹄を鳴らすさまは、凄まじい迫力だった。

 圧巻だ。

 と、思っていたその瞬間、ふいに、黒い影が足元を横切った。
 思わず顔を上げると、頭上を、伝書使クーリエたちが旋回しているのが目に入ってくる。寮棟方面へ一旦避難していた彼らが、今は情報を得るために戻って来ているのだろう。地下に避難している主たちへ吉報を告げるもの、現状を探るもの、その羽ばたきは騎士団の進入に呼応するかのようだった。
 その中に、ひときわ鋭い光を返す影がある。レトロフューチャーめいた片眼鏡が陽光を受け、瞬いたのだ。それだけで、カナードの伝書使クーリエカリュストだと分かった。鋭い鳴き声をひとつ残し、隊列の上空を掠めて飛び去っていく。
 鎧のきらめきと翻る軍旗の影が校庭を覆い、ようやくすべてが終わったのだという実感がじわりと染み渡る。
 やがてカナードが下乗するとザイロンは瞬く間に姿を変え、巧みにアスコットタイに擬態し、装いの一部として溶け込んだ。
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