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世紀末以蔵伝説 ―ヒャッハーの章―
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荒野に乾いた風が吹き荒れる。
砂煙の向こうから、甲高い笑い声が響いた。
「ヒャッハーーー!!」
黒い外套、無駄にトゲの付いた肩当て。
剣を担ぎ、男は仁王立ちする。
「我が名は世紀末暗黒祭鬼!ヒャッハー以蔵様だァ!」
部下らしき男たちが一斉に連呼する。
ちょっと語呂が悪く言いづらく
モヒカンとげとげの部下がつぶやく
「これなんか舌かむ、言いずらくね」
「言いにくいとは何だァゴルア!」
「この世は弱肉強食!強い俺様が正義だァ!」
そう叫びながら、剣を振り上げる。
しかし足元のぬかるみにハマり、体勢を崩す。
「な、なんだ今のは……無し!地面が悪いのだ!」
部下たちは気まずそうに視線を逸らす。
そのとき、背後に静かな気配。
振り向く間もなく。剣のさやだけで頭をどつかれる。
ヒャッハー以蔵の剣は、あっさり弾き飛ばされた。
「ば、馬鹿なァ!?俺様は世紀末最強……!」
月光の下、静かに立つ一人の男。
何も名乗らない。
何も叫ばない。
ただ一言。
「……うるさい。三枚に下ろすぞ」
ヒャッハー以蔵は膝をつく。
「き、今日はこのくらいで許してやる!覚えていろォ!」
全力で逃走。
砂煙の向こうに消えていった。
残された部下が呟く。
「また負けてやがる……以蔵パイセン」
「今日も定時で帰れると思ったのに…」
「聞こえるぞ、スッゲエめんどくさいんだから」
吹き荒れる荒野の風は容赦なかった。
砂煙の向こうから、甲高い笑い声が響いた。
「ヒャッハーーー!!」
黒い外套、無駄にトゲの付いた肩当て。
剣を担ぎ、男は仁王立ちする。
「我が名は世紀末暗黒祭鬼!ヒャッハー以蔵様だァ!」
部下らしき男たちが一斉に連呼する。
ちょっと語呂が悪く言いづらく
モヒカンとげとげの部下がつぶやく
「これなんか舌かむ、言いずらくね」
「言いにくいとは何だァゴルア!」
「この世は弱肉強食!強い俺様が正義だァ!」
そう叫びながら、剣を振り上げる。
しかし足元のぬかるみにハマり、体勢を崩す。
「な、なんだ今のは……無し!地面が悪いのだ!」
部下たちは気まずそうに視線を逸らす。
そのとき、背後に静かな気配。
振り向く間もなく。剣のさやだけで頭をどつかれる。
ヒャッハー以蔵の剣は、あっさり弾き飛ばされた。
「ば、馬鹿なァ!?俺様は世紀末最強……!」
月光の下、静かに立つ一人の男。
何も名乗らない。
何も叫ばない。
ただ一言。
「……うるさい。三枚に下ろすぞ」
ヒャッハー以蔵は膝をつく。
「き、今日はこのくらいで許してやる!覚えていろォ!」
全力で逃走。
砂煙の向こうに消えていった。
残された部下が呟く。
「また負けてやがる……以蔵パイセン」
「今日も定時で帰れると思ったのに…」
「聞こえるぞ、スッゲエめんどくさいんだから」
吹き荒れる荒野の風は容赦なかった。
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