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海と丘と、白い花。
変わらないと思っていた夏が、確かにそこにあった。
泳ぐのが好きだった少年・航。
花の名前を大切に覚えていた少女・響。
そして彼らを見守り、支えてきた人々。
競うこと、挫折すること、失うこと。
戦争の記憶、受け継がれる想い、
もう戻らない時間と、それでも前に進む現在。
人は生き返らない。
傷は魔法のようには癒えない。
それでも、人を想い続けることだけは、
確かに未来へとつながっていく。
夕暮れの海に一輪の花を託すように――
これは、喪失を抱えながらも歩き続ける人々の、
静かで、やさしい再生の物語。
この小さな花が、
あなたの心にも、届きますように。
文字数 6,070
最終更新日 2026.02.08
登録日 2026.02.06
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