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果実 派遣先の先輩を好きになりたくない
果実 第5話
終業チャイムの鳴ったあと、児嶋さんは、会社のトイレでぼうっとしていた。
つい息をとめて彼女を見てしまった。存在があんまりぼんやりしていて、絵のように見えて。怖かったのだ。
私は手洗いをすませたらロッカーにいくはずだった。お先に失礼します、とだけ言って、素通りした。もともと、プライベートであまり彼女には近づきたくないし。
かばんを取りにいって、タイムカードを押して……ちらりと児嶋さんのタイムカードが目に入って、いつものようにそれを引っ張った。
昨日の終業の打刻は11時。消灯ぎりぎりだ。またか、何を無理してそんなになっているんだか! どっちにしろあと3日もすれば、あんなダンボールはなくなる。
エレベーターへ向かおうとして足をとめた。
ちりちりと、背骨が警告音を発していた。暗くなりかけた窓に映るビルの明かりを見たときに、目の裏で、音を立てて、児嶋さんのだらんと下がった肩の映像と、なにかのデジャヴが重なった。
ぞくっと違和感が背骨を突き抜けた。
――いま、何を感じたんだろう?
気になって引き返した。
彼女はまだそこにいた。ひどく疲労しきって、病人めいて見えた。
半分肩を落としたままで首をかしげて、化粧直しするでもなく、怯えるように見ている。鏡に映った自分の顔を。
私がいるのに、人の目があるのに、そんな表情で突っ立っている姿に違和感があった。
「今日、残業するんですか?」
後ろから声をかけると、児嶋さんはゆっくりと振り向いた。
「え? あ……」
なんでもないことみたいに、彼女は笑った。
気をつけろ、これは面倒くさい人間だぞ――。私の体が判断して、児嶋さんと距離を保とうとする。
妙な印象を一瞬で消して、児嶋さんは私の前で仮面をかぶった。いつもの優しい二重まぶたを伏せて、水道をひねった。
「もうちょっとだけやろうかと思って」
「時間になったら帰ればいいんですよね?」
「いいの、私。だって、いま残業なくなっても」
彼女は冷たい水で手をすすいでいた。
「なくなったら、なんだか……」
なんだか?
真冬の刺すような水を手の甲に当てながら、小さな声で、何か言った。
心臓がどきんとした。
おかしい。なにか。ヘンだ、この人。いつもと違う。
「児嶋さん」
いやに長く水をあてている――思わず、児嶋さんの手首を掴んでいた。かじかんで冷たくなった児嶋さんの指が水をはねあげた。
彼女は私に手首をとられたまま、私の目をみつめてきた。うるんだ瞳をみて、ズキッと、みぞおちが痺れるみたいに痛んだ。
「いたい」
言われて、慌てて手を離した。
「ご、ごめんなさい」
なに、いまこの人、本当に手を洗っていたのか? いや、嘘だろう、なんか、ヘン……。
「あの……ごめんなさい。でも、児嶋さん。でも」
無駄に残業していません?
「残業してまで、やらなくていいんじゃないですか?」
「期限、あるからね」
「やり方によってもっと違う方法とれるでしょう。あんな作業、単純なものなんだから、簡単にしようと思ったら出来るはずなんです。今日はもう終わりにしちゃ、ダメですか?」
――いや、違う、そういう問題じゃない、児嶋さんが無理に会社に残っているのは。話が交わらないもどかしさが胸にもやもやとたまっていく。
「終わらないもの。終わってないもの、あのダンボール」
ブラックホールを内包したような目だった。凝縮された飢えと焦りが、私に飛び火した。
「時間内に終わらせようとしてください!」
思わず大声をあげていた。児嶋さんの目の焦点が一瞬でこちらに合った。
彼女の瞳が大きく見開かれていた。
「いったいなんなんですか。……勝手に残業すればしたぶんだけ、会社はあなたにお金払うんです。なんのためにやってるんですか?」
彼女は身を硬くして、怯えたように固まっていた。
「なんで一人で、そういう……。そういう風に、仕事して、」
私は勢い余って、怒鳴るみたいに訴えていた。しばらくたって、やっと、児嶋さんは口をぱくぱくさせて早口で答えた。
「そう、だね。そう、ごめん。うん、ハイ! そうだった!」
ちがう。責めてるんじゃなくて……。
「切り上げてくださいって、いってるだけなんです……」
「う、うん」
「とにかく帰りましょ。今日は残業しないでください。ちょっとでも残るのはイヤです。お願いだから帰ってください。残業したいなら、せめて明日にしてください。私、明日の朝、児嶋さんのタイムカードチェックしますから!」
彼女は目をぱちくりさせた。
警報が理解できないものであればあるほど、どうしても無視できなかった。なぜ、明日ならよくて、今日はだめだと思ったのか。ちりちりとした焦りに追い立てられて、私は、児嶋さんのパソコンの電源を勝手に切った。
本来なら、ゆっくり話を聞く人がいればいいだけだったのかもしれない。私の得意分野ではないけれど。でも。せめて、優しく。もっと違う言葉で。おかしいと思っていたのなら。
私は最悪だった。仕事が減れば彼女が楽になると思い込もうとした。そんな単純なことじゃないのは、考えればわかったはずなのに。毎日毎日、児嶋さんの打刻が遅ければ遅いほどイラついた。
児嶋さんが半角を全角にするときに、わざわざ一つ一つ変えているのを見て、もどかしい気持ちのまま口をだした。
「昨日、いいましたよね? これ……」
児嶋さんは首筋をかたくしてぴたりと作業をとめた。恨めしそうに私を見た。私と話したくない。唇よりも強く語っている目を見て、もやっとした。
私は自分の感情をなだめて、児嶋さんにASCを思い出させようと近づいて、画面を覗き込んだ。結果、静かにブチ切れた。
これ、児嶋さんの仕事じゃない。
そもそもなんで、こんなのを片付けるのに、マクロ使わないんだ? なんでこんな無駄な作業のために、何時間も何時間も何時間も、神経息切れさせながら残業してるんだ?
「なにやってるんですか?」
児嶋さんは驚いたように私を見た。思わず、目の下にできた妙に色っぽいクマにみとれた。……嫌味のつもりもなく、何日も前からずっと聞きたかったことをそのまま口にだしていた。
「ほんとうは残業したいんじゃないですか」
児嶋さんは、黙って画面をみつめた。
私が残るんだからいいじゃない、ほっといてよ、麻生さんには迷惑かけないよ。そんな拒絶する空気を発していた。
しまった。今の、キツすぎた……!
だめだ、だめだ、謝らなければ。
「ASCがあるじゃないですかASCが……」
とまらなかった。
お前はどこのお局様だ。なにをそんなに、いらついてるんだ。だいたいこの人は、年上で、先輩だ。可愛い後輩に徹しろ、馬鹿!
児嶋さんはだんだん、私の目を見なくなった。元気がなくなり、私になにか指摘されるたびにビクビクするようになった(それがまたイライラするのだが!)。たまに泣きそうな表情になる。
私は焦りはじめた。
トイレで怒った翌日から、児嶋さんは極端に長時間の残業をしなくなった。私が残業すると言えば「お願いします」と書類を差し出してくるようになった。彼女の柔軟さは、私には合わせておけという結論を出したようだ。打刻の時間は10時から9時に、8時、そして5時半と早くなっていった。ダンボールの山と化していた書類はいつのまにかなくなり、キャビネットの中におさまっていた。
残業は確かになくなった。でも、余裕もなくなっていっている。
児嶋さんが私に言葉をかける時間も、近くにいる時間も、減っていた。少し、避けられているかもしれない……。彼女の言葉から優しい響きは減っていた。私が近づいただけで、空気が凍りついた。
私は、完全にこの人を追い詰めている。
ペンが、メモ帳の上でくるくると迷う。
児嶋さん、避けてます?
……直球すぎる。
避けているかと聞かれて、避けていますと答えるような相手じゃない。
――誤解です、残業したいんですかって言ったのは、本当に残業したいように見えただけで……確認したくて――。
ダメだ、嫌味っぽすぎる。しかも、ウザい。
何度でも「ごめんなさい」としつこく書いてしまいそうな気持ちを抑えて、結局書けたのは、これだけ。
――だいすきな児嶋さんへ。お菓子、たべてください。
私は怒ると反省し、手紙を書いた。ブチ切れては反省し、たどたどしく児嶋さんに甘える可愛い後輩のフリをした。お局ふうの嫌味を言っては反省し、彼女のプライドを壊さないために自分のミスを増やしてはどうかとすら考えた。しないけど!
違う。違うんです、児嶋さん。
あなたが嫌いなわけじゃないんです。そうじゃないんです、信じてください。何回も手紙で言っているじゃないですか。何度もあなたの前で笑おうとしているじゃないですか。毎朝鏡の前で笑顔の練習までして――。
それでも。イライラした。どうしていいのかわからなかった。
つい息をとめて彼女を見てしまった。存在があんまりぼんやりしていて、絵のように見えて。怖かったのだ。
私は手洗いをすませたらロッカーにいくはずだった。お先に失礼します、とだけ言って、素通りした。もともと、プライベートであまり彼女には近づきたくないし。
かばんを取りにいって、タイムカードを押して……ちらりと児嶋さんのタイムカードが目に入って、いつものようにそれを引っ張った。
昨日の終業の打刻は11時。消灯ぎりぎりだ。またか、何を無理してそんなになっているんだか! どっちにしろあと3日もすれば、あんなダンボールはなくなる。
エレベーターへ向かおうとして足をとめた。
ちりちりと、背骨が警告音を発していた。暗くなりかけた窓に映るビルの明かりを見たときに、目の裏で、音を立てて、児嶋さんのだらんと下がった肩の映像と、なにかのデジャヴが重なった。
ぞくっと違和感が背骨を突き抜けた。
――いま、何を感じたんだろう?
気になって引き返した。
彼女はまだそこにいた。ひどく疲労しきって、病人めいて見えた。
半分肩を落としたままで首をかしげて、化粧直しするでもなく、怯えるように見ている。鏡に映った自分の顔を。
私がいるのに、人の目があるのに、そんな表情で突っ立っている姿に違和感があった。
「今日、残業するんですか?」
後ろから声をかけると、児嶋さんはゆっくりと振り向いた。
「え? あ……」
なんでもないことみたいに、彼女は笑った。
気をつけろ、これは面倒くさい人間だぞ――。私の体が判断して、児嶋さんと距離を保とうとする。
妙な印象を一瞬で消して、児嶋さんは私の前で仮面をかぶった。いつもの優しい二重まぶたを伏せて、水道をひねった。
「もうちょっとだけやろうかと思って」
「時間になったら帰ればいいんですよね?」
「いいの、私。だって、いま残業なくなっても」
彼女は冷たい水で手をすすいでいた。
「なくなったら、なんだか……」
なんだか?
真冬の刺すような水を手の甲に当てながら、小さな声で、何か言った。
心臓がどきんとした。
おかしい。なにか。ヘンだ、この人。いつもと違う。
「児嶋さん」
いやに長く水をあてている――思わず、児嶋さんの手首を掴んでいた。かじかんで冷たくなった児嶋さんの指が水をはねあげた。
彼女は私に手首をとられたまま、私の目をみつめてきた。うるんだ瞳をみて、ズキッと、みぞおちが痺れるみたいに痛んだ。
「いたい」
言われて、慌てて手を離した。
「ご、ごめんなさい」
なに、いまこの人、本当に手を洗っていたのか? いや、嘘だろう、なんか、ヘン……。
「あの……ごめんなさい。でも、児嶋さん。でも」
無駄に残業していません?
「残業してまで、やらなくていいんじゃないですか?」
「期限、あるからね」
「やり方によってもっと違う方法とれるでしょう。あんな作業、単純なものなんだから、簡単にしようと思ったら出来るはずなんです。今日はもう終わりにしちゃ、ダメですか?」
――いや、違う、そういう問題じゃない、児嶋さんが無理に会社に残っているのは。話が交わらないもどかしさが胸にもやもやとたまっていく。
「終わらないもの。終わってないもの、あのダンボール」
ブラックホールを内包したような目だった。凝縮された飢えと焦りが、私に飛び火した。
「時間内に終わらせようとしてください!」
思わず大声をあげていた。児嶋さんの目の焦点が一瞬でこちらに合った。
彼女の瞳が大きく見開かれていた。
「いったいなんなんですか。……勝手に残業すればしたぶんだけ、会社はあなたにお金払うんです。なんのためにやってるんですか?」
彼女は身を硬くして、怯えたように固まっていた。
「なんで一人で、そういう……。そういう風に、仕事して、」
私は勢い余って、怒鳴るみたいに訴えていた。しばらくたって、やっと、児嶋さんは口をぱくぱくさせて早口で答えた。
「そう、だね。そう、ごめん。うん、ハイ! そうだった!」
ちがう。責めてるんじゃなくて……。
「切り上げてくださいって、いってるだけなんです……」
「う、うん」
「とにかく帰りましょ。今日は残業しないでください。ちょっとでも残るのはイヤです。お願いだから帰ってください。残業したいなら、せめて明日にしてください。私、明日の朝、児嶋さんのタイムカードチェックしますから!」
彼女は目をぱちくりさせた。
警報が理解できないものであればあるほど、どうしても無視できなかった。なぜ、明日ならよくて、今日はだめだと思ったのか。ちりちりとした焦りに追い立てられて、私は、児嶋さんのパソコンの電源を勝手に切った。
本来なら、ゆっくり話を聞く人がいればいいだけだったのかもしれない。私の得意分野ではないけれど。でも。せめて、優しく。もっと違う言葉で。おかしいと思っていたのなら。
私は最悪だった。仕事が減れば彼女が楽になると思い込もうとした。そんな単純なことじゃないのは、考えればわかったはずなのに。毎日毎日、児嶋さんの打刻が遅ければ遅いほどイラついた。
児嶋さんが半角を全角にするときに、わざわざ一つ一つ変えているのを見て、もどかしい気持ちのまま口をだした。
「昨日、いいましたよね? これ……」
児嶋さんは首筋をかたくしてぴたりと作業をとめた。恨めしそうに私を見た。私と話したくない。唇よりも強く語っている目を見て、もやっとした。
私は自分の感情をなだめて、児嶋さんにASCを思い出させようと近づいて、画面を覗き込んだ。結果、静かにブチ切れた。
これ、児嶋さんの仕事じゃない。
そもそもなんで、こんなのを片付けるのに、マクロ使わないんだ? なんでこんな無駄な作業のために、何時間も何時間も何時間も、神経息切れさせながら残業してるんだ?
「なにやってるんですか?」
児嶋さんは驚いたように私を見た。思わず、目の下にできた妙に色っぽいクマにみとれた。……嫌味のつもりもなく、何日も前からずっと聞きたかったことをそのまま口にだしていた。
「ほんとうは残業したいんじゃないですか」
児嶋さんは、黙って画面をみつめた。
私が残るんだからいいじゃない、ほっといてよ、麻生さんには迷惑かけないよ。そんな拒絶する空気を発していた。
しまった。今の、キツすぎた……!
だめだ、だめだ、謝らなければ。
「ASCがあるじゃないですかASCが……」
とまらなかった。
お前はどこのお局様だ。なにをそんなに、いらついてるんだ。だいたいこの人は、年上で、先輩だ。可愛い後輩に徹しろ、馬鹿!
児嶋さんはだんだん、私の目を見なくなった。元気がなくなり、私になにか指摘されるたびにビクビクするようになった(それがまたイライラするのだが!)。たまに泣きそうな表情になる。
私は焦りはじめた。
トイレで怒った翌日から、児嶋さんは極端に長時間の残業をしなくなった。私が残業すると言えば「お願いします」と書類を差し出してくるようになった。彼女の柔軟さは、私には合わせておけという結論を出したようだ。打刻の時間は10時から9時に、8時、そして5時半と早くなっていった。ダンボールの山と化していた書類はいつのまにかなくなり、キャビネットの中におさまっていた。
残業は確かになくなった。でも、余裕もなくなっていっている。
児嶋さんが私に言葉をかける時間も、近くにいる時間も、減っていた。少し、避けられているかもしれない……。彼女の言葉から優しい響きは減っていた。私が近づいただけで、空気が凍りついた。
私は、完全にこの人を追い詰めている。
ペンが、メモ帳の上でくるくると迷う。
児嶋さん、避けてます?
……直球すぎる。
避けているかと聞かれて、避けていますと答えるような相手じゃない。
――誤解です、残業したいんですかって言ったのは、本当に残業したいように見えただけで……確認したくて――。
ダメだ、嫌味っぽすぎる。しかも、ウザい。
何度でも「ごめんなさい」としつこく書いてしまいそうな気持ちを抑えて、結局書けたのは、これだけ。
――だいすきな児嶋さんへ。お菓子、たべてください。
私は怒ると反省し、手紙を書いた。ブチ切れては反省し、たどたどしく児嶋さんに甘える可愛い後輩のフリをした。お局ふうの嫌味を言っては反省し、彼女のプライドを壊さないために自分のミスを増やしてはどうかとすら考えた。しないけど!
違う。違うんです、児嶋さん。
あなたが嫌いなわけじゃないんです。そうじゃないんです、信じてください。何回も手紙で言っているじゃないですか。何度もあなたの前で笑おうとしているじゃないですか。毎朝鏡の前で笑顔の練習までして――。
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